アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

南の川から(気まぐれダイアリー)3月29日

2024-03-29 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024&2025

  最高気温24、2度(最低気温13、8度)

朝の空は、曇りがちでしたが、午後の空は、バッチリと晴れました。

さんさんと降る強い陽ざしとなまあたたかい風。

南国土佐は、春を通りこして、もう初夏のような陽気に。

あ・つ・い・・・。冬服よ、サヨウナラ。

短パン、Tシャツ、ビーサン姿でチャリを漕ぎ、2つの沈下橋めぐりにGO!

川辺の桜(ソメイヨシノ)は、ほぼ満開。

おっ、花にツグミが・・・。そろそろツグミ(渡り鳥)ともお別れです。

芽吹きの春。輝く萌黄色も美しい季節です。高瀬沈下橋。

今春の川原には、菜の花がよく見えます。菜の花や 増水までの いのちかな

木々の間から見えるサクラと沈下橋。勝間沈下橋。

サクラと萌黄色の岸辺。勝間沈下橋。

うっすら汗をかいたカラダに、川を吹きぬける春の風が心地よい。

四万十川の水位は、平水+1、5メーター(川登)。笹濁り。

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南の川から(気まぐれダイアリー)3月28日

2024-03-28 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024&2025

  最高気温16、0度(最低気温7、8度)。

鳥曇りの四万十の空は、お昼を過ぎると、シトシト泣きはじめました。

桜雨が降ったり止んだりの午後の空気は、ヒンヤリ、ひやい、花冷えに。

もう春だけど、まだ、君たちのぬくもりが必要さ。厚手のフリースとコタツ。

天気予報は、今夜はいっとき強雨になる、と伝えてます。花散らしの雨、にならないとよいけど。

「雨の日は外にでて、雨に顔を打たせながら、海から空、そして地上へと姿をかえていく

ひとしずくの水の長い旅路に思いをめぐらせることもできるでしょう」レイチェル・カーソン 

 

ぽちゃぽちゃ降る春雨のなか、長靴をはいて散歩へ。

はくまえに長靴を、逆さにしてふる(ムカデなどが侵入しているコトがあるので)、

とボタッと何かが足元に落ちた。

おおっ、(四万十に)帰宅ときに、無くしたと思っていた南京錠(2つ)ではないですか。

さんざん探したのに見つからず、探すのをあきらめたところだったのに。

長靴のなかとは・・・雨のおかげで、見つかった、良かった 気が晴れた。

 

♪探すのをやめた時 見つかる事もよくある話で

踊りましょう 夢の中へ 行ってみたいと思いませんか?♪

そんな歌を口ずさみながら —夢の中へ行ってみたい、なんて思わないけど—

「Key Of Life」

リアルライフの夢の扉を開く鍵(いくつあるのだろう)

も見つかればイイのになぁ、と僕は春雨の空を見上げたのでした。

でもこれは、探すのをやめたら見つかりませんよね。たぶん。

「あきらめたらそこで試合終了ですよ」

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サクラ流れる川で

2024-03-28 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「サクラ流れる川で」 2010年春に書いた記事を再掲です。

 最高気温16度。

 「オシドリだろうか・・・」

流れに乗った水鳥が、カヤック前方の小さな瀬を上手に下ってゆきます。

瀬脇の小さな渦では、ピンクの花びらがクルクルと舞ってます。軽やかに。

川から見あげる山や道沿いのサクラは満開!

川岸では、芽吹きたてのエノキ、ヤナギの若葉が春の光に輝いてます。

 

