アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

ヒカリと風の冬の四万十へ 

2015-01-15 | 四万十川 初冬&冬

最高気温12、9度。

 「灰白色の雪国を出て、夜を抜けると、そこはヒカリと風の四万十だった」

1月13日。早朝。

高速バスで中村駅に着いた僕は、駅のロータリーに差し込む強い陽光に目を細めました。

 

 午後。家に戻ると荷物の片付けもそこそこに、日当たりとながめの良いベランダの椅子に

どっかと腰を下ろし、プシューと缶ビールを開け、ぼんやりと空と景色をながめました。

・深く澄んだ青空・明るい初春の陽ざし・少しやわらくなった北風・冬枯れの庭

「ああっ、サンシャイン・カントリーに帰ってきた・・・」としみじみ思う。

*高知県の年間日照量は、全国トップクラス。

 

*それにしても、バスの接続が悪すぎるよなぁ・・・。

四万十ブルーライナー(京都大阪~高知西南部を結ぶ高速バス)が早朝の中村駅に到着する。

しかし、中村~江川崎間の始発のバスは、ほんの少し前に出発してしまっている。

次のバスは、昼過ぎ・・・うーむ(一日に3便。日曜 祝日は運休)。

接続がよければ、夜、京都や大阪を出発した旅人は、

次の日の午前中には、四万十川中下流域で遊んでられるのに・・・。もったいない。

 

 皆さん、お久しぶりです。お元気でしたか?

アーク佐野は、3週間ぶりに冬の四万十に帰ってきました(出稼ぎを終えて)。

「2015年・アークツアー」スタートです。

今年も「四万十川で一番楽しいカヌーツアー」をゲストの皆さんに提供したいと考えています。

なにとぞよろしくお願いいたします。

 今日の四万十は、雨上がりの大風がゴウゴウと吹いています。

沈下橋でマントを広げれば、橋から空の彼方に飛んでいけそうなほど。

昨夜のザァザァ雨で、四万十川の水位は微増。カヌーで下るには良い水量です。


初冬の川べから

2012-12-04 | 四万十川 初冬&冬

時々 最高気温12度。

 ふっと気がつきゃ、冬・・・。皆さん、師走の日々を元気に過ごせてますか。

こちら南国四万十でも、頬にヒリリと冷たい北風が、ゴウゴウと吠えはじめました。

いろづいた木々の葉を散らすヒンヤリ風は、庭の雑草をちぢこまらせています。

痩せ細った川には、冬の水鳥たちのすがたも。

四万十の谷は、モクモクと冬支度をととのえています。

 

 真冬の四万十の天候は、雨(たまに雪)→北西の強風(3日ほど)

→凪の日(2日ほど)→雨(たまに雪)と変化するコトが多いです。

 

 冬の四万十川をカヌーで下る時は

・風・コース(浅瀬が増える)・太陽(時間帯)を良く考慮してから下るのがベター。

ちなみに真冬(2月)の川面の水温は、8度ほど。沈はしたくない水温ですね。

 

 さて、12月1日。四万十川は「落ち鮎漁」が解禁です。

12年ぶりの大漁となった今年は、型も良いそう。一晩で100㌔獲った人もいるそうです。わおっ。

ただ、そのぶんキロあたりの値段は、ずいぶんと安いそうですが。

この大漁の原因は「この夏は雨が多く、川の水量が多く、

中上流域でアユの火振り漁があまりできず、生き残った鮎が多かったから」だそうです(若い川漁師談)。

 

さてさて、この冬のブログは、いつもの旅の空(雑文)を少しずつアップしてゆく予定です。

興味のあるかたは、のぞいてみてくださいねー。


春はもうすぐそこまで

2012-02-20 | 四万十川 初冬&冬

 最高気温13度。

 「あーんた、ずいぶんみんかったけど、どこいっちょったが?」と近所のおばちゃん。

「雪山にいっちょった。でも、この川とこの青空が恋しくてねぇ。早くも山を下りてきたんよ」と僕。

「そうかえ、この冬はこっちもひやくてねぇ、おばちゃんちの梅もようやく咲き始めたんよ」

「ねぇ、今年は少し春が遅れるみたいやねぇ、早くあったかくなってもらわんと・・・」

散歩をしていた僕は、バッタリと顔をあわせた近所のおばちゃんと世間バナシに花を咲かせました。

あたたかな日溜りにいると、つい気持ちも口も軽くなっちゃいますね。

 四万十は、真冬と春が同居しているような時期です。

今朝は、庭が白くなるほどキンと冷えました。

しかし、先週半ばに雪を降らせた寒気とひどい北風は去り、

日中はよく晴れ、気温も上がった今日の川べは、ポカポカと春のような陽気になりました。

 

