アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

10月31日(月)のつぶやき

2022-10-31 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。

四万十は今日も晴れてます(なかなか雨が降らないなぁ・・)。

北よりの風がヒンヤリ冷たい空と川の間で(沈下橋の上で)、

あたたかいコーヒーを飲みながらボケっと川をながめたあと、大きく深呼吸。ふぅ~。

自然がもつエネルギーを自分の中に取り込んで、さぁ、今日をはじめよう。

今日の最低気温は、8、7度。

 

 最高気温22、7度。午後も晴れ。

空の高さも、日光の淡さも、風の肌触りも、すっかり季節は、秋のど真ん中。

ノーテンキなガイドは、たゆたう秋を遊びほうけて過ごしています。もうすぐ冬が来るというのに・・・。

 

「秋ゆく岸辺で」

川沿いの道端に自転車を止めた僕は、川岸に咲いた小さな花をデジカメで撮っていた。

すると、「キーッ」軽トラがすぐ近くに止まった。

車から、おんちゃん(おじさん)が降りて来て僕に聞いた。

おんちゃん「なに、撮ってんの?なんか珍しいモノでもあんの?」

僕「いや、ただこの花がきれいだから・・・」

僕は、おんちゃんの存在に、若干のわずらわしさを感じながら、

角度や距離を変え、さらにパシャパシャと何枚も花の画像を撮った。

 

おんちゃん「なんで、そんなに撮るが?」

「・・・だから、きれいだ・・・」と言いかけた僕は、

―ああっ、この人には、ただ花がキレイだから撮っているのだ、と言っても通じないぞ—と思い言い直した。

「いやっ、これは仕事でもあって、植物調査も兼ねてるんです。資料用の写真ですよ」と。

 

「ふーん・・・良い写真が撮れるといいねぇー」

おんちゃんは、わかったような、わからないような様子にみえた。

そしておんちゃんは、短くなったタバコを川の方に投げ捨て去っていった。おいおい・・・。

 

 ありふれた景色に咲く珍しくもない小さな花。

付加価値(珍しいとか、食べられるとか)がなければ、花はおんちゃんの目に映らないのであろう。

「花より団子」「詩を作るより田を作れ」

そんなコトワザを思い出した団子も田もないデラシネガイドは、少し切ない気分で秋晴れの空を見上げたのでした。


10月28日(金)のつぶやき

2022-10-28 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は晴れてますが、

雲多い東の空からの弱い陽ざしと沈下橋をわたる冷たい風に、

もっと光りを!と(心のなかで)叫んだ朝です。

♪There's a place in the sun And before my life is done 

Got to find me a place in the sun♪

今日の最低気温は、12、9度。

 

バッチリ晴れた~(こよなく晴れた秋の日に)。

 

河床掘り起こし再生 西土佐調査の岡田教授(高知高専)に聞く 危機感背景に流域連携―四万十川は今 | 高知新聞

河床掘り起こし再生 西土佐調査の岡田教授(高知高専)に聞く 危機感背景に流域連携―四万十川は今 | 高知新聞

四万十川再生へ一石を投じた金谷光人さん…...

 

 

 

 最高気温23、9度。

午後も晴れてますが、空には雲が多く、陽が照るとぬくい、陰るとひやい・・・。

日中も気温差が大きい秋です。皆さんも体調管理にはくれぐれもお気をつけくださいね。

晴読。 

「ほんまに大事なもんはいっつもニキにあるとだんだんわからんようになる。

あって当たり前や思うてしまうからよね。

そんでも、なくしたらわかるということでは悔やんでも悔やみきれんじゃろ。

大事やといちばん意識しにくいのが、ニキにあるもん。

けど、それがいちばん大事なものやけんね。意識しよるんは、なかなかむずかしいわ。

夫婦もそうやけんど、川もそうやし、自然もそうよね。

自分のニキにあるもんが何か。何が大切なもんか。

そういうことをわかるようになったら、

しみじみ人生は深(ふこ)うてええもんになっていくじゃろうと思うわ」*ニキ:身近に 近くに

「四万十 川がたり」 野村春松

 

