アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

夏と台風の余韻がのこる川を

2022-09-30 | アークツアー 晩夏~初秋

  最高気温31、0度。

 夏と台風の余韻がのこる四万十川を、カヤックでスイスイ下りました。

いつもより距離をのばして、プライベートツアーでのんびりと(R1A)。

 

 シルバーウィーク最初の週末。

(九州の西を北上していった)大型で猛烈な台風14号の置きミヤゲは、川の大きな増水です。

台風一過の青空の下、高く茶色く激しく流れる川は、日毎にズンズンと水位がさがっていきました。

次の週末。低く笹濁りのすこし速い流れとなった川に、僕らはリバーピクニックにGO!

 カヤックから見あげる青空には、夏の雲と秋の雲が見えます。それは、行き合いの空。

陽射しは、まだ夏のように強く暑い。でも、肌をなでる風は、もう秋のようにサワヤカです。

岸辺から聞こえてくるのは、セミの小さな合唱と虫の音。サラバ夏よ。ぐわし(できないけど)。

 

 いつもより水位が高い川は(平水+1、2メーターほど)、

パドルを漕がなくても、スイスイと快適なスピードで下ってゆきます。ユカイ、ソーカイ。

ヒンヤリと心地よい水に手をひたしながら、

速い流れに身をまかせれば、岸辺をいろどるヒガンバナの赤も、スバヤクながれてゆきます。

川面の水温は、20度。最高気温は、31、0度。

お約束の沈下橋ジャーンプ。高く飛びましたねぇ。

景色のよい沈下橋で、のんびりランチ&コーヒタイム。

仲のよいMさん親子と、自然や旅のハナシに花がさいたのでした。

 午後のコースは、長いトロ場も多いけど、今日は流れが速いので、ラクチンです。

アユとツガニもくだる秋。水面では、パシャパシャとアユが盛んに跳ねてます。

高い空には、(夏のあいだは見なかった)ミサゴやウのスガタも見られました。

約15キロ漕いで、口屋内沈下橋でゴールです。

四万十は遠いところですが、ぜひまた、足をのばして遊びに来てくださいね。

 

  最高気温30、2度。

 さらに次の週は、2年前に高知西南部大月町の海辺の村に移住した、

Kさんご夫妻とともに、まだ少し笹濁りがのこる川を、のんびりと下りました。

移住生活の楽しさや苦労、そこにたどりつくまでの旅のコトなど、雑多なハナシに花を咲かせながら。

*アーク佐野は、21年ほど前に四万十に移住。

 

 「イセエビをもらうこともあるけど、刺身は、タビエビのほうが甘くてうまい」。

海辺に移住したKさん夫妻の(海でとれたり、地元の人からもらったりする)海の幸の種類の多さ、

味についてのハナシは、川のほとり移住者には、とても新鮮で興味深いものでした。

それは、ネットではなかなか得られない生きた情報、です。

栢島の美しい海が気にいって移り住んだ彼らは、両生類?ヒンヤリ冷たい水もなんのその。

支流でシュノーケリングし、たくさんの魚を見てヨロコンでました。

約11キロ下り、ゴールへ。

近いうちに、川原で焚き火を囲んで一杯やりましょうね。

*ツアー画像CDは、29日に発送(郵送)しました。お楽しみに~。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9月20日(火)のつぶやき

2022-09-20 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

今朝の川は、めっちゃ強い北寄りの風が吹いてます。

沈下橋を歩いてわたる、と突発的に吹いた爆風に、増水した川に吹き落とされそうに。

あわわ・・・。落ちるなキケン。

四万十川の水位は、平水+4、1メーター。ダムの放流量は、492㌧。

画像は、いつかの春に撮影。

 

今朝の沈下橋。今日の最低気温は、20、0度。

砂利激減し川底が単調に 泥で目詰まり、通水性なく 四万十川西部漁協・金谷光人組合長に聞く―四万十川は今 | 高知新聞

砂利激減し川底が単調に 泥で目詰まり、通水性なく 四万十川西部漁協・金谷光人組合長に聞く―四万十川は今 | 高知新聞

写真1 広見川の中州部分に茂ったツルヨシは、根ごと深く掘り返すことで、金谷光人さん(左)の狙い通り枯死。掘削で出た大きな石も残した。地元漁協の丸身和男さん(右)...