 そんな、春の気配に誘われた僕は、自転車でフラフラと2つの沈下橋をめぐってきました。

日陰の空気はピリリと冷たく、水たまりには氷が張り、田畑にはまだ雪が残っています。

 

 菜の花が風にゆれる冬枯れのあぜ道。

背の高い木々の冬芽は、まだかたく(僕が目をつけている)タラの木が芽吹くのも、もう少し先となりそう。

待ち遠しいのは、ヤナギの若葉。ヤナギは、岸辺で真っ先に芽吹くのです。サクラよりも先に。

 

 沈下橋にたたずめば、ゆるくふく風の音だけしか聞こえないのがステキです。

水面に近く手すりがない沈下橋では、空と川にもろに身をさらすような解放感を味わえます。

川原に降り、山の水で淹れたコーヒーをゆっくりと飲んだ。

「それにつけても、空の青さよ・・・」。

四万十に春のきざしを探しにくるなら、これからサクラ咲くころまでがおススメですよ。

勝間沈下橋のたもとが崩れ、ただいま工事中。その泥水で手前の水は濁っているのです。

春待つ岸べ。


早春の雨の夜に

2012-02-07 | 四万十川 初冬&冬

 最高気温15度。

 暦の上に春がくると、春の使者は、その手(前線)をスバヤク伸ばし、

寒気を追い払い、今年はじめて、まとまった雨を四万十に降らせてゆきました。

「さて、そろそろ、わしらにも仕事をさせてくれ・・・」とでも言わんばかりに。

 

 昨夜よりも、ぐっとあたたかな空気が流れるベランダのイスに座った僕は、

ウイスキー片手に「やわらかな春の雨」とは違う「ぶっきらぼうな早春の雨」をながめました。

 

 我が家の庭を濡らし、田畑や山の木々を潤し、川を満たしてゆく雨。

すでに漉きかえされた田にもたっぷりと水が入る、でも、カエルたちはまだユメのなか。

遠くの空からは、カミナリの音も聞こえてきます。

 

 この雨で、四万十川は約1メーターほど水位を上げました。

その水の色は、オリーブグリーン。(思わずカヌーで漕ぎ出したくなる)良い水量。

今年の高知のさくら開花予想は、3月24日ごろ。平年よりちょっと遅めです。


ふたご座流星群とスイセンの花

2009-12-11 | 四万十川 初冬&冬

 最高気温23度。

 12月14日。「ふたご座流星群」の流れ星が夜空にあらわれます。

毎年12月の14日ごろは、「ふたご座流星群」があらわれる日です。

この「ふたご座流星群」は、毎年あたりはずれが少なく、

多くの流れ星があらわれるので、ぜひ見ておきたい流星群です。

今年のばあい、流れ星がいちばん多く現れるのは14日の午後2時ごろと予報されています。

でも、空が暗くならないと流れ星を見ることができないので、

13日の夜中から14日の明け方か、14日に日がしずんだあとにかんさつしましょう。

「ふたご座流星群」の流れ星の中心になっているのは、名前のとおり「ふたご座」です。

「ふたご座」は冬の星座で、このころはひとばんじゅう空に出ています。

ただし、流星群の中心だけを見ていても、あまり流れ星を見つけることはできません。

それよりも、中心からはなれたところをながめていたほうが、

長く光る流れ星を見つけることができます。

運がよければ、1時間に50こくらいの流れ星を見つけることができます。

by Yahoo!きっず星空 *12月16日が新月なので、月の影響はほとんどありません。

 