川辺の道端に、川岸に、空き缶、空き瓶、弁当の空容器、

ビニール袋、タイヤ、冷蔵庫、家財道具などのゴミを捨てる、無駄な開発をするなど

川の自然を破壊する人(川の自然に不感症になった人)、にもゼヒ読んでいただきたい一文です。

自戒をこめて。


10月25日(火)のつぶやき

2022-10-25 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、快晴。

今朝の川は、北寄りのひやい風が、びゅうびゅうと強く吹いてます。

止めた自転車が吹き倒されてしまうほどの。

もうすぐ冬か・・・。

空と川は、一風?ごとにじこじこと青が深くなってゆきます。

今日の最低気温は、8、8度(今季最低)。

秋の川辺に。

*クサギの実は、古くから「常山の実」と言われて、青色の染料材料に使用されていました。

実は深い青ですが、布を染めると淡い青色になり、赤紫色のガクは灰色へと染め上がります。

 

 最高気温21、1度。午後も晴れ。

陽のあたる風裏の川原で、ごろり横になって、淹れたコーヒーを飲みながら本(詩)を読む。

聞えてくるのは、木々のざわめき、瀬音、鳥の歌。

「川が大きな河に流れこむ場所や 河が海と合流する広い河口。

水と水とが出会うところ。

そんな場所は僕の中でいわば 聖域のように際立っている。

でも海をまさに目前にした河の素晴らしさったらないな。

僕はそういう河を、他の男たちが馬やら魅惑的な肉体の女を愛すように愛している。

僕はこの冷たくて速い水の流れにひきつけられるのだ」

詩集「水と水とが出会うところ」レイモンド・カーヴァー

 

秋の午後の川は、陽が山に入るのがはやい。日陰になった川原は、ひやい。家にもどろう。

帰路、道脇の草むらの日だまりに、一匹の野良ネコが、じっとまるくなって目をとじていた。

なんともシアワセそうなネコの表情に、思わずたちどまって見とれてしまう。

おだやかな秋の陽ざしに、ほんのつかの間、憂き世をわすれる旅の途上です。ネコも人も。


10月24日(月)のつぶやき

2022-10-24 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

やわらかな朝日とやさしい風が心地よい沈下橋の上で、

ぼおっと川をながめていると、「ピィーャー」甲高い鳴き声が聞こえました。

雄鹿です。秋やねぇ。

「奥山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の声きく時ぞ秋は悲しき」猿丸太夫。

今日の最低気温は、10、9度。

 

If you take a flower in your hand

 and really look at it,

it's your world for a moment.

ひとつの花を手に取ってよおく見れば

束の間、世界はあなたのものになる。 Georgia O'keeffe (1887-1986)

 

昼どきの川。風強し。気温21、7度。


10月21日(金)のつぶやき

2022-10-21 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、快晴。

ぬけるような青空の下、北風がひやい川原で、朝陽と熱いコーヒーにぬくもりながら、

ぼおっと川をながめていると、少し遠くの水面を滑るように鳥が飛んでいきました。

ヤマセミです(本流で見ることは少ない)。おおっ、ラッキー!

今日の最低気温は、10、2度。

 

「オリオン座流星群」今夜出現ピーク 広範囲で観測チャンス(ウェザーニュース) - Yahoo!ニュース

「オリオン座流星群」今夜出現ピーク 広範囲で観測チャンス(ウェザーニュース) - Yahoo!ニュース

オリオン座流星群が、今日21日(金)夜から明日22日(土)明け方にかけて見頃を迎えます。出現ピークはなだらかな流星群のため、極大日以外の数日間も観測チャンスがあります...