 

 

 最高気温27、0度。

午後も晴れ。昼さがりの川も、北よりの風が強く吹いてます。

自転車にのった僕は、風まかせ。背中に風をうけて、川沿いの道をスイスイと南に走り、下流の沈下橋へ。

台風一過のキレイな青空を、トンビがすべるように飛び、

足元を、薄茶色の水がザァザァと音をたてて速くながれてゆきます。

橋にたたずみ何も考えず、ただただ風と川の音を聞けば、今という時にココロがとけてゆく。

 

行きはよいよい帰りはつらい。

帰り道は、思いっきり向い風、汗だくに。ひーっ。

家にもどる、とベランダの手すりと手すりに渡した長板の上に干しておいたすべての洗濯物が、

庭に吹き飛んでいました。いやーん。拾いあつめる。でも、パンツが一枚見つからない・・・。哀号。

「母さん、僕のあのパンツ、どうしたんでせうね?

ええ今日、ベランダの手すりに干しておいて、大風に庭に飛ばされたあのパンツですよ。

母さん、あれは好きなパンツでしたよ」

*若いヒトには、元ネタがわからず、なんこっちゃですよね・・・。すいません。

 

17:00 四万十川の水位は、平水+3、3メーター(川登)。ダムの放流量は333㌧。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9月19日(月)のつぶやき

2022-09-19 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。

今朝の四万十は(台風14号の暴風雨のピークは過ぎたものの)

ときおり激しい風が吹き、強い雨が降っています。まだユダンができないのだ。

ふぁぁ・・・。昨夜は、吠える風と叩きつける雨音、川の増水状況が気になってあまり眠れず・・・長い夜でした。

四万十川は、平水+9、5メーター(川登)↓

*あと1、5メーター水位が上がると、四万十川があふれ、村が泥水に浸かりはじめる。

ダム(家地川ダム、津賀ダム)の放流量は、1630㌧↓

 

安否を気遣うメール&連絡をしてくれた方へ

ご心配いただきありがとうございました。嬉しくまた心強く思いました。

今回の台風は、大型で猛烈だったため、大きな被害が心配されましたが、

これまでのところ、人的、物的ともにたいした被害はでていません(ベランダ屋根の波板が吹っ飛んだくらい)。

台風の進路がもう少し東側だったら・・と考えると、ぞっとしますが。

これから台風の影響を受けそうな地域にお住まいの皆さん。

台風の勢力は衰えつつあるとはいえ、まだまだユダンは禁物です。

くれぐれもお気をつけて、ご安全にお過ごしください。

 

*画像は、2016年9月撮影 沈下橋は濁流に沈下

この先に沈下橋が・・・・

 

 最高気温27、5度。午後も雨。

雨に濡れ、枝葉がいっぱいに散らかったベランダで、コーヒー片手に湿った空をながめていると、

ときおり、ヒュウ―と風が小さくうなり、涼しい風がカラダに吹きつけてきます。

それは、台風の名残り風。さよなら嵐、もうしばらく来なくていいけんね。

 

眼下の庭では、たくさんの咲きたてのヒガンバナが、緑の雑草の中で風にたおれてます。

「花に嵐」。それは、週末のツアーが、中止になった我が身にも、しみじみと染みるコトワザです。

 

ヒガンバナ属:葉のある時期には花は咲かず、花期には葉がないのが特徴。

開いた図鑑のヒガンバナの解説を読んだ僕は、

『人生には「酒のある時には盃がない。盃があるときには酒がない」という時がくるものである。

諸君すべからく、飲めるうちに飲みたまえ』という(あるエッセイの)一節を思い出しました。

そして、遊べるうちに、もっともっと遊んでおこう、と思うのでした。

いつ嵐に散っても  —できるかぎり— 悔いのないように。

 