 クリスマスまで、もうあと2週間。カップルの皆さん盛り上がってますか。

「こんばんは!無宗教、無思想、そして無節操なアークさのです」

 

 こちら四万十は、まだ陽差しが強く、とても師走とは思えないぬくい日です。

でも、陽だまりの道端で、スイセンの白い花が風に揺れているのを見ると、

「南国土佐にも冬が来たのだなぁ・・・」としみじみ思うのでした。

 

 師走は、一年で最も日照時間が短い季節。

夏の間は、うざったく思うほど暑く照りつけた南国の太陽が、今はどこかナツカシイ・・・。

ぐるり山に囲まれた川沿いの狭い土地では、山に陽がさえぎられ陽あたりが悪い家もおおい。

太陽が低い冬場、陽あたりが悪い家はわずかな時間しか陽があたらず、

めっちゃ寒く、とても住む気になれません。洗濯物もなかなか乾かないし。

 

 こちらで家を借りる時は・陽あたりがよいか?

・川が大きく増水した時に家が泥水に浸からない場所か?をチェックする事も大切です。

(四万十川流域の人々の暮らしに大きなダメージを与えた4年前の大増水。

その時の最高水位が道沿いの電柱などにボードで示されています。

ボードは、僕の頭よりはるかに高いところにあり、あらためてその凄さに驚いてしまいます)。

 

 某日。

朝の空は、ちぎれた雲のハイウェイ。雲は、われ先を競うように、東の空にすっとんでゆきます。

朝の川は、風のハイウェイ。ゴオゴオと川を吹きわたる風が、自転車で沈下橋をわたる僕を、

何度も川に吹き落とそうとします。張り手をくらわすかのように。

「おっとっと・・・」

 

 大風のなか、自転車をこぎ、四万十川沿いの狭い旧道を中村の町まで走りました。

途中の三里沈下橋付近には、採石場があり、

川沿いのせまい旧道は、採石場へ出入りする大きなダンプが上りも下りもよく通ります。

(日曜日は砕石場は休み、道路は静かです。土曜日や祝日は操業しています)

 

 この道は、道幅せまく、対向車とのすれちがいが困難な区間もおおい。

こちらは自転車とはいえ、大きなダンプや車とすれちがうときは、思わずキモを冷やすコトも。

ダンプは我が物顔で走ってくるし、すれちがい後「ぶわっ」と黒煙をあびせてゆく。サイアク・・・。

(道路脇には、タバコの吸殻、空き缶、弁当のプラ容器などのゴミも目立つ)

そんな訳で、この辺りを「りんりん自転車」などで走る方は、対向車に充分注意してくださいね。

*上記のルート、2月半ばまでは、道路工事のため一部区間が時間制限通行となってます。

*三里沈下橋~佐田沈下橋の間には、対岸にも狭いですが道路はあります。

 

 家に戻る、とベランダの手すりに干しておいた洗濯物が、庭のあちこちに飛び散っていました。

ひどい風だ、やれやれ。回収する、ん?パンツと靴下が足りない・・・。

「母さん、あの僕のパンツどこへいったのでしょう。ええ、あれは好きなパンツでしたよ」。

 


渡りの季節

2008-12-17 | 四万十川 初冬&冬

 最高気温18度。

 ぬくい初冬の陽が、我が家のベランダにさしこんでいます。

ベランダで日向ぼっこをしながら僕は、ぼおっとお茶を飲んでいました。

すると、エナガとシジュウカラの入り混じった群れが、

庭で鈴なりのピラカンサの実をついばみにやってきました。

「おっ!」カメラを掴み音を立てぬよう、はだしで歩き、そーっと彼らに近寄ります。

1、5メーター程まで近づけたけど、逆光ではうまく写真が撮れず・・・ザンネン。

 

 エナガは、小さな体に少し尾が長い。

シジュウカラは、やはり小さな体で胸に黒いネクタイをしているような模様が。

彼らが群れてニギヤカに食事をしてるすがたは、なかなか可愛らしいものですね。

(カヌーで川を下っていて、岩の上にカワセミを見つけることがあります。

そんな時も、そーっとパドルをあやつれば、その姿にかなり接近できます。

機械音のないカヌーは、水の上の自然にコミットするのにサイテキです)。

 

 エナガ達がさった庭に見慣れぬ鳥が、ピラカンサの実をついばみにやって来ました。

「おっ!」図鑑片手に双眼鏡をのぞく、とその鳥はツグミ。この冬、初見です。

ツグミは本格的な冬を前に、寒い土地からあたたかなこの土地に渡ってきます。

そして。それ以外にも・メジロ・ヒヨドリ・ウグイス・ジョウビタキ

などもピラカンサの赤い実を食べにやってきます。

(今年はピラカンサの枝をろくに剪定せず、伸びホーダイにしていました。

でもそのおかげで、赤い実が枝に鈴なり、たくさんの鳥が冬の庭にやってくるように)。

そんな群れたちのさわぎを他所に、小さくとも肉食なモズは(猛禽類)一羽電線で高鳴いている。

なかなかクールなやつですね。

 

 午後、少しかたむいた陽射しの中、四万十川沿いの道を歩きました。

沈下橋まで行き、いつもの四万十の空と水の景色をぽけっとながめる。

今冬も、ギリギリまで四万十のフィールドで粘ってみた。

けれど、そんな僕も、そろそろ6シーズン目の冬の渡りをした方が良さそうです。

あたたかな寝ぐらと食べる物を求め南の空へ渡るツグミのように。

 

 昨今の不況では、僕のような、季節、期間、日雇い労働者は

—冬の川によく吹く、体が飛ばされそうな程きつい—

冷たい北風に、その身を大きく揺さぶられる木々のようです。

でも、そんな風のときは、川岸の最前列のヤナギを見習おうと思う。

ポキリと折れてしまわぬよう、しなやかに、さらり風を受け流そう、と。

 

 「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」方丈記。

空も川も水も絶えず変化し移ろいゆくもの。万物流転。明日のコトは誰にもわからない。

でも僕は、とりあえずこの冬の旅を気楽に楽しんで、

来春四万十に帰ってきたら、この川と海、山ともっともっと遊ぼうと思うのでした。

 

*と言うわけで、arkツアーは09年3月半ばまで休みます。

ゲストの皆さん、「08年シーズンはツアーへのご参加ありがとうございました」

また、来年ツアーで再開出来る日を楽しみにしています。

それまで、どうかお元気で!

*ゴールデンウィークなどの日程で

リクエストツアーのご希望がある方は、1月18日までにご相談を(HP参照)。

*ブログは更新する予定ですが、ネット環境次第かなと

皆さん良いお年を! ちゃお!


初冬の風の音

2008-12-11 | 四万十川 初冬&冬

 最高気温20度。

 今日は、初冬の寒さも一休み。四寒三温?

北風がゆるーく吹く空は、おだやかに晴れわたっています。

ポカポカとあたたかい陽ざしは、日向ぼっこにサイコーです。

 

 日だまりに鏡をおいた僕は、鋤きバサミでシャキジャキと髪を切る。

自分で切ると大抵ブサイクな仕上がりになるけど・・・。気を使わず気楽なのがグッドです。

こちらでは、床屋に行ったことがありません。

 

 心地よい陽にさそわれた僕は、長袖のシャツに短パン姿で散歩にでました。

冬ブルーの空、ハダカの落葉樹、澄んだ大気にひびく鳥の歌。

もう、ツグミもメジロもやって来ています。

 

 「ガサガサ」音の鳴ったほうをみる、と畑に小さなイノシシの姿が見えました。

そこで足を止めて僕は、そーっとイノシシのヒトリ遊びを観察。

「ふふふっ、見られているのだ。ウリ坊よ」

そこそこ家があるこの村でも、夜になるとシカの姿も見られますし、たまに、サルの姿も。

でも、本当に豊かな自然があると言うのなら、四万十の山にはクマがいるはずですが・・・。

*この辺りにツキノワグマは、もう生息していない。

 

 近所を散歩するとき、僕は、音楽と時計は携帯しません。

ここは、とても静かなところで、風や水など自然の音を楽しめるから。

もちろん、田舎特有のうるささはありますが。

(我が村では、日に2回、6時と12時にサイレンが鳴ります。

口屋内村あたりの川原でキャンプしていると、日に3回のサイレン&2回の村内放送があります。

何も伝達事項がない時でも「今日は話すことがありません」と放送する。わおっ!

