皆さん、この春を元気に迎えられてますか
冬のあいだは身をすくめ、だんまりを決め込んでいた四万十川。
でも、やがて芽吹きの季節をむかえれば、
山が笑い、若葉が風と踊り、瀬が水を奏で、川はにぎやかにヨロコビの春を歌います。
そんな春の川を、カヌーでのんびり下ってゆけば、
凍てついた冬に硬くなったココロは、あたたかな春に柔らかくなっちゃいます。
川べの友だち、モグラ君とネズミ君も、みんなを春の川にさそってます。
「カヌーって、そんなにいいものかい?」
モグラは、少し恥ずかしそうに、ききました。けれども、そんなことは、きくまでもなく
‐略‐ ゆるやかにカヌーにゆられていれば、すぐわかることです。
「いいものかって?君、カヌーのほかに、いいものなんて、ありはしないよ。」
ネズミは、体をぐっと前へかがめ、パドルを使いながら、まじめな顔で言いました。‐略‐
「ねぇ、君、ほんとに、けさ何もすることがないんなら、
いっしょに春の四万十川を下って、一日ゆっくり、あそんでいかないか?」
*ケネス・グレーアム 「たのしい川べ」 を意訳
さぁみんな、カヌーに、
お弁当にビール、シャンパン、コーヒーを積んで、春の川に ピクニックへでかけよう!
春の水の流れに身をまかせ、のんびりと川をくだり、
あたたかな陽光に身をさらし、風の音に耳をかたむけよう。
ときには、イジワルな雨や風も吹くけど、
それすらもステキな野外道具や、あたたかなスープでしのいで面白がっちゃおう。
春の川で、いつもとは少しちがう時間をすごしませんか。
沈すると、ちょいとサムイけどね。