1月27日 晴れのち曇り 標高2127メーター
外気温 -11度(9:00)今朝の最低気温 -18度 積雪99㎝
凍りついた窓
1月27日 晴れのち曇り 標高2127メーター
外気温 -11度(9:00)今朝の最低気温 -18度 積雪99㎝
凍りついた窓
1月16日
標高2127メーター。
晴れ。外気温 -9、5度(9:00現在)今朝の最低気温 -15度 積雪87㎝
明日は、10日ぶりの買い出し&お風呂さ。ヤッホー!
最高気温-6度。
1月5日 晴れ 標高2127メーター
外気温 -9、5度(9:00)今朝の最低気温 -18、5度
昨日の最高気温 -6度。積雪66センチ
この冬、アーク佐野は、北八ヶ岳、標高2127メーター雪山で越冬中(山小屋番っす)。
シラビソ、コメツガ、針葉樹の雪のフィールドは・トレッキング・スノーシュー
・クロスカントリースキー・テレマークスキーで遊ぶのによいところ。
凍てついた夜空には、月と星がなんとも妖しく美しく輝いてます。
皆さんも、薪ストーブもあたたかい冬の山小屋へ遊びに来てくださいね。
最高気温28度。
「くろしお、あおぞら、ひがし風」
今朝のあしずりの海は、湾内はもちろん、外海も比較的おだやかな海面を見せています。
時々ぴゅっと東風が吹くけど、空の機嫌はさほど悪くなさそう。
これなら中学生たちは、プログラムどおりのコースで行けそうです。
僕は、先週に引き続き、今週も夏の終わりのあしずりの海を漕いできました。
そうそう、この中学生相手のプログラム名は「ジョン万漂流体験」といいます。ジョン万次郎
まずは、足摺港内の大きなフロートの上でカヌーのパドリングと扱い方の講習。
その後、各自シットオンタイプのカヤックに乗り込み、湾内から外洋へ。
今回は、漁船&遊魚船が伴走船として三隻付きバックアップをしてくれます。
外海は、湾内より波のうねりが少し大きくなっています。
右側には足摺の低い山並み、前方から左はゆるくカーブした水平線。
そして頭上には「どーん」とでっかい青空。
僕らは、東風に背中を押されながら西に約4キロ漕ぎ、水島に上陸です。
水島は、二こぶラクダの背のような形の小さな無人島です。
水深が浅い島の周りは、海の透明度が良い。サンゴや魚も多くシュノーケリングも楽しめます。
水島で昼食&海遊びです。
火をおこし材料を切る。生徒たちもスタッフと一緒に昼食の支度をします。
本日のメニューは・サカナの炊き込みご飯・白米・貝の味噌汁
・焼いた長太郎貝・鳥の照り焼き・トコロテン・サラダ
プラス、指導を受けながら生徒たちが海で採ってきた「シラヒゲウニ」も網の上に転がりました。
午後、再びカヤックに乗り込み水島を出発です。
西北約3キロ先、小さな港のわきにあるビーチを目指して漕ぐ。
15:00。ビーチに上陸、公園でシャワー&着替えをすませた後、解散しました。
夏の終わりの陽、波、潮風の中でカヌーを漕いだ生徒たち。
彼らは焼けた肌に、少しくたびれた笑顔を浮かべていました。
その様子を見た僕は「今日の体験がいつの日かなにかの役に立てば良いなぁ」と思いました。
*あしずりの海での、「シーカヤック体験&ツアー」や「ジンベエスイム」
ダイビングショップ シーサークル で楽しめます。
3連休の四万十川は、週末の雨で少しずつ増水中。
9日正午、川は平水時より、約1メーター水位が上がっています。
長太郎貝とシラヒゲウニを焼く。
ところてんも。
水島の周囲は、透明度バツグン。シュノーケルも楽しめます。
*磯辺は足元悪く、貝で負傷しやすい。要ブーツ&手袋。
ジョン万次郎の海。
さよなら夏の日。
水島夕景。
時々 最高気温29度。
「ジョン万次郎の数奇な長い旅は、この海からはじまったんだよなぁ・・・」 ジョン万次郎