夏の朝は、+ラジオ体操が流れます。

都会の喧騒をはなれ、川原で静かにキャンプを楽しむのも、なかなか大変なのでした)。

 雨量が少ない初冬の四万十川は、水位が下がり川幅がせまくなっています。

水の透明度は、例年に比べわるく、その水は少しくすんでいる。うーむ。

ごろり川原に寝転んだ僕は、風、瀬、山、鳥の声をぼんやりととききました。

 

 今は誰のすがたも見えない「落ち鮎瀬張り漁」の川原。

そこには、鮎を焼いた網とビールの空き缶がいくつも捨てられていました。

(瀬張り漁:瀬の手前で川の中に杭をうち、水中の杭にひもをはる。

漁師は箱めがねで水中をのぞき、水中のひもにオドロキ川縁によった鮎を投網でとる)

それが彼らの飲(や)り方なのだろう。

風に転がった空き缶が川へ。空き缶は、水面をクルクル回りながら瀬をながされていきました。

なんだか、カナシイ風景です。

見ちゃイヤ!


初冬の穏やかな海

2007-12-06 | 四万十川 初冬&冬

 最高気温15度。

 初冬の川は、木枯らしのハイウェイ。

雨のあとの2日間は、冷たい北風がブンブンと川をぶっ飛ばしてゆきます。

スピードオーバーの風は、谷のカーブを曲がりきれず、山にはねかえされ渦をまく。

木枯らしは3日目にはやんで、川はようやくおだやかな表情を見せます。

 

 風がやんだ今日は、ぬくい日差しが気持ち良い1日でした。

キンと冷えた空気の朝。

少しだけ早起きをした僕は、小一時間ほど車を走らせて大方の海を見に行きました。

 

 目前に初冬のおだやかな海がのったりと広がっています。

ギラギラ光る光の粒の海面。沖の小さな漁船。波がない今日は、サーファーの姿も見えません。

ジワジワと体をぬくめてくれる冬の陽が、なんともありがたい。

砂浜に腰を下ろした僕は、静かな海を見ながらコーヒーをつくり飲みました。

高知県は海岸線が長く、きれいな海とビーチが多い。テトラポッドも多いけど・・・。

冬の午前中の穏やかな海をぼんやり眺める。

アツバキミガヨラン。

「ひひーん、あんたも暇ねぇー」浜辺の厩舎。競走馬が休養してます。あ

いつか馬にまたがって浜辺を駆けてみたいなぁ。


川岸をいろどる黄葉

2007-11-30 | 四万十川 初冬&冬

最高気温20度

 週明けから続いた曇り空の日々。

それをしめくくるように降った秋雨が、スッキリ青空とクッキリ風景をつくりました。

今日の四万十は、北西の風がやや強いものの、日差しはポカポカとあたたかく、日向ぼっこ日和です。

 

 陽だまりのベランダで、のんびりとコーヒーを飲んでいると、

部屋のラジオから、クリスマスソングが流れてきました。

「もう、明日から師走かぁ。マジか・・・」

サクラ咲く春の四万十に復帰したのが、つい昨日のことのように思えマス。

なんだか、年々時間の進みかたが早くなっているような気が・・・。ぶつぶつ。

晩秋の川岸では、エノキやアカメガシワの黄葉が見頃です。


空の青さに道草

2007-01-09 | 四万十川 初冬&冬

  最高気温14度。

 全国的に荒れた天候となった週末の3連休。

四万十も、ミゾレまじりの氷雨が降り、大風が吹くひやい(寒い)連休になりました。

 

 雨雲が東へさった今日は、昼まえから太陽が顔をだしました。

ひさしぶりのスッキリブルーの青空が、にゃんとも目にまぶしい。

風もやんでおだやかな昼どきは、

ぬくい冬の陽が、冷えたカラダとココロをじんわりとぬくめてくれます。ほっ。

 