17:00 四万十川の水位は、平水+7、2メーター(川登)↓

ダム(家地川ダム、津賀ダム)の放流量は1030㌧↓

 

画像は、2019年8月撮影 平水+5、5メーター

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9月18日(日)のつぶやき

2022-09-18 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。

(台風14号の強風域にはいった)四万十は、昨夜から断続的に強い風が吹き、強い雨が降ってます。

ザァザァ、ビュウビュウ、ザワザワ、ラウドな朝です。

少し開けた雨戸からは、灰色の空をバックに踊り狂う木々が見えます。

さて、どうなるコトやら・・・。川はじこじこ水位が上ってます。

最強クラスの台風14号接近 九州南部・北部では暴風・高波・高潮・大雨に最大級の警戒を(午前5時25分)(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース

最強クラスの台風14号接近 九州南部・北部では暴風・高波・高潮・大雨に最大級の警戒を(午前5時25分)(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース

気温や雨の情報など、9月18日このあとの天気をお伝えします。過去最強クラスの台風14号が近づいてきています。九州南部、そして北部の皆さんを中心に暴風、高波、高潮や大...

Yahoo!ニュース

 

 

 最高気温28、6度。

吹きすさぶ風と横殴りの雨。雨戸を閉めた部屋に、閉じこもる午後です。

ときおり瞬間的にビュウ―と吠えるえぐい突風が、木々を大きくしならせ、家をガタガタと揺らし、

ベランダの屋根の波板をバタバタと派手に鳴らすたび(波板がふっとんでいきそうで)、ひやひやします。

 

雨音、風音がニギヤカで蒸し暑い部屋は、読書には不向きなので、料理をして不安なキモチをまぎらわすコトに。

ダッジオーブンで、肉と野菜をコトコト煮こみビーフシチューをつくる。

できあがったたくさんのシチューを、容器に小分けにして、

急速に冷ましたあと冷凍庫で冷凍する、とここであるコトに気がついたのでした。

そうだ、(せっかくつくったのに)これから停電、断水する可能性もあるのだ、ということに。

うーむ・・・。とりあえず、ポリタンに水をつめて、風呂に水をためておくことにしました。

 

台風の大きな影響は、明日の夕方までつづきそうです。

暴風雨にココロもたない、我がボロ屋。長い夜になりそう・・・。

それでも、土漠、山頂、海辺での旅で、嵐にホンロウされて(テントはあっけなく潰された)、

イノチからがら不安な一夜をやりすごした時にくらべれば、まだ、マシなほうか・・・。

 

17:20 四万十川の水位は、平水+1、8メーター(川登)↑

ダム(家地川ダム、津賀ダム)放流量は、872㌧↑

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9月15日(木)のつぶやき

2022-09-15 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 最高気温31、6度。

晴れたり、曇ったり、雨がふったり、今日の空も、猫の目のようにコロコロかわります。

晴れ間の陽ざしは、まだ真夏のように強く暑いけど、

ちいさくなったセミの鳴き声、庭のヒガンバナの赤に、さりゆく夏をかんじます。

 

週末、台風14号は、九州を縦断したあと山陰を横断するコースをとりそうです。

(進路予想には、まだ幅がありますが)

「台風はちょうど通り道に当たったときはええのよ。台風の目の中やけん、被害もたいしたことない。

前線の東側が雨がよう降るけん、豊後水道あたりを通ったときがここいらは大被害になるんよ。

それに早いスピードで進む台風のほうが、早うに通り過ぎるけん、雨が少ない分まだええわ」

四万十 川がたり 野村春松

14号は、豊後水道よりも少し西側を通るのか・・・。うーん、ヤバくね。大きな被害がでなければよいけど。

 

今週末予定のツアーは、台風接近のため中止に。以下は、ツアー参加者におくったメールです。

○○様

ツアーお申込みありがとうございます。

昨日も、週末予想される天候などについてメールいたしましたが、ご確認していただけましたか?