Yahoo!ニュース

 

オリオン座流星群が、今夜見頃をむかえるんですね。

人少なく灯り少ない四万十川の川原は、星を見るにもよいところ。

焚き火にあたりお酒でも飲みながら、のんびり秋の流星群をながめてみてはいかが。

♪流れ星 流れ星 すぐに消えちゃう君が好きで♪

ごろた石の川原キャンプは、コットを使うと快適ですよ。

今宵は、僕も川原で流れ星をさがそうかな、と考えてます。

「こんや、ほしみをしますから、

おいでんなさい。とびどぐもたないでくなさい」。さのねこ 拝

 

 最高気温25、4度。午後も晴れ。

まだ少し暑さをのこした陽ざしと、さわやかな風が心地よい昼下がりです。ヒルネ日和。

もう、ひと月以上もまとまった雨がない川は、水量がとても少なく、流れがめっちゃ細くなってます。

水の透明度は、スバラシクよいのですが。

 

水量が少ない川を、カヌーで下るときには、浅瀬で座礁しないようにご注意を。

たとえば。江川崎、西土佐大橋上流のトロ場からカヤックで下るとき。

橋のすぐ下流右岸にある左急カーブの瀬、その入り口が、きゅっと狭く浅く(1艇が通れるていど)、

初心者が漕ぐポリ艇のカヤックは、入り口の浅瀬に座礁してしまいがちに。

橋の中央~左岸よりを真っすぐ下ってゆくコースも(右側の瀬を迂回するコース)、

流れが本流と合流する手前の小さな瀬が、とても浅く、ゴリゴリ、ゴツゴツ、座礁しがちです。

*浅瀬でカヤックをおりて、すべる足元を、艇をひっぱり移動するのは、なかなかキケンだし大変です。

 

このように川の水量がとても少ないとき。

初心者の方は、橘や網代(江川崎下流2キロ~4キロ付近)あたりから下るのがよろしい、かな、と。

先日、アークでは、江川崎、西土佐大橋上流から下りましたが(R1A)、

やはり、左カーブ瀬の入り口でゲスト(初心者)の方のカヤックは、座礁してしまいました。

*ツアーは、(一人参加の)プラーベートツアーだったので、座礁しても特にモンダイなく下れました。

 

でも、この先、川の水量がとても少ないときは、

アーク1日コースのスタート地点を、江川崎下流からにしようかなぁ・・・と考えてます(初心者の方は)。

*四万十川は、11月~3月まで減水期。

 

PS:晩秋の川原は、午後はやくからキューソクに日陰に覆われていきます。

日陰は、気温がグングンと下がってゆきます。

陽が山に落ちるのが早い季節のカヌーは、川に陽があるうちに行動を終えるのがベターです。

*Kさん。ツアー画像CDは、20日に発送(郵送)しました。お楽しみに~。

左カーブ瀬の入り口。

なんとか無事に瀬を通過。

透明度はとても良いのです。

また四万十に遊びに来てくださいね。


10月18日(火)のつぶやき

2022-10-18 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

おはようございます。四万十は、曇り→晴れ。 

キンモクセイが甘く香る小道を自転車で走り川へ。

雨あがりの川は、無風。

ゆっくりと雲が流れてゆくのっぺらとした水面を、ときおりパシャパシャと魚が跳ねて乱してます。

禁漁となったアユのヨロコビの舞だろうか・・・。

今日の最低気温は、15、3度。

 昼どきの川の陽ざしは、まだ強くなかなか暑いです。それは、夏の余韻。

でも、傾いた太陽がおとす長い影、涸れ色まじる彫り深い山肌、やわらかな光にきらめく水面、

北寄りのさわやかな風には、本格的な秋の気配が感じられます。もう秋か・・・。

手を浸すとヒンヤリと心地よい、川面の水温は、21度。水の透明度は、◎。

*Kさん、ツアー画像CDは、18日に発送(郵送)いたしました。お楽しみに~。

 

