アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

秋のわんダフル・リバー

2020-09-30 | アークツアー 秋~晩秋

  最高気温23、7度。

 僕の名前は、ルーク。ジャックラッセルテリア、10才 ♂

今日、飼い主は、カヤックというやつで、四万十川を下るのだそうだ。

え、僕も一緒に?聞いてないよ~。

どっちかっていうと、水際で遊んでいる方がイイんだけどな・・・。やれやれ。

 

 はじめて乗るカヤックは、ちょっとグラグラふらついて、ややビビる。

曇り空の下の川は、のっぺらとした水面を見せて静かに流れている。

川の表面の水温は22度、とガイドさのっち(アークさの)がいった。

 僕たち以外誰もいない川。気分がイイので、バウワウ吠えまくれば、吠声が山にこだまするぜ。

「シカよサルよ、山の獣たちよ、どうだどうだ。おののけよ」、

などと調子にのって吠えていたら、急に流れが速くなり、足元がグラグラ、水がバシャバシャと飛んできた。

沈はしたくないワン。飼い主の真剣な表情に、僕も吠えるのをやめて、大人しくするのであった。

 

 川原に上陸。おやつの栗のマドレーヌが、なかなかウマイ。

さのっち、くるしゅうない、もそっと近うよれ。お礼に、わが身を撫でさせてあげよう。

 沈下橋をくぐり、小さな瀬をぬけて、トロ場を流れる。

もう、ぜんぜん平気だかんね、と僕も川下りに慣れてきた頃に、ゴールへ到着。

「犬も下れば波にあたる」

秋の四万十で、はじめてのカヤック、けっこうオモシロかったよ。よきかな、よきかな。

オモシロくないのは、さのっちのジョークなのだワン。

*画像CDは、9月30日に発送しました。お楽しみに~


初秋の川をカナディアンで

2020-09-21 | アークツアー 晩夏~初秋

 最高気温26度。

 初秋の川を、カナディアン(カヌー)で下りました。一組だけでのんびりと。

最高気温26度。水位は、平水+50㎝。川面の水温は、25度。

 

 安定性がよいカナディアンは、足元が広く、開放的なのが魅力です。沢山の荷物が積めるのもグッド。

シングルブレードパドルを使い、

前部漕者と後部漕者が、右側を漕いだり、左側を漕いだりしながら艇を進めてゆきます(大雑把ですが)。

舵をとるのは、後部漕者。その後部漕者が、

片側ばかりを漕ぎ(いちいちパドルを持ち替えずに済む)、艇の向きを修正しながら進める、

Jストロークと呼ばれるパドルさばきを覚えると、より楽だし、より楽しめます。

 スタート地点のトロ場で、

基本的な漕ぎ方とJストロークを少し練習した後、さぁ、出発!!

 曇り空の川は、ベタ凪で、カヌーの下をゆっくり流れる水は、少しくすんでいます。

それは、前回の増水の名残り。

ながれゆく岸辺には、サルスベリがまだ咲き、満開のヒガンバナの赤があざやかです。

「サルスベリ夏から秋をつなぐ花」高橋三七

 

 カヌーは、鏡のような水面に映った山や空を、バウで咲いて下っていきます。

水面のところどころに、ペットボトルがゆらゆらと揺れている。

それは、川底に仕掛けたカニカゴ(ツガニ)のウキです。

このあたりでは、「イタドリの花が咲くとツガニが下る」と言います。

イタドリの花は、まだ咲いてませんが、もうカニも下りはじめているのカニ。

 

 岩間沈下橋の川原に上陸。

暑くも寒くもないカイテキな空気の中、のんびりと景色を愛でながらコーヒータイム。

4連休のピークの日だけど、まだ工事通行止めの橋には、観光客の姿がなく静かです。

 終始、やわらかな笑顔を見せてくれたYさん夫妻。

舵とりにもなれてきた旦那さんは、艇をコントロールするオモシロサに目覚めたようです。

ツアー終了後には、カナディアンが欲しくなった、との感想も。良かった、良かった。

 

 ギアを(自在とまではいわないけど)ある程度使えるようになると、

気持ちと動作に余裕ができ、俯瞰して景色や状況を見られるようになり、自然と時をより深く感じられます。

(センス・オブ・ワンダーの有無にもよりますが・・・)

それは、大人数のカヌーツアーでは、なかなか体験できないコトです。

*Yさん、ツアー画像CDは、23日に発送いたします。お楽しみに。