 3月27日。今日の四万十川は、いつもより水量が豊かで、水の流れが速い。

パドルを漕がなくても、僕らの艇は、ゆっくりと自転車を漕ぐ程度の速さで下ってゆきます。

スイスイ!カイテキ!ラクチン!春濁りの水が、たっぷたっぷとお尻の下を流れてゆく。

頭のうしろで両手を組んだ僕は、春霞の青空を見ながら流されていきました。

 春の嵐がやんだ川は、やさしい風の中、陽がぬくい。

でも、花冷えてぐっと低い朝の気温は、0度。川原に置いたカヤックには霜が降りてました。

「おおっ、ひやいねぇ・・・」*ひやい:寒いとか冷たい(幡多弁)。

手を浸けるとピリッといたい川の水温は、10度、まだ冬の水温です。

沈して泳ぐには、「まだ、ちっくと早いぜよ」。

ゴールデンウィークの頃の川の水温は、20度前後、真夏は、30度前後。

これから1ヶ月で、川は10度も水温が上がってくるのです。

「水ぬるむ春かな」

 今日のゲストは2人、1人はドイツの青年です。

ツアー中、連れの女性(日本人)が僕のハナシを英語で通訳してくれます(2人の会話は英語)。

僕は、この西日本を代表する川が、

ドイツ青年の目と心に、どんなふうに写ったのか直接ドイツ語で聞いてみたかった。

「ドイツには、四万十川のような細やかな自然の中で、カヌー&川遊びが楽しめる川はあるかい?」

「うーん、ナイン(ないね)」「そうか、ナインだ・・・」なぁ~んてね、じゃんじゃん。

 

 しかし、悲しいかな・・・・。

ドイツ語はおろか、すっかりサビ付いちまった僕の英語力、カンタンな言葉もまともにでてきません。

うーん、これでも昔1年程オーストラリアを旅してたことがあったんだけどなぁ・・・悲。

やはり、語学は出来ないより、出来た方がより楽しめますね。

 漕ぎはじめは、少しかたかった二人の表情も、

とろ場をながれ瀬をぬけるたびに、ゆるんでいきました。凍緩む大地ように。

僕らは、山めざめ、水ぬるみ、鳥うたう春の川を、のんびりとくだってゆきました。

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南の川から(気まぐれダイアリー)3月26日

2024-03-26 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024&2025

   最高気温21、4度(最低気温15、1度)

だらだらと長く降りつづいた春の雨は、昼前にあがりました。

よっしゃ!と沈下橋へ。

頭上の空を —まるで空にも瀬があるかのように― 雨雲が、ゴンゴンと速くながれています。

足元の川を、笹色の水が、サァサァとこれまた速く流れています(平水+1、2メーター)。

やがて、地上にも吹きはじめた風は、みるみる強さを増して、爆風に。

水面には、ウサギが飛び、足を踏ん張っても、川に吹き落とされそうなほどの。

岸べの風裏の日なたに避難して、ふたたび川をながめれば、

雲間から顔を見せた、ひさしぶりの太陽が目にまぶしく、心にうれしい。

雨あがりの空の青と、輝く萌黄色の梢が、なんとも美しい。

初夏のような陽ざしに、Tシャツ姿となって見るサクラは、1~3部咲き。

今週末には、満開となりそうです。

エノキなどの高木も芽吹きはじめて、うーん、春ですなぁ・・・。

ようやく四万十にも、短き(本格的な)春がやってきたのです。

今宵は、一日遅れの満月と遅咲きのサクラの花を肴に、一杯また一杯といきますか。

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南の川から(気まぐれダイアリー)3月25日

2024-03-25 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024&2025

  最高気温17、1度(最低気温14、6度)。雨ときどき止む。

週末からだらだら降り続く春の雨は、今日も止まず。ポチャポチャと降っています。

咲きはじめた花に、水を差すかのような長雨。サクラも、Waiting on a sunny dayです。

(ひと足早く咲きはじめた山桜は、ほぼ満開ですが)

 

でも、春に目覚めた生き物たちには、ヨロコビの雨。

ケロケロとにぎやかな合唱が、雨音に混じって聞こえてきます。

 

