アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

レターフロムS 2011 初冬

2024-11-30 | レターフロムS

2011年初冬に書いた「レターフロムS 2011 初冬」。期間限定公開です。

 最高気温19度。晴れ。

 北の国からは、もう本格的な雪の便りも届きはじめた今日このごろ。

皆さん元気に、そしてあたたかく冬の始まりをむかえられてますか?

ぬくい秋を過ごしていた南国四万十も(11月なのに夏日になる日も)

初冬の声をきけば、朝晩は白くなる息が、キリッと冷えた空気にとけこみます。

(南国の初冬の)おだやかに晴れた日中は、まだ20度近くまで気温があがるコトもありますが。

 あなたには眠れない夜はありますか?また、そんな夜をどのようにやり過ごしていますか?

昨夜、夜更けに寒さで目がさめてしまった僕は、そのあとなんだかうまく眠りにつけなくなりました。

「しょーがないなぁ・・・」

カーテンのスキマから外をのぞいてみる、と夜空にたくさんの星がまたたいるのが見えました。

おっ!服を着込みあたためたミルク片手にベランダにでて、

南西の空に輝くオリオンやスバルなど、夏よりもかがやきを増した星の饗宴をぼおっとながめました。

そして、

「温暖化の影響で、生活環境が変わってしまったフィンランドのトナカイの数は激減しています(9割も)」

と、眠る前にきいていたラジオのニュースを思いだせば、

「それだけトナカイが減っちゃえば、足のないサンタクロースたちはお手上げで、

温暖化のせいで、プレゼントがちゃんと届かない家があるかもなぁ・・・」などと思うのでした。

それから僕は、今夜は星の下で眠るか、

とベランダに広げたコットの上で、色褪せたダウンシュラフにくるまり朝をまちました。

*そうそう、家に本格的な望遠鏡がなくても、双眼鏡でスバル(プレヤデス星団)

をのぞくだけでも、その小粒な宝石のような星々が楽しめますよ。

 キンと冷えた初冬の早朝、ベランダのシュラフの中で目がさめました。

眼下は、雑草の庭。

夏の間は、成長期の子どものように、日毎グングン伸びた雑草の丈もすっかり低くなった。

雑草は今、冷たい夜露に濡れ、寒さに身をすくめています。

その中で、つやつやの緑の葉を、しゃきしゃきと空に伸ばしているのは、

他の植物が眠っている冬に球根に養分をたくわえる、ちょいと変わり者なヒガンバナ。

タンポポやナズナは、寒さから身を守るために、地面近くで放射状に葉をひろげています(ロゼット葉)。

そんな様子をシュラフの中からながめていた僕は、陽がのぼりぬくくなると、

今度は空を見ながら、「うーむ、そろそろこの冬の身のふりかたを考えなきゃ・・・」と思う。

でも結局、ポカポカ陽気には勝てず・・・。

昼近くまでシュラフの中でぼんやりと過ごしてしまうのでした。マンガを片手に。

 

 午後。冬の陽は、山に隠れるのがはやい。

路上にまだ陽がある2時過ぎに、僕はジョギングにでかけました。

2キロほど走り、四万十川にかかる大きな橋をわたるころには、背中にうっすらと汗をかく。

強い風が止んだ今日は、橋の上もおだやかで、気持ちよくわたれました。

しかし、雨降り後の昨日一昨日は、めちゃきつい北西の季節風が、

ビュービューと橋の上を吹き、汗はあっという間に冷やされて、僕はブルブルとふるえました。

崩れた天気(雨)→2日ほどきつい北西風→1日、2日おだやかな晴れ→崩れた天気(雨)

これが、このあたりの冬の空のパターンなのです。

 

 眼下の四万十川は、週末の増水もおさまり、ほぼ平水。笹にごりです。

南に大きくかたむいた太陽が、木々の影を長くのばし、山の彫りを深くしている。

濃い緑をベースに、あわい橙色や黄緑色に染まった山肌には、ポツリポツリと紅色も見えました。

 これから、ずんずんと冬が深まっていきます。

真冬の野遊びは、寒い。でも、冬にしかないぬくもり、楽しみがありますよね。

あなたはこの冬、どんなアウトドアフィールドで遊びますか?

寒い冬は、高機能ウェアーや装備のチカラをためすのにもよい季節です。

冬用のウェアーや装備でバッチリかため、野に山にでかけましょう、遊びましょう。五感を研ぎすませて。

そして、いつかまた会えたときには、冬の野遊びや旅のハナシを聞かせてくださいね。

" With Love, ARK"

真冬の北八ヶ岳にて。

真冬の北八ヶ岳で、スノートレッキング。


レターフロムS19 初冬の山から晩秋の川まで

2024-11-24 | レターフロムS

「初冬の山から晩秋の川まで」レターフロムS19再掲です

 

 「ハァッ、ハァッ・・・フゥーッ」

荒い息を吐きながら、高度差約150メーターの急な斜面をゆっくりと登っていく。

三本杭山の頂上は、もうすぐそこ。

急斜を登りきると、それまで頭上をおおっていた木々がなくなり、ゆるやかな起伏の広々とした場所に出た。

そこは、三本のたるみと呼ばれる鞍部。登山道の分岐。

左手にちょこんと三本杭の頂上が見える。あと5分ほどか。

もう一方の道は、御祝山を経て、滑床渓谷へ抜けるルート(所要2時間30分)。

クマザサとアセビのあいだを歩き 、三本杭の頂上へ。標高1226メーター。

ヒュウ―!突きぬけるような青空の下、スルドク頬に冷たい北風が僕をむかえてくれた。

 

