アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

初秋のヒカリの川を

2012-09-28 | アークツアー 晩夏~初秋

 最高気温29度。

 台風16号の増水に洗われた初秋の川は、澄んだ水が流れています。

水の透明度は、今シーズンイチバンかも。

風は吹かず、青い空には雲ひとつありません。

最高気温29度。川面の水温は?あらっ、水温計が壊れている・・・。25度くらいか。

 

 僕の横で漕いでる二人は、初めての四万十川、初めてのカヤックツアーです。

「船はぐらぐら、波はざぶざぶ」

そのドキドキワクワクが隣の僕にも伝わってきます。わおっ!

  人気も少ない静かな川を、ゆったりとした時間と水が流れてゆきます。

初秋のかたむいたヒカリに、影をのばした山の木々。

水面にうつった山をゆがませて、カヤックは、すうっと浅瀬にすいこまれてゆきます。

ビュンビュンと後ろに飛び去る石。川底には、ゆらりと泳ぐ大きな魚が見えました。

はじめての体験、あたらしい目線。昨日とはチガウ自分に出会える一日です。

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さよなら夏の川

2012-09-17 | アークツアー 晩夏~初秋

 

「さよなら夏の川」

 一時  最高気温32度。

 ・15日ほぼ平水・16日2メーター以上増水・17日6メーター以上増水

遅い夏、週末3連休の四万十は、

九州の西の海を北上した台風16号で、空が大荒れ。川は、今年一番の増水となりました。

それは、台風が「もう、そろそろ秋をはじめるよー」と夏に終わりを告げてるかのよう。

太く荒れる流れは、夏のぬくい水を秋のひやい水とそっくり入れ替えてしまうでしょう。

 

 台風がまだ少し遠い海上にある15日。

アークは、嵐の前の静かな川で、カヤックツアーを行いました。

 

 14日夜から15日早朝にかけて空は、時々ピカピカと光り時々ザァーと雨を降らせた。

「うーん、いけるかなぁ・・・」  

まだ暗い空の下、僕はネットの水位情報&雨雲予報を交互にながめ検討します。

川の水位は上がってきてない、ほぼ平水。

 

 やがて明けてきた空には、青空も見えはじめ、雨雲レーダーも良い予報をだしている。

「オッケーGO。行ってみようぜ!!」

ツアースタート地点につく頃には、空の半分以上を青空が占めはじめました。

「おおっ、いいぞ!」

この夏を象徴するようなコロコロと変化する空には、最後までヤキモキです。

 

 雨上がりの澄んだ青空が、頭の上にスコンと広がっています。川の透明度もグッド。

陽のあたる川の上でじっとしていると、うっすらと額に汗が浮かびます。

咲きはじめたヒガンバナが、やわらかな晩夏の風にゆれています。

 

 水をかけあい、沈を体験し、支流を流れ、沈下橋から飛び込んだ僕らは、

夏のおわりのぬくい水を全身で味わいながら、嵐の前の川を下ってゆきました。

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ゆく夏の川べで

2012-09-09 | アークツアー 晩夏~初秋

 

のちときどき 最高気温31度。

 水面に浮かんだカヤックから、グィーンと背をそらせて、雨上がりの空をのぞきました。

空の高いところで幾重にもかかる雲、そのスキマから澄んだ青い空も見えています。

 

 やがて晩夏の太陽が、雨に濡れた川べを照らしはじめました。

その光はまだ強く、大気には真夏のけだるい午後をホーフツとさせる暑さがある。

でもそこには、キッパリした涼しい風も時々混じってきます。

 

 それは僕に「真夏の四万十川のぬくい水の中で泳いでいた時に、

岸近くで、突然予期せぬヒンヤリ冷たい水に巻かれて、

うわわっ、ひゃっこい!とビックリした」というデキゴトを思い出させました。

そのスルドク冷たい水は、山から流れこむ伏流水です。

 夏の終わりの四万十川は、おだやかにゆったりと流れています。

川の水温も高く、天気が良ければ、まだザブザブと泳げます。

 

 産卵のため川を下るツガニ。

ツガニを捕るカニカゴの浮きが水面でフラフラ揺れています。

夏のユリの花のあとに岸辺をひっそりと彩るのは、オオバギボウシの白い花。

夏のあいだはツヤツヤと緑あざやかだった山々も、今は少し色あせて見えます。

夏が長い南国土佐にも、本格的な秋が少しづつ近づいてきています。

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ゴロゴロ空とザァザァ雨の夏

2012-09-03 | アークツアー 晩夏~初秋

    

 9月はじめの陽の坂道を、息をととえながら、ゆっくりと走っていきます。

坂の上の青空には、もくもくと入道雲。まぶしい陽ざしは、まだ充分に強く暑い。

でももう、その光には突きさすようなスルドサはなく、やわらかさが感じられます。

水の中をさんざん転がされ、すっかり丸くなった川原の石のように。

 

 走りながら見る川は、まだ水量が多く、笹色ににごっています。

水べで犬とたわむれていた、いつもの少年の姿も見えず。

夏休みも終わり、サヨナラ夏の日。

 今夏の四万十の空は、日ごとにその表情をクルクルと変えました。

よく晴れていた空に、とつぜん雷鳴が響いたかと思えば、

急に暗くなった空から、ザァザァと雨が降る。そんな、グズグズで不安定な夏でした。

(ポンポンと発生した台風が、日本の南の海上をのろのろと北西に進んだせいです)

でもそのおかげで、川の水は常にたっぷりとあり、豊かな水の流れを楽しめましたが。

 雨雲は、ギラギラ太陽をさえぎり、雨にぬれた大地は、すずしい風をつくりました。

水の多い川は、流れがグンと速くなり、あまりパドルを漕がずに川を下れます。

 

 僕のカラダのつかれを少なくしてくれた、すずしい風とはやい流れの川。

でも、たびたびの早朝の豪雨、先の読めない空、増水しやすい川にむずかしい判断をせまられることも多く、

川を下っていても、まったく気はぬけませんでした(水位の高い川はキケン度が高い)。

 カラダの疲れとは対照的に、気持ちはけっこうヘタばった真夏でした。

でもまぁ、そこに僕らがいようがいまいが、川は、自然は、毎日その表情を変えてゆきますね。クールに。

「2012・真夏のアークツアーへ参加してくれた皆さん、どうもありがとう!」

真夏の四万十川を、「川遊び&カヌー」でのんびり楽しめましたか?

四万十は、なかなか遠いところですが、ぜひまた、足を延ばして遊びに来てくださいね。

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