アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

夏と秋がゆきあう川をゆるゆると下る

2018-09-25 | アークツアー 晩夏~初秋

 最高気温31、3度。

 ヒガンバナ、ギボウシ、イタドリの花が、

岸辺をいろどる初秋の川を、3名のシティボーイ(死語?)と下りました。

1日半、漕行22キロ(オリジナルツアー)。

最高気温31、3度。川面の水温25度。ほぼ平水。水の透明度は、良。

 

 初日の午後の空は、晴れ。スッキリブルーの空を、うろこ雲がのんびりと流れてゆきます。

陽ざしは、まだ強く暑く、夏のよう(予報がはずれてラッキー)。

聞こえるのは、ザァザァ(瀬音)ポチャポチャ(パドル音)、ジュワジュワ(蝉の声)、チリチリ(虫の音)。

 カヤッキングがひさしぶりなゲストは、

漕ぎはじめは、動きも表情もぎこちありませんでした。

でも、とろ場をながれ、瀬をこなすたびに、

スイスイと軽やかに艇をあやつるように。ニコニコと笑顔で。

  今年の川は、魚影(アユ)が濃いようです。

釣り師のすがたも多い(いつもは見ることがない瀬にも)。

ザワザワと右岸が鳴り、さけぶような鳴き声が聞こえました。

ん?眼をあげると、木々に囲まれた岩の上で、サルたちが物めずらしそうにこちらを見ていました。

 2日目の空は、どんよりと曇って空気がすずしい、秋だ!

凪ぎの秋。川は、夏は南から、冬は北から風がわたる、でも、秋は風がとまるコトもおおい。

グレーの空の下、僕らはつるりとした鏡のような水面をのんびりと下ってゆきます。

 古い沈下橋がかかる川原に上陸し、休憩&ランチタイム。

沈下橋におりる細道には、クリのイガ(四万十栗)、

シイの実(炒って食べる)、シマサルナシの実(ベビーキウイ)が落ちています。

ほのかに籾殻焼き香る川原で、石積みをしながら

パンとシチューを食べました(ナウなヤングは、ロックバランシングと言うらしい・・・)。。

 グーンと川幅が広く、ズーンとトロ場が長い下流を、よいピッチで下りゴールの沈下橋へ。

ツアーのしめは、エイヤ!と沈下橋からの飛びこみです。今年最後かな?

夏と秋、2つの季節を楽しませてくれた川で、シティボーイは、ネイチャーボーイになったのでした。


スイスイと初秋の川をゆくのだ

2018-09-17 | アークツアー 晩夏~初秋

 最高気温32、8度。

 秋雨前線が一休み。よい天気、よい水量、よい風景の初秋の四万十川を下りました。

いつもより下る距離をグーンとのばして。スイスイと(半日コースでも、12キロ!)。

水位は、平水+1、5メーター。笹濁り。川面の水温は、26度。

 

 ザブンザブン。瀬をくだり、沈下橋をくぐり、カーブをぬけ、新しい景色の中へ。

四万十川&カヤックが初めてのゲスト。

はじめはぎこちなかったその笑顔も、川を下り操船に慣れるとやわらかくなってゆきました。

無垢な子どものように。

川を下りながら見あげる空は、少し高くなり、水面をわたる風は、少し秋の匂いがしました。

 

 四万十は、不便なところ。

でも、ここにしかない川の自然、ここでしか見られない風景があるところ。

はじめての四万十川、はじめての経験(カヌー)。

それは、空と川のはざまで描く、あたらしいココロの地図です。


ユクナツカヌー

2018-09-03 | アークツアー 晩夏~初秋

  また、夏がおわる。

8月のおわりの川を、僕らはカヤックでのんびりと下りました。

 

 陽ざしはまだ真夏。残暑きびしい岸べで、

サルスベリの花(夏の花)が、ギボウシの花(初秋の花)が、南風にゆれています。

川もまだ夏。水あたたかい水中で、

バシャバシャ水遊びをするゲストの笑顔が、笑い声が、風にとけてゆきます。

涼しさも少し混じるようになった晩夏の風に。

 

 最高気温35度。川面の水温は、27度~28度ほど(水温計がこわれていた・・・悲)。

暑さも水も心地よい川を、カヤックは軽やかにスイスイと下ってゆく。

 

 「橋の下をたくさんの水が流れた。あと何年、夏の川を漕げるのだろうか・・・」。

モクモク雲とペラペラ雲がゆきあう空を、少しせつないキブンで

カヤックからながめていると、記憶のなかの川を、いくつもの夏の思い出がながれていきました。

また、秋がはじまる。

二人の夏。バシャバシャ川遊びが気持イイね。

初っ端の瀬。ドキドキ・・・。

目黒川。

のんびりゆったりプライベートツアー。

沈下橋で昼食を。シチューが焦げたってしっちゅう。

岩間沈下橋。壊れた橋の物語。

風も動かない。

ゴール。漕行12キロ。

長生沈下橋。

 跳んだ!