 おだやかに晴れた11月20日。

紅葉の黒尊渓谷&冬芽の黒尊山塊、三本杭山(滑床山)を歩いてきました。

黒尊スーパー林道(全面舗装 落石おおし)八面山登山口に車をおき、入山。

大久保山、八面山(1165メーター)、熊のコルを経て三本杭の頂上へ。所要、約1時間30分。

三本杭山が遠くに見える

熊のコル 冬芽の尾根をゆく

 分岐 もうすぐ頂上

              

三本杭山頂上

 

 西は、鈍く光っている宇和海。南と東は、土佐の山並み。北は、伊予の山並み。

頂上からぐるり360度開けたながめがスバラシイ。うーん、イイキブン。

 
 冷たい北風をさけ、南東の斜面に腰をおろし、黒尊川源流の水で茶をいれ、おにぎりをほうばった。

頂上には僕のほかに5~6組の登山者のすがたがみえる。

尾根のブナ、カエデ、ミズナラの落葉樹達は、すでにその葉を落とし冬芽で遠い春を待っている。

ヒュウ―!ときおり突風が吹きぬけてゆく。ほほや耳に染みる風の冷たさに冬のおとずれを感じた。

 

 ♪フン、フン、フン♪
 
頂上をあとにした僕は、鼻歌を歌いながら冬枯れの尾根を歩く。

歌は「もりのくまさん」。今年は、日本のあちこちで熊が里に出没し問題になっている。

でも、このあたりの山には、もう熊(ツキノワグマ)はいない。ザンネン!

鯨は、豊かな海のシンボル。熊は、豊かな森のシンボル。
 
 
 下山し黒尊渓谷へ。渓谷には紅葉を見にきた人達のすがたがチラホラとあった。

今年は例年にくらべて、色付いた葉がすくなくイマイチ派手さがない(台風で散った)。

木の実などの堅果類も全体的にすくないようだ(これも台風で落ちた)。

ボンヤリと紅葉をながめていると、何故かおばちゃんにつかまってしまった。

僕はおばちゃんに、このあたりの植生や自然について話す。それは、なかなか楽しいヒトトキでした。

 黒尊渓谷

 カヌー(カナディアン)の船首を白波に突っこんだ。

ザブン、ザブン!船体が大きく上下にゆれ、船内に水飛沫が飛んでくる。

汗ばんだカラダが一気に冷えてゆく。イヤッホー!気持ちよさに思わず声をあげた。

岩などの障害物にぶつからぬよう、パドルでしっかり舵をとり、瀬を下ってゆく。

流れのゆるやかなとろ場に出た。缶ビールを取りだした。ムフフ・・・。

プシュー!ウメーッ!

カヌーの上で仰向けになった僕は、蒼い空と地味な紅葉に染まる山をながめながらビールを飲んだ。

透明度高し

 

 11月おわりの四万十川。晴天。北西のゆるい風。気温17度。

あまり服を着こんでいないけど、陽のあたる水面を漕いでるとカラダが汗ばんでくる。

日陰に入る、とヒンヤリした風が心地良い。川面の水温14度。あまり沈はしたくない水温だ。

 

 減水期の川の水量は少なく、水位は、春~夏の平均的な水位よりも約1メーターほど下がっている。

浅瀬が増え、ところどころでゴツゴツとカヌーの底をこすってしまう。

水の透明度は高く、約5メーター下の川底がみえる。

水温が下がる秋~冬の川は、微生物の活動がにぶくなる。それが水の透明度が高くなる要因のひとつ。

 

 瀬に突入、入り口の浅いところは、水がないように錯覚してしまうほど透きとおっている。

まるでカヌーで空を飛んでるかのよう・・・わおっ、空飛ぶカヌーだ!(ちょっとおおげさですね)。

冬は苦手です

 

 キャラ キャラ!(モヒカンヘッドの)ヤマセミが水面すれすれを滑るように飛んでいった。

警戒心が強く、おもに支流に生息するヤマセミを本流で見るのはひさしぶり。

カメラをかまえ、そーっと近づいてみるが、もう少しで撮れそうなところで前方に逃げられた。

再び、そーっと寄っていくが、また前方に。晩秋の川でヤマセミとおいかけっこだ。

ブルブル、カワガラスが尾っぽを、ふるわせたあと、水の中に潜っていった。

 昼間でもヤカン

 

「秋の日はつるべ落とし」。秋の川は、陽が山にしずむのがとてもはやい。

ヒンヤリした空気の薄明の川原で、火をおこした。

先日の大水のおかげで、川原には流木がたくさんある。

川原に腰をおろした僕は、焚き火料理をつまみに、栗焼酎のお湯割りを飲んだ。

やがて、東の空から大きな丸い月が昇ってきた。月昇る川。

まるで今、流域で熟れているブンタンのような色と形の月。この月を「ざぼんの月」と呼ぶのかな?

 

 そろそろ(秋の透明度よい川と自然を楽しめる)カヌー&焚き火キャンプのベストシーズンも終了~。

12月に入ると、川は冷たい北風が(木枯らしが)ビュウビュウと吹きはじめます。

冬でも、ひとたびカヌーでくだれば、冬の川にしかない風、水、景色が楽しめますが。

では。


南の川から(気まぐれダイアリー)11月24日

2024-11-24 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

 おはようございます。四万十は、晴れ。

まだ薄暗い川のうえ(沈下橋)からみあげる空は、すみずみまで晴れわたり、

みわたす山は、のぼりはじめた陽に、頂があわく照り、

足元の川は、のっぺらとした水面をみせてゆっくり流れてます。

澄んだ空と水、ヒンヤリ頬に冷たい風、白くなる吐く息。南国の川も、もう冬か・・・。

 

おーひやい!太陽カモン!

