未明から降りだした春の雨が、僕らのカラダをたたきます。
合羽のすきまから滲みる冷たい雨が、
すこしずつ服をぬらしてゆけば、カラダに感じる寒さもすこしづつ増してゆきます。
今日の四万十川は、やや水量が多く、笹濁り。川面の水温は、14度。
「このコンディションでは、カヌーに乗るのは3時間が限界かな?」
ほとんど休憩をとらずに、僕らはゆるやかな流れのコースを一気に下りました。
「寒くない?」「大丈夫です!」
頭上低くたれこんだ灰色の雲。
雨に煙った川は、モノクロームな景色をみせています。
そこに、ちょっとぎこちない2つの笑顔の花とフジツツジ、菜の花が色をそえてます。
「今日はあいにくの天気でザンネンでしたね。
でもこれで、二人の心の地図に四万十川が流れだしたでしょ?」
おっと、一番さむいのは僕のセリフ・・・。
Nシスターズ、今度は太陽輝く四万十川で遊びましょうね。