そんなコトを思いながらカヤックを漕ぐ僕のお尻に、ゆるやかな波のうねりが伝わってきます。
頭上の空は、どんより曇って低い。手をのばせば触れるあたたかな海の水温は、28度。
あしずり海の大きな海と空。
遠い水平線のゆるやかな丸みを見ていると、気持ちがのびのびとしてきます。
10月最初の週末は、
中学生のカヌー体験学習のインストラクターとして、あしずりの海を漕ぎました。
使用艇は、シットオンタイプのオープンカヤック。
今日の空は、風と雨が強くなったり、弱くなったりと不安定です。
当初のコースは、「外海を漕ぎ無人島に上陸する」でしたが、風と雨と海のうねりを考慮し行程は変更に。
比較的波と風がおだやかなタコクラゲ漂う湾内で、2時間ほどのカヤック&水遊びになりました。
週末の四国西方は、前線の南から入るあたたかな風で蒸し暑い。
土佐・龍馬であい博/土佐清水サテライト会場「土佐清水 ・ジョン万次郎くろしお社中」。
その建物のわきでは、ハイビスカスの真っ赤な花が潮風にゆれていました。
*土産物店は、ジョン万次郎グッズの種類がとても少なく、センスも悪くザンネン。
僕は、おいっこ「万二郎」のために、クールなマンジローグッズがほしかったのだけど。
龍馬グッズなら、いくらでも売っているんだけどなぁ。
夕刻。四万十への帰路、激しい雨が断続的に降りはじめました。
強い雨は明け方まで。四万十川は、家地川&津賀ダム併せて、約350㌧の放流。
明日の川は、2~3メーターの増水となりそうです。
秋風に、ほのかに香りはじめたキンモクセイ。
川岸の田では、黄色いアキノキリンソウ、白金色のオギ、が風に揺れていました。
最高気温22度。
右手には雨上がりの新緑の山。左手には蒼い足摺の海。
車の窓を全開にした僕は、森の香りと磯の香りが混じる風を楽しみました。
初夏の陽射しさんさんと降りそそぐ海辺のサニーロード。
今日は用事で、中村の街から小一時間、大岐の浜までのんびりと車を走らせました。
♪水平線の終わりには、あーあーあっ♪ 海のトリトン 年がばれるのだ。
なんだかエーゲ海みたいですね。行った事ないけど。
1、6キロの砂浜。大岐の浜
最高気温19度。
11月24日(土)真夜中。
「シュゴーォオー、グォーオー、シュシュー」
夜の静寂を引きさいて、大きないびきの競演がはじまりました。
ここは、土佐清水の港にあるダイビングショップの事務所です。
「あんたたちは蒸気機関車か?」。僕は思わず心の中で突っ込んだ。
それは、ビール&日本酒をがぶ飲みしたはての海のおんちゃん達の惨状です。
(まぁ、僕が酔った時のはぎしり&いびきも相当なモノなので、他人の事はあまり言えませんが)
こんな時は、とにかく早く寝たモン勝ちなのだが・・・いかん、寝そびれた。
「だめだ、こりゃ寝れん・・・。外の自分の車の中で寝よう」
僕は、寝袋を抱えて戸外に出た。
満月浮かぶ夜空。今夜の夜風はまだ冷たくありません。
すぐ近くの浜にすわり、潮騒を聞きながら月光に鈍く光る海をぼんやりと眺めました。
広島の大兄貴(笑)日本酒旨かったっす。BYカズ君。
今回の料理長ナル君。総ての料理が美味かったよ。サンクス。
海関係の仕事でアークがお世話になっているダイブショップの親分。
親分に明日のシーカヤック体験の引率をたのまれた僕は、久しぶりに足摺まで足を延ばしました。
足摺の海を仕事で漕ぐ前夜は、
事前の準備&打ち合わせと称して、ほぼ毎回土佐清水で飲んだくれて泊まるコトに。
(我が家から遠路という理由もありますが)
ダイブショップの親分は、
体内水分の99パーセントがビールじゃなかろうか?と思えるほどのビール大好き人間です。
「こっち(土佐)の人は、本当に良く飲むなぁ・・・」
飲みはじめれば、あっという間にビールの空き缶の山、山、山。
今宵は親方が湾内で釣った真鯛を、さしみ、焼き、鍋、にして飲みました。
「うーん、ウマイ!」
翌早朝。事務所で寝てたカズ君に聞くと、
「いびきがうるさくて・・・全然寝れんかった」と眠そうな顔でぼやきました。
翌日の午前中。少し風が吹く足摺の海。
僕は、シーカヤックを体験したい人達を連れ、約1時間足摺の海を漕ぎました。
気温18度、水温22度。
四万十川の水温は14度なので、海との水温差は8度ありました。
ガラクの浜で拾ったよ。
最高気温17度。
あたたかな秋の日々を過ごした四万十も、
師走の声をきけば、吐く息が白くなる寒い朝も増えてきました。
「冬は、もうすぐそこ・・・」
冬眠前の僕は、栄養をたっぷりとり、丸まるとこえています。
(冬眠は冗談ですが・・・。でも僕にも冬眠機能が付いてたら面白いのになぁ。
部屋の中にテントを張り、寝袋に包まってで春までzzz・・。
あ、冬のフィールドでまったく遊べないのもツマラナイなぁ。
そうだタイマー機能もつけて、
1ヶ月で目ざめて遊びあきたら、また冬眠 zzz・・。ああっ、現実逃避)。
昨日と今日は、風も無くあたたかな陽気になりました。
僕はベランダで、ぽかぽかの日差しを楽しみながらコーヒーブレイク。
メジロ達が、目の前のピラカンサの赤い実をついばみにやって来ます。
僕の肌を、アソコを、
被れさせたハゼの木も今は、その葉をきれいなオレンジ色に染めています。
午後。
海関係のツアーでお世話になっている「ダイビングショップ・シーサークル」の三谷さんと合流。
僕らは、車で土佐清水竜串から西へ30分走り、
足摺宇和海洋国立公園 樫西地区の海を見に行きました。
樫西の海は(僕らがツアーを行っている竜串の海に比べて)
入り江が多く、小さな島と小さなビーチも多く変化にとんでいます。
その景色は素晴らしく水の透明度もバツグン!サンゴも豊富で非常に魅力的な海です。
ここは、僕が以前からぜひ遊んでみたいと思っているフィールドのひとつ。
「来春にはこの海をシーカヤックで遊んでみよう」
07シーズン中には、
この樫西の海で「シーカヤック&シュノーケルツアー」も行いたいなぁと考えています。
最高気温36度。
とろけそうな暑い日が続く四万十です。
本日のフィールドは、土佐清水市竜串「さくら浜」です。
さくら浜は、小さな入り江の小さな海水浴場。
海と空と砂浜がきれいで、おとずれる人も少ない静かなビーチ。
僕はその昔、旅の途中にふらり寄ったこの海が気に入り、
海辺のキャンプ場にテントを張りっぱなしにして、ひと夏をすごしたコトがあります。
(透明度よい海は、珊瑚&魚の種類もおおい。なにより人が少なく静かでよかった)
昼間は、シューノーケルをつけて海に潜ったり、
木陰でビール片手に本を読んだり、昼寝をしたり、のんびりとした夏を過ごしました。
(あれ?今の生活とほとんど変わりがないぞ・・・笑)
今日は、障害をもつ子供達とその保護者達が、
さくら浜でシュノーケリング&シーカヤック(オープン)を体験するのです。
僕はそのお手伝い。
保護者の大人がカヌーの前に子供を乗せて漕ぎました。
「きゃっ!きゃっ!わーっ!」。子供達の笑い声と笑顔が夏の海にとけてゆく。
僕の「シーカヤックはあまり人気がないかも・・・」そんな思いは杞憂でした。
ひとたびカヌーで漕ぎ出せば、大人も子供もみんな自然の子に。
短い時間でしたが、たくさんの無垢な笑顔に出会えたステキな夏の日でした。
時々 最高気温18度。
今日は、久しぶりに足摺の海を漕いできました。
といってもプライベートではなく、
東京から足摺に体験学習に来た、高校生相手のインストラクターとして。
時々、太陽が顔を出すけれど、空の高いところに雲が多い1日です。
スタート地点の砂浜でカンタンにカヌーの漕ぎ方を教えてから出発!!
小さな岬の先端を回り、途中の小さな浜に上陸し休憩です。
(時間があればタイドプールの観察なども)
その後、ゴール地点の小さな港へ。トータルで約4キロのコースです。
午前中の部は、やや強い向かい風がふきました。
僕は1人では漕げない華奢な女の子の後ろの席を漕ぐ。
今の季節の海の透明度は、スバラシイ。
水温はまだ23度あり、足を海につけると生ぬるく感じました。
左手に山々や岬、前方に足摺岬、右手には水平線。
「大きな景色だねー水平線が少し丸くなってるのがわかるかな?」と僕。
「わあっホントだ、開放感があってすごい気持ちイイ」と僕の前で漕ぐ高校生。
いく筋もの太陽の光の柱が、雲のスキマから海に差しんでいます。
「この光の事をなんていうか知ってる?」
「天使の階段、でしたっけ?」
普段、山に囲まれて暮らしてる身に、どーんと大きな海と空がうれしい。
「やっぱり海もいいなぁ・・・」。気持ちが、のびのびとした1日でした。
*三谷さんビールごちそうさまでした。
おかげさまで、久しぶりに大変楽しい夜を過ごせました。
→ 最高気温27度。
AM5:45。
しらじらと夜が明けて、うす暗かった景色の輪郭がはっきりとしてきました。
道端に車を止めた僕は、車のまどを開け、目の前にぼんやりと広がる鉛色の海をながめました。
潮騒と潮のかおりが、なんだかナツカシイ。
早朝の空いっぱいに分厚い雲、今日は青空も一休みかな?
今朝は、夜明けのR321サニーロードを南下、土佐清水足摺港へ。
足摺港海の駅で「マリンショップ・シーサークル」の三谷さん達と落ちあったあと、
シーカヤック(シットオン・タイプ)を積んだトラックで柏島までゆくのです。
エメラルドブルーの海が美しい柏島まで、1時間ほど。
「それにしても柏島は、遠いなぁ・・・」
陸の孤島と呼ばれる四万十の我が家から、所要約2時間。
柏島は、日本国内で行くのに最も遠い地域のひとつ、と言われるのがよくわかります。
まぁそのおかげで、いつ行っても静かで豊かな海の自然をのんびりと楽しめますが。
今日は、柏島で修学旅行生相手にシーカヤック体験のインストラクターです。
1組30人程×5組。体験時間は1組1時間しかないので、なかなか忙しい。
カンタンに漕ぎ方を教えてカヌーに乗せました。
天気はイマイチだけど、風も無いし水温はまだ28度もある。
海のない埼玉県から来た生徒達は、沈したり、
カヌーから飛び込んだり、わーわーと大はしゃぎで柏島の海とたわむれてました。
最高気温30度。
今日も1日、泥水に浸かった家の後片付けをしました。
泥水に浸かった我が家の1階倉庫には、
前の家主のふるい家財道具もありましたが、そのほとんどは泥まみれ、使用不能・・・ゴミに。
僕のカヌーギアやキャンプ用具のほとんどは、
あらかじめ2階に上げておいたので、かろうじて被害を間逃れました。
2階に上げきれず、泥水に浸かってしまった物は真水で洗い、干しました。
流されて行方不明になっちまったモノもけっこうあります。とほほ。
どこか他所からプカプカと庭先に流れてきて、
水が引いたあと庭に取り残された、タンス、タイヤ、電化製品など。泥にまみれたいろいろな物。
我が家の道端には、2トントラック一杯分のゴミが出ました。すげっ。
午後。倉庫の泥を洗い流してると、消毒車がやってきて艇庫を消毒してくれました。
これで中が乾けば、ようやく荷物を倉庫に入れる事が出来ます。
「ふぅー」
最高気温30度。
朝、蛇口をひねっても水が出ません、また断水です。
「使用量に対して供給が間にあいません、タンクが一杯になる昼まで断水します」
と村内放送がありました。
水道が復旧した昨夜は、皆がいっせいに水を使ったから無理もない。
でもそのおかげで、体はさっぱり!なんとか洗い物も出来ました。
水の恐怖とありがたさをヒシヒシと感じてます。
多数の家や建物が増水に浸かった村は、ひどいダメージを受けました。
使用不可となった、たくさんの家財道具やゴミが道路脇に運びだされています。
残暑厳しい中、皆、汗と泥にまみれて片付けています。
村には、ボランティアセンターが立ち上がりました。
センターは・ボランティアの手配・食事の支度・援助物資の配給をはじめました。
僕の住む村は中村市内まで車で20分と近く、
増水後すぐに道路が復旧したので、市内からの物資や人の動きは比較的スムースです。
午後。自分の家の片付けを一休みし、