でも、川が1日のなかでもっとも幻想的な景色をみせてくれる、

夜から朝にかわってゆくこの時間が、僕はなんとなく好きや。

 

さぁ、家にもどったら、コタツをだそう。あっ、その前に朝メシだ。ハラヘッタ。

今日の最低気温は、2、7度(今季最低)。

 

  最高気温15、3度。午後も晴れ。

陽のあたる川原に座り、色を落とす前の岸辺をながめながら、コーヒを飲み、本を読む。

時々ゴロリ寝転がってぼおっと空をながめる。気持ちイイなぁ・・・。

でも、深秋の午後の太陽は、急ぎ足で山に沈み、日陰は一気に冷えてくる。さむいなぁ・・・。

日暮れが早い季節の外遊びは、早めに行動を終えるのがベターですね。

*深秋の川は、水面が陰るのもはやくなりました。

これから陽が短い季節のカヌー下りは、水面に陽があたる9時30分頃~15時頃までがおススメですよん。

「冬は、一年中でもっとも星空がきれいな季節です。

その理由は・明るい一等星が多いこと・さまざまな色の星が見えること、

・オリオン大星雲やすばるなど、肉眼でも見える星雲や星団があること、などです。

さらに、日没が早いので19時ごろからもう夜空が暗く、

また上空の空気の流れが強いので星がキラキラとまたたいていたりと、

ほかの季節にくらべて、より星空の印象が強い季節でもあります」アストロアーツより

     

人少なく、灯り少ない四万十川の川原は、星を見るにもよいところ。

焚き火にあたりお酒でも飲みながら、のんびり早春の星空をながめてみてはいかが。

ごろた石の川原キャンプは、コットを使うとカイテキですよ。

♪流れ星 流れ星 すぐに消えちゃう君が好きで♪

流れ星を見つけるコツは、星空の一点を集中して見ずに、夜空全体をぼんやりとながめること、だそうです。

「 冬の夜 淋しき川に 星ながれ」

 

*西土佐地域(江川崎、口屋内村など)は、「星空の街」に認定されてます。

江川崎には、小さな天文台があり(4mの観測ドーム、直径36cmの反射望遠鏡)、

専門員による星空観察(要予約)もおこなってます。ギャラリー|四万十天文台

 

星を見るときは、足元にも気をつけたいものです。

山頂、土獏、海上、これまでいろんな旅の夜に、ステキな星空を(月空)をながめてきましたが、

一歩まちがえれば、星を見てた自分が、星になっていたかも、ということが何度かあります。

 

そのひとつは、ある晩秋の夜。

我が家の対岸にある知人宅で開かれたワインパーティに参加した(新酒がメイン)ときの帰り道でのコト。

ヌーボーは、軽くのどごしがいい。つまみは、炙ったイカでいい。

調子にのった僕は、注がれるままガバガバとワインを飲んだ。

やがて、パーティがお開きになるころには、酩酊。べろんべろんに。バカなのだ・・・。

 

帰路。チドリ足でフラフラと沈下橋をわたる、と頭上にまたたく無数の星の饗宴に目をうばわれた。

わおっ、なんてキレイな・・・。夜空の宝石箱や~。

沈下橋のふちにこしかけて星を見はじめた僕は、やがてゴロリとあおむけに。

そしてそのまま、夢のなかでフネを漕ぎはじめた。

 

さぶっ!しばらくしてヒエヒエ夜風に目がさめた。すぐ足元は、凍るように冷たい冬の川。

ずいぶんアブナイところで寝てしまったのだ。そして思った。

ああ、落ちてたら、(四万十川ではなく)三途の川をわたり、お星さまになっちまうところだった、と。

皆さんも、星を見るときは、くれぐれも足元にお気をつけを。


11月24日(金)のつぶやき(リブログ)

2024-11-23 | ・最新のお知らせ・イベントなど

1年前に書いたRiver&Sky(ツイート2023)再掲です

 おはようございます。四万十は、晴れ。

穏やかでぬくい晩秋の朝です(今日の最低気温は、8、7度)。

沈下橋へ。ひさしぶりに(ユズ採りも終わったので)のんびりと、

ぼおっと心ゆくまで川景色をながめていると、顔見知りのおんちゃんとばったり顔をあわせました。

 

眼下でパシャパシャ跳ねるアユを見ながら、僕が「もうすぐっすね」と聞くと

おんちゃんは「おおっ、もうすぐよ。楽しみよ」と言った*12月1日、落ちアユ漁解禁。

「山はどうっすか?」。「おおっ、山はもう始まっちょるけん、

あちこちに罠かけるのに忙しいわ。(イノシシやシカが)どっさり獲れたら肉を分けちゃるけんね」。

川の恵みに山の恵み。それぞれの季節に、(収穫や猟の)楽しみがある自然のなかの暮らしです。

大きな冷凍庫用意しておいた方がいいかな?

 

 最高気温17、5度。午後も晴れ。

「凩やかぎり知られぬ星の数」加藤楸邨 

ビュウビュウと北風が、さえた晩秋の空を吹き渡っています。

風さわがしい川。遅咲きのヒマワリ花も大きくゆれています。

 

南国土佐も木枯らしの季節となりました。

川は風の通り道。冬の川は、強い北風(時に爆風)が吹く日も多くなります。

そんな冬の風と沈下橋の上で戯れるのもまたオツなものです(川に吹き落とされないようにね)。

以下は、ある秋の日のデキゴト(雑文)です。ヒマにまかせて書いてみました。

キョーミない方はとばしてくださいネ。

 

「歩いて帰ろう」

 うわっ!気がついた時には、すでに遅し・・・。

道路に散らばったガラス破片の中に、自転車の前輪が突っ込んでいた。

空気のぬけた前輪は、ぺったんこに。「あーあ、やっちまったなぁ・・・」

 

 それは、ある秋晴れの日、昼下がりのデキゴト。

家から14、5キロ地点。不幸中のさいわいは、もう街に入る寸前だったってコト。

パンクした自転車を市役所の駐輪場におき、

近くのスーパーで買い物をすませ、さぁーて、どうやって家に帰ろうか?と思案する。

①バス(日に3本:運休)②ヒッチハイク(おっさんは乗せてくれないだろうなぁ)

③歩き(家まで15キロ)④タクシー(手持ちがない:カードは持たず)

③しかないではないか。余儀なくだけど、最近足がなまっているからなぁ。よいトレーニングになるかな?

