アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

川岸をいろどる黄葉

2007-11-30 | 四万十川 初冬&冬

最高気温20度

 週明けから続いた曇り空の日々。

それをしめくくるように降った秋雨が、スッキリ青空とクッキリ風景をつくりました。

今日の四万十は、北西の風がやや強いものの、日差しはポカポカとあたたかく、日向ぼっこ日和です。

 

 陽だまりのベランダで、のんびりとコーヒーを飲んでいると、

部屋のラジオから、クリスマスソングが流れてきました。

「もう、明日から師走かぁ。マジか・・・」

サクラ咲く春の四万十に復帰したのが、つい昨日のことのように思えマス。

なんだか、年々時間の進みかたが早くなっているような気が・・・。ぶつぶつ。

晩秋の川岸では、エノキやアカメガシワの黄葉が見頃です。


潮風と満月とビール

2007-11-26 | ・足摺の海・大増水・その他

 最高気温19度。

 11月24日(土)真夜中。

「シュゴーォオー、グォーオー、シュシュー」

夜の静寂を引きさいて、大きないびきの競演がはじまりました。

ここは、土佐清水の港にあるダイビングショップの事務所です。

 

 「あんたたちは蒸気機関車か?」。僕は思わず心の中で突っ込んだ。

それは、ビール&日本酒をがぶ飲みしたはての海のおんちゃん達の惨状です。

(まぁ、僕が酔った時のはぎしり&いびきも相当なモノなので、他人の事はあまり言えませんが)

こんな時は、とにかく早く寝たモン勝ちなのだが・・・いかん、寝そびれた。

「だめだ、こりゃ寝れん・・・。外の自分の車の中で寝よう」

 

 僕は、寝袋を抱えて戸外に出た。

満月浮かぶ夜空。今夜の夜風はまだ冷たくありません。

すぐ近くの浜にすわり、潮騒を聞きながら月光に鈍く光る海をぼんやりと眺めました。

広島の大兄貴(笑)日本酒旨かったっす。BYカズ君。

今回の料理長ナル君。総ての料理が美味かったよ。サンクス。

 海関係の仕事でアークがお世話になっているダイブショップの親分。

親分に明日のシーカヤック体験の引率をたのまれた僕は、久しぶりに足摺まで足を延ばしました。

足摺の海を仕事で漕ぐ前夜は、

事前の準備&打ち合わせと称して、ほぼ毎回土佐清水で飲んだくれて泊まるコトに。

(我が家から遠路という理由もありますが)

 

 ダイブショップの親分は、

体内水分の99パーセントがビールじゃなかろうか?と思えるほどのビール大好き人間です。

「こっち(土佐)の人は、本当に良く飲むなぁ・・・」

飲みはじめれば、あっという間にビールの空き缶の山、山、山。

今宵は親方が湾内で釣った真鯛を、さしみ、焼き、鍋、にして飲みました。

「うーん、ウマイ!」

 

 翌早朝。事務所で寝てたカズ君に聞くと、

「いびきがうるさくて・・・全然寝れんかった」と眠そうな顔でぼやきました。

 翌日の午前中。少し風が吹く足摺の海。

僕は、シーカヤックを体験したい人達を連れ、約1時間足摺の海を漕ぎました。 

気温18度、水温22度。

四万十川の水温は14度なので、海との水温差は8度ありました。

ガラクの浜で拾ったよ。


ぽかぽかな晩秋の川

2007-11-23 | アークツアー 秋~晩秋

 最高気温17度。

 晩秋から早春にかけて。

川や海のフィールドで一番厄介なのは、ビュンビュンと強く吹く北風です。

船体が大きいカナディアンはもちろん、風を受ける面積が小さいカヤックでも、

強い風に流されると艇のコントロールが難しくなります。

 

 でも、本日の四万十は、昨日までのひどい北風がピタリと止みました。

とてもおだやかになった川は、ポカポカのぬくい陽ざしが、サイコーに気持ちよい日に。

フィールドの神様ありがとう!

