アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

4月27日(水)のつぶやき

2022-04-27 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、曇り。

雨あがりの雲間から、陽がこぼれています。

ゴロゴロ、ピカピカ、ザァザァ、昨夜はなかなかラウドな夜でした。

(部屋の中では、カメムシたちがパーティをするし。臭)

雨量は、予想していたよりも少なく、今朝の四万十川の水位は、平水+1、8メーター(川登)。

ダム(家地川ダム、津賀ダム)の放流量は、104㌧。今日の最低気温は、19、3度。

画像は、平水時に撮影したもの。

 

 最高気温25、2度。

どんより曇り空の薄暗い昼さがりです。

(グレーな空にまぎれるように)庭のセンダンの木が、薄紫色の花を咲かせはじめています。

センダンの花言葉は「意見の相違」。

バニラのような香りがする美しい花には、ふさわしくないように思えますが。

大型連休は、四万十川沿いのオートキャンプ場も、キャンプをする人でにぎわいます。

以前、連休にオートキャンプ場の宿直のバイトをしたときのコト。

夜、隣のテントの話し声がウルサイ、なんとかしろ、と苦情を言ってくるオヤジに、閉口したことがあった。

静かなキャンプの夜をすごしたければ、込む時期はさける、もしくは川原でキャンプをすればよいのだ。

まぁ、これは余談でした。

 

人少なく、灯り少ない四万十川の川原は、星を見るにもよいところ。

5月は1日が新月。連休中盤~後半の夜空は、月あかりの影響も小さく、星を見るにはよい条件です。

晴天時の夜は、狭い人ゴミのキャンプ場をぬけだして、広々とした川原で

焚き火にあたりお酒でも飲みながら、のんびり初夏の星をながめてみてはいかが。

♪流れ星 流れ星 すぐに消えちゃう君が好きで♪

ごろた石の川原のキャンプでは、コットを使うとカイテキですよ。

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街をぬけて川の中へ

2022-04-27 | アークツアー 初夏

 最高気温25、7度。

 「いや~今日は、晴れてきてよかったですね。雨をカクゴしてましたが。

遠い街からはるばる車で走ってきた2人に、空のカミサマが2人に太陽をプレゼントしてくれたのかな」

「ほんと、ラッキーです。今日は、めっちゃ楽しみ!!」

 

 4月25日(月)。

600マイル彼方からやってきた、2人の可憐なゲストとともに、初夏の四万十川をくだりました。

美味しいものをこじゃんとカヤックに積んで、薫風のリバーピクニックです。

 

 川原で、漕ぎかたのおさらいをしたあと(2人は湖などでカヤックの経験あり)、トロ場でならす。

そして、少しはやい流れ(メインストリーム)にカヤックをのせて、レッツ・ゴー。

川の自然の中へ。

 カヤックから見あげる雨あがりの空を、ゆっくりと雲が流れてゆきます。

雲間から、ときおり差しこむ陽に、新緑がキラキラとかがやき、

しめってあたたかい空気には、甘いかおりが(クリの花のような)。

赤紫、若緑、濃緑、萌黄がいろどる山肌に、黄白色のシイの木の花が満開なのです。

 今日の川は、昨日の雨で、少し水位があがってます。

ウグイス色に、にごったお尻の下の水は、いつもよりちょっと流れがはやく、

若葉色の川岸も、はやくながれてゆきます。

手をのばしてふれる川の水が、ヒンヤリ心地よい。川面の水温は、あっ、はかりわすれた・・・。

はじめて川を下るゲストは、移りかわる景色とながれに、わー、きゃーと嬌声を上げました。

 川原に上陸し、のんびりお昼を食べていると、かっと陽がてりつけて、もう夏のように暑い。

暑さにガマンできなくなったゲストは、ドボンと川に飛びこみました。

 お腹いっぱいで、再びカヤックにのりこみ、

どんぶらこどんぶらこと川を流れてゆけば、フネの上で、うつらうつらフネを漕ぎたくなります。

 