 

 背中のザックは、 スーパーで買い出した食料でいっぱい。

そして、向かい風のなか、四万十川沿いのせまい旧道を家に向かって歩きはじめた。

「川のよい景色と空気が美味い15キロのナイスなトレッキングルート、と思えば・・・。無理があるか・・・」。

もくもくと一定のぺ―スで歩く。

時折ザックを下ろし、谷を流れる沢水で喉をうるおし、岸辺を渡る風で体をさましつつ、距離を重ねてゆく。

♪走る街を見下ろして のんびり雲が泳いでゆく 

だから歩いて帰ろう 今日は歩いて帰ろう♪そんな歌を口ずさみながら。

 

 日常に車がたよりの田舎暮らしは、思ったよりも歩かない。

体力勝負のガイド仕事をしてるけど、

オフシーズンに入ると(意識してトレーニングしないと)足はすぐになまってしまう。

むしろ東京で暮らしていた時の方が、

毎日、通勤で往復80分程、歩いたり階段の上り下りで、足腰が強かったような気がする。

(休日も、街中や山をよく歩いてたし・・・)

「1に足腰、2にガイド」というのが僕の人生のモットーです。

 

 家まで、あと2キロというところで、急に足を進めるのがしんどくなった。

ようやく家に到着した時には、足はすっかり棒のように。

「望んで歩くのと、余儀なく歩くのとでは、感じ方、疲れ方が全然違うものだなぁ・・・」。

背中のザックを降ろし、腰を延ばし、やれやれと秋空を見上げました。所要3時間10分。


南の川から(気まぐれダイアリー)11月22日

2024-11-22 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

 おはようございます。四万十は、快晴。

「オハヨウゴザイマス」

「おおっ、ご無沙汰!こんだけ寒うなったら、もうカヌーの客もおらんろ」

「ええっ、まったくヒマしてます」。

朝日のあたりはじめた冷えた空気の沈下橋で、顔見知りのおんちゃんと立ちバナシ。

 

パシャ!足元のつるりとした水面で魚が跳ねました。

晩秋の四万十川の透明度はよく、川底がハッキリみえます。

「もう、あんまり跳ねなくなったすねぇ。このあいだまではたくさん跳ねてニギヤカだったのに・・・」

「そうやなぁ。もう、産卵をおえたんじゃろか?

このしもの大橋の浅いところでは、たくさんのアユが死んでるのが見えるがよ。

どうも、そのかみの浅瀬で産卵しようみたいやねぇ」

「もうすぐっすね(落ち鮎漁)」

「そうやね、今年はどんなもんじゃろか?楽しみよ」

おんちゃんが去ったあとも、僕は、ぼおっと立ちつくして、ほんわかとぬくい朝の陽にぬくもりました。

スイーッ。枯れ葉ながれる水面を、瑠璃色も鮮やかな小鳥が飛んでいきました。

今日の最低気温は、5、6度。
 
 

 

 

「旅するチョウ」に異変 アサギマダラの高知飛来数が激減 猛暑が影響?「こんな年初めて」―支社局「発」!ニュース深掘り | 高知新聞

山形県から飛来したアサギマダラ。りん粉のない箇所にペンで場所や日時、捕獲者の情報が記されている(大月町鉾土) 「旅するチョウ」と呼ばれるアサギマダラに異変が起き...

 

 

  最高気温19、2度。午後も晴れ。

日向は春のようにぬくいけど、日陰を吹きぬける冷たい風に、

西日に照る黄葉に、山に沈む陽のはやさに、初冬の気配を感じます。もう、冬か・・・。

小さな日溜りにまるくなって本を読む部屋は、シトラスのさわやかな香りに満ちています。

それは、机においた山盛りの柚子の香り。

先日、柚子採りのバイトのオワリに、これもってったや、といただいたモノ。

今年は、柚子も(ビワ、ウメ、ヤマモモ、スモモ、ブシュカン、ブンタンも)不作で、

収穫も作業も、去年の三分の一以下・・・なのでした(数が少ないぶん、実は大きかったけど)。

泣く子と自然には勝てない。これは、我が水ショーバイ(カヌー屋)と同じですね。哀号。

 

さて、今宵は、柚子風呂にはいり、

柚子ポン酢たれの雪見鍋をつつきながら、柚子割りショーチューを飲むコトにします。

締めは、晩秋の夜空にきらめく冬の星座で。

そして今夜のユメは、ユズ王子となってピーチ姫とユズ王国でシアワセに暮らす、という物語を。

ある朝、 アーク・サノが心を不安にする夢から覚めたとき、

彼はベットの中で自分がものすごく大きな果実に変わってしまってい るのに気がついた。

アーク・サノはジャイアント柚子に変身した。

とはいえ、柚子なので、まったく動くことができない。そのまま腐ってしまうかと思われたところに・・・。


11月20日(月)のつぶやき(リブログ)

2024-11-19 | ・最新のお知らせ・イベントなど

2年前に書いたRiver&Sky(ツイート2022)再掲です

 おはようございます。四万十は、晴れ。

頬にひりり冷たい川風、雲間からなかなか顔を見せない太陽、おーひやい!

寒さに5分と沈下橋の真ん中に立ってられず・・・。

昨日の雨が、早朝の川に冬をつれてきました。もう冬か、渡りの季節か。さて・・・。

今日の最低気温は、10、0度。

 

 最高気温23、4度。午後も晴れ。小春日和。

ぽかぽか陽ざしとそよそよ風が心地よい昼どきのベランダで、知人(○○島好き)に手紙を書く。

「おひさしぶりです。おげんきですか。この冬も○○島に行くのでしょうか?