 今日の川は、とても水量が少なく浅瀬が多い。

この低い水温では、浅瀬で座礁してカヌーを降り、水につかるのは避けたいところです。

下見をした結果(コースに浅瀬が多い)、

江川崎スタートのコースよりも、比較的水量の多い下流のコースを選びました。

この下流コース、瀬は少なくなるけど、ロケーションがよく沈もしにくい。

まぁ、水温14度の川で泳ぎたいならハナシは別ですが・・・。

 

 今シーズンもっとも水が少ない川。でも、水の透明度は、今シーズン最高!!

きれいだねぇ!と一同声をあげる。

僕らは、晩秋のおだやかな川を、のーんびりと下ってゆきました。


紅葉はどうよ

2007-11-21 | 黒尊渓谷 黒尊山塊(春秋冬)滑床渓谷

  最高気温16度。

 かぎりなく昼に近い午前中。我が家から車で四万十川上流へ15分。

口屋内村カズくんのおうちへ、アポ無し訪問です。

「黒尊に紅葉を見に、いこうよう・・・」

 

 カズ君は、「短期出稼ぎ先の鳥取から、つい10分前に家に戻って来たばかりなのだ」と言った。

朝メシも食べてないカズ君を助手席に乗せて、黒尊渓谷へGO!

口屋内から黒尊川沿いの道を上流に小一時間走れば、黒尊渓谷着です。

もみじ荘。家賃タダ?。6畳一間。

夏の間は、この狭い家に、野郎3人で寝てたらしい、うげげっ・・。

はらへった~♪でも、そんなの関係ねぇー♪とは歌っていない。

でも、おっぱっぴー。Long time no see you! 皆さんおひさです。カズです。

  今秋は雨が少なく、四万十川本流も、黒尊川も非常に水が少なくなってます。

こんなに水が少ない川は初めて見る。

黒尊川は夏時期に比べて、半分の川幅。ところどころで水が枯れています。

 あー自転車を積んでくれば良かったねぇ。

のーんびりと秋の里山。黒尊自転車ツーリングは最高です。

 黒尊渓谷 神殿橋。この辺の標高から、シイ、カシ、タブなどの常緑樹に混じり、

カエデやモミジなどの落葉樹の姿が見えます。空が蒼いなぁ・・。

「さみしさは川のよう」。限りがあるからこそ、寒さに耐え、春開く冬芽に感動します。

山の上のブナ林は、既に葉を落とし、冬芽が遠い春を待っています。

 かつては、子供達の歓声が山に響いた、奥屋内小学校。

今は時が止まったかのよう。静寂が支配しています。

ハクモクレン 早春、白い花が冬枯れの里山を彩ります。

はらへったー、おばちゃん、今日はうどん大盛りで!

うどんがうまい、かわせみ。大盛りうどん500円也。


ネコのいびきと冬の空

2007-11-19 | 四万十川 秋

  最高気温18度。

「ズピィー、ズピィー、ズズズ」

草木も眠るうしみつどき。夜の闇に小さくひびく、イビキのような寝息で僕は目がさめました。

それは、しし座流星群がピークになる晩秋の日曜の夜に、

真夜中までおきてられず、はやばやと布団の中で眠っていたときのコト。

 

 うん?いびきのような寝息は、僕の頭のすぐむこう、ベランダの方から聞こえてきます。

ガラス戸ごしに、そーっとべランダをのぞいてみる、

といつも僕がすわっている折り畳み椅子の上で、白いネコが丸くなって眠っていました。

 

 その白いネコは、たまにそのすがたを我が家の庭に見せる、多分ノラ。

「あらら、今まで気がついていなかったけど、この椅子がヤツのいつもの寝場所なのかな?

