今日は常磐線に乗って土浦へ!
平野を駆け抜け列車は走る。急行じゃなくても速い。
今日は土浦セントラルシネマズに「この世界の片隅に」を
見に行くのです。
特別イベントあって、朝早くからの移動です。
道中のBGMは冨田勲特撮音楽集!
※もうすぐ冨田勲映像コンサートですから…
そうこうしてるうちに土浦駅到着。列車のドアは押し
ボタンで開ける。
こういうの久々。で、田舎なのかと言うとそうじゃない。
駅前は開けており、都会だ。以前の「この世界ロケ地」
イベントで体験済み。
そして歩くこと約10分。
すぐに分かった土浦セントラルシネマズ。
しかし、やっぱり入口で迷う(笑)。
※ちょっと駐車場の方に言ってしまったよ。
スポーツセンターと同じエレベーターを使うのね。
すでに「この世界の片隅に」のポスターが並んでいるから
大体は分かっちゃいたが
日焼けして色が抜けた感じのポスター・・・
「この世界の片隅に」を同映画館が掛け続けている事の
証拠でもあるのだ。
そもそも今回のイベント上映は
驚異のロングランを続けている名作アニメーション映画=
「この世界の片隅に」の記録を支えた映画館を称えるモノ。
休まず上映を続けた土浦セントラルシネマに感謝を示す・・・
そんなイベントなのだ。
もちろん片渕須直監督も仕掛け人の一人。
観客が一人でも上映を続けてくれた映画館、その土浦
セントラルシネマズさんを「みなで満員にしようじゃないか」
片渕監督の舞台挨拶も当然ある。サイン会も。
そうしてファンが集まったのだ。
ツイッターで御馴染みの方が続々と集結している。
朝の8時台ですよ。私だって7時起きで向かってますよ。
2台中1台は調子悪い券売機でチケット購入!
しかも万札入れると調子悪くなるってんで、ちょうどの
現金を事前に準備するというファンからの心遣い情報あり。
ロビーに入ると人がいっぱい。花もいっぱい。
ファン一同様が贈った花も!
※ロビーを撮影する人も多かったよ。
全席自由席ゆえ先に荷物を置いてロビーに戻った。
※結構前を確保できましたよ!
ロビーの展示物を眺めようと視界を一周させると…
「水口マネージャー」と「真木プロデューサー」が、劇場の人と
お話されてるじゃないか!
旧知の仲みたいな人々も集まってらっしゃるし、濃い空間ですわ。
ロビーにはファンらが持ち寄った映画「ロケ地」の広島市と
呉市マップ、様々なグッズが飾られている。
壁面いっぱいに貼ってあります。見ごたえ充分です。
~で、やっぱり水口さんイラスト。
そして、こうの史代さんの原作マンガ、広島や呉の聖地巡礼記事が
載っている「昭和の鉄道旅」などの関連書籍も。
~で、やっぱり水口さんイラスト。つか、作品展。
のんちゃんを「あまちゃん」時代から応援、ドラマ内の水口琢磨
マネージャーのような風貌で知られる人物。
「この世界の片隅に」登場人物などを色鉛筆で温かい筆致で描いた
イラストはファンからの支持も厚い。
片渕監督からの信頼も絶大です。
映画のロングランが続く中、映画館や催しなど各地で、延べ150
回以上鑑賞。
当然のんちゃん登場のイベントにも出没。
準備から手伝い、イベントではフライヤーを配る裏方ぶり。
声掛けしても「マネージャーですから」と言って小さく微笑む。
エライ人です。
そして…こうの史代さんから贈られた花カゴ。
遠い地から見守ってくれてるようです。
そして、水口マネージャーの「667日目!!」という色紙。
テーブルには冊子などの資料も置いてある。持ち帰りOKで
手にする人も多い。
朝日