この雨で、四万十川は、少し水位が上がってます。水位は、平水+1、1メーター(川登)。

今週末は、晴れ間と暖かさが戻る予報。水量たっぷりの川は、春濁りの速い流れに。

それは、春うららの川を、カヌーでスイスイと長い距離を下るのによい流れです。ぜひ。

長雨に閉じ込められたノーテンキなガイドは、アームチェア・トラベラーに(そろそろ飽きてきた・・・)。

「ほんまに大事なもんはいっつもニキにあるとだんだんわからんようになる。

あって当たり前や思うてしまうからよね。

そんでも、なくしたらわかるということでは悔やんでも悔やみきれんじゃろ。

大事やといちばん意識しにくいのが、ニキにあるもん。

けど、それがいちばん大事なものやけんね。意識しよるんは、なかなかむずかしいわ。

夫婦もそうやけんど、川もそうやし、自然もそうよね。

自分のニキにあるもんが何か。何が大切なもんか。

そういうことをわかるようになったら、

しみじみ人生は深(ふこ)うてええもんになっていくじゃろうと思うわ」*ニキ:身近に 近くに

「四万十川がたり」 野村春松

 

そんな一文を —冬に遠方から四万十に思いを馳せていたガイドは— うんだ、うんだ、とうなずきつつ読みました。

(遠く離れずとも)いつも近くにある、本当に大事なものを、大切にする気持ちを忘れちゃいけませんね。

でもまぁ、三歩あるけば忘れちゃう鳥頭・・・ザンネンです。

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アノラックパーカーとさくら雨

2024-03-25 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「アノラックパーカーとさくら雨」2010年春に書いた旅雑文です。期間限定公開中。

 最高気温16度。
 
 あたたかな春の雨が、薄桃色の花をやさしく濡らしています。

早く咲きはじめたサクラの花は、今週末あたりまでが見ごろとなりそう。

若葉と花の季節をむかえた四万十は、空気がほんのりと甘く香っています。
 

 「あれれ、もう生産してないの?うーむ・・・」

ネットでメーカーの商品と在庫をチェックした僕は、がっくしです。

長年愛用していた服や物が、傷んだり壊れたりして、ふたたび買おうと思ったとき、

もうすでに生産も在庫もなく、落胆したことはありませんか。

僕がさがしているのは、シェラデザインズ(メーカー)アノラックパーカー(製品名)。

*正式な製品名はわからず。

アノラックパーカーは、

今日のような氷雨時や、薄着では風が肌寒いときに、野外で重宝するナイロン製パーカーです。
 

 あれはたしか、僕がこのギョーカイに本格的に足を踏みいれた15年前の春のこと。

「多摩川を水質調査をしながらカヌー&キャンプで下る」。

そんな、自然学校の実習のサポートをするときに・・・・。

期間限定終了。続きは、カテゴリー「レター&旅雑文」でご覧になれます。

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春色の川にカヌーを

2024-03-24 | ・最新のお知らせ・イベントなど

2024年3月23日。

高知地方気象台は、全国トップを切って高知城のソメイヨシノが開花したと発表した。

全国最速は2018年以来6年ぶり。昨年より6日、平年より1日遅い開花だった。

高知市で桜開花 6年ぶり全国最速 | 高知新聞

高知市で桜開花 6年ぶり全国最速 | 高知新聞

6年ぶりに全国トップで開花した高知城の桜 高知地方気象台は23日、全国トップを切って高知城のソメイヨシノが開花したと発表した。全国最速は2018年以来6年ぶり。...

 

 

高知に、サクラの春がやってキター!ということで、

「春色の川にカヌーを」2011年早春に書いたものを再掲です。

時々 最高気温17度

 3月の夜のベランダで、月の光をあびながらウイスキーをなめていると、

どこからともなく流れこんできた雲が、まあるい月を隠してしまいました。

みるみるうちに夜空は、雲に埋めつくされ、やがてシトシト雨に。ひさしぶりの雨だ。

僕は、恵みの雨音と(もう鋤き返された田から聞こえてくる)

カエルたちのヨロコビの合唱に耳をかたむけました。ゲコゲコ。

 

*気候があたたかい四万十では、彼岸ごろから田植えをします。

早く植えたものを「はやて米」と呼びます。

「はやて米」は、台風シーズン前の7月の終わりには刈り入れてしまいます。はやいですね。

 弥生の空は(キッズたちの気まぐれな心のように)

その表情をクルクルと変え、ぬくい風とひやい風を交互につれてきます。

 

 ぬるい春風に誘われた午後。

川べをのんびりと走っていると、「おっ!」

道沿いのサクラの木に、淡いピンクの花が二輪ほど咲いているのに気づきました。

「2011年3月22日。高知地方気象台22日、高知市のサクラ(高知城三の丸の標本木)の開花を発表。

過去最速だった昨年よりも12日遅く、平年より1日早い開花となりました」

家にもどると、このようなニュースがラジオから流れてきました。やっほー。

眼下の庭では、真っ白いユキヤナギの花と真っ黄いろのレンギョウの花が満開です。

 

 「さぁ、南国四万十川に、短き春とカヌーシーズンの到来です!!」

ちなみに、江川崎あたりからカヌーで下っても、

ずらりと道端に並び、岸辺をサクラ色にそめる華やかな桜並木は、ありません(都市近郊の川のような)。

川岸や山肌で、ぽつりぽつり咲いているサクラは見られますが。

でも、ピンクの花ながれ、萌黄色が岸辺をいろどる春の川に、カヌーを浮かべ、

「の・ん・び・り・カヌーピクニック」に遊ぶのは、なかなか優雅なひとときですよ。ぜひ。

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南の川から(気まぐれダイアリー)3月23日

2024-03-23 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024&2025

  おはようございます。四万十は、曇りときどき小雨。

春は、別れの季節。

でも、薄暗く陽がない雨の朝は、うすら寒く、

まだまだ、お前のぬくもりが必要だ。離れられないよ、愛しているよ、コタツ。壊れかけだけど。

コタツに潜りこんで庭見。聞えてくるのは、鳥と蛙の歌、雨音。

ここは、自然の音も豊かなところです。

今日の最低気温は、7、8度。

【速報】全国トップ高知市で桜開花 6年ぶりの最速 | 高知新聞

【速報】全国トップ高知市で桜開花 6年ぶりの最速 | 高知新聞

雨にぬれながら咲く桜(高知城) 高知地方気象台は23日、全国トップを切って高知城のソメイヨシノが開花したと発表した。全国最速は2018年以来6年ぶり。昨年より6...

 

 

  最高気温13、7度。 午後は、曇りのち雨。

午前中の空は、明るくなったり暗くなったりを繰り返しましたが、

午後の空は、ズンズン暗さを増していき、やがて本格的な雨空に。

ウェザーニュースは、四万十の空は、これからしばらく雨雲に閉ざされる、と伝えています。

菜種梅雨。25日の、冬の最後の満月(ワーム・ムーン)は、見られないか。うーん、ザンネンです。

明日は、大雨の予報。

四万十川は、ひさしぶりに水量たっぷりの春濁りの流れとなるか、どうか。

そして、「ん~この冬から春は、いつもの年に比べて、雨量が多いんじゃね?」

と思えば、ネットで気象庁の過去データーにアクセスです。便利な世の中ですねぇ。

 

高知県 江川崎 月雨量(1991年~2020年・平年値)

12月:83、1mm 1月:71、2mm 

2月:94、2mm 3月:151、3mm

年雨量(1991年~2020年・平年値)2423、7mm

*流域の雨量が多い地域の年間雨量は、3500mmほど  平均気温 15、7度。

 

2023年~2024年 

12月:85、5mm 1月:26、5mm 

2月:183、5mm 3月(22日まで):76、5mm

 

少雨の1月、多雨の2月、ここまで少雨の3月(明日以降の雨量による)。

この冬は、雨量が多いんじゃね?との印象は、2月の雨量がとても多かったから、なんですね。

(四万十を留守にしてたので、遠方で雨量観測情報を見ての印象ですが)。

 

川の水量が、多すぎても、少なすぎてもよろしくない。

つねに天候&水量のチェックが欠かせない、自然相手の水ショーバイです。

さて、今シーズンの四万十の空と川は、どんな表情を見せてくれるのか?

期待と不安がないまぜの、アーク21年目の春(のシーズンスタート)です。

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南の川から(気まぐれダイアリー)3月22日

2024-03-22 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024&2025

River&Sky・日々のつぶやきは、

今春からタイトルが、南の川から(気まぐれダイアリー)に変更です。どぞ、よろしく。

 おはようございます。四万十は、晴れ。

いつまでもぐずぐずと布団の中にいたい寒い朝です。冬のように。

(3か月ぶりに)川へ。春霞の空、柔らかな光の水面、鮮やかな黄色の菜花、にぎやかにさえずる鳥。

そんな、冬と春がゆきあう川の上で大きく深呼吸~。

帰ってきたぞ!!スローな川と時間が流れる四万十へ。

今日の最低気温は、-0、4度。

 最高気温16、7度。午後も晴れ。

ひとかけらの雲もない春霞の空を渡るヒエヒエ北風に、

頭上のサクラの蕾も、足元のスミレの花も、小さくふるえています。

近所の中学校の校庭(廃校)のソメイヨシノは、まだ一輪咲き。

このところの冬のような寒さに、サクラは、ちょっとタンマ、と開花を少しためらっているかのよう。

「花一輪 一輪ほどの 暖かさ」*本(もと)の句は梅。

*高知の平年のサクラ開花日は、3月22日(あらっ、今日ではないですか)。

(ソメイヨシノの標本木を独自に設けている)お隣の宿毛市は、13日に独自に開花宣言をしました。

 

春見のおんちゃんは、足をのばして川へ。

鮮やかな萌黄色(ヤナギの若葉)も美しい川原で、コーヒー片手にぽけっと風に吹かれました。

川の歌をききながら、鳥の歌をききながら。

「おもしろや 今年の春も 旅の空」。空に向かってひとりごと。

ハナシは変わりますが、春はなくし物が多くなりませんか?

あたたかくなって、気も体もゆるみ、頭がボケることが多くなる春。

四万十に戻り、荷物を片付けてる最中に僕は、南京錠2つ、ハサミ2つをなくしました。

何度も何度もしつこく探したけど見つからず。使ったところの周辺を。持ち歩いたところの道を。

なくした場所はきわめて限定されているのに・・・。あれれ。おっかしいなぁ。

 

過疎地の暮らしでは、家に(ほぼ)鍵をかけないので、南京錠は、まぁいいとして、

ハサミがないのは、思ったよりも不便なのでした。哀号。*最寄りの店まで車で25分。

でもまぁ、「物がなくなる、なくすのは厄落とし」と聞いたことがありますし、厄が落ちるのなら、まぁイイか。

でも、厄が落ちたことは、どうなったらわかるのかなぁ・・・・。

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ツアー再会のお知らせ 2024

2024-03-21 | ・最新のお知らせ・イベントなど

  
 
I‘m back!!アーク佐野は、春の四万十にブジ復帰しました。

「2024年アークツアー」はじめます。

 

今シーズンも、ツアーが行えることを、サクラ咲く春の川で一人よろこんでます。

皆さん、自然豊かな川、静かな時が流れる四万十にゼヒ遊びに来てくださいね。少し足をのばして。

『大切なのは目的地ではなく「旅」そのものだ』  T・S・エリオット

「恐れることなく、ここオークパークにはない人生のすべてを味わうこと。

ここの人生も悪くはないが、外にはもっと大きな世界があって、いろんな感情をもった大勢の人間がいる。

彼らはさまざまな思いを抱いて生き、愛し、死んでゆく。すべてを味わうんだ、シス」

アーネストから姉のマーセリーンへ送った言葉 1919年

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旅立ちの春に

2024-03-12 | ・最新のお知らせ・イベントなど

 *2008年春に書いた旅雑文です。ちよっと長めです。おヒマな人はどぞ。期間限定公開中。

 もうすぐ卯月、野山は春のいぶきでいっぱいです。

咲きはじめた花を、芽吹きはじめた葉を、今日はやさしい雨が濡らしています。

湿った空気にほのかに混じるのは、春の甘い香り。

さえずり始めたばかりで、まだへたくそなウグイスの歌も、雨天中止に。

そして、春がくれば、僕の出稼ぎの冬も、もうすぐオワリ。あと数日後には、四万十に発てそうです。

 

 この冬の間の休日は、よく図書館に足をはこびました。借りた本の中に(好きな作家だ)

普段、ぼくがモヤモヤ思っていることを、スパっと書いてある箇所があった。

「うんうん、そういうコトかもなぁー」と何度も大きくうなずきながら読んだのは、こんな文章。

 

開高 健がいた。(平凡社)より抜粋 

~ほら吹き男爵よ悠々として急げ~ 夢枕 獏

 

旅の警告

 警句とは違うが僕はひとつ理論を持っている。旅の力学についての理論である。

この理論は主観的であるかもしれないが、原理であり、鉄の公理であるから、

ビッグバン以来、この宇宙消滅の時まで変わる事はない。

どのような理論か。

 

 その前に、筆者の個人的なことに触れたい。

筆者は20代初めの頃から、国内や世界のあちらこちらをうろつきまわってきた。

それは、信州の山だったり、高原であったり、あるいは北海道の雪原であったり、東北の森であったりした。

山小屋で働き、居候をし、釣りをし、放浪をした。

ヒマラヤの氷河の上を歩いたり、極北の荒野を流れる川をカヌーで下ったり、

玄奘三蔵という人物の足跡を追って砂漠の中を歩いたり、天山の氷河古道をうろついたり、

チベット奥地の聖山カイラスを訪ねたりした。そして、何度か死にそこなった。

それで、多少なりとも、わかった事がある。

-中略-

 そのわかったこととはなにか。

それは、「満たされている人間は旅には出ない」というものである。

これが、万物創成以来の、宇宙の不変原理なのである。

「幸福な人間は旅には出ない」 このように置き換えてもよい。

ちょっと待った。「獏ちゃん、そんなことはないよ。幸福な人間だって旅にはいくよ」

そう言われる方もおられるであろう。

ごもっとも。わかる。あなたの言われてること、よくわかります。

わかりますが、筆者はそういわれるあなたとお酒を飲みたくない。

「いや、なるほど。ワタクシもかねがねそう思ってました」

「なんと、これこそ宇宙の統一原理。ホーキングの人間原理もかくなるものでしょうか」

こういう方がたとこそ・・・・・

期間限定公開終了。続きは、カテゴリー「レター&旅雑文」でご覧になれます。

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レターフロムS11 春の海脱線バナシに花が咲き

2024-03-09 | レターフロムS

「春の海脱線バナシに花が咲き」レターフロムS11 期間限定公開中

 早春の陽光きらめく3月半ば。

今シーズンの「アーク・シーカヤックツアー」。その下見で、足摺の海を漕いできました。

車にタンデムのシーカヤックを積み、我が家を出発!

30分ほど南へ走り、中村市内を抜け、R321サニーロードでさらに南へ。土佐清水足摺港を目指す。

 

 左は土佐湾の蒼い海。

明るい春の陽射しとぬくい風が心地イイ、窓を全開にしてのんびりと走る。

海辺の景色がよく、信号も交通量も少ないサニーロードは、気持ちの良いドライブ&ツーリングが楽しめる。

カーステレオから流れるのは、イーグルスの「Take It Easy」。ゴキゲンだね。

 

 道沿いのヤシャブシが、もう芽吹き始めてる。

四万十川沿いでは、やっとヤナギが芽吹き始めたというのに。

冬の土佐清水は、中村よりも気温が2度程高くぬくいのだ、ということに納得。

チャリに荷物を積んだ学生達を何組も追いぬいてゆく。

足摺の岬の先端には、四国八十八ヶ所巡りの金剛福寺があり、国道沿いを歩くお遍路さんの姿も多い。

歩いてゆくお遍路さんに僕は、年上の友人アントニオとふう(大型犬:ロットワイラー)のコトを思い出す。


2021年1月18日。アントニオ(僧侶 望月崇英)は、逝去いたしました。

 

銀座で托鉢 震災犠牲者を弔い続けた僧侶 新型コロナで突然の死 <あの日から・東日本大震災10年>:東京新聞 TOKYO Web

東京・銀座で托鉢(たくはつ)を続け、東日本大震災の被災地で死者を弔い続けた一人の僧侶が、新型コロナウイルス感染症で亡くなった。66歳。...