18日のツアーは、台風14号の接近による暴風雨が予想されるため、「中止」と判断しました。

皆さんとの4年ぶりの再開を、とても楽しみにしてましたが、なんとも残念です。

 

台風14号は、九州を縦断したあと山陰を横断するコースをとるようです。

(進路予想には、まだ幅がありますが)

進路のすぐ東に位置する四万十は、17日頃から風雨が強まり、18日、19日は暴風雨に。

雨は、今年イチバンの雨量に、川は、今年イチバンの増水になりそうです。

(台風の威力&コースによっては、大きな被害がでるかも?)。

 

・フライトなどの移動手段・暴風雨時の現地での過ごしかたについてなど、

ご旅行のプランを見直したほうがよいか、と思います。

(公共交通機関の停止、道路の通行止めなどにもご注意を)。

来高するのであれば、被害にあわないように、くれぐれもお気をつけて行動してください。

おなじ高知でも、西部はさけ、中部(高知市)東部方面の方が、まだ台風の影響が少ない、かと。

 

今回のツアー中止は、まことに残念ですが、泣く子と台風には勝てません。

これに懲りずに、ぜひまた機会をみつけて、四万十に遊びに来てくださいね。

とおくに嵐の気配をかんじる夕に アーク佐野

*このメールが確認できたなら、その旨返信をお願いいたします。

 

さて、台風14号の影響がでる前に、買い出しにイカネバのムスメ。

だ・け・ど・最寄りのスーパーまで車で25分。ああメンドーだ。

こんな時は、田舎暮らしの不便さをしみじみ感じます(こんな僻地でも、ネット通販ができるのは便利ですが)。

丸鶏をこうてきて、どーんとローストチキンでも作ろうか。食べきれないか・・・。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アユくだる晩夏の川を

2022-09-14 | アークツアー 晩夏~初秋

  最高気温30、1度。

 「今日は1日雨をカクゴしてましたが、雨に降られるどころか晴れてよかったですね。

早朝、準備してるときは、雨は降るわ、カミナリはなるわで、

どうなるコトやらと思いましたが、四万十の自然が、思いのほか良い表情を見せてくれましたね」

 

 ツアーゴール地点の川原で、ガイド佐野がそんな感想をのべると、

「佐野さん、Mさんのムスメさんが晴れオンナなんですよ」。

ゲストのOさんが、少し陽にやけた顔に笑顔をうかべていいました。

一同、四万十のマザーネイチャーとムスメさんに感謝です。

 

 9月13日(火)。

晩夏の四万十川を、カヤックでのんびりと下りました(江川崎スタート。R1A。プライベートツアー)。

天気予報は、雨ときどき曇り。降水確率80パーセント。

朝っぱらは、小雨まじりだった空。

でも、ツアー集合時には雨がやみ、スイスイとながれる雨雲のスキマから、陽がこぼれてきました。

「うーむ、蒸し暑い・・・」。

雨にそなえて着たレインウェアは、すかさず太陽にぬがされたのでした。

 スタート地点のトロ場で、すこし慣らしたあと、ツーリングスタート!(ゲストは経験者)。

(カヤックを漕ぐ)お尻のしたをゆっくりながれる四万十川の水量は、ほぼ平水。

 

 漕ぎ手をやすめてふれる川面の水温は、26度。

まだ泳いでたのしい水温です。まだ陽射しも夏だし。

Mさん親子は、ときおり、バシャバシャとパドルで水をかけあっています。

 岸辺に咲いた、コバギボウシ、ヒガンバナに見送られながら、スイスイとカヤックは下ってゆきます。

アユも下る晩夏~秋の川。ザラ瀬の入り口には、瀬張り漁のしかけがあり、

その手前の水面で、パシャパシャと何匹ものアユがはねています。今年は、なかなか魚影が濃いもよう。

*瀬張り漁:浅瀬に間隔をあけて杭を打ち、水中に白いロープを張る。

下って来たアユが、ロープにおどろいて止まったところを、手投げ網で獲る。

 川景色がスバラシイ岩間沈下橋の川原に上陸し、

遅い昼食をたべたあと、のんびりとコーヒータイム。

ブドウ、イチジク、ミレービスケットとともに。シャビシャビ氷のポンジュースも美味し。

 沈下橋からさらに下り、ゴール地点へ。

大きくひろがった青空を見ながら、ガイド佐野は、あるエッセイの一節を思い出して思う。

 

