ひかりのどけき秋のカヌー *画像は小さめです。
最高気温22度。
陽ざしがやわらかく、風がやさしい川には、まだわずかに夏の暑さが残ってます。
でも、高く澄んだ空の遠くには、かすかに冬の気配も。
そんな秋深まる川を、僕らはカナディアンカヌーで下ってきました。
朝。太陽が山にのぼると、それまで乳白色に川をかくしていた朝霧は消えていきました。
まるで舞台の幕が上がってゆくかのように。音もなく。
やがて川は、やわらかな秋の光りで満たされました。
減水期に入り、雨量が少なくなった川は、
流れがきゅっとスリムになって浅瀬も多くなってます。
カヌーで下るときは、コースをよく選ばないと喫水が浅い艇でも浅瀬で座礁してしまう。
水の透明度は、なかなか良いのですが。
本日のゲストは、北の川や湖でカナディアンを経験しています。
したがって、漕ぎ方を教える必要はありません。
川の水量と2人の経験を考えた僕は、いつもより少し長い距離を下ることにしました。
岸辺には、サザンカが咲きはじめています。
禁漁となった川の水面を、パシャパシャとアユが跳ね、黄葉がゆっくりと流れてゆきます。
だれっちゃおらん静かな水べ。ヤマセミが前方の水面をスイーッと飛んでいきました。
川面の水温17度。最高気温22度。
途中の川原に上陸し、のんびりとランチタイム。
ヤナギタデが、目の前の川原を緋色に染めてます。
ゴールに近い長いとろ場にさしかかる頃、向かい風が吹いてきました。
僕らはパドルを、それまでのシングルブレードから
(より効率の良い)ダブルブレードに変えて漕いでゆきました。