 ロケーションのよい岩間沈下橋の川原に上陸し、ゆるゆるとコーヒータイム。

GWは、観光客でごったがえす沈下橋も、

平日の今日は、いつものがらんとした四万十川の静けさが味わえるのが、ナイスです。

 午後の陽に、キラキラ光る水面を下ってゴール地点へ。

ときおり吹きぬける南風に、岸辺にさいた、キシツツジ、ノイバラの花がゆれています。

そこに、コデマリのような白い小さな花も開きはじめている。トサシモツケです。

初夏の川岸に、ひっそりと可憐に咲く花に、僕らはしばしみとれました。

 

 「移動時間がとても長い旅行だけど、1日ゆっくりと四万十川を下れてよかった。晴れたし。サイコーでした」

そんなゲストの感想を聞いたガイドは、空を見上げてつぶやいた。空のカミサマありがとう、と。

花美しい初夏の川に、笑顔の花もたくさん咲いた、連休前の小さなプラーベートツアーでした。

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4月26日(火)のつぶやき

2022-04-26 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、雨。

シトシトときどきザァザァと降る雨が、新緑の川をけぶらせてます。

(短い周期で雨が降るようになり)いつもより少し水位が上がった川は、笹濁りの水が足早に流れている。

その水際に、コデマリのような白い小さな花が咲いてます。ひっそりと可憐に。

トサシモツケです。初夏だなぁ。今日の最低気温は、17、1度。

 

  最高気温23、8度。

午後は、雨がやんで薄日がさす時間もありましたが、雨間はつかの間、空は、ズンズン暗くなり再び雨に。

今夜は、大雨になる予報。

今年初、沈下橋がつかるほどの大きな増水となれば、GW後半の川は、(カヌーで下るには)よい水量に。

そして、連休明けは、増水に洗われたあとのキレイな川で遊べそうですが、どうかな?

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4月22日(金)のつぶやき

2022-04-22 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

雨粒をつけた若葉が花が朝日にキラキラ光り、しめってほのかに甘い風が水面をユルユルとわたってゆきます。

昨日の雨が美しい初夏の川をつくりました。♪カエルの歌も聞こえてくるよ♪

ふぁぁ・・。ぼけっとのんびり川をながめていたら、あらっ、もう朝が終わりそう。

今日の最低気温は、13、1度。

 

雨あがりの(今朝の)川。

 

今朝の沈下橋。

 

今朝の山。シイの木の花が、山肌をクリーム色にそめてます。

 

最高気温26、7度。午後も晴れ。

春になっても極端に雨(雨量)がすくない高知は、渇水が深刻な河川や地域がではじめています。

ここ四万十川も、流れがほそく、川原がひろく、

透明度があまりよくない状態がつづいてます(大きな増水で川が洗われないため)。

しかし、明日以降の予報は、傘マークのオンパレード。まとまった(恵みの)雨が期待されます。

週明けにツアーの予定があるガイドとしては、トゥーマッチな雨は、うれしかなしですが。

泣く子と天気には勝てない、水ショーバイです(荒天、大雨、増水時は、ツアーが中止)。

 

初夏~夏のおわりにかけては、フィールドで雨を感じるのによい季節です。

「雨の日は外にでて、雨に顔を打たせながら、海から空、そして地上へと姿をかえていく

ひとしずくの水の長い旅路に思いをめぐらせることもできるでしょう」レイチェル・カーソン 

雨の日のカヌーは、—晴天時とは違う—あたらしい視点を僕たちに与えてくれます。

 

さて、少し寒い雨天のツアーを予想して、

ダッチオーブンで、シチュー(サービスです)を煮込んでおきますか。ことこと。

 

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4月20日(水)のつぶやき

2022-04-20 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、快晴。

岸辺の新緑まぶしく花うるわしい初夏の朝です。

小高い崖の上から見下ろす斜面に、キシツツジの群落が満開。

おっ、イイネ!岩場の斜面を降りはじめる、と足を滑らせて尻から落下。

先日痛めた尾骶骨をしたたかに打った僕は、美しい初夏の岸辺でモンゼツしたのでした。

フジの花咲く初夏の岸辺。今日の最低気温は、5、6度。

 

 最高気温25、5度。午後も晴れ。

ぬくい陽がさしこむ昼どきのベランダに、コットをひろげて、

うとうとまどろめば、時々ぴゅっと吹きこむひやい風が、ねむりをさまたげます。

テーブルには、初夏が旬なフルーツ、小夏。さわやかな香り、ほどよい甘みと酸味、おつゆもたっぷり。

 

昼寝のあとは、いつもの川辺のルートを、スローランニング。

橋をわたり、川沿いのせまい道に入る、と銭形模様のずんぐりしたヘビが、どでんと横たわってます。

クチメ(マムシ)です。せまい道の真ん中にいるので、やっかいです。

立ちどまった僕は、様子をうかがいながら(しげきを与えないように)そろりそろりと端っこを通過。ふぅ。

さらに走ってゆくと、今度は広いカーブの外側に、一人のおんちゃんがごろりと寝ころがっている。

木漏れ日の中に寝ころんだおんちゃんの手の先に缶コーヒー。でも、作業中の休憩のようにはみえない。

ん?なんだなんだ?走りながら僕が「ナニしゆうが?」と聞くと、

おんちゃんは、「ここがなんともが気持ええけん」とこたえた。

うーむ。そこはただの道路なんだけど・・・。わかったようなわからないような・・・。

あぶないヘビも、あやしい人も、おんもにでてくる心地よい初夏の昼下がりでした。

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4月18日(月)のつぶやき

2022-04-18 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

  おはようございます。四万十は晴れてますが、

薄雲流れる東の空からの陽ざしは少なめ、肌寒い朝です。川へ。

ヒンヤリ冷たい北風に、沈下橋のふちに咲いたスミレも小さくふるえてます。ぷるぷる。

でも、川辺で芽吹きはじめたセンダン(高木)が、もう初夏だよ、と告げてます。

♪新しい季節は なぜかせつない日々で♪

今日の最低気温は、5、5度。

 

 

  最高気温24、4度。午後は、曇りときどき晴れ。

薄曇りの空から、ときおりこぼれる陽に、山が笑ってます。

新緑もあざやかな山と岸べには、黄色が目立つようになってきました。

クリーム色は、木の花(シイのなど木の花)。黄土色は、竹の葉(黄葉して散る。竹の秋)です。

濃緑、若緑、緑、萌黄、茶紫、黄白色がいろどる南国の初夏の山は、秋の紅葉の頃よりもカラフルです。

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雨の日のつぶやき 4月14日(木)のつぶやき

2022-04-14 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、雨(小雨)。

小さな雨音に気づいておそく目ざめた朝は、寝床から手をのばしベランダのガラス戸を開け、

フトンの中でうつらうつらと雨音や鳥の声、カエルの合唱を聞く。

すると「朝からお騒がせして申し訳ありません!」選挙カーの絶叫に叩きおこされたのでした・・・悲。

 

 

さよなら「永遠の少年」野田知佑さん。「BE-PAL」元編集長・黒笹さんが語る 四万十川を愛した自然人 | 高知新聞

四万十川で子どもたちにカヌーを教える野田知佑さん(四万十町米奥) 作家でカヌーイストの野田知佑さんが2022年3月27日、84歳で亡くなった。アウトドア情報誌「B...

