アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

黄金週間ですね

2006-04-29 | 四万十川 初夏

  

 「ゴロ、ゴロ、ゴロ。ザーッッ」

明け方、カミナリと雨音で目が覚めました。

連休初日の今日は、曇りときどき雷雨と不安定な天候。

しかし、この雨による四万十川の増水&濁りはなさそうです(29日16時現在)。

 

 「ツィッ、ツィッ、ツィッ」

我が家の庭でヤマガラが鳴いています。

このあたりの山ではよく見る鳥ですが、我が家の庭で見るのは初めて。

ヤマガラは、オレンジ色のお腹が目だつスズメほどの大きさの鳥です。

 

 カメラ片手に僕は、ベランダからサイレントウォークで

ヤマガラにそーっと近づき、シャッターを押してみました。

(サイレントウォーク:静かにかかとから接地し、

ゆっくりと爪先に体重を移動させる。あまり音をたてない歩きかた)。

少しピンボケなのが残念です。


青空の扉

2006-04-27 | 四万十川 初夏

 最高気温22度。

 雨上がりの朝。初夏のまぶしい陽射しに若葉がキラキラと輝いてます。

空は、四万十ブルー。四万十川は、春にごりです。

(春にごりは、春~初夏の田植え時のくすんだ川の色のコト。

四万十ブルーと春にごりは、僕が勝手にそう名づけ呼んでいます)

 

 南国土佐の青空は、水蒸気が多いせいだろうか?

北国の青空よりも水色が淡いような気がします(季節などでも違うのでしょうが)。

 

 ぼんやり空を眺めるのが好きな僕は、

これまでの旅先でもいろんな空の青をながめてきました。

・オホーツクすっきりくっきりブルー・小笠原の蒼・屋久島の青 

・西表陽炎ブルー・カリフォルニアの青い空ブルー・熱風大陸クレイジーブルーなどなど

 

 僕が育った地域は工業地帯で、光化学スモッグの空、ヘドロの海、ドブ川。

キタナイ自然環境の中で育ったので、キレイな空、海、川に対する憧れはとても強い。

いつか「宇宙から地球のブルーをながめてみたいなぁ」と思っています。

(宝くじでも当たらなきゃムリっすね・・・)

 遅い朝食後。コーヒー片手にぼーっと空をながめた後、メールをチェックです。

じゃまくさい出会い系勧誘メールをゴミ箱に捨て、

オンラインショップで購入した品物の到着日案内のメールがないか確認。

田舎暮らしの難点は、ネット通信の速度が遅いコト。

だけど、こんな田舎でもネットでいろいろな商品が買えるのは、とても便利です。

サンクゼール さんは、僕のお気に入りのワインやジャムを作ってる北信濃の高原農場。

今回は・トマトソース・ココナツカレーソース・ワインを購入しました。

ゴールデンウィークのキャンプツアーでは、この美味いソースをふんだんに使った料理を作ります。

ゲストの皆さんお楽しみに!


昼寝が気持ちイイ季節です

2006-04-25 | 四万十川 初夏

 最高気温22度。

 かおる風と初夏の陽射しが、ヒルネには絶妙に心地イイ日です。

趣味がスイミン(昼寝)の僕には、もうたまらない季節。

暇さえあれば、寝ています・・・。

 

 今日もデッキチェアに寝転んで本を読み始めたけど、すぐに沈没。

気がつけば、わおっ!もう夕方・・・しょうもないヤツです。

ぼーっとした頭で今宵のサケの肴の算段をしました。

そろそろ初鰹の季節です。


風薫る季節です

2006-04-24 | アークツアー 初夏

最高気温20度。

 一雨ごとに新緑は、その色が鮮やかになっていきます。

初夏の山肌は、スギ、ヒノキの濃緑色をベースに、シイの木の花の黄土色、

常緑樹の幼葉のワインレッド、落葉樹の若葉のライムグリーンに彩られてます。

道ばたに目立つのは、卯の花やノイバラの白い花。

ウグイスやシジュウカラが賑やかに歌う岸辺は、赤(オンツツジ)や紫(フジ)の花が目を誘います。

 

 甘く薫る風が、「四万十ブルー」の空と初夏の谷をわたってゆきます。

小高い丘に座った僕は、大好きな季節の到来をひとりぼんやりとながめました。

 

 今日、我が家で風に泳ぐのは、こいのぼりではなくシュラフです。

ゴールデンウイークが間近となりましたね。

ゲストの皆さん「四万十川カヌー&キャンプ」で風薫る新緑の川を思いっきり楽しみましょうね。


春雨のドライブ

2006-04-13 | 黒尊渓谷 黒尊山塊(春秋冬)滑床渓谷

 最高気温17、5度。

 四万十川は、3日前の増水のピークから水位が下がり続けています。

今日の川は、平水時より1、5メーターほど水位が高い。流れる水は、ウグイス色です。

 

 「黒尊川沿いで、コメツツジが咲きほこっちゅうよ」

そうと聞いた僕らは、そぼふる春雨のなか黒尊渓谷へ行ってきました。

 

 雨に濡れた新緑が、ハッとするほど色あざやかな渓谷で、

コメツツジが、赤紫色の花をポツリポツリと咲かせていました。うーん、ラブリー。

黒尊渓谷では、カエデも芽吹きはじめていました。


花に嵐

2006-04-11 | 四万十川 春

時々 最高気温23度、。

 台風顔負けの低気圧が、四万十川を増水させました。

平水時より約4~5メーター水位が上がった川。

カフェオレ色の水が、沈下橋の上をゴンゴンと流れていきます。

この嵐が(増水が)先週末でなくて、本当に良かった・・・。

風と黄砂舞うなかでのツアーに参加されたゲストの皆さん、ありがとうございました。多謝!