 最高気温23、2度。風さわがしい午後です。

一雨ごとに秋が深まる頃。庭の落葉樹の葉も少し色づいてきました。

紅葉の秋。温暖な四万十の低い山には常緑樹がおおく(7割がスギ、ヒノキ)、

四万十川沿いの山は、一部の落葉樹が地味に山肌をいろどる程度です。錦秋ならず。

カラフルな紅葉は、標高が高い所にゆくと見られます。

・黒尊山塊(10月半ば頃~)・黒尊渓谷(11月半ば頃~)。

*黒尊山塊、熊のコルは、ブナを中心とした自然林が残されています。

晴天時は、八面山頂上付近(標高1165メーター)から、リアス式海岸が美しい宇和海も見えますよ。

 

「秋は夕暮。夕日のさして山の端(は)いと近(ちこ)うなりたるに、

烏(からす)の寝所(ねどころ)へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり」


10月13日(木)のつぶやき

2022-10-13 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

たかく澄んだ空、やわらかな陽ざし、さわやかな風、気持のよい秋の朝です。

ピンクと黄色の花がいろどる小道を、自転車で走り川へ。

踏んだドングリが、パキパキと音をたてる。

しばらくまとまった雨がない川は、流れがとてもスリムになってます。

今日の最低気温は、12、6度。

 

 最高気温27、1度。午後は、曇りときどき晴れ。

風やさしい(時が多い)秋の四万十川は、焚き火キャンプにもよいフィールド。

*晩秋以降のキャンプは、木枯らしなど強風に注意を。

夜、冷えた空気の静かな川原で、火にぬくもりながら酒を飲む。

♪肴はあぶったイカでいい♪ 焼いたアユでもいい。ときどき星も見る。

ラーメンでしめた後、テントに入り寝袋にもぐりこみ、ヘッドランプの灯りで本を読む。

『確かに川旅は「男の世界」である。 自分の腕を信頼して毎日何度か危険を冒し少々シンドクて、

孤独で、いつも野の風と光の中で生き、 絶えず少年のように胸をときめかせ、海賊のように自由で-』

「カヌーで行く時は、他の乗り物と異なり、目に入るすべての風景は自分の腕で稼いだものだから、

それだけ感銘も深い。この山の向こうにどんな世界があるのか、とカーブを曲がる時は胸がときめく」

「日本の川を旅する―カヌー単独行 」野田知佑

酒と文章にほろ酔って、いつの間にか眠りにおちる。時には星の下で眠る。


10月11日(火)のつぶやき

2022-10-11 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

沈下橋から見あげる青空も足元の川もよく澄んでいます。

白銀の穂と背の高い黄色の花が風にゆれる岸辺は、虫の音に満ちてます。秋だなぁ・・・。

コーヒ片手に、ただただぼおっと川をながめる。静かだなぁ・・・。

今日の最低気温は、12、6度(今季最低)。

 

 最高気温21、3度。午後も晴れ。

キチ キチ キチ―。

(平地に移動してきた)モズの高鳴きで、ヒルネから目がさめた昼下がりです。

 

やわらかな陽ざしと、やさしい風が心地よい秋の日は(最高気温は、1週間前より10度も低い)、

ぽけっと空や川をながめたり、本を読んだり、

飲んだり食ったり、ヒルネしたり、無所属の時間をダラダラとすごす。

「まあ、そんなに急(せ)かんでも、ええのんとちゃうやろか」。そんなある作家のコトバを思い出しながら。

 

秋の四万十は、沈没するにもよいところ。深まりゆく秋の川景色と静けさのなかで。あなたもいかが?

(暇なガイドは、しょっちゅう沈没してます・・・)

*沈没:バックパッカー用語。

観光など本来の旅の目的から離れて、一か所に長期滞在し、ダラダラウダウダと時間を過ごしてしまうこと。