時々 最高気温35度。
「ちわーっ、2回目登場の坂巻っす」
今日は、サイコーに面白い川下りを体験してきましたよ。びびりまくりブーだったけど。
朝、アーク佐野がツリーハウスにやってきてこう言いました。
「今日もまだ、四万十川の水量が多すぎるので、ツアーはキャンセル。黒尊川を下ってみようぜ!」
平水時の黒尊川は、水量が少なすぎてカヤックでは下れないそうです。
でも、四万十川が増水している時は、
黒尊川も水位が高く、面白いカヤックコースになるそうなのです。
*障害物や危険な瀬も多く、中級者以上向き。
要スカウティング、自己責任、arkツアーでは下れません
だ・け・ど・・・先日初めてカヤックを漕いだ僕は、バリバリの初心者です。
黒尊川が僕の本格的な川下りデビューとなる。大丈夫かいな・・・。
どうもアーク佐野は、僕を「実験台」にしたいらしいのです。
沈した初心者がどんな感じで黒尊川を流されてゆくのかを。
「オーマイガッ!」
黒尊川沿いの道の上から、水の流れをチェックしつつ、カヌースタート地点へ。
四万十川本流は薄茶色に濁っているけど、黒尊川の水の透明度はなかなか良い。
だが、水量はアーク佐野が想像していたよりも少なく、これ以上水位が下がると下るのは難しいらしい。
アーク佐野は、やばそうな瀬のところでは、道の上そして水面近くから、
「あーっ」とか「うーっ」とか呻きながら水の流れをしつこく観察しています。
黒尊川中流、スタート地点の川原。
天気は上々。山と森が両岸から頭の上にせりだしてくるような川は、
(四万十本流と比べて)空が小さく狭く、ひどくキュークツに感じられました。
川面の水温は、21度(平水時は26~27度)。
キンチョーで胸を「ドキドキ」させながら、ライフジャケットなどの装備を付けました。
アーク佐野から・瀬の中でとるべきコースの漕ぎ方・危険な傷害物・沈した時の流され方
についてのレクチャーを受けた後、いよいよ出発です。
「ふーっ・・・」
川の流れがゆるやかな箇所でも、自転車を力強く漕ぐ程度の速さで水が流れています。
スタートしてすぐに階段状の瀬。
先に下ったアーク佐野が、下流のとろ場でOKサインを出しています。
「覚悟を決めて、さぁ行くぞ!」
瀬に入れば、頭の中は真っ白に。
カヤックは、階段状の浅瀬の岩に、船底をゴンゴンぶつけながら流されてゆく。
ふうっ!なんとか無事に最初の瀬をクリアーです。
ふと、頭上を見上げると、両脇を森に囲まれた小さな空が見えました。
タイプの違ういくつかの瀬をナントカ無事にやり過ごしました。
ようやく気持ちも落ち着いてきた僕は、清冽な黒尊川の水と森の景色を楽しむコトができました。
アーク佐野が隣でニカニカ笑いながら、
「初めての川下りが、普段は下れない黒尊川だなんて君はとてもラッキーだよ。
そんな奴は、日本中探してもめったにいないぜぇ・・・」
と、実験台の僕にむかって人をノセるようなことを平然と言うのでした。
コース終盤、僕はS字の瀬の終わりで沈、ちん、チン。
「ごぼごぼごぼ・・・」冷たい水の中をサラサラと流されていきました。
流されながらふと横を見る、とアーク佐野がニコニコしながら、デジカメで激写しています。
思わず僕はニガ笑い・・・。
「わはは、初沈おめでとー。初沈を黒尊にささげたのは君が初めてかも?慣れたころ、よくやるんだよねぇー」
そこからさらに下ってゆくと、遠くに口屋内沈下橋と本流の濁った水の流れが見えました。
「やったー!」
距離:10キロ位かな。所要時間:1時間20分位かと。瀬は20+αくらいかなぁ。
12日 四万十川本流:1、5メーター増水。牛乳多めのコーヒー牛乳色。
12日 黒尊川は、水温21度。約70~80cm増水 透明度良好。
初沈オメデトー 黒尊川で一皮剥けた男になりました。
水量があるわりには透明度は良好なのだそうです。
マジで沈する5秒前・・・。