 午後。自転車で中村の町までフラフラと行きました。

道中、気持ち良い空と大気につかまった僕は、川原でのんびり日なたぼっこを楽しみました。コーヒー片手に。

この晴天は、来週まで続きそうです。

空と川の間でコーヒータイム。

冬は水の透明度がなかなか良いのです。

路傍に咲くスイセン。


ぬくい年の瀬

2006-12-27 | 四万十川 初冬&冬

最高気温18度。

 昨日、四万十につめたい雨を降らせた低気圧は、その後急速に発達。

爆弾低気圧になって、東、北日本に大雨を降らせました。

 

 低気圧が通りすぎた今日の四万十は、晴れ間がもどりました。

北西の風が強いものの、最高気温18度とあたたかな日中です。

陽差しのぬくさに長袖シャツ1枚となった僕は、ベランダでコーヒータイム。

目の前の庭には、メジロ、ジョウビタキ、モズ、ヒヨドリの姿が見えます。

そして今日は、シジュウカラも我が家の庭にやってきました。

シジュウカラは、胸の黒いネクタイ?がとても愛らしいですね。

 

 昨日の少ない雨量では、川はなんの変化もなく、水量は相変わらず少ないままです。

明日は一転冷えこみ、山間部では雪になるかもしれないとの予報・・・。

「31日の漕ぎおさめが、天候に恵まれますように!!」


初冬の青空

2006-12-18 | 四万十川 初冬&冬

 最高気温13度。

 「ビュゥービュゥー、ガタガタッ」

雨あがりの夜空に吹きはじめた木枯らしが、我が家の雨戸をガタつかせています。

フトンに包まった僕は、風が鳴らす音をまんじりともせずきいた。

古い我が家は、床下の艇庫からヒンヤリスキマ風が音もなく流れ込んできます。

(板張りにリフォームし、更にスキマを増やしたのは、他ならぬ工作関係が苦手な僕なのですが・・・)

風通りが良くてカイテキなのは、夏場だけですね。当たり前か、さむっ。

うーん、そろそろ部屋の中にテントを張るか、マキストーブでも入れないとフリーズしちゃうなぁ・・・。

 

 あばれていた風は、18日の昼前にはおとなしくなりました。

頭上には、雨に洗われスッキリした青空が広がっています。

 チャリを漕いで近くの沈下橋へ。

川原に降りて浅瀬に手をつけてみる。

きっぱりと冷たい水に、川の中にも冬がきたんだ・・としみじみと思う。

(水温計で計ったわけではないけど、水温は12度~13度ほどか)

目の前を、小さなハヤが、すーっと泳いでいきました。

 

 沈下橋にこしかけて、ぼおっと川をながめました。

すると、目の前の岸辺のエノキの枝に、鮮やかなルリ色が。カワセミです。

カワセミは、ふいに枝から飛んだかと思うと、空中で羽をばたつかせホバリング。

そして次の瞬間、水面に向かい真っ逆さまにダイブ。ザブッ!

獲物を捕まえスバヤク水中から上がってきた。うーん、すごいハヤワザです。

 

 それにしても、あの速さで浅瀬に頭から突っ込んで、よく川底に激突しないなぁ。

こんな時、手元の一眼のデジカメが調子よければ、良いシャッターチャンスだったのに・・・。

そのことを少しザンネンに思う、初冬の沈下橋の上でした。


師走の午後に年越しキャンプのハナシを

2006-12-17 | 四万十川 初冬&冬

時々 最高気温11度。

 師走の昼前。

ポカポカ陽ざしがぬくいベランダのコットで漫画を読んでいると、

ヒュゥー、何の前触れもなく突風が吹き、パラパラ、青空から冷たい雨が落ちてきました。

わおっ!あわてた僕は干していたフトンを部屋に放りこんだ。モズもツバキの葉の下にもぐり込んだ。

「青空に雨・・・キツネの嫁入りか。このあたりには、キツネはいないはずだけど」

もう少し気温が低ければ、みぞれか雪混じりの雨になったことでしょう。

 

 昼どき。 

「香川さぬきうどんツアー」に出掛けた知人からさぬきうどんが届きました。

大量の湯でうどんをゆがいて、ネギと生卵と出汁醤油をからめ、ずるずるとかっこむ。うめー。

コシがあるさぬきの太麺は、のどごしが良くおいしいものですね。

 

 午後。

HPに使いたい写真を探しました、がいくら探しても見つかりません・・・あれれ?