南国四万十の朝の川に吹く風も、めっきり冷たくなり、本格的な冬がすぐそこまできているのだ、と感じます。

黄葉を落としはじめた岸べのエノキ。その他の樹木も、じこじこと冬支度を整えています。

(冬の四万十川は、一年のなかでもっとも水の透明度が高く、強い北風もよく吹きます)。

 

冬のフィールドはひやいけど、冬にしか見られないもの、感じられないもの、がありますよね。

すっかり葉を落とした冬枯れの森は、バードウオッチング、冬芽観察に最適ですし、

凍てついた夜空の星空観察も、またよろし、です。あ、そうそう、焚き火キャンプも忘れちゃいけない。

僕は、クロスカントリースキー(ツーリングタイプ)やスノーシューを履き、

ワイン、サンドイッチ、コーヒー、双眼鏡、図鑑を入れたザックを背負って、

雪の山や森をピクニックをするのがとても好きです。面白いですよ。いつかご一緒にいかがですか。

 

冬の○○島はどんな感じなのでしょうか。一度訪ねてみたいです(秋は行ったことがありますが)。

寒さもエンジョイしたい季節。どうぞお体を大切に、アクティブに冬をお過ごしくださいね。

そして、いつかまた四万十にも遊びにきてください。See ya!」

2005年秋撮影 ナツカシイ・・・


11月18日(土)のつぶやき(リブログ)

2024-11-17 | ・最新のお知らせ・イベントなど

1年前に書いたRiver&Sky(ツイート2023)再掲です

  おはようございます。

四万十は晴れてますが、空低く速く通り過ぎる雨雲が、時折パラパラと雨をまき散らしていきます。

冬のような(冬型の気圧配置な)晩秋の朝。

小雨混じりの北風がひやい沈下橋で、川を見ていると、目の前の山に薄く虹がかかりました。

なんかラッキー。「虹を見たければ、ちょっとやそっとの雨は我慢しなくちゃ」ですね。

水面では、カモたち(冬鳥)が楽しそうに戯れてます。

 

  最高気温9、7度。晴れたり、雨がパラついたり、午後もひやいです。

陽ざし少なく冬のように冷える本日は、早くもコタツを出し、コタツ虫と化しました。

このところ西日本は、短い周期で冬型の気圧配置になり、雨が降るようになったのはありがたい(少雨の秋なので)。

しかし、農作業(ユズ採り)のお手伝いをしている身としては、雨が降ると休みになるので、

カラダを休められるのはイイけど(単純作業だけど、肉体的にはなかなかハード。腕をメインに棘の傷だらけ)、

あと7日ほどで採り終えるというところでの(早く採り終えたい)、雨天中止や中断には、ココロが湿るのでした。

自然とともにある暮らし。泣く子と天気には勝てないのは、我がガイド業と一緒です。

しょーがない。今宵は、ゆっくりユズ風呂に入って、ユズ割り焼酎でも飲んで、明日への英気を養うとしますか。

 

さてさて、晩秋をむかえた南国の川は 

山に陽が落ちるのがグンとはやくなり、水面が陰るのもずいぶん早くなりました。

これから陽が短い季節のカヌー下りは、水面に陽があたる9時30分頃~15時頃までがおススメです。

 

ある年の冬、友人と2人カナディアンカヌーで四万十川をくだったときのコトです。

穏やかで心地よい午後の陽にユダンして、のんびり寄り道をしまくってたら、

あたりがズンズン暗くなり、気温もグングン下がってきました、まだ、ゴールまでずいぶん距離があるというのに。

あせった僕らは、わっせわっせと懸命にパドルを漕いだけど、

やっとの思いでゴールするころには、手元が見えないくらいの暗闇に包まれて、やれ恐ろしや。

あやうく、真冬の暗く冷たい川(川面の水温は、6度ほど)に飲み込まれてしまうところでした。

冬のアウトドアフィールドでは、午後の早い時間には、行動を切り上げたほうがベターですね。

ある冬の日に。


秋の四万十川をカヌーで、黒尊の里山をMTBで下る

2024-11-15 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「秋の四万十川をカヌーで、黒尊の里山をMTBで下る」 再掲です。

  最高気温21度。

 11月中旬。ぬくかった今秋も師走が近づけば、

淡い陽ざしの川は、空気が風がきゅっと冷たくなり、冬近し・・・と感じます。

そんな晩秋の四万十川をカヌーで、紅葉の黒尊の里山をマウンテンバイクで下ってきました。

笑顔もイケてる2人のゲストとともに。

 

 北西の風が少し強い中、カヌー(カナディアン)で出発です。

減水期の川の水量は少ない、でも水の透明度はグッド。川面の水温は15度。

水量が少ないためコースは、

カヌーが浅瀬で座礁する可能性が高い箇所は避け、比較的水量があるコースに。

しかしそれでもカヌーは、2度ほど浅瀬につかまってしまいました。とほほ。

11月半ば 口屋内の沈下橋。平日の川原には誰もいない。

岩間の沈下橋。ここから出発。

透明な水、空気、風の中を下る。

今夜の宿で飲み、食べる。2人はこの後、大きな流れ星を見たそうです。

 翌日も快晴。風は北西から吹いています。

口屋内村から車で、マウンテンバイクと僕らを黒尊渓谷神殿橋まで送ってもらう。

そこから僕らはマウンテンバイクで黒尊川沿いの道を下りました。

 

 コースは、黒尊川沿いの田舎道、神殿橋~口屋内村まで約21キロ。

黒尊川が四万十川と合流する口屋内村まで、マウンテンバイクでのんびりと細道を下ります。

ほぼ下りっぱなし道なので、あまりペダルをこがなくてよい「楽チン」です。

やわらかな秋の日差しに照る山モミジ。

ススキの穂やサザンカの花が彩る、のどかな里山の風景を愛でつつ、風を切って走りました。

かたわらの黒尊川には、透明な美しい水が流れていました。「うーん、サイコー!」

黒尊渓谷神殿橋の紅葉。今が見頃かな。神殿橋からGO!