 『天候が悪く山などに入れないとき、アラスカの人はこのように言う。

「Mother nature runs a show in Alaska, not us.」アラスカでは人間ではなくマザーネイチャーがドラマを進めてゆく。

つまり自然は、自分が思うように物事がうまく進まない、ということを教えてくれる』

 

 ( アラスカと四万十では、自然のスケール、豊かさ、厳しさ、が大きく違うけど  )

今日は、四万十のマザーネイチャーが、思いがけない良いドラマの舞台を用意してくれた。

そのおかげで、僕らは思うように楽しくあそぶコトができて、ラッキーだった。と。

 

本日の漕行11キロ。

*Oさん、ツアー画像CDは、14日に発送(郵送)します。お楽しみに~。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9月8日(木)のつぶやき

2022-09-08 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

朝の川は、北よりの風がさわやかです。

その風にのってトンビが気持よさそうに空を舞ってます。ボクニモツバサヲクダサイ。

眼下の川は、笹濁りの水がいつもより少し速く流れています。

そして思う。空を飛ぶのは難しいけど、水の上ならカヌーという手があるじゃないか、と。

今日の最低気温は、20、5度。

 

 最高気温33、4度。午後も晴れ。

ひさしぶりに朝~夕方までバッチリ晴れた川べは、

ジリジリ照りつける陽ざし、モクモク白い雲、ジージー鳴くセミ、残暑キビシー晩夏の日です。

ビールがうまいし、洗濯物もよくかわくし。

でも、明日からは、またしばらく太陽とおわかれとなりそうで・・・ザンネンです。

 

風がなく、地味に暑い家をぬけだして、沈下橋へGO!

橋のふちにこしかけ、南風に吹かれながら、イチジク(地元産)にかぶりつきました。

ねっとりとした果肉の甘さにうなる。今僕は、四万十の晩夏をあじわっているのだと、おもう。

そして、あるエッセイの一節をおもいだす。

「8月の終わりがすでに秋である北海道で、夏の観光客たちが去った道路をオートバイで走る。

屋台のトウモロコシを買う。一本はその場で食べ、もう一本はアルミフォイルにつつんでもらい、

シリンダー・フィンのあたりのどこか冷却効率の落ちないようなところにはさんで走り、

二時間くらいあと、エンジンの熱であつく保たれたのを、誰もいない草原にひとりすわって食べる。

そのライダーは、北海道の秋そのものになってしまう。

食べ物はすべて土地や海という自然から生まれてくるものだという素朴な事実を、

こんなとき、痛いほどに強く感じる。」 アップル・サイダーと彼女  片岡義男著 

 

9月の満月(中秋の名月。コーン・ムーン)は、10日です。

でも、(予報では)9日から四万十の夜空は、雲に閉ざされてしまうとのコト・・・ザンネンです。

それなら、今宵は、フルムーンちょい手前のまるい月で、いっぱい、またいっぱい、やるとしますか。

「あなたは、ごきげんよろしいほで、けっこです。

こんや、おつきみしますから、おいでんなさい。とびどぐもたないでくなさい」 さのねこ 拝

画像は、11月の満月

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9月5日(月)のつぶやき

2022-09-05 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ→曇り。

早朝の空は、大きく晴れていましたが、

このところの空は(秋雨前線と台風の影響で)クルクルと変わりやすい。猫の目のように。

沈下橋でぼおっと南風に吹かれていると、いつの間にか頭上に雨雲が・・・。

雨雲に追い立てられるように、家にもどったのでした。

四万十川の水位は、平水+1、8メーター(川登)。今日の最低気温は、22、9度。

 

 最高気温30、3度。

晴れたり、雨が降ったりのくりかえし、午後の空も不安定です。

ベランダで、熱いコーヒー(ずいぶんひさしぶりだ)を飲みながら、おちつきのない空をながめました。

「さて、明日の昼までに、どれくらい降るかな?沈下橋が沈むかな?」

日本海を北東にすすむ台風11号の雨のピークが、明日朝~昼頃になる、と予報がつたえてます。

 

8月の少雨で、水温がたかくなり、透明度がわるくなった川は、

沈下橋が濁流にもぐるほど増水すれば、川底まであらわれ(川底の大きめの石もうごき、珪藻などがとれて)、

増水後の川は、水温がさがり、水の透明度もよくなります。それは、増水のよい面の一つです。さて?