 

 

  最高気温21、5度。午後も、シトシト雨がふったりやんだり。

「不精さや かき起されし 春の雨」 芭蕉

ひねもす、ぼけっと雨空をながめたり、

本をよんだり、のんべんだらりと時をすごす。時々、ウイスキーをなめながら。

そして思う。これは、若いころのキャンプ旅の雨天時と、おなじすごし方ではないか。巣がちがうだけで、と。

なにも変わっちゃいないと気がついて、生産性ゼロのなまけものガイドは、ニガワライです。

 

そして、やる気ゼロの日は、夕飯メニューも

マイキャンプ旅のめんどくさい時の定番、魚肉ソーセージ&タマゴ入りのサッポロ一番に決定。

キャンプ気分も味わえるように、ガスストーブ&コッフェルをつかって。

*画像は、やる気がある時のキャンプでつくった、ローストチキン。ピラフ入り。

 

「人間にとって、きっとふたつの大切な自然があるのだろう。

ひとつは、日々の暮らしの中で関わる身近な自然である。

それは道ばたの草花であったり、近くの川の流れであったりする。

そしてもうひとつは、日々の暮らしと関わらない遥か遠い自然である。

そこに行く必要はない。が、そこに在ると思えるだけで心が豊かになる自然である。

それは僕たちに想像力という豊かさを与えてくれるからだと思う」長い旅の途上 星野道夫 

 

初夏(の自然)は、山の木々、道ばたの草花、庭の雑草を、日毎にグングンと成長させてゆきます。

そんな姿を見ながら、人の心がよい成長をするために、

本当に必要で大切なものはなんじゃろか?と考えざるをえない、このご時世です(自分のことは棚にあげて)。

IMAGINE。その一つは、豊かな想像力を育てること(だと思う)。

でも、僕たちに想像力という豊かさを与えてくれるのが、

心が豊かになる自然ではなく、コロナやウクライナの惨状では、なんともやりきれません。

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4月13日(水)のつぶやき

2022-04-13 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

綿雲ながれる青空、新緑まぶしい岸辺、さわやかな川風。美しく心地よい初夏の朝です。

ふぅ~沈下橋で大きく深呼吸。

おいしい空気に、(暗い世情に沈みがちな)ココロが少し軽くなります。

今日の最低気温は、16、1度。

 

  晴れいっとき曇り。 最高気温27、6度(今年最高)。

西日さす岸ベで、オンツツジ(の花)の赤が、ひときわあざやかです。

If you take a flower in your hand

 and really look at it,

it's your world for a moment.

ひとつの花を手に取ってよおく見れば

束の間、世界はあなたのものになる。 Georgia O'keeffe (1887-1986)

 

花かおる初夏。

川岸をいろどるのは、キシツツジ、トサシモツケ、ノイバラ、マルバウツギの花。

そんな花と若葉かおる川を、カヌーでゆけば(機械音のないギアをつかえば)、

誰もがすぐに自然の子になっちゃいます。あなたもいかが。

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4月9日(土)のつぶやき

2022-04-09 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

沈下橋から見あげる春霞の空を、トンビがすべるように飛んでゆきます。

聞こえてくるのは、瀬音、木々のざわめき、生き物たちの歌。のどかだなぁ・・・。

朝の川をながめながら飲むコーヒーが美味し。それは少し贅沢なヒトトキです。

今日の最低気温は、6、4度。

今朝の田圃。

今朝の山。

 

 最高気温26、6度(江川崎)。

気温がぐんぐんあがった午後は、初夏の陽気になりました。

厚手のフリース、さようなら。Tシャツ&短パン、こんにちは。

足には、ビーサンをはいて、川へGO。

川原で、Tシャツを脱ぎ、冬の間に白くなってしまった肌を陽にさらしました。

(人気ない過疎の川だからできるコトですね)

 

水面をきらきら光らせて、こぽこぽさらさらと川が流れてゆきます。

萌黄と鮮緑があざやかに輝く岸辺で、ひっきりなしに恋を歌うウグイス。

水辺で、高く美しく合唱する、カジカガエル。

川をとりまく山々が、南風にウフフと笑ってます。

初夏の陽と風と水がつくる、美しい川景色と心地よい川時間に、僕もムフフと笑ったのでした。

「初夏川一刻価千金」。初夏の四万十川も価千金です。遊びにきてね。

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4月7日(木)のつぶやき

2022-04-07 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

朝の岸辺をわたる冷たい風に、キシツツジの赤紫の花がゆれてます。

その傍で、小さな紫の房花が咲きはじめています。フジの花です。

サクラの花も散った四万十では、新緑と花が美しい初夏の川をつくっています。

♪ミニミニ見に来てね♪今日の最低気温は、4、3度。

 

