アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

四万十の気持ちイイ夏は水のなかに

2020-08-21 | アークツアー 真夏

 最高気温37、4度。

 「もうずっと、この流れの中にいたいですねぇ・・・」と僕。

「ああ、キモチイイ。ここから見える景色は、ザ夏!って感じですよ」とゲスト。

青空には、白い雲がたち(昨日まではなかった)、山には、緑葉が生い茂り、川原には、陽炎がたってます。

支流目黒川の浅い流れにうつぶせになった僕らは、真夏の川景色に目元がゆるみました。

 

 お昼を食べた後、シュノーケリングで目黒川の淵をのぞくと、

何種もの沢山の魚たちが泳いでいる姿が見えますが、瀕死のアユや、何匹もの死んだアユの姿も見えました。

(水温が高い日が続き、酸欠で死んでしまったと思われる。目黒川の川面の水温30度)。

「なるほど、そういうことか」。

僕らが目黒川に着いたとき、何羽ものサギがいっせいに飛び立っていき、ん?と思ったのですが、

サギは、瀕死のアユを狙っていたのでしょう。

 

四万十は、梅雨明けてから晴れの日が多く、雨が少なく、

お盆以降は、晴れっぱなしで(雲の気配すらなかった)、40度近い猛暑の日が続いています。

 

 何年か前、同じく猛暑&少雨の夏に、川原にいろんな種類のたくさんの魚が打ち上げられたコトがあります。

おかげで、四万十川にどんな魚がすんでいるのか、よくわかった。

淡水魚はもちろん、エバ、キチヌ、ボラ、カワハギなど海の魚も混じっているのがオモシロイが、

川原は、腐った魚の匂いに満ちて、とても臭く閉口したのでした。

ゾンブンに支流のキレイな水とたわむれた僕らは、再びカヤックに乗り込こみました。名頃りおしかったけど。

 今日は、猛暑&少雨で流れがスリムになった四万十川で、僕らはカヤック川下り&川遊び。

カヤックに、お弁当、飲み物、川遊び道具などを積んで、江川崎からGO!

 

 浅く入口がグンと狭くなった瀬を、ゴツゴツと船底を石にぶつけながら下り、

ゆるゆる流れ向い風がきついトロ場を、わっせわっせと漕いで下ってゆきます。時々頭から川の水を被りながら。

岸辺の草花の葉もぐったりと生気をなくし、セミの声も控えめです(暑すぎるからなぁ)。

 

 水の透明度は、あまりよくありません。新たな水の供給がないせいなのか?それとも他に原因があるのか?

とても気になるところです(以前のおなじような状況下の川は、もっと透明度が良かったような・・・)。

四万十川本流の川面の水温は、31度。わおっ。

江川崎から約4キロくだり、支流目黒川で、のんびりとお昼&川遊びをした後、さらに下流へ。

 工事中で通行止めの岩間沈下橋の川原でスイカを食べ、川に浸かり涼んだ後、ゴールまで。

ゴールし陸にあがると、強い陽ざしの下、熱い空気にカラダを包まれた。おーあちゅい・・・。

やはり、四万十の気持ちイイ夏は水の中にある、と思う真夏の午後3時でした。

本日の漕行約12キロ。

*ツアー画像CDは、今日(21日)発送いたしました。

Kさん、また四万十に遊びに来てくださいね。

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遠くに嵐を感じながら

2020-08-11 | アークツアー 真夏

   最高気温32、3度。

 「これはひどい雨だ。カラダが冷えてしまう前に、合羽を着ましょう・・・」

江川崎からカヤックで約4キロ下り、支流目黒川で、お昼&川遊びをしていた時のコト。

 

 ひっきりなしにゴンゴンと雲が流れてゆく空には、チラチラと青空も見える。

強い風に、弁当のプラ容器が飛ばされないように気をつけながら、お昼を食べ終えると、

あっという間に空が暗くなり、間髪をいれず、ズザァー!雨が水面を、川原を叩きはじめました。

 九州のはるか西の海上を、足早に台風5号が北上してゆく、不安定な空の日。

僕らは、カヤックにのり、四万十川をくだりました。遠くに嵐を感じながら。

 

 集合し、スタート地点のとろ場で、

カヤックを漕いでいる時の空は晴れていたけど、ときおり強い風が吹きます。

川を下りはじめると、強い向い風は、とぎれることなく吹くように。

瀬はよいけど、とろ場は力をいれてパドルを漕がないと、なかなか下っていけないほど。

 昼食後、雨に叩かれた僕らは、川遊びもそこそこに、カヤックに乗りこみ、再び水面に。

乗艇時は、スプレースカートとライフジャケットを装着するので、薄着で川原にいるよりあたたかい。

下りはじめると、どす黒い雲が流れ去り、それまでの強い風が嘘のようにピタリと止み、

コース後半の川は、おだやかな水面を見せ、

雨音も風音もない静かな時の中を、スイスイと下らせてくれました。

 晴天、曇天、雨天、晴景色、雨景色、風音、雨音、静寂、水鏡。

「どう疲れた?でも今日は、1日にいくつもの天候と川の表情を体験できたね。楽しめた?」

普段インドア派の少年は、こくりとうなずき、少しぎこちない笑顔を見せてくれました。

あっ、デザートのメロン、目黒川に忘れてきた(流水で冷やしてたのよ)。どんぶらこ。

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