 

 昼過ぎ、太陽が雨雲のあいだから顔をだしました。

もわんと蒸し暑くなった空気には、もう夏の気配が。

好きな季節も恋も、はじまりの頃はシンセンで良いですね。


春雨の岸辺

2006-04-05 | 四万十川 春

 

 昨日の午後から今朝にかけて、四万十にまとまった雨が降りました。

この雨で、四万十川は平水時より約1メーターの増水。

薄茶色の泥水が静かに速く流れています。

 

 地元特産栗焼酎「ダバダ火振り」を入手しに町へ。

ダバダは、昨今の焼酎ブームで全国区になったらしく、

以前に比べ中村市内の酒屋でも手に入りにくくなってます。

入手確率が高い小さな酒屋(ヒ・ミ・ツです)をのぞく、とおおっ!ダバタが3本も並んでいる。

「さっき入ったがよ、うちも月に3本しか入らんけんね」と店のお母さん。

「ラッキー」

 

 僕が3本とも買っちゃおうと思ったけど、

他にも楽しみにしてる人がいるかもしれないと思い2本にしました。

「ゲストの皆さん、ツアーの夜に川原で焚き火を囲んで飲みましょうね」

*ツアーでは基本的にお酒はゲスト持込です。ダバタがでたらアタリという事で・・・。

午後からは、青空が広がりました。


花に雨

2006-04-04 | アークツアー 春

 「これでよしっ、と」。最後の洗い物はキャンプ用の食器です。

それを、キャンプ用調理器具&その他の道具と一緒にベランダのテーブルに並べて乾かす。

ベランダから見下ろす青空の庭。

そこには、艇庫から引っ張りだしたテントやマット、カヌー用具が広がっています。

あとはおひさまの仕事です。

 

 ツアー装備を確認し終える、ともうお昼です。

「ウウウーッッー」。村中に響き渡るどでかい音。それは昼を告げるサイレン。

(僕は初めて聞いた時、あまりの音の大きさに飛び上がってビックリ!

なんでも、どでかい音じゃないと農作業してるおんちゃん達に聞こえないとのコト)

 

 昼食にトマトとハムのパスタを作っていると、なんだか雲行きが怪しくなってきました。

「夜までは大丈夫と思ってたのに・・・。でも、もう雨粒が落ちてきそう」

ポツポツと落ち始めた雨は、すぐに本降りに。

今の季節は天気の移り変わりが本当に早いなぁ・・・。

さいわい干した物は雨に濡らす前にしまうコトが出来ました。

「よかった、よかった」

春のおしめりに、野の花がほんのり甘く香っていました。


さくら舞う四万十川

2006-04-03 | 四万十川 春

 最高気温20度。

 強い北風が、雨上がりの青空を吹きぬけてゆきます。

江川崎カヌー館の対岸、その上流の川原はアークツアースタート地点。

そこで僕らはカヤックに乗り込んだ。

目の前の川は、手前が茶褐色、その向こうは深い緑色。

ツートンカラーの川は、静かに速く流れています。

 

 茶褐色の水は、ここより少し上流で合流する支流広見川が、昨日の雨で濁ったためです。

深い緑色の水は、四万十川の上流から流れてくる水。

二つの流れは江川崎で交わり、そこから下流の四万十川は笹濁りに。

(広見川流域は、流域が広く、人口密度が高く、農地も多い。

少量の雨で泥濁りの水を出す。田植えの時期は特にひどい)

少し増水した川の水温は、14度。思ったよりも冷たい・・・。沈はしたくない水温です。

 「では、いくべぇ」

近くを漕いでたカズ君に声をかけると、彼はやわらかな笑顔でうなずきました。

僕らは、ゆったりと速く流れる水にカヤックをのせた。

 

 春の陽ざしのなか、聞こえてくるのは、瀬と風の音。鳥、カジカ蛙の鳴き声。

風に散ったサクラの花びらが、小さな瀬を流れてゆく。

「うーん、この心地良さったら・・・」

頭上の広々とした春空をながめながら僕は、

四万十のフィールドに復帰できたヨロコビを、しみじみとかみしめたのでした。

*それにしても・・・いろいろあったけど、4月3日が今年の初乗りとは!!遅いなぁ。

ゲストの皆さん。今シーズンも、アークツアーをよろしくお願いします。

 川で冷えたカラダを風呂で温めよう。四万十では薪風呂はわりと普通なのです。