17時現在。四万十川の水位は、平水+1、6メーター↑(川登)

*画像は、2019年10月撮影

 

雨読。

「河原のヤナギがどんな大水でもいっこも流されんのは、いつでもかまえちょうからよ。

大水に備えてじこじこ根を張るように、いつでもしよるからじゃと思うわ。

いつでも、自然の中に自分があることを忘れんことよ」四万十 川がたり 野村春松

 

先の見通しが暗く、不安定な世界だけど、いつでも、オノレを見失わずに

しっかりとこの世に根をはって、しなやかにしぶとく生きてゆきたいものですね。ヤナギのように。

クズの花。晩夏の沿道を彩ってます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9月1日(木)のつぶやき

2022-09-01 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、雨。

ゴロゴロ、ピカピカ、ザァザァ、雷まじりのラウドな朝です。

ふぁぁ・・・。眠たいのは、夜中、家を小さくゆらし、

身をすくませた大きな雷鳴に叩きおこされ、朝までまんじりともしなかったから。

カミナリコワイ。でも、このまとまった雨は、高水温に弱っていた川の魚たちには恵みの雨です。

(長くつづいた暑さにへばったガイドにも)。

今日の最低気温は、24、5度。

 

   最高気温31、2度。

曇りときどき雨ときどき晴れ。落ちつかない空の下、少し蒸し暑さをかんじる午後です。

もう9月ともなれば、朝晩の風のすずしさや空のたかさ、雲のかたちに夏のおわりが感じられるように。

あなたは、夏のおわりをどうやって祝いますか(あるいは哀しみますか)。

僕は、天然アユの塩焼きとビールで、さりゆく夏にカンパイ!です。

川のほとりに住んでいても(川漁をしない僕は)、

川の幸を食べるきかいは、あんがい少ないものですが、今日は・・・。

 

昼さがり、部屋でごろごろ本を読んでいると、一台のバイクが、庭のスロープをあがってきました。

「おーい、おるかえ」。近所のおんちゃんです。

「ん?」。僕が庭におりると、おんちゃんは、

クーラーボックスの中から、何匹かのアユと氷が入ったジップロックをだしていいました。

「これ、食べんかえ。上流までアユをとりにいってきたがよ。ようけ捕れたのでおすそ分けよ」と。

「わっ、ありがとうございます。今夏、アユはたくさんいますか?」

「おおっ、数はおるけど、カタはこまい感じやね~」

 

夕方、いただいた天然アユとビールで、さりゆく夏にカンパイ!です。

ベランダの焚き火台に炭火をおこし、網の上にアユをのせ、焦がしすぎないように気をつけて焼きます。

(といっても、焦がしてしまったけど。アユと炭火がちかすぎた・・・)。

ときおり、アブラが炭火におちて、ジュウジュウと白く煙がたてば、なんともウマソーです。

そろそろ焼けたかな。プチン!ヒエヒエの缶ビールをあけた。

さぁ、おたのしみはこれからだ。これで、星空も見られたらサイコーなんだけど。

 

川の幸を食べるきかいは、あんがい少ない川のほとりのマイライフですが、

たまに食べるから、自然の恵みのありがたさがわかるのかも、とおもう夏のおわりです。

大切なものは、ニキにある(ニキ:近くに。野村春松)。

 

 

闇夜の川、アユ鈴なり 四万十町で火振り漁ようやく本格化 | 高知新聞

たいまつをかざす火振り漁の川舟(写真はいずれも四万十町窪川地域の四万十川) 四万十川でアユの火振り漁が本格化している。増水で舟が出せない日が多かったが、高岡郡四...

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする