最高気温25、3度。
カジカ蛙の恋歌にみちた夜の岸辺に、淡い光りが点滅しながらフワフワ飛んでいるのが見えます。
ゲンジボタルです。光りの数はまだ少なめです。
四万十はホタルの季節になりました。
最高気温25、3度。
カジカ蛙の恋歌にみちた夜の岸辺に、淡い光りが点滅しながらフワフワ飛んでいるのが見えます。
ゲンジボタルです。光りの数はまだ少なめです。
四万十はホタルの季節になりました。
時々 最高気温27、3度。
♪ツユも近づく八十八夜♪
雨の季節がくる前に、ボロ家(2階建て)の屋根瓦にペンキを塗っています。
パドルを刷毛に持ちかえて、高いところがニガテなカヌー漕ぎ(生業)は、こわごわと。
どんより雲の間から初夏の太陽が顔をだせば、屋根の上はもう真夏の暑さです。
照りつける陽ざしに頭がクラクラするけど、急斜面の屋根の6メーター下は、地面・・・。
ペンキの刷毛を握ったまま僕は、屋根の上でフリーズです。ぷるぷる。
雲さん、はやいとこ太陽をかくしておくれ。
屋根から見える少し遠くの山肌は、新緑、濃緑、褐色にいろどられ、
足元の庭では、ビワの実とクリの木の花がうっすらと黄色く色づきはじめています。
さわやかに甘くシトラスが香る風。ブンタンの花が満開なのです。
眼下の苗の緑が風にそよぐ田圃(村の低いところ)は、
2005年の晩夏に、四万十川が大増水(洪水)したとき、
泥の湖になりました(平水+13メーター。戦後2番目の大増水とのこと)。
この村は、川が大きく増水すると、水に浸かりやすいところで、古くからの家は、少し小高い場所に。
2階家にして、一階を倉庫や車庫している家もけっこう見られます。
2005年の洪水のときは、我が家の右ナナメ下に建っている比較的新しい家も、床上まで浸水。
わりに小高いところにある2階だての我が家でさえ、一階倉庫の中ほどまで泥水に浸かってしまいました。
(僕は、20年ほど前に、ここに移り住んだ)
川沿いで家を借りるときは、川が暴れた時に、家が水に浸かるか?どうか?をよく調べたうえで、借りましょうね。
あ、そうそう、山に囲まれた狭い土地なので、日あたりがイイか?どうか?も大切な要素ですよ。奥さん。
ふたたび厚い雲に陽が隠れて、ほっとした僕は、ペンキ塗りを再開しましたが、
「築ン十年であろうボロ家も、あと何年もつのかな?
南海地震がきたら、こんな古い家は、ソッコーでペシャンコになるだろうな?」
そう思うと、なんだか無駄な作業をしているような気になって、やる気もプシュ―と萎んでゆきそうです。
でもね・・・だけど・・・しかし・・・。
「ああっ、そうだ、ベランダ屋根の波板と網戸も張り替えなきゃ・・・」
苦手なコトでも、面倒くさいコトでも、
無駄(と思えるような)なコトでも、なにかとDIYな、川のほとり(僻地の)の暮らしです。
工夫しなくてはね、楽しめるように。ぼっちぼっちと。
ホタルと雨の季節は、もうすぐそこまできています。
新緑と花の岸辺
サクラの花が散った四万十は、菜種梅雨。シトシト、ザァザァと雨が多い春でした。
春の長雨は、山、大地、生き物たちを潤し、
川の良い流れをキープし、花と新緑の美しい初夏を作りました。
山を彩るのは、萌黄色、若葉色、ライムグリーン、
暗緑色、茶褐色、ワインレッド、クリーム色(シイの木の花)。
南国の初夏の山は、秋の山に劣らず(それ以上かも)色とりどりなのです。
5月15日は満月。初夏のムーンリバーを撮ってみました。
5月の夜風が、そよ吹く沈下橋。夜空には、おぼろ月が浮かんでいます。
聞こえてくるのは、風、木々、瀬、の音。カエル、鳥たち、の歌。
岸辺の林では、ふわふわと舞うとホタルの光も見られました。
その数はまだ少なめですが。
ムーンリバー・カヌーもイイね。
時々 最高気温22度。
小雨混じりの午後。
雨の季節も近づく四万十ですが、明日以降はしばらく晴れ予報が続いてマス。
今年の梅雨入りは、少し遅れそうです。
重苦しく暗い空の下、小雨のなかをゆっくりと走りだしました。
沈下橋で折り返す頃には、すでに足がガクガク、腕がブラブラ、息がハァハァ。
いったいいつになったら、さっそうと走れるのだろうか。うーむ・・・。
人とすれ違うときだけはカッコつけて、シャキーン!となるのですが。イヤなヤツですね。
ウインド・ブレーカーをぼつぼつと強く叩きはじめた雨は、やがて本降りに。わぁ!
こんな雨の夜、ホタルたちはどこで雨を凌いでいるのでしょうか?
家に戻りラジオをつける。
「気象庁が昨日発表した長期予報によると、
西日本の6月の気温は平年並み、8月の気温は平年並みかやや高めでしょう」
おお、グッドニュース!です。
一昨年の夏のような、度をこえた暑さはカンベンだけど、やはり夏は夏らしい暑さがウレシイ。
ずぶ濡れ川遊びも楽しいし、ビールも美味いですし。
6月のはやい夏は、雨とたわむれるのも、
晴れ間の川の水とたわむれるのも、気持ちがいいものです。
アークでは、カヌー&川遊びはもちろん、
キャンプや山、川、海をつなぐロングツアーなど、オリジナルな遊び方も募集中です。
皆さんの暮らす場所では、今朝の金環日食は見られましたか?
四万十は、ぶ厚い雲に太陽を隠されてしまい、とほほ・・・ダメでした。
うーん、ザンネン。
それはそうと、今年2012年は天文現象の「当たり年」だってご存知でしたか。
・金環日食(国内では25年ぶり)・金星の太陽面通過(次は105年後まで見られない)
・月が金星や木星を隠す惑星食など、珍しい現象がたくさん見れるそうです。
そんな特別な天文現象を見るのもステキです。
でもふだん、ふと見上げた夜空に星や月が美しく見える。
そんな時は、ほんわかと気持ちが和んだり、気持ちがわくわくしちゃいますよね。
山、川、海、豊かな自然の中に、
人も灯りも少ない四万十では、キレイな星空を見ることができます。
夏の夜、広い川原でゴロリあお向けになれば、夏の大三角形や天の川はもちろん、ときには流れ星も。
「流れ星を見つけるコツは、夜空の一点ではなく、全体をぼんやりとながめることさ」
カヌーや川遊びだけでなく、月や星空も楽しめる夏の四万十です。
そろそろ、ホタルが飛びはじめたかなぁ(ゲンジボタル)。
昨夜は、ホタルのヒカリを探しに夜の川べに行ってきました。
星空の川原は、北からの風が少し涼しい。
あたりがちゃんと暗くなるのは、20時過ぎ。
川原にすわった僕は、対岸の林をぼんやりとながめた。
すると、林で点滅する弱いヒカリ、ふわりふわり飛ぶ淡いヒカリがいくつか見えました。
その数はまだ少なめです。
ゴロゴロ。遠くの空でカミナリが鳴り、
ひゅうぅーと吠える風が川べを吹きぬけました。
夜空にスバヤク雲が広がり、あっという間に星空が見えなくなると、
バラバラ、大きな雨粒が空から落ちてきました。わおっ。
あわてた僕は、足元がグニグニとわるい川原を走り、小さなトンネルに駆け込んだ。やれやれ。
トンネルの端っこで、なにか淡く光るものを見つけました。
あ、ホタルだ。
ひっくりかえっているホタルを、僕はバンダナでそっと包み、家に連れて帰りました。
最高気温29度。
白くにごった青い空。黄砂にかすんだ初夏の山。
気温がグングンと上がった今日の四万十は、ほぼ真夏日になりました。
少し動けばじんわり汗ばむ陽気に、わーい!素っハダカになった僕は、しばし日なたでゴロゴロ。
裏山ではハルゼミも初鳴きです。はつなつですねぇ。
四万十川の水位は、平水時より50センチ増。ウグイス色の水の流れ。
夏の気配も感じられる初夏。
アークでは、もう真夏のツアーの予約も開始しています。
この夏は久しぶりに「サマーキャンプも良いかなぁ」などと考えています。
キャンプやワン&オンリーツアーをご希望の方は、お早めに日程のご相談を。
最高気温25度。
週末の小さな嵐で、四万十川は約2メーターの増水です。
抹茶のカフェオレ割り(どんな飲み物なんだ)のような色の川を、北風がブンブンと吹きぬけていきます。
北風がひやい一日だけど、最高気温は25度をこえました。今年初の夏日です。
初夏の山をいろどりはじめたのは、クリーム色のシイの木の花。
岸辺では、キシツツジが満開です。
キシツツジと速く流れる四万十川。
肉眼では、山はもっと黄色っぽく見えます。
花束を君に。
最高気温18度。
昨日までのジメッと蒸した空気は、どこへやら。
今日は、小雨そぼふる肌寒い一日になりました。
雨を降らせる前線は、せわしなく上がったり下がったりと不安定です。
初恋にゆれる少年のココロのように。
「九州は平年より8日早く、本日入梅でごわす」とニュースが伝えています。
この先の四万十の天気予報も、曇り&雨マークが続いている。
本格的な雨の季節の到来。
ミズキの花も咲きはじめ、湿った空気にクリの花も甘く濃く香っています。
「四万十川では、5月半ばから6月上旬まで、ゲンジボタルの光の舞いが見れます。
地味なクリスマスイルミネーションのように、川岸の林が淡い光の点滅に彩られます。
沈下橋に腰掛け、あるいは川原に座り、ホタルの光りをながめるのも良いモノです。
そんなホタルの夜の川に、僕はカヌーを浮かべたりします。
ただナイトカヌーは、前後左右の感覚が昼間の川とまったく違うので、すごく注意が必要ですが」
これは、ツアーに参加したゲストに僕がするトーク。
今年のホタルの見頃は(例年より少し遅れているようで)今週半ば以降となりそうです。
時々 最高気温26度。
夏も近づく四万十は、晴れ間の陽射し暑く、
川の水温も高く、カヌーでの「沈」や「川遊び」が楽しい季節になりました。
四万十川の水辺で、キャンプや川遊びをする人の中には、
「四万十川はダムが無い自然河川だから、大雨が降っても急激に川の水位が上がることはないだろう」
と思っている方もいるようですが、その認識は間違っています。
四万十川には、本流の上流に、家地川ダム。
上流で本流に合流する大きな支流梼原川には、津賀ダムがあるのです。
(河川法上では堤の高さが15メーター以上になるとダムとされる。
家地川ダムは、堤の高さが8メーターと低いため佐賀取水堰と表記されている。
しかし、水力発電用に本流の水をそっくり取ってしまい、
わずかな水しか本流に流さない佐賀取水堰を、地元民や地元のマスコミは家地川ダムと呼んでいる)
雨が降り、雨量がおおくなると両ダムが川に放流をはじめます。
台風などの大雨時は、放流量が非常におおくなります。
ダムの放流、多くの支流、山から入る沢水等があつまり、川は太い水の流れとなってゆく。
ダムの放流量が急激に増えると、川の水位がグングン上がり、あっという間に増水が川原をひたす。
そして下流の沈下橋も、5~6時間程で泥水の下に沈んでしまいます(5~6メーターの増水)。
さらに増水すると、川沿いのキャンプ場のテントサイトもつかりはじめます(10メーター級の増水)。
下流でそれほど雨が降ってなくても、上流の山で雨量がおおければ同じこと。
雨の日に、川原キャンプ、川遊びをしている時は「正確な情報、充分な注意、早めの行動」を心がけましょう。
ダム放流量は「0120-27-5430」で聞けますよ。
西日本はこの週末、前線&低気圧による大雨に見舞われました。
地域によっては、記録的な5月の雨量になったようです。
四万十は、150㍉~350㍉の雨量となりました。
24日正午。津賀ダム&家地川ダムあわせて600㌧の放流。
四万十川は約3、5メーターの増水。水はカーキー色です。
近所の沈下橋に川の様子を見に行った僕は、橋の上から川をながめました。
足元で薄茶色の水が橋脚にぶつかって、ザァザァと音を立て速く流れています。
以前、僕は増水した川を(沈下橋が浸かるほどの)カヤックで下ったことがあります。
増水した水の力は、傍目で見るよりも強大かつ冷たいものです。
カヤックで濁流に漕ぎだした瞬間、僕は全身で「あっ、やばいかも・・・」と感じコーカイしました。
増水したパワーのある流れは、カーブごとに岸にぶち当たり、大きな渦をつくります。
その外側で、一度流れの下に潜った水がゴンゴンと水面に湧き上がっている(ボイル)。
ゴォゴォと流れる濁流の音以外に、川底からはゴロゴロと雷鳴のような不気味な音も聞こえてきます。
それは、大きな石が川底を転がっていく音、オトロシイ・・・。
もちろん僕は、大きな渦には近寄りたくなかった、けど、あっ!という間に渦に引き込まれ、沈!
怖さと水の冷たさでガチガチにカラダが固まってたけど、なんとかロールで起き上がった。ぶるぶる。
そして、平水時なら1時間かかる距離を、たった10分で下ってしまったのでした。
沈脱した場合(カヤックから抜け出ること)。
増水した川には上陸できる川原がなく、冷たい濁流の中を果てしなく流されていかなくてはならない。
それはとてもリスキーなデキゴトです。「良い子と素人さんは絶対真似しないでね」。
この週末の大雨と増水のおかげで、日曜日のツアーは中止・・・。
「うーん、これも僕ら水ショーバイ・・・。静かに笑ってしまおう」
午後。子供達が総出で(といっても20人位)
キャッキャと嬌声をあげながら、学校の小さなプールを掃除している。
もうすぐ夏。遅ればせながら僕は、
もうちょいお腹を引っ込めねば・・・と、おもむろに路上に走りだした初夏の午後でした。
最高気温30度。
今年も、四万十にホタルの季節がやってきました。
南国四万十で、ゲンジボタルの光がよく見られるのは、5月20日頃から6月10日頃まで。
ホタルの出現期や数は、前年の水の出方やその年の気候などで少し変わります。
昨年は、お盆時に10メーター級の増水がありました。
その時にホタルの幼虫が流されてしまっていれば、今年は数が少ないかもしれません。
淡い光が夜の水面にフワフワと飛び、岸の木々で沢山の小さな光が点滅しています。
それは古い時代のモノクロ映画の
「貧しく質素な暮らしぶりだけど、あたたかな家庭のクリスマスツリー」を僕に連想させました。
そして僕らは、静かな夜の水面に音もなくカヌーを滑らせた。
そこはもう別世界。幻想的なホタルの光の川にカヌーでお邪魔です。
・ホタルの夜カヌー・満月の夜カヌー・星屑の夜カヌー 魅惑的な夜の3大カヌー。
*ナイトカヌーはキケンがあぶないのだ。素人さんや良い子は真似しないでね。
晴れた今日は、今年初の真夏日となりました。
白みがかった水色の空。湿って蒸し暑い空気。
昨日までの雨で少し増水した四万十川は、ささ濁り。
布団と洗濯物を干した僕は、ベランダでぼおっと眼下の庭をながめていました。
すると、道路から庭へ続く狭いスロープにイタチがのそのそと姿を見せた。
彼は(彼女かも)、こちらの視線もおかまいなしに
後ろ足で立ち上がり、スロープ脇の石垣をしきりにのぞいた後、ヨタヨタと草むらの中に。
こんな警戒心のないイタチを見たは初めてです。
(アナグマが、昼間の川原を千鳥足でフラフラ行くのは、これまでに何度か見た。
その姿は酒にへべれけに酔ったおっさんのようだった)*イタチもアナグマも夜行性。
自転車で川沿いの裏道を行くと、おっ!目の前に短身&大きな銭型斑紋のヘビの姿が。
うおっ、マムシだ!(こちらでは、クチメと呼びます)。
毒が強い、下手にちょっかい出して噛まれたら、タマランチ会長だ(古っ!)
まーむし(無視)しよう。
家に戻った僕はフルチンになり、汗をかいた体を水道の水で流しました。
「ザバッ、うおっほーい・・・」
水道の水は、股間のおいなりさんが、思わずきゅっとすぼむほどまだ冷たい。
けど、気分はソーカイ!四万十の夏は、もうすぐそこまで来ています。
梅雨の晴れ間は、もう夏空です。
雨に洗われ、クッキリと映る景色、あつーい日差し。
梅雨は、四万十川が一番水量に恵まれる季節(too machな時も多いけど)です。
この時期のツアーは、コース&時間をゲストのお好みに組み合わせたオリジナルツアーも可能ですよ。
(真夏のオリジナルはツアーは、なかなか難しいのですが)
四万十で、あなたの夏のトビラを開けてみませんか。
最高気温23度。
東風(こちかぜ)は、東南から吹く風。夏の四万十川に、よく吹く風。
沈下橋に腰かけた僕は、海から山に吹きぬける東風に吹かれながら、流れる雲をながめました。
今年も、風あつい夏がやってくるのだなぁ、と。
(夏季は、海よりも先にあたたまった陸地の上空に上昇気流がおこる。
そこに海風が吹きこんで東風が吹く。時にきつく。カヌーには向かい風)
「赤鉄橋から下流を下るヤツはマゾである」
これは、四万十川をカヌーで旅するカヌーイストの定説?です。
中村の街にかかる四万十川大橋(通称赤鉄橋)から、海までは約10キロ。
その間の川は、市街地の中を、ひたすら真っ直ぐゆっくりと流れてゆきます。
人工物の景色が多い長いとろ場は、漕ぐのも見るのも、あまりオモシロクない。
おまけに夏は、昼前から吹くキツイ向かい風(東風)に、カヌーは翻弄されてしまうのです。
大抵のカヌーイストは、赤鉄橋で四万十川の川旅をおえます。
*とろ場:水の流れがゆるい区間のこと。水の流れの速さは水量でかわります。
そして東風は、中流域の江川崎から下流でも、マゾ好みの長いとろ場をつくります。
水量が少なく、流れがゆるい、そんな状態の川に東風が吹けば、
向かい風の張り手と、ゆるゆる流れる水の焦らしが、Mの方には、ううっ、たまりません。
しかしMではないツアー参加者は思う。「はぁ、こりゃ漕ぐのしんどいなぁ・・・」と。
具体的には、・口屋内沈下橋上流・勝間沈下橋上流・三里沈下橋下流、などの長いとろ場です。
(山屋さんは、ぜんぜん苦にしないどころか、かえってイキイキと漕ぐ方が多いですが)。
また、水量が少ない時の川は、瀬がグンと狭く浅くなり、
(喫水が浅い)カヤックでも、瀬の入り口で座礁しやすくなります。
座礁して、流れる水の中で、中腰でカヌーから降り、足元が滑る浅瀬をあるくコトも。
それは、なかなかしんどくキケンを伴う行為です。
そんな、水量が少なく、向かい風が吹く夏の川(中下流域)を楽しく遊ぶコツは、
・その時の川の状況をよく観察し、距離にこだわらず、より「川遊び」が出来るコースを選ぶ。
・支流の(黒尊川など)「川遊び」も取りいれて、短い距離をのんびりと下る。
山から海まで、大きく蛇行しながらゆったりと流れる四万十川は、水温が高い川。
そんな、水ぬくい川(真夏の川面の水温30度)には、水質&景観の良さがまだ残っています。
南国の川は、カヌーだけでなく「バシャバシャ川遊び」も、また楽しめるのです。
大型連休が明け、まとまった雨がない四万十川の水量は少なめです。
毎日、川をながめていると、見慣れてしまうせいか、その変化に気がつきにくい。
しかしこのところは、定点で見ている箇所の水の下がり方が、かなり早いように思えます。
(最近、まとまった雨がないとしても)
「昔の四万十川は、今よりも水量が多かった」とよく聞きます。
昔の豊かな水量は、水辺の植物が生息する場所を見てもわかるそうです。
・キシツツジ・シチョウゲ・トサシモツケなどは、川が少し増水した時、水に浸かるところに生える植物。
しかし、今の水面からその植物までは、ずいぶん遠く離れています。
近年、四万十川の水量が少ないのは
・山の荒廃や乱開発による山の保水量の低下・津賀ダム&家地川ダムの影響
その2つの要素が大きいと言われています。
(家地川ダムでは、発電用にそっくり水を取ってしまい、その水のほとんどは本流には戻らない)
今日の川の水はうす白く濁り、1、5メーターの川底がはっきりと見えない状態です。
四万十川は、エイャ!と川に飛びこみ、泳ぎたくなるほどに、まだ水質は良い。
しかし、多くの家の生活排水や田畑の農薬は、ちょくせつ川に。
あるいは、土壌に一度浸透させてから川に入っています(トイレは汲み取りが多い)。
そしてそれは、支流も同じです。
*一部の新しい公共の施設や家には浄化漕が整備されています。
それでも、この川の水質がまだ良い理由は。
・過疎地であまり開発の手が入らず、流域の人口が少ないから。
・本流に流れ込む汚水の量よりも、深い山、多くの支流から入るキレイな水の量の方がはるかに多いから。
・川が持つ自然な水の浄化作用、人が川を保全する活動など。
私たちが、次の世代が、本当にキレイな四万十川で遊べる時がくれば良いな、とせつに思います。
最高気温23度。
やわらかな陽射しと甘い風の5月。
風にゆれる心は、あてのない旅にフラフラと誘われてしまいます。
ふらり四万十で羽を休める旅人一人。長い渡りの途中で羽を休めるアサギマダラのように。
ゆるやかに流れる川と静かな時の中で、傷を癒し英気を養い、そしてまた歩きだそう。
(なんか訳がわからない書き出しですね・・・汗)
雨上がりの青空。
5月の空はどこまでも澄みわたり、初夏の陽が目にまぶしい。
川沿いのいつもの道を歩けば、Tシャツの背中がうっすらと汗ばみます。
見わたす山は、日に日にその緑を濃くしています。
初夏はバラの季節。近所の家の庭先で、真紅のバラの花が咲いています。
道端では、小さな紫色の花、トウバナ、アザミが風にゆれている。
日陰の道に、白い花びらをわっと積もらせているのはエゴノキ。
ブンタンの厚い白花が咲き、シトラスが爽やかに甘く風にかおってます。
ひらひら。花にモンキチョウが飛んできました。
家に戻った僕は、ブラジル製の大きなハンモックを木陰につってヒルネです。
「ヒルネ主義者」は、夜の寝付きが悪くなってしまいますが。でもまぁ、これでいいのだ。
顔の横には、スイカズラ、ピラカンサの花。
さわやかな風にゆられながら僕は「川遊びが楽しい夏の四万十」を夢みていたのでした。
*画像はゴールデンウィークのツアー。