さわやかな風とうまい空気の中を走る。

輝ける秋の日。

田舎道を下って村の中へ。

水量は少ないけれど、素晴らしい透明度の黒尊川。

柚子の季節です。無人販売で買った柚子をいただきました。柚子風呂にもしてみました。

神殿橋~口屋内まで、2時間20分ほどかけて走りました。

素敵な2人のゲストに感謝です。次回はどこのフィールドを案内しようかな?


11月15日(月)のつぶやき(リブログ)

2024-11-15 | ・最新のお知らせ・イベントなど

3年前に書いたRiver&Sky(ツイート2021)再掲です

 おはようございます。四万十は、晴れ。

風がない朝の川は静かです。一枚の黄葉が、ゆっくりゆっくり流れてゆく水面を、

パシャパシャと魚が盛んに跳ねてます。(産卵期の)アユかな。

朝日とコーヒーにぬくもりながら、ぽけっと空と山と川をながめていたら、あらっ、もう9時・・。

ハラヘッタ、家に帰ろう。

今朝の沈下橋。今日の最低気温は、5、8度。

Happy Birthday!!ぜよ(186回目の)。リョーマは1日にしてならず、ですね。

 

【動画】紅葉、黒に浮かぶ...高知県四万十市の黒尊渓谷、紅葉と清流の競演 | 高知新聞

神殿橋からは真っ赤なモミジと清流の競演が楽しめる(写真はいずれも四万十市西土佐黒尊)あずまやから眺める紅葉は一幅の錦絵のよう 夜明け前、愛媛...

 

 

 

 最高気温19、9度。

「海の音 一日遠き 小春かな」暁台

ポカポカ陽気の昼どきは、縁側の小さな日溜りで読書です。ネコのように丸くなって(時々ノビをして)にゃあ。

18日、ボジョレー・ヌーヴォーが解禁となりますね。

月とワイン(19日は満月。ビーバー・ムーン)。

人少なく、灯り少ない四万十川(の川原)は、月を見るにもよいところ。

焚火をかこみ、まんまるおつきさんを愛でながら、

ボジョレー・ヌーヴォーで乾杯!なんていかが?ダッジオーブン料理をつまみに。

あたたかく火の粉が飛んできてもOKな服装で。ごろごろ石の川原では、コットを使うと快適ですよ。

 

僕は、近くの川原で(焚き火&ワインの)お月見をしようかな、と考えてます。

「あなたは、ごきげんよろしいほで、けっこです。

19日、おつきみしますから、おいでんなさい。とびどぐもたないでくなさい」。さのねこ拝

*画像は、11日の月


暖かな晩秋の川で

2024-11-14 | ・最新のお知らせ・イベントなど

2015年晩秋のアークツアーフォトチャンネル再掲です

 

「暖かな晩秋の川で」

 

 四万十は、晴れた日も雨の日もぬくい晩秋です。

いつもの年であれば、川にはもう木枯らしが吹きはじめ、風の冷たさに冬を感じるころなのですが。

僕はまだコタツを出してません・・・。

平地の落葉樹の葉の色づきもおそく、

黄葉がはじまった川岸を、季節外れのキシツツジの花が紫色にいろどってます。

 

*年平均気温が19度と温暖な四万十の平地には、

シイ、カシなどの常緑樹、スギ、ヒノキ(全体の7割)などの針葉樹がおおい。

秋が深まっても四万十川沿いの山では、ハデな紅葉を見ることは出来ませんが、

エノキなどの黄葉が地味にいろどる川景色は、それはそれでなかなかの風情です。

このあたりでは、黒尊渓谷あたりの標高からモミジやカエデの紅葉が見られます。

 

 そんな暖かな晩秋の川で、アークはプライベートツアーをおこないました。

くるくると変わる11月の空。

晩秋の川は、雨、曇り、晴れ、風、さまざまな表情を見せてくれたのでした。

最高気温は、20度~22度。四万十川の水位は、平水+30~50㎝。

川面の水温は、17度。水の透明度は、△(雨がよく降り、川の水量が良かったため)。

漕行距離は、6キロ~11キロ(半日コース)。


11月13日(月)のつぶやき(リブログ)

2024-11-13 | ・最新のお知らせ・イベントなど

1年前に書いたRiver&Sky(ツイート2023)再掲です

 おはようございます。四万十は、雨。

ポチャポチャと冷たい雨が降っています(予報は、晴れだったのに)。

おーひやい・・・。コタツ恋しい晩秋の朝です。そろそろ冬支度をしなければ。

寒暖差が激しい今秋。皆さんも、くれぐれも体調管理にお気をつけくださいね。

今日の最低気温は、5、9度(今季最低)。

晴れてきた。

 

 最高気温13、3度。午後は、晴れ。

冷たい雨は、昼前にはあがり、早瀬のような空をゴンゴンと雲が流れ、午後は、大きな青空が広がりました。

空が明るくなると、地上にも冷たい風がビュウビュウと吹くように。

岸辺の木々を大きく揺さぶり、ラウドにざわめかせる風は、川の水面に白うさぎを飛ばしています。

沈下橋をわたるときは、風に吹き落とされないように、足を踏ん張らないといけないほど。おっとっと。

 

「こがらしや 海に夕日を 吹き落とす」漱石

南国の四万十にも、木枯らしの季節がやってきたのです。とつぜんに。

ついこの間までは、夏を思わせるほどの暑さだったのになぁ・・・。

いきなりの初冬の寒さに、なかなかカラダとココロついていけません。皆さんも、お気をつけて。

ココロゆくまで冬の川風を堪能したあと家に戻る、

と庭の前の道路の小さな水溜まりに、ツガニ(モクズガニ:メス)の姿が見えました。

(産卵のため)海まで下る途中で、道に迷ったのカニ。

「四万十の小道の窪みの水溜まりに われ泣きぬれて蟹とたはむる」

近くの小川にカニをつれてゆき、そこでリリース。無事に海までたどり着けるとイイね。ボン・ヴォヤージュ!

