時々 最高気温23度。
「おーい、あまりがんばって漕ぐと、すぐゴールに着いちゃうぞ!漕ぐのを止めて流されて行こう」
本日のゲスト、道産子兄弟に僕は声をかけました。
彼らは、元気いっぱいにパドルをブンブンと振り回している。
大人たちは、適度に速い水の流れにカヌーをまかせ、のんびり行きたいのだけど・・・。
そんなことは、彼らにはおかまいなしです。
彼らの北のホームタウンは、今頃は、今年一番の寒気で雪になっていることでしょう(今朝の天気予報によれば)。
いっぽう南国四万十川は、秋真っ只中、最高気温は、23度。
わっせ、わっせと漕ぎまくり、子供達は、ほっといても体で覚えます。
瀬の高波にびびったリン船長なのだった。
北よりの風が、ゆるゆると秋の川をわたってゆきます。
岸べの常緑樹の葉は色あせ、落葉樹の葉はうっすらと色づきはじめています。
ぐんと高くなった秋の空は、晴れたかと思えば
またすぐに曇ってしまい落ち着きがありません。僕の前を漕ぐ道産子兄弟のように。
ぬくいかと思えばひやい。北風と太陽に、上着を脱がされたり着させられたり、なかなか忙しい。
水の透明度は、3メートルの川底がうっすらと見えるくらいです。
水温は、20度位だろうか?今日は、水温計が見当たず・・・。
川の水は、カヌーの下をいそぎ足ていどの速さで流れています。
そのカイテキな水の速さに艇をまかせた僕は、デッキの上に両足を投げ出し、
ゴロリ仰向けで空をながめながら、流れゆく川と自然の音に耳をかたむけました。
夏の川では味わえないステキな秋の川のひととき。
「手応えある時間は、心地よい流れの瀬のように、あっと言う間に過ぎて行く」
秋の空のすみっこには、もう冬の青が見えていました。
南国四万十は常緑樹が多く、
紅葉があまりみられませんが、秋独特の風情があります。
シングルカヤックデビューおめでとう!次はどこの川?