アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

土曜の山と日曜の川

2015-05-18 | 黒尊渓谷 黒尊山塊(春秋冬)滑床渓谷

 

土曜の山と日曜の川 

 のちのち 最高気温27、0度

 「わっ、なんて幻想的な・・・」

僕らは、うっとりと大きなブナの木に見とれました。

それまで乳白色に閉ざされていた山に、風が吹き、霧が流れ、ブナの大木が姿を見せくれたのです。

やがて空はゆっくりと晴れてゆき、新緑のコルに木漏れ日が差し込んできました。

 

 初夏の土曜の午後。2名のゲストと、黒尊山塊、八面山~熊のコルのブナ林を歩いてきました。

『黒尊山塊は、四万十川の支流黒尊川の上流渓谷一帯に広がる山域の総称です。

黒尊山塊は、かつて四国の中でも有数の自然林として注目されてきましたが、

大正のはじめ頃より森林の開発がはじまり、自然林はだんだんとなくなって、

スギ・ヒノキ植林となり、その当時から残っている自然林の一部が、

現在、黒尊山自然観察教育林(国有林 310ha)として保存されてます』

フィールドガイド 四万十川より。

 

 雨予報だった週末の天気は、よい方向に予報がはずれました。

土曜日。青葉雨は昼前にはあがり、午後の山頂は霧も晴れ、青空が広がりました。

雨に濡れた新緑が、

陽にキラキラと輝く山肌で、ツツジの花の赤がひときわ鮮やか(シャクナゲの花は咲いておらず)。

山の上から、宇和海と九州が見えればパーフェクトでしたが、眼下はまだ霧の海。ザンネン。

 

 この山域に降った雨が、黒尊川の美しい流れをつくり、

四万十川の豊かな流れをささえ、土佐湾の多様な生き物をはぐくむ。

水の旅が始まる山を歩けば「これまでとは少し違う視点で川を見るコト」が出来るかもしれません。

 

 翌日曜日は、カヤックで四万十川を下りました。

昨日、黒尊の山を歩いたゲストの二人は、今日が6回目の四万十川カヌー。

コースは、江川崎~口屋内まで約15キロ(レギュラーツアーの1日コース:8~11キロ)。

午前の川は風がない。

美しい5月の風景を愛でながら、おしゃべりをしながら、水鏡の川をスイスイと下ります。

午後の川は風が吹く。

後ろから前から吹く風の中、しっかりとパドルを漕いでゴールを目指します。

ゴールの口屋内沈下橋は、いまだ修理中なのでした。

 

最高気温27、0度(17日)。

四万十川の水位は、平水+20㎝。川面の水温は、21度。水の透明度は、△。

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深まりゆく秋の黒尊渓谷へ

2013-11-05 | 黒尊渓谷 黒尊山塊(春秋冬)滑床渓谷

時々 最高気温21、7度。

 2013年11月4日。

秋も深まる黒尊渓谷と黒尊の山を歩いてきました。

ルートは、紅葉橋~若葉橋~熊のコル~八面山~スーパー林道。

曇りときどき晴れ。

紅葉の写真を撮るには、もう少し晴れ間がほしかったところです。

 黒尊渓谷神殿橋。

この辺りでは、黒尊川中流域ほどの標高から、カエデやモミジの姿が見えはじめます。

モミジの紅葉の見頃は、まだこれから。

黒尊渓谷からさらに上り、山へ。

若葉橋ルートから黒尊川源流へ。

 標高1000メーターあたりの黄葉(紅葉)がキレイでした。

沢沿いの斜面では、モミやサワグルミやカシなどの、大きな樹木の姿も見えます。

足元は、少し不安定です。

 クマのコル(鞍部)のブナ林。

コルには、冷たい風が吹き渡り、ブナの黄色い葉は、もう散りはじめていました。

ブナの実

深まりゆく秋です。

山から下りると、平地はよく晴れていました。

おまけ。晴れていれば、標高1165メーターの八面山から宇和海が見えるのです。

フォトチャンネルでも、同じルートの画像集がご覧になれます(2011年 秋)。

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黒尊渓谷と尾根のブナ林へ・2011年11月7日

2011-11-08 | 黒尊渓谷 黒尊山塊(春秋冬)滑床渓谷

 黒尊渓谷と尾根のブナ林へ 

2011年 11月7日。黒尊渓谷と黒尊山塊のブナ林を歩いたときの画像集です。

*全画面にすると、少し画像が粗くなるかも?

