アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

モノクロームな川に咲く花

2007-03-27 | アークツアー 春

 未明から降りだした春の雨が、僕らのカラダをたたきます。

合羽のすきまから滲みる冷たい雨が、

すこしずつ服をぬらしてゆけば、カラダに感じる寒さもすこしづつ増してゆきます。

 

 今日の四万十川は、やや水量が多く、笹濁り。川面の水温は、14度。

「このコンディションでは、カヌーに乗るのは3時間が限界かな?」

ほとんど休憩をとらずに、僕らはゆるやかな流れのコースを一気に下りました。

「寒くない?」「大丈夫です!」

 

 頭上低くたれこんだ灰色の雲。

雨に煙った川は、モノクロームな景色をみせています。

そこに、ちょっとぎこちない2つの笑顔の花とフジツツジ、菜の花が色をそえてます。

「今日はあいにくの天気でザンネンでしたね。

でもこれで、二人の心の地図に四万十川が流れだしたでしょ?」

おっと、一番さむいのは僕のセリフ・・・。

Nシスターズ、今度は太陽輝く四万十川で遊びましょうね。


風がまわる日

2007-03-26 | 四万十川 春

 最高気温20度。

 明け方は少し冷えるけど、春の陽がのぼれば気温はじわじわ上がります。

本日の最高気温20度。

四万十は今年一番のあたたかさ。我が家のサクラも咲きはじめました。

「Tシャツ、短パン、サンダル姿」そんな身軽な季節も、もうすぐそこです。

 

 今日は、ひさしぶりに自転車で佐多沈下橋まで南下しました。

往路は、甘く香るやさしい南風の中をスイスイとゆく。やっほー!

復路は、北西の強いむかい風(冬のなごりか?)の中をグイグイとペダルを漕ぐ。はぁ、ひぃ~。

まるで夏の風と冬の風がバトンタッチをしているかのような春の日です。

 

 週末の雨で少し増水した四万十川は、コーヒー牛乳色に濁ってましたが、

少し水が引いた今日は、ウグイス色の水。いわゆる笹濁りです。

明日は、弱い前線の通過で雨が降りそうです。

*春の川は、田植え前のしろかきの泥水が入るため、水はとても濁りやすい。


のんびりと春の川

2007-03-23 | 四万十川 春

 最高気温19度。

 風がない春の川に、初夏を思わせる光があふれています。

冬に白くなった僕の顔に、まぶしい陽光がジンジンとしみます。

川に手を浸ける、とまだキリッと冷たい水が気持ち良い。川面の水温13度。

川の水量は少なく、その水の透明度は良好です。

今日は、艇庫からカナディアンカヌーを引っ張りだして、約6キロの川下りを楽しみました。

 

 春の川岸をいろどるのは、菜の花の黄、フジツツジの青紫、柳の葉の萌黄。

鳥がさえずりカジカ蛙が高い声で鳴いています。

「ピーッ」ひときわ甲高い声。

ん?そちらを見ると、白いお尻を見せて鹿が川岸の斜面を登っています。

そんな春景色の四万十川を、カヌーはのんびりと下ってゆきました。

「春の川 ひねもす のらり くらりかな



今シーズンもよろしくお願いいたします。


2007年春 今年も四万十で(シーズンスタート)

2007-03-22 | 四万十川 春

 最高気温17度。

 冬のなごりの寒気が去った今日は、ぬくい陽がもどってきました(ぬくい:あたたかい)。

スミレやイヌノフグリ、春の野草が咲く草むらに僕はゴロリ寝転びました。

目を閉じてゆっくりと大きく息を吸う、そして吐き出す。

香るのは、青草、花。聞こえるのは、ウグイス、ヒバリの声。

目を開ければ、そこには「四万十ブルー」の空が広がっています。

「ああっ、今シーズンもブジ四万十に復帰できたなぁ・・・」とひとりごちりました。

 

 久しぶりに見る四万十川の水量は、かなり少なめです。

芽吹きはじめた川岸のヤナギ、そのやわらかな緑も美しい。

サクラの花も、もうすぐです。