それは、6年前の冬に静岡の友人と四万十川を下った時の写真です。

焚き火キャンプ&カヌー(カナディアン)で冬の川を遊んだ年末年始。1泊2日。漕行25キロ。

(そういえば当時は、まだ四万十に居を移したばかりで、中村市内のアパートに住んでいたっけ)

 「テントなどの設営は、できるだけ早い時間に(陽があるうちに)すませる」

それが、冬の川(陽が山に落ちるのがはやい)でキャンプをするときのコツだ。

陽が陰った川原は、気温がグングンと下がり、

空気がキリキリと冷えてゆき、あっという間に暗くなり、設営がタイヘンになってしまう。

 

 大晦日の口屋内沈下橋。

青く澄んだ空の下、川原に吹く北風がピリッと頬に冷たい。

僕らは、素早くテントを張り、薪を集め、川原に陽があるうちに火を起こした。

川原には他に、ソロで下っているカヌーイストと、

上流からカヤックで下ってきた〇〇大学の探検部のメンバーが数名いた。計3組のキャンパー。

(探検部の連中は、川の水温が低い冬なのに、夜の瀬を漕いで死にそうになったとのこと・・・わはは)

 凍てついた冬の星空の下、

一箇所に集まったキャンパーは、焚き火にあたりながら、食べ、飲み、語った。

吹きっさらしの川原で、タープなどで周囲に壁を作るなどの防風対策をしなかった。

おかげで、ばっちり服を着込んで焚き火にあたっていても、

体の前面はぬくいのに背中が冷たい、というジレンマにおちいったのだった。

しかたないので、時々背中も焚き火であたためてやり過ごした。

 

 誰かが持ってきてた小さなラジオから、NHK紅白歌合戦が流れてきた。

(好みではない)演歌が沁みるねぇ、と言った友人が、歌合戦の間のタイミングのよいところで大声で叫んだ。

「遠くから白組の健闘を祈る。こちらは陸の孤島四万十川、カヌー年越し部隊より!」と。

僕は、「こんなところで思わず聴く、紅白もいいもんだなぁー」としみじみ思った』。

 元日の朝の川は風が無く、空はおだやかに晴れていた。

低い山から昇ってくる初日にむかって両手を合わせ、

「今年も海、川、山のフィールドで楽しく遊べますように」とわりに真剣に祈った。

 

 「新年おめでとう!これ、皆さんで食べて!」

近くの民宿の人が、朝飯の支度をしてるキャンパーのところへ大きな鍋を持ってきた。

もうもうと大量の湯気がたつ鍋には、雑煮がたっぷりと入っている。

皆でお礼を言って「はふはふ」とあたたかい雑煮を食べた。

初日と思いがけない新年のごちそうに、全員ニコニコの新年の朝になった。

 

 キャンプ道具を撤収し、カナデイアンカヌーに荷物を積み込んだ。

口屋内を出発。

僕らが目指すのは、中村市内で四万十川に掛かる通称赤鉄橋。そこまでの距離は、約25キロ。

透きとおった冬ブルーの空の下、鏡のように凪いだ川は、ゆったりと静かに流れている。

雨量が少ない冬の川は、水量がかなり少ない。水の透明度はバツグンに良いけど。

さわる水は、おおっツメテー!川面の水温8度。沈はしたくない水温だ。

「気持ちイイなぁ~」

冬枯れの川景色を愛でながら、ゆっくりゆっくりと慎重に下ってゆく。

 

 景色のよい広々とした川原でヒルメシを食べ、沈下橋の上でコーヒーを飲み、のんびりと過ごす。

おかげで、山に陽が落ちかけているのに、まだ目的地が遠い・・・やべ!わっせわっせと漕ぐ。

ズンズンと暗くなる薄闇の川。ゴールする頃には漕いでる手元さえ見えなくなっていた。

 

 冬の野外遊びは—テントの設営だけでなく―行動も早めに終えましょうね。

それにしても、あの時の写真どこへいったんだろう?

*使用画像はイメージです。