 

天候は時々  最高気温26度(平地)

 ルートは、口屋内村~黒尊渓谷神殿橋(約40分)~若葉橋(20分)

若葉橋から歩き、沢沿いを登り、尾根道の出会いまで約1時間40分。

(倒木、落石、ルートは途切れ、初心者向きではありません)

熊のコル(ブナ林)で昼食~八面山、大久保山を経て、八面山登山口へ下山。

のんびり歩きたかったので、三本杭山の頂上までは行きませんでした。

 

 八面山登山口からアスファルトの林道を徒歩で下り、若葉橋までは約1時間10分。

尾根のブナ林の黄葉はすでに終わり、黒尊渓谷のモミジはまだ青かった。

そのあいだの山肌が紅葉のピークでした。

黒尊渓谷神殿橋の紅葉は来週以降が見頃かと。

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陽のあたるコテージと冬芽の尾根

2009-12-09 | 黒尊渓谷 黒尊山塊(春秋冬)滑床渓谷

 最高気温10度。

 師走は忘年会シーズンですね。

皆さん、おいしいお酒が飲めてますか?

こんばんわ、アークさのです←DJふう。

僕も先日、ささやかな支度だけど、とても暖かく静かな場所でお酒を飲んできました。 

その森の中の小さな隠れ家のような宿は、「森のコテージ」といいます。

 森のコテージは、きれいな水、とうめいな大気、おだやかな静けさの中で、

なんともゆっくりと時間が流れてゆく、黒尊川中流域の川沿いにあります。

 

 食材やお酒をこじゃんと持ち寄って、夕刻に集合。

マキストーブの火がパチパチ燃える、ほっこり暖かいサンルームが嬉しい。

僕らは肉や野菜を焼き、ビールやワインを飲み、話し、今シーズンを労いました

 マキストーブが燃える小さな空間は、親密な暖かさに満ちて身もココロもくつろぎます。

外の空気を吸いに僕は、コテージ裏の少し小高い場所に上がった。

冬の夜空には、宝石箱をひっくり返したかのような素敵な星空が。わーおっ!

*ちなみに画像のダンディな人物は、シマムタ共遊国の平塚さんです。

 翌朝は、今年一番の寒い朝、枯葉に霜がついていました。

美味しい朝食をいただき、コーヒーを飲みながら談笑していると、あっと言う間にお昼です。

マキストーブの火と太陽の陽のぬくさが絶妙に心地良いサンルーム。

そこでは、思わず足に根が生えてしまうのでした。

サンルーム

 深い森、清冽な水、青い空。

静かさと陽(火)のぬくさも嬉しい黒尊の秋~春の季節。

「森コテージ」を切り盛りするのは、篠田夫妻。ゲストを温かにもてなしてくれます。

 

