最高気温32度。
今日の午前中は、仕事が忙しい友人の手伝いです。
午後。家に戻った僕は、床に散乱した沢山の虫の死骸を掃除機で吸いとった。
死骸のほとんどは、名前のわからぬ小さな羽虫とカワゲラ。
カワゲラは、おとといの夜大量発生し、明かり漏れる我が家の窓をびっしりと覆ったのです。
そのうちの何十匹かは、ぼろ家のスキマから部屋に侵入。
昨夜は一昨日ほどではないけど、やはり何匹か部屋にまぎれこみ、
夜、ハダカで寝てる僕の体をチョロチョロと這いまわりました。
あーイライラする・・・。わずらわしいったらありゃしない。
川と山に近い我が家は、周囲に明かりを灯す人家も少ない。
そのため夏の夜は、家の明かりめがけて沢山の虫たちがやってくるのです。
・カブト・クワガタ・カミキリ・コガネムシ・カゲロウ・カワゲラ・トビゲラ
・ヘビトンボ(うげっ)・カメムシ・ムカデ・蚊・蛾などなど。
布団の中や洗濯物の中に潜んでいたムカデに「ギャーッ!」と発狂するコトもしばしば。
僕は、なによりもムカデが苦手なのです。殺虫スプレーが手放せません。
カワゲラ類、トビゲラ類、カゲロウ類は、川の汚れに弱い水性指標生物としても知られています。
幼虫は水質の良い早瀬の石の裏などに生息し、時期がくると羽化し飛びたって水からはなれる。
沢山のカワゲラ達が家に侵入してくるというのは、うざったい。
けどそれは、川の水が「まだキレイ」だという証だともいえるのです。
以前、渓流釣りにはまっていた時期があります。
カワゲラ、トビゲラの幼虫は、川魚を釣るときのエサとしても大変有効。
現地調達できるし魚も良く食います(魚種や季節等の条件があるけど)。
『岩魚を釣るのにカワゲラ、トビゲラの幼虫を川の浅瀬で捕った。
そしてひたすら山奥の渓流をさかのぼり「ここだ!」というポイントでエサをつけた竿を静かにふる。
数秒後、「ぐいっ」と竿がしなる。岩魚がエサに食らいついた。
「きたっ!落ち着け!」静かなる歓喜に一瞬だけ時間がとまった。
夕刻。山奥の川原で火をおこし、釣った天然の岩魚を焼き、食べ、酒を飲む。
そのうちの何匹かは遠火でカラカラに焼いて、あたためた日本酒の中に入れ身をほぐす。
「岩魚の骨酒だ!」。頭上の夜空は、星の宝石箱。
焚き火にあたりながら僕は、友の話に耳をかたむけながら遅くまで飲んだ』 いつかの旅日記より。
僕が今まで食べた川魚で「一番旨いなぁ」と思ったのは天然の岩魚です。
残念ながら四国には、天然のアメゴ(アマゴ)はいるけど岩魚はいない。
四万十川の天然のアユも、なかなか美味しいとは思いますが・・・。