 最高気温24、6度。

あたたかな陽とそよ吹く南風が心地よい春の日です。

遅い午後。川沿いの細道をトコトコ走っていると、畑の土手に、

シャガの花がいくつか咲いているのに気がついて、思わず足をとめて見とれる。

暗い世情にしずみがちな気持ちも、野に咲く花を見れば、少し明るくなりました。

 

「人生をちょこっと休みたいな、思うたら、ここへ来たらええよ。

自然のもんのいろんな姿が見える。自然のもんは長いこと見よっても、飽きることがないけん。

いろんなことがじこじこわかるいうことは、元気の素にもなるけん」野村春松

 

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4月4日(月)のつぶやき

2022-04-04 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、快晴。

少し冷たい風が、萌黄色の岸辺をザワザワ鳴らしてゆきます。

水辺にたたずみ、朝日とコーヒーにぬくもりながら、瀬音と鳥の歌を聞く。

春の朝の美しさと心地よさにボヤボヤしてたら、もう朝がおわりそう。ハラへった家に帰ろう。

春宵一刻値千金と言いますが、春の朝も価千金ですね。

今日の最低気温は、3、1度。

 

 

 最高気温 21、0度。

陽ざしがぽかぽか、風がそよそよ。のどかな春の午後です。

『春は、地上の空気中にも、またモグラのまわりの土のなかにも動きだしていました。

そして、いまでは、暗くてみすぼらしいモグラの家のなかまではいりこんで、

なんともいえないそわそわした、じっとしていられない気もちで、

そこらじゅうをいっぱいにしてしまったのです。

とすれば、モグラが、きゅうに、はけを床の上に投げすてて、

「え、めんどくさい!」とか、「なんだこんなもの!」とか、春の大そうじなんてやめっちまえ!」

などといいながら、上着をひっかけもしないで、家からとびだしてしまったとしても、ふしぎはありません。』

「たのしい川べ」ケネス・グレーアム著   

 

春のユーワクに負けたアーク佐野も —大好きな物語の一節のように—

艇庫の大そうじなんてやめっちまえ!と家をとびだしたのでした。

おーいモグラくん、カヌーに美味しいものをこじゃんとつんで、春の川にピクニックにでかけようよ。

 

たのしい川べ (岩波少年文庫 99)

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4月2日(土)のつぶやき

2022-04-02 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

花冷えの朝。太陽は、白いベールのような薄雲におおわれて、なかな顔を見せません。

うーん、ひやい・・。

川をわたるヒエヒエ風が、橋をいろどるサクラ色を吹きはらってゆきます。

「空をゆく ひとかたまりの 花吹雪」高野素十 

今日の最低気温は、1、9度。

上流側。

 

  最高気温15、9度。

午後になっても、空はスッキリと晴れず。

陽ざし少なく、ヒンヤリ冷たい風に、咲きたてのツツジの花も小さくふるえています。

ときおり、庭にさしこむ西日が、萌黄の葉をあざやかに輝かせている。

わぁ、キレイだなぁ・・・と見とれていると、「チョットコーイ!」コジュケイが鳴きました。

イカナイモンネ。

『わたしたちの多くは、まわりの世界のほとんどを視覚を通して認識しています。

しかし、目にはしていながら、ほんとうには見ていないことも多いのです。

見すごしていた美しさに目をひらくひとつの方法は、自分自身に問いかけてみることです。

「もしこれが、いままでに一度も見たことがなかったものだとしたら?

もし、これを二度とふたたび見ることができないとしたら?」と。』レイチェル・カーソン

 

南国土佐の短い春が、もうすぐおわる。

サクラの花がすっかり散れば、四万十は、もう新緑の初夏に。

今しかない季節の色を、しっかり目で見て、心で感じおかなければ、と思う春の夕です

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