 マキストーブが燃えるかたわらで、本を片手にウイスキーをかたむける。

静かな夜の中、ワインを飲みながら星や月を眺める。

冬枯れの黒尊渓谷や黒尊川源流があるブナ林の尾根を散策するのもオススメです。

夏とは違う黒尊の豊かな自然の中で、なんとも贅沢な大人の時間が過ごせます。

 僕は、午後から八面山経由でブナ林の尾根を散策してきました。

もうすっかり葉を落とした木々が、冬芽を寒空に伸ばしていました。

落ち葉をがさがさと鳴らして歩く、冬のトレッキングもなかなか良いものです。

冬の尾根・・・。夏とは違う気持ち良さがあります。


冬芽で遠い春を待つブナの木。

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ぬくい秋の日

2008-11-13 | 黒尊渓谷 黒尊山塊(春秋冬)滑床渓谷

 最高気温25度。

 「今日は、ぬくいねぇ~」

昨日と今日は、近所の方と、そんな挨拶を何度もかわしました。

このところの四万十は、曇りがちで、うすら寒い日が続いてましたが、

この両日の空は、スカッと晴れ、あたたかな陽ざしに恵まれたのです。おまけに風もない。

陽ざしが暑いベランダで短パン一丁になった僕は、すっかり色がさめた肌を秋の陽にさらしました。

あ~E気持ち!今日は、最高のカヌー日和なんだけど・・・。

 

 車を走らせて、黒尊渓谷の紅葉を見に行きました。

国道441号を北上。口屋内村に入る手前の小さな食堂「かわせみ」に寄りうどんを食べる。

店内に入ると、今夏もアークのガイドを務めてくれたカズ君とばったり。

わおっ!なんという楽しいハプニング。

 この店は、小さな建物が岸の斜面から四万十川にせり出すようなつくりです。

そのため、店内からの川の景色がなかなか良い。

真夏でも、店内を川風が吹き抜けるのでエアコンはいりません。

僕は、プライベートはもとより、ツアーでもこの店で昼食を食べるコトがあります。

しかし、その「かわせみ」も今年いっぱいで店を閉めることに。うーん、ザンネン。 

 黒尊渓谷の紅葉は、八分といったところ。

紅葉する樹木にまじって、

ウラジロガシなどの常緑樹が、青々と葉を茂らせているのがオモシロイです。

青い空と紅葉のコントラストが素敵です。

今日の四万十川。水量は少なめ。

ヌルデ。小葉の中軸の間に翼があります。

アナグマがのろのろと目の前の道を横切って、川をフェリーグライドしてきました。

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ブナ林が黄葉する熊のコルで

2008-11-06 | 黒尊渓谷 黒尊山塊(春秋冬)滑床渓谷

時々 最高気温23度。

 「何かめずらしい物でもあるの?」ブナ林の尾根で、年配の女性がすれ違いざまに僕にたずねた。

「いや、えーと、葉が・・・もごもご」。ふいをつかれた僕は返答に困った。

その時僕は、尾根のブナ林に落ちていた一葉のブナの葉を手にとりジーッと見てた。

特に珍しいものは、なにもない。黄葉した小さなブナの葉を角度をかえて見てただけだ。

「あ、そう」

山歩きのベテランを思わせる格好をしていた年配の女性は、立ち止まるコトもなく

ザザザッと落ち葉を鳴らして、まるで競歩のような早足で登山口方面へ歩いて行った。

 

 つい1時間程前だろうか。

この近くで僕は、今とは逆の方向からやって来たその人とすれ違い「こんにちは」と挨拶したばかり。

「速いなぁ、もう三本杭山の頂上に行ってきたのか?いや、こちらが遅すぎるんだな・・・」

僕は今回もまた、ココロ誘われるままに寄り道してゆくのんびり山歩き、になっていた。

当初の目的地である三本杭山の頂上は、早々と登るのをあきらめていた。

「まぁ、いいや、茶でもわかそう」

空気がヒンヤリとしている黄葉の尾根に、午後の木漏れ日が差しこんでいる。

風が吹いて枯葉が舞い、パラパラと頭の上に落ちてきた。

 

 「そろそろ黒尊の山は、色づいたかな?」

11月の初旬のよく晴れた日、黒尊山塊のブナ林を歩いてきました。

八面山(1165m)~三本杭(1226m)の尾根(熊のコル)のブナ林は、

黄葉のピークを少し過ぎ、すでにその葉を落とし始めていました。

それと入れ替わるように、モミジ類の鮮やかな紅葉は、まだこれからといったところ。

今回は、全体的に黄葉が主役の山でした。

 黒尊山塊は、口屋内村で四万十川に合流する黒尊川、その渓谷一帯に広がる山域の総称です。

このあたりの山は、近年、森林の開発によりスギやヒノキの植林地帯が多くなり、自然林が少なくなった。

しかし、その自然林の一部は「黒尊山自然観察教育林」として残されている(熊のコルのブナ林など)。

そこでは、シイやカシの暖温帯~ブナなど冷温帯までの植生の変化が見られます。
 

 年平均気温が高い四万十川本流沿いの山は、植林のスギやヒノキが多数を占めます。

その次に多いのが、シイやカシなどの常緑樹。

本流沿いでは落葉樹は少なく、低い山や川岸の紅葉はとても地味です(ウルシ類、エノキ、クヌギなど)。

しかし、標高が高く平均気温が低い黒尊渓谷周辺~上部では

・ブナ・カエデ類・ハリギリ・ミズナラ・サワグルミなど紅葉(黄葉)する落葉樹の姿が多く見られます。

秋には、それらの紅葉が山や尾根を美しく彩ります。

 

 また、黒尊山塊には黒尊川の源流もあります。

この山々に降った雨が川となり、山の栄養分を下流に運び、頼りなくもまだ豊かな川と海を養っている。

四万十には、山、川、海の繋がりの面白さが、まだ残っているのです。

*熊はこの山域では、もう姿を見ない。ブナは四国の最西南限。

ブナ林と笹の小道をゆく。

実は黄葉時よりも冬芽の森の方が好きです。

ふた抱え以上あるブナや高木があって嬉しい。

黒尊川源流付近

こんな時は、一眼のデジカメが欲しいなぁ・・

眼下には、秋の午後の日差しに鈍く光る宇和海。

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秋ゆく川で

2008-10-08 | 黒尊渓谷 黒尊山塊(春秋冬)滑床渓谷

  最高気温26度。

 「秋に3日の晴れ間無し」

その言葉どおり、秋の空は、短い周期でコロコロ変わります。

秋を迎えた川べ。

乾いた涼しい風にゆれるのは、セイタカアワダチソウの黄色い花、オギの穂の白銀。

庭では、モズが甲高い声で鳴いてます。

 

 ベランダのコットの上で僕は、もうずいぶんと色がさめた肌を陽にさらし本を開きました。

でもすぐに、Zzzz。

おだやかな陽ざしとやさしい風。秋は、ヒルネも気持ち良いシーズンですね。

 

 某日。カヌー雑誌の取材にくっついて黒尊川中流へいってきました。

久しぶりの黒尊川は、このところちょこちょこ降る雨で水量が豊かです。

水の透明度もなかなか良い(3メーター下の川底がはっきり見えた)。

川面の水温19度(真夏は27~28度)。

 

 ・朝の光りにかがやく森・流れるうつくしい水・透きとおった風

素晴らしいロケーション。そこにカヌーを浮かべての写真撮影なのでした。

そうそう雑誌の名は「カヌーライフ」です(いつ発売なのか?聞くのを忘れた)


上:作家の野田知佑さん 下:シマムタ共遊国の平塚さん 

御大2名に囲まれて、笑顔がぎこちないアーク佐野です。

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なめとこ清流シャワー

2008-07-24 | 黒尊渓谷 黒尊山塊(春秋冬)滑床渓谷

 最高気温35度。

 友人のカメラマン、テルミちゃんからメールが届きました。

佐野様

明日、急に仕事が休みになったけん、カヌーか黒尊川か海に行こう。

とにかく、すずしいコトがしたい・・・。

出来れば、海でシュノーケリングがいいな、8月になったら海が荒れそうなので。

テルミより

 

 翌日。僕は四万十の夏遊びの中でも、

最も涼しくソーカイな気分が味わえる、滑床渓谷の「ゆるゆる沢登り」をチョイスしました。

森深い渓谷の冷たくキレイな水と思うゾンブンたわむれるのだ!