それなら近頃、夜もめっきり冷えてきたから、椅子の上にブランケットを置いておこうか?」

すっかり目がさめてしまった僕は、もう流れ星を見る気にもなれず

再びぬくい布団の中にもぐりこんだのでした(ネコを起こしちゃうしね)。

 日曜の木枯らしが、月曜に美しいブルーの空をつくりました。冬のような。

午前中の陽だまりは、まだハダカでもすごせるほど陽がぬくいけど、

それっ!と薄着のままチャリで家をとびだせば、切る風がピリッと冷たい・・・。

 

 川沿いの道をくだって、中村の街へ。

陽の当たる場所はまだしも、日陰でゆっくりペダルをこぐと一気にカラダが冷えていきます。

「おおっ、ひやい。もう、すぐそこまで冬がきているのだなぁ・・・」。

今日は、道草もせず、ひたすらペダルを踏み続けたのでした。

今日のおやつはシイの実。香ばしくコーヒーにあいます。


すばるとウイスキー

2007-11-17 | 四万十川 秋

 最高気温22度。

 「流れ星を見つけるコツは、星空の一点を集中して見ずに、夜空全体をぼんやりとながめるコトさ」

いつ、どこで、誰から聞いたのだっけ?と思いながら、

星空のした、庭に広げたコットのうえで、僕はシュラフ(寝袋)にくるまっていた。

 

長い旅でコテンパンに使いこんで、くたくたになった冬用の羽毛のシュラフ。

でも、秋の夜くらいの寒さなら、このシュラフでまだあたたかく眠れます。

かたわらにはのテーブルには・ヘッドライト・星座早見盤・双眼鏡・ウイスキー・チーズ。

 

三日月は、ぐるりと夜空を低く縁どる山のむこうに沈みました。

冷たく澄んだ秋の夜空に、かがやく無数の星たち。

四万十は、もっとも星が美しいシーズンをむかえました。

流域に人少なく、灯り少ない川のほとりは(四万十川の川原は)、星を見るにも、またよいところ。

 

 「びゅううーっ、がさがさがさ」。夜風が庭を吹きぬけてゆきます。

星を見ながら、風の歌を聴きながら、僕はシュラフのなかでトロトロとまどろみました。

(空気が冷えてる野外で、シュラフ(マミー型)に寝るときは、

トイレなどシュラフへの出入りが非常にメンドクサイですね)

明日の夜はしし座流星群です(月は上弦)。さぁ、どれくらい流れる星を見られるかな?


北風ブンブン

2007-11-12 | 四万十川 秋

 最高気温19度。

 四万十は、昨日の朝から北風がブンブンと吹いてます。

まだ風が強い午後。僕は近所の小さな山を歩きました。

近所の人に「山の上まで細い道がついてるよ」と聞いてたが、山道は途中で途切れてます。

 

 「まぁいいや、こんな低い山では迷わないだろう」

と、たかをくくった僕は、

テキトーに林の中の斜面を登っていく、けど急傾斜にすぐに行き詰まってしまった。

しょうがない下ろう、とまたテキトーに林の中を歩いていく、でもなかなか里に出られません。

 

 迷ったか?マジか・・・若干あせる。

右往左往しているうちに、よーやく開けた平地に出た。ほっと一安心です。

それにしても、昼でも光が差さないスギやヒノキの林は薄暗く、植相が単調でつまらないですね。

 頂上で飲もうと思い入れてきたコーヒーは、

沈下橋のふちに腰かけ強い北風に吹かれながら飲みました。

まだ、吹く風はそれほど冷たくはない。

でも頬をなでゆく風の感触に、匂いに、僕は冬の到来も近し、と感じました。

シリブカガシ


秋ぐみとむかご

2007-11-07 | 四万十川 秋

  最高気温24度。

 雨上がりの今日は、強い風が吹くだろう、との予想はハズレ。

四万十は、やわらかなヒカリあふれるぬくい日になりました。

陽ざしには、まだわずかに夏の暑さがあります。

シャツをぬいだ僕は、短パン一丁で陽に肌をさらしながらベランダでお茶を飲む。

キチチチッー!モズが高く鳴きました。

 

 午後、街まで自転車を走らせました。

眼下の四万十川の水量は少なめですが、

水の透明度はよく、泳いでるサカナの姿がばっちり見えました。

 秋の光を反射して、アキグミの葉が白銀に輝いています。

鈴なりのアキグミの実をかじってみれば、んーあますっぱい。

ムカゴを発見。帽子の中に集めたムカゴは、

こぼさぬように持ちかえり、ご飯と一緒に炊いてムカゴご飯にしてみました。秋味です。