8キロ上流の口屋内村の友人宅に、食料などを差し入れにいきました。
道路沿いの多数の家が、浸水の被害を受けており、その数の多さに改めてビックリ。
「ええっ、かなり高いのになぁー」と思う場所にある家まで泥水をかぶっていました。
国道441号は江川崎~網代間で通行止め(迂回路有り、片側交互通行)。
江川崎カヌー館は、建物2階の天井付近まで泥水に浸かってしまいました。
銀行、郵便局、ガソリンスタンドも。
ツアー時、いつもお昼を買うスーパーも浸かってしまいました。
最高気温29、1度。
「泥と汗にまみれたカラダを早く洗いたい!泥まみれの服も洗いたい!」
20時の断水解除が待ち遠しい・・・。
電気は17時30分頃、約17時間振りに復活しました。
それにしても・・・・。昨夜は、わが身に迫りくる大増水に心の底から恐怖を感じてました。
昨夜21時頃。泥水が我が家の2階(住居部分)を浸すまで、あと2メーター。
「うわわっ・・」
1階艇庫のマイバイクは、もう水に浸かってしまった・・・。なんてこった。
そして、2階に上げきれなかった残りの荷物も・・・。僕の背中に悪寒がはしりました。
最悪の事態にそなえ登山ザックに荷物をまとめてると隣人が、
「一緒に上の岡本さん家に避難しよう。他の人達も避難してるよ」とさそってくれました。
「すぐ行きます」とこたえた僕は、荷物をつくり終えてから岡本さんの家へ。
だ・け・ど・あきらめがわるい僕は、岡本さん家の玄関先で
「もう少し、様子を見て最後の最後に避難させて下さい」と言ってきびすを返しました。
また家に戻った僕は、ベランダから足元の暗い水面をにらんだ。
予報では、23時には四万十も暴風圏を出るのだけど・・・。
しかし、風雨はいぜん激しく猛り狂い僕のココロをくじきにくる。
そして、ふいに部屋の灯りが消えた。断続的に停電しはじめたのです。
「フ××ク!」。ライトを手元に登山ザックの荷物を最終確認。
「ここまでか・・・。覚悟を決めねば、ならないか。チクショウ!チクショウ!」
ココロに、悔しさ、無念さ、がつぎつぎにあふれました。
22時過ぎ。ようやく雨の勢いが少しづつ弱くなってきました。
「頼む!このまま、もう止んでくれ!」
願いが届いたのか?風は相変わらず強いけど、雨足は弱くなってきた。
「ふーっ、よしよし。もう、降るなよ、お願い!」
増水もようやく止まりだしました。
泥水は、2階の住居のベランダまで、あと1、5メーターに迫っていました。
「やれやれ・・・」
夜中。
泥水が少しづつ引き出すと、僕はライト片手にカヤックに乗りこみました。
お尻の下は我が家の庭。うーん、それはそれは、とても奇妙な体験です。
カヤックに乗り、1階の倉庫から流れだした道具類を回収。
夜明け前、雑然と荷物がちらかった部屋で泥にまみれたまま眠りに落ちました。
翌7日早朝。
まだ泥水が残る中、泥にまみれつつ近所の様子を見にいってきました。
多数の家、そして学校や郵便局までもが泥水に浸かっていた。
あらためてその惨状にビックリです(通常の増水では、学校や郵便局が浸かる事はありえない)。
国道は流木の塊にふさがれていて、あちこちで通行止め。
「タイヘンな事になった・・・」
四万十市全体では300棟以上が床上、床下浸水となりました。
建物の大きな被害も30件程あるらしい。
わが村(川登)付近では、平水より15メーター程水位が上がりました。
これは実に42年振りの大増水なのだそうです。
泥掃除と荷物の片付けに取りかかかった。
スコップで泥をすくい、庭や道に散乱したゴミを道端に集めました。
電気と水がまだ復旧しないので、なかなかはかどらず・・・。
人の暮らしと川が元に戻るまでは、まだ相当な時間がかかりそうです。
台風の激しい雨と風は、おとろえる気配がまったくありません。
増水が川岸をこえ、その水が田畑にあふれはじめると水位の上りかたが速くなった。
15時頃には、我が家のすぐ下の道まで四万十川からあふれた泥水がきました。
家のベランダからは見える景色は、一面の泥の湖。
「あわわっ・・急がなきゃ」
土砂降りの中、僕は大慌てで、
わっせわっせと1階艇庫のカヌーやキャンプ道具を2階脇の空き地に上げました。
18時30分。もうすぐ泥水が、我が家の1階艇庫まで達しそう・・・。
依然、雨は激しく降り続いています。この雨は、明日未明まで降り続く予報・・・。
「お願い、はよ止んでくれー!!」と祈る。その後、断続的に停電に。
「あわわっ・・・」