 

 滑床渓谷は、足摺宇和国立公園の飛び地です。

落葉樹の森と大きくなめらかな花崗岩の間をぬって、清冽な水が流れています。

その滑床渓谷から流れだし、江川崎の下流で四万十川と合流するのが目黒川。

目黒川は、アークツアーでお昼&川遊びをする水のキレイな支流です。

 

 江川崎から車で30分ほど走り、滑床渓谷へ。

頭上では、真夏の太陽が、ガンガンに照っています。

しかし、標高が少し高く、深い森の中の渓谷は、空気がヒンヤリ涼しい。

 

 ヘルメット&PFD(ライフジャケット)&水中眼鏡で身を固めた僕らは、

水温22~23度位(水温計を忘れたぁー)の沢水シャワーを浴びながら、

よく滑る大きな岩を登ったり、天然のプールを泳いだりしながら、渓谷をつめていきました。

 

 最終目的地の雪輪の滝に到着。僕は、崖の上から滝の蒼いふちへダイブ!うひーっ!

猛暑で弱ったオヤジサル2匹は、最高に気持ちイイ冷たい水とたわむれ、少しだけ生き返ったのでした。

清冽な水は、森の国の滑らかな大きな岩の間を縫って流れ、

四万十川を経て、やがて海へ。

シャワークライム テルミちゃん

冷たい水が最高に気持ちE!

天然の滑り台は、厚手のパンツで滑りましょう。

雪輪の滝の上にも行ってみた。

蒼く深い淵にダイブ!

雪輪の滝

サルでもわかるこの気持ち良さ!!

 

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紅葉はどうよ

2007-11-21 | 黒尊渓谷 黒尊山塊(春秋冬)滑床渓谷

  最高気温16度。

 かぎりなく昼に近い午前中。我が家から車で四万十川上流へ15分。

口屋内村カズくんのおうちへ、アポ無し訪問です。

「黒尊に紅葉を見に、いこうよう・・・」

 

 カズ君は、「短期出稼ぎ先の鳥取から、つい10分前に家に戻って来たばかりなのだ」と言った。

朝メシも食べてないカズ君を助手席に乗せて、黒尊渓谷へGO!

口屋内から黒尊川沿いの道を上流に小一時間走れば、黒尊渓谷着です。

もみじ荘。家賃タダ?。6畳一間。

夏の間は、この狭い家に、野郎3人で寝てたらしい、うげげっ・・。

はらへった~♪でも、そんなの関係ねぇー♪とは歌っていない。

でも、おっぱっぴー。Long time no see you! 皆さんおひさです。カズです。

  今秋は雨が少なく、四万十川本流も、黒尊川も非常に水が少なくなってます。

こんなに水が少ない川は初めて見る。

黒尊川は夏時期に比べて、半分の川幅。ところどころで水が枯れています。

 あー自転車を積んでくれば良かったねぇ。

のーんびりと秋の里山。黒尊自転車ツーリングは最高です。

 黒尊渓谷 神殿橋。この辺の標高から、シイ、カシ、タブなどの常緑樹に混じり、

カエデやモミジなどの落葉樹の姿が見えます。空が蒼いなぁ・・。

「さみしさは川のよう」。限りがあるからこそ、寒さに耐え、春開く冬芽に感動します。

山の上のブナ林は、既に葉を落とし、冬芽が遠い春を待っています。

 かつては、子供達の歓声が山に響いた、奥屋内小学校。

今は時が止まったかのよう。静寂が支配しています。

ハクモクレン 早春、白い花が冬枯れの里山を彩ります。

はらへったー、おばちゃん、今日はうどん大盛りで!

うどんがうまい、かわせみ。大盛りうどん500円也。

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秋の黒尊渓谷へ

2006-11-10 | 黒尊渓谷 黒尊山塊(春秋冬)滑床渓谷

 最高気温25度。

 今日は、黒尊渓谷へ紅葉を見に行ってきました。

黒尊渓谷は、口屋内村で四万十川に合流する支流黒尊川の上流にある渓谷です。

黒尊川は、数ある四万十川の支流の中でも、もっとも水がきれいな支流といわれています。

 

 四万十川沿いの山は、あたたかな気候のため、

シイ、カシなどの常緑樹、ヒノキ、スギなどの針葉樹がそのほとんどを占めます。

そのため秋になっても、その山肌がハデに紅葉(黄葉)にそまることはありません。

 

 モミジやカエデなどの落葉樹は、四万十川本流よりも

標高の高い黒尊渓谷付近あたりから、常緑樹にまじってその姿がおおく見られるように。

そこからさらに高度をあげ、

標高1200メーター付近の黒尊山塊の尾根には、ブナの木が群生しています(四国のブナ林の分布最西南限)。

 

 ザックにお茶、お弁当、双眼鏡、図鑑をつめ車で出発。

国道沿いでは、アカメガシワ、ケヤキが黄色く、ハゼ、ウルシが赤くいろづき始めていました。

我が家から約8キロ上流へ走り、口屋内村へ。

 口屋内に架かる赤鉄橋のてまえで、平塚さんとバッタリ。

近くの平塚さん宅で談笑、うまいコーヒーをごちそうになりました。

「こんなに川に水が少ないのは記憶にない」と平塚さんがいった。

*この地が気に入り20年程前に都会から移住してきた平塚さん。

地元産の木材をつかって家をたて、地元の人と結婚し、この地にくらしています。

「シマムタ共遊国」という屋号でレンタルカヌー業を行っています。

 口屋内村から、黒尊川沿いの狭い道を小一時間ほど走り、黒尊渓谷神殿橋へ。

黒尊川の水もひじょうに少ない。

上流には川に水が無く、河床がむき出しとなってる箇所もありました。

途中、猿のむれと出会う。この辺りでは、鹿のすがたもよく見ます。

 

 昼すぎに渓谷神殿橋着。

ここより少し上流には公衆トイレもあります。

僕は、神殿橋からさらに山道を登り、黒尊山塊尾根の黄葉のブナ林をあるきたかった。

けれど、ほとんどの木の葉は先日の大風で落ちてしまったようです。

「うーん、ざんねん」

その大風のせいでしょうか?

黒尊渓谷沿いでも、ハダカになってしまった樹木の姿がチラホラとありました。

 

 神殿橋付近では、常緑樹にまざって

真っ赤に紅葉したモミジやカエデ、群生してるケヤキの黄葉が見えました。

モミジの紅葉はまだ7分といったところ。

神殿橋付近の紅葉のピークは、来週~来週末のようです。

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春雨のドライブ

2006-04-13 | 黒尊渓谷 黒尊山塊(春秋冬)滑床渓谷

 最高気温17、5度。

 四万十川は、3日前の増水のピークから水位が下がり続けています。

今日の川は、平水時より1、5メーターほど水位が高い。流れる水は、ウグイス色です。

 

 「黒尊川沿いで、コメツツジが咲きほこっちゅうよ」

そうと聞いた僕らは、そぼふる春雨のなか黒尊渓谷へ行ってきました。

 

 雨に濡れた新緑が、ハッとするほど色あざやかな渓谷で、

コメツツジが、赤紫色の花をポツリポツリと咲かせていました。うーん、ラブリー。

黒尊渓谷では、カエデも芽吹きはじめていました。

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紅葉の山トレッキング

2005-11-09 | 黒尊渓谷 黒尊山塊(春秋冬)滑床渓谷

 最高気温17、9度。

 今日は、紅葉の黒尊の山を歩いてきました。

黒尊川源流がある黒尊山塊には、またブナなどの自然林も一部残されています。

黒尊渓谷神殿橋から車で30分ほど山道を上り、

八面山登山口近くの道路脇に車を止め、ザックを担いで、さぁ出発です。

 空はあいにくのうすぐもり。

登山口あたりで標高は1000メーター。空気はヒンヤリとしています。

道路周辺の樹木は、キレイな紅葉を見せています。

ヒノキ林をぬけ、笹の登山道をゆっくり登り、大久保山を経て八面山頂上へ。

標高1165m。所要約30分。

八面山頂上では、アセビの群落が僕をむかえてくれました。

冷たく強く吹く北西風が、カラダの汗を一気にひやしてゆきました。

 

 八面山からブナ林の尾根(熊のコル)を歩き、三本杭山へ向かいます。

ガサガサ、つもった落ち葉をふみながら、ザザーッ、風が鳴らすブナ林を歩いてゆく。

尾根は、ブナを中心とした自然林で、ブナ以外にも

・ハリギリ・ヒメシャラ・ケヤキ・モミ・ツガ・ミズナラ・モミジ類・カエデ類の姿がみえました。

ここには、四万十の平地では見られない落葉樹の林があるのです。

大木も多く、おおきな木が好きな僕は、尾根を歩いてると気持ちが和みます。

 

 もう時期が遅いせいか、尾根の樹木はほとんど葉を落とし、紅葉は2割程度しか残っていませんでした。

日曜日の激しい雨と月曜日の強風が、紅葉を蹴散らして行ったようです。

(少し標高が下がった斜面の林では、まだ6~7割程度紅葉が残り僕の目を楽しませてくれました)。

 三本杭山頂上手前、その急登区間では、少し足がしんどく、たっぷりと汗をかきました。

昼前、三本杭山頂上着。1226メーター。

 

 三本杭山頂上は、冷たい北西風が吹いていました。

汗で体を冷やさぬよう、アウタージャケットを着て僕は思う。

もう、冬がすぐそこまできてるんだ・・・と。

そして、弁当を食べコーヒーを飲んだあとは、すぐに下山です。

帰りは、落ち葉を拾いながら、来た時よりもゆっくりと歩きました。

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紅葉の黒尊渓谷へ

2005-11-05 | 黒尊渓谷 黒尊山塊(春秋冬)滑床渓谷

 最高気温24度。

 明日は天気がくずれそうだし。やっぱり今日いくべ・・・。

小春日和の今日は、黒尊渓谷へ紅葉を見に行ってきました。

 

 口屋内村は、四万十川に黒尊川が合流しているところにあります。

そこから黒尊川沿いの狭い道を、上流に向けてのろのろと車を走らせ、黒尊渓谷へ。

*口屋内村から、所要約1時間。

 

 四万十川、その支流の黒尊川も水の透明度はとても良いけど、水量が少ない。

黒尊川では、台風の増水で削られた川岸や、

崩れた山の斜面を修復するための土木工事が、そこかしこで行われていました。

 渓谷が近くなり標高が上がると、カエデなど落葉樹も多くみらるように。

渓谷の中心神殿橋には、鮮やかに紅葉したモミジ、黄葉したケヤキが群生しています。

黄葉と赤い葉柄がキレイなアカメガシワもよく目につきます。

常緑樹が多く、青々とした四万十川沿いの山々を見慣れてる目に、紅葉はとても新鮮にうつります。

 

 今日の渓谷は、訪れる人もそれほど多くなく、とても静かです。

神殿橋付近の紅葉のピークは、来週末あたりといったところか。

黒尊川源流がある黒尊山塊、八面山、三本杭などのブナ林の黄葉は今が見頃でしょう。

 

 渓流のおおきな岩に腰を下ろし、コーヒーを飲みながら紅葉狩りを楽しみました。

少し先の岩では、カワガラスがピョコピョコと跳ねてました。

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