そして、庭には —雑草の海と化している庭には—

ベランダの手すりに干しておいた洗濯物が、あちこちに隠れて散らばっていました。

回収すると、靴下の片方が行方不明に。探すのを止めると見つかるといいますが・・・。さて。


黒尊渓谷と尾根のブナ林へ・2011年11月7日

2024-11-12 | ・最新のお知らせ・イベントなど

 黒尊渓谷と尾根のブナ林へ 

2011年11月7日。黒尊渓谷と黒尊山塊のブナ林を歩いたときの画像集です。

*全画面にすると、画像が少し粗くなるかも?

 

天候は時々  最高気温26度(平地)

 ルートは、口屋内村~黒尊渓谷神殿橋(約40分)~若葉橋(20分)

若葉橋から歩き、沢沿いを登り、尾根道の出会いまで約1時間40分。

(倒木、落石、ルートは途切れ、初心者向きではありません)

熊のコル(ブナ林)で昼食~八面山、大久保山を経て、八面山登山口へ下山。

のんびり歩きたかったので、三本杭山の頂上までは行きませんでした。

 

 八面山登山口からアスファルトの林道を徒歩で下り、若葉橋までは約1時間10分。

尾根のブナ林の黄葉はすでに終わり、黒尊渓谷のモミジはまだ青かった。

そのあいだの山肌が紅葉のピークでした。

黒尊渓谷神殿橋の紅葉は来週以降が見頃かと。


ネコのいびきと冬の空

2024-11-12 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「ネコのいびきと冬の空」いつかの晩秋に書いた記事を再掲です。

  最高気温18度。

「ズピィー、ズピィー、ズズズ」

草木も眠るうしみつどき。夜の闇に小さくひびく、イビキのような寝息で僕は目がさめました。

それは、しし座流星群がピークになる晩秋の日曜の夜に、

真夜中までおきてられず、はやばやと布団の中で眠っていたときのコト。

 

 うん?いびきのような寝息は、僕の頭のすぐむこう、ベランダの方から聞こえてきます。

ガラス戸ごしに、そーっとべランダをのぞいてみる、

といつも僕がすわっている折り畳み椅子の上で、白いネコが丸くなって眠っていました。

 

 その白いネコは、たまにそのすがたを我が家の庭に見せる、多分ノラ。

「あらら、今まで気がついていなかったけど、この椅子がヤツのいつもの寝場所なのかな?

それなら近頃、夜もめっきり冷えてきたから、椅子の上にブランケットを置いておこうか?」

すっかり目がさめてしまった僕は、もう流れ星を見る気にもなれず

再びぬくい布団の中にもぐりこんだのでした(ネコを起こしちゃうしね)。

 日曜の木枯らしが、月曜に美しいブルーの空をつくりました。冬のような。

午前中の陽だまりは、まだハダカでもすごせるほど陽がぬくいけど、

それっ!と薄着のままチャリで家をとびだせば、切る風がピリッと冷たい・・・。

 

 川沿いの道をくだって、中村の街へ。

陽の当たる場所はまだしも、日陰でゆっくりペダルをこぐと一気にカラダが冷えていきます。

「おおっ、ひやい。もう、すぐそこまで冬がきているのだなぁ・・・」。

今日は、道草もせず、ひたすらペダルを踏み続けたのでした。

今日のおやつはシイの実。香ばしくコーヒーにあいます。


南の川から(気まぐれダイアリー)11月11日

2024-11-11 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

 最高気温24、3度(最低気温15、0度)。

四万十は、ひねもす快晴。

ぬけるような青空のした、うららかな陽に照る木々の黄葉が、白銀の穂が、秋風にゆれてます。

聞えてくるのは、木々のざわめき、鳥の声。ふぁぁ・・・なんとものどかな秋の月曜日です。

 

2024年11月12日 おうし座北流星群が極大

2024年11月12日、おうし座北流星群の活動が極大となる。同時期に活動するおうし座南流星群と合わせて、11月中旬ごろに小規模な出現が見られる。

アストロアーツ

 

空気が澄む秋は、星を見るに良い季節ですね。

明日11月12日は、おうし座北流星群が極大に。

以下は、いつかの秋に書いた記事を、少し手直しして再掲です。

 

「流れ星を見つけるコツは、星空の一点を集中して見ずに、夜空全体をぼんやりとながめるコトさ」

いつ、どこで、誰から聞いたのだっけ?と思いながら、

星空のした、庭に広げたコットのうえで、僕はシュラフにくるまっていた。

 

長い旅でコテンパンに使いこんで、くたくたになった冬用の羽毛のシュラフ。

でも、秋の夜くらいの寒さなら、このシュラフでまだあたたかく眠れます。

かたわらにはのテーブルには・ヘッドライト・星座早見盤・双眼鏡・ウイスキー・チーズ。

 

三日月は、ぐるりと夜空を低く縁どる山のむこうに沈みました。

冷たく澄んだ秋の夜空に、かがやく無数の星たち。

四万十は、もっとも星が美しいシーズンをむかえました。

四万十は、ときどき「陸の孤島」と揶揄されます。

都市からは遠く、山深く、たいした産業もなく、人が少ないから。

でもそのようなところなので、山、川、海の豊かな自然が残っているのです。

空気もきれいで、真夏でもたくさんの星、流星、天の川が見られます。

空気が澄む冬は、夜空高く吹きぬける凍てついた季節風が、星の光をあざやかにゆらします。

 

そんな、星が美しい夜に「星の下で眠る」のはなかなかオツなもの。

山に囲まれた川べで、星空をながめるのなら、ひろびろとした川原がおススメです。

 

秋の宵の夜気が肌寒い、ごろた石の川原で火を起こす。

焚き火にあたりながら、ウイスキーを舐め、星空をながめる。

そして、コットにひろげた寝袋にもぐりこみ、いつの間にか眠ってしまう。星を見ながら。

これはさながら、三ツ星キャンプならぬ「夜空の宝石箱キャンプ」です。

ただ、このキャンプ場では、気をつけないと、爆ぜた火の粉で寝袋に穴が開くし、夜露に濡れてしまいますが。

焚き火のそばで過ごすときは、穴が開いても惜しくないウェア&シュラフで。

 

これまでに僕は、何度も流れ星を見ていますが、

願いごとを3回も言えるほど長く流れた星は、一度も見たことがありません。

あなたはありますか?願いごとが長すぎるのかな・・・。


北風と太陽の川を

2024-11-10 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「北風と太陽の川を」2022年秋のツアーレポート再掲です

11月5日(土)最高気温20、3度(最低気温7、3度)。

 北風が吹きはじめた秋晴れの川を、カヤックでくだりました(R1A:1日コース)。

今秋の四万十川は、雨量がすくない。

水量がすくない川は、川原がグンと広くなり、流れがとても痩せています。

瀬は入り口が、きゅっと狭くあさくなり、

コースをよくえらばないと、喫水があさいカヤックでもすぐに座礁してしまうほど。

 

 「通常の江川崎からくだるAコースでは、初っ端の瀬で(西土佐大橋下流、右側)、

カヤックは間違いなく座礁してしまうだろう(迂回ルートでも)。

水温も低いし、北風も吹きそうだし、うーむ・・・」。

というわけで、コースを変更し、(江川崎4キロ下流地点の)網代から口屋内までをくだるコトに(約11キロ)。

天候や川の状況などにあわせて、臨機応変に対応できるのが、

アークツアー(プラーベートツアー)のよいところ。思いっきり手前ミソですが。

 深秋の淡い日光に、岸辺のエノキの黄葉が、黄金色にかがやいています。

ヤナギタデが、赤みをおびはじめた川原で、白銀のオギの穂が、風に小さくゆれるのを見てガイドは思う。

このまま、北風がおとなしくしてくれれば、良いのだけど、と(昨日の川は、強い北風が吹いた)。

南国の川も、木枯らしの季節がちかづいてきたのです。

 

 長いトロ場の岸辺で、(かんたんな講習後)カヤックに乗りこみ、少し慣らしたあと、下流へ。

水位が低く、流れがとても遅くなった川は、トロ場では、パドルをしっかり漕がないとくだってゆけません。

手をのばしてふれる水は、ヒンヤリ冷たい。川面の水温は、17度(真夏は、30度)。

 

 水温が低くなった川は —微生物の活動もよわくなって—

水の透明度がよく、5メーターほどの川底までよく見えます。

透明度がよい川は、大小さまざまな魚のすがたが見えてなかなか楽しい。

キチヌ、エバ、ニサダイなどの海水魚たちも、そろそろ川をくだりはじめているコトでしょう。

パシャパシャ!丸く円をかくように、水面をはねるアユ。

頭上を、目のまえを、オシドリ、ミサゴ、ウなど、夏の間は見なかった鳥たちが飛んでいきます。

 

 山の影を、沈下橋の影をのばした秋の太陽に、水面がキラキラかがやいています。

「うーん、きれいだねぇ、いいねぇ・・・」一同声をあげました。

 

 近くを漕ぐゲストと、川の自然、旅、四方山バナシに花を咲かせながら、秋の川をのんびりとゆく。

(同世代の気やすさに、チョーシにのったアーク佐野が、ゲストの二人に

くだらないギャグとつまらない物語をたくさん聞かせてまいました。謹んでお詫び申し上げます)。

 日暮れがはやい季節のカヌーツーリングをたのしむコツは、

日陰に追いつかれないように、時間&コースを調整するコト。

陽が山に沈むのがはやくなった深秋の川は、(夏のころにくらべ)川原が日陰になるのもはやい。

日陰になった川原は、気温がグングンとさがり、ひやいし川景色も暗い(場所にもよりますが)。

昼前に、僕らがくぐりぬけたときは、さんさんと陽があたっていた沈下橋も、昼過ぎにはもう日陰に。

朝の太陽に、アウターをぬがされた僕たちも、

昼前から吹きはじめた北風と日陰に、アウターをきせられたのでした。

 陽のあたる川原に上陸し、北風に吹かれながらゴハンを食べ、コーヒーを飲み、ふたたび川へ。

午後の陽にキラメク流れのゆるい川を、北風に背中をおされながらくだれば、

ゴール地点が見える長いトロ場で、トツゼン風向きがかわり、キツイ向い風に。おおっ、最後に試練が・・・。

もくもくと、ひたすらパドルを漕いで、無事ゴール。ふぅ~。

二人のゲストのやわらかな笑顔は、深秋の陽ざしに淡くかがやいてました。

本日の漕行、約11キロ。

 沈(転覆)してしまったKさん。 「四万十川の水を飲んだものは、四万十川へ帰る」です。

またお二人で、四万十に遊びに来てくださいね。

あ、そうそう、流してしまったか? と思われたペットボトル。 カヤックの中から出てきましたよ。

*画像CDは、7日発送(郵送)します。お楽しみに~。