東京新聞 TOKYO Web

 

 一昨年の夏。

アントニオは、「ふう」と荷物を我が家にあずけ、1ヵ月半かけてお遍路さんルートを歩いた。

僕は、1ヵ月半も大好きな「ふう」と暮らし、遊べ、とても楽しかったし、

お遍路さんを終えたアントニオの話は、めちゃめちゃオモシロイものであった。

・ものすごい大金持ちの、会社社長お遍路さんと知り合った話。

・会社をリストラされ、借金に悩み、死のうと思って四国に来たが、

でも、ふと気づくと、もう4周もお遍路ルートを歩いてるお遍路さんの話。

・お遍路さんを接待してくれる、やさしい人々の好意を悪用する、悪徳お遍路の話など・・・

 

 アントニオは、ARK(アーク)の名付け親でもある。

屋号を決めかねていた僕は、彼に相談した。

すると、当時、米軍基地で働きながら坊さんになるために修行中だった彼は言った。

「ARKがいいんじゃないのー!佐野さん。サンスクリット語で、まあカンタンに言うと、

すべての生命の始まりを意味する言葉だよ。ちなみに、ノアの箱舟の名前がNoah of arkだったと思うよ」

鼓膜にビンビンと響くでっかい声で 教えてくれた。

「ARKかぁー」

僕には、大き過ぎ立派すぎる屋号だ、と戸惑うが、

「佐野さーん。名前は育てて行くものだからダイジョーブだよ!」といわれARKに決定した。

なにがダイジョーブなのか、いまいちよくわからないけど・・・

でも、なんか困ったことや、つらくて落ちこんでいるときは、

アントニオの「ダイジョーブだよ!佐野さん」の一言で元気になってしまう。

ホント不思議な人だ。

 

 話が脱線してますが・・・脱線ついでにもう少しアントニオ(一応日本人)の事を書いちゃいます。

僕が彼に初めてあったのは、四万十に移住する前に勤めていたフィールドワーカーを養成する専門学校。

その実習場がある長野県黒姫だった。

夏の盛り、実習場のミーティングルームで彼を紹介された(ふうも一緒に)。

日に焼けたシワだらけの顔は、彫りが深くまるでネイティブアメリカン。

その顔をクシャクシャとさせて、ニカニカ笑いながら「よろしくー!」と挨拶された。

僕はその時、直感で「この人はなんだか絶対、オモシロアヤシイぞ!」と思った。

いつもひょうひょうとしジョークばかり言ってる彼は、自分の事はあまり喋らない。

けど、仕事&プライベートで付き合っているうちに、そのユニークな経歴がだんだんわかってきた。

 

           

    ふうとアントニオ                サンキュー!ブラザー

 

 ブラックミュージックをこよなく愛する彼は、

本場アメリカでミュージシャンになろうと、大学をやめ、まずはハワイにわたる。

その後、ニューヨークへ。音楽活動&いろいろな仕事をしながら約20年NYで暮らす。

その間に、オートバイの冒険家と知り合い、冒険家の北極、南極、ヒマラヤ、パリダカールなどの遠征に同行する。

僕が彼に出遭った時は、もうニューヨークを 引き上げようか?という時期であった。

 

 アントニオはなにかの専門家ではない。

けれど、冒険家はいろいろな制約(予算や人選など)があるにもかかわらず、

チームの一員として(専門外の)彼を極地に連れて行く。

その理由は、(肩書きなんかじゃわからない)彼に触れた人にだけわかる、不思議な魅力のせいだろうと思う。

 

 アントニオ&ふうと山や渓流釣りに行き、キャンプをするのは最高に楽しかった。

釣った魚を焼き、焚き火をかこみながら彼が話す、NY時代や極地遠征した時の楽しかった話や悲惨な話の数々。

それは、一冊のオモシロ本が書けそうなくらい魅力的なものだった。

「若きの日に旅をせずば、老いての日になにをか語る」。僕は、ゲーテ(だったかな)の言葉を思い出す』

 

        

       海の駅

 

 さて、この辺で話をぐぃーんと元に戻してと・・・

土佐清水足摺港にある海の駅で僕は、「マリンショップ・シーサークル」の三谷さんと落ち合った。

三谷さんには、シーカャックのインストラクターとしてお世話になったり、

アークの「シーカヤックツアー」に協力してもらっている。

 

 今年の4月8日で、足摺~高知のフェリーが休止(先だって、佐伯~宿毛フェリーが休止になったというのに!)。

しかし、足摺~高知のフェリーが休止になったおかげで、

今までフェリーの発着場とし使用してきた海の駅の建物の

一角をシーサークルが、ダイビング&シーカャックの施設として使用出来るコトに。

海の駅ベースで・シーカヤックを使った湾内の体験コース・湾外コースなどのメニューが行えるようになった。

今回は、「湾外・キャンプ1泊ツアー」のコースを2人で漕ぐ。

*その後、佐伯~宿毛フェリーは、04年12月15日~再開が決定。パチパチ!

         

    ひさしぶりの海にわくわく          春の海をゆく

 

 海の駅を見学し終えた僕らは、駅の少し西にある港からタンデムカヤックで出発!

水と簡単な食料をつんだ2人艇、前を三谷さん、僕が後ろを漕ぐ。

出発すると、おだやかだった波が、やや高くなってきた。

海の水の透明度はよく、浅いところでは珊瑚がクッキリと見える。

水温19度。西の風。

 

 晴れわたる春の空、みわたす限りの大海原、まるみをおびた水平線。

でっかい空と海の景色をゆけば、気持ちもノビノビとしてくる。

いつもは、山に囲まれ、空がちいさい川を漕いでいる身には。

「そういえば、あのジョン万次郎の数奇な冒険人生は、この海からはじまったんだよなー」

 

 潮やコースタイムを確認しながら西へすすみ、千尋崎の先端をまわりこんだ。

高くなってきた波、複雑な潮の流れに注意し、岬の先端をまわる時は少しだけ気合を入れて漕いだ。

岬をまわり込むと波はおだやかになり、風や波によって浸食された奇岩が見えてきた。

休憩のため千尋崎のビーチに上陸。森に囲まれた小さな湾、小さな砂浜。

海の水は透明で、珊瑚の間をあざやかなブルーの小さな魚が泳ぎまわっている。

夢のように美しい場所に、おんちゃんが2人・・・似合わないのだ。

 

 そこからさらにもう1漕ぎし、弁天島の右側の砂浜に上陸。

砂浜を上がったところが、爪白キャンプ場(竜串)。ツアーはここでキャンプ泊。

芝生のキャンプ場を囲むのは、小さな岬をめぐる遊歩道。シュノーケリングに適したキレイな海。

訪れる人も少なく、静かだ(なにしろ遠いからねぇ)。料金も1泊350円と安い(シャワー有り)。

この爪白キャンプ場は、僕のお気に入りのキャンプ場。

竜串の海が気に入った僕は、ひと夏テントを張って過ごしたことも(四万十川のほとりに移住する前)。

 

 この春イチバン静かで美しい海。

ツアーのゲストにも、気にいってもらえる海とコースだ、と思えた春の海の下見なのでした。

 

       

   キレイやねぇ・・・            静かで美しい海辺         

 

*arkのシーカャックキャンプツアーは、ツアー初日の朝、海の駅に集合。

基本的には千尋崎を回るコースを漕ぎ、途中で休憩&シューケリング。

爪白キャンプ場にテントを張りキャンプ(漕行約7~8キロ)。

夕食は近くの竜串荘で、「飲み放題食べほーだい」を利用。

翌日は弁天島上陸、もしくは近くでシュノーケリングか海遊びで過ごし、昼過ぎに解散(予定)です。

 

*荒天の時、千尋崎の先端の海の状況が悪いときには若干のコースの変更があります。

*料金は 大人1人 22000円(保険 ガイド料 カャック&キャンプ道具込み)

*シュノーケル3点セットは別料金でレンタルできます。

このツアーは5月半ば以降~利用できます(要予約)。

*現在(2023年)このツアーはおこなっていません(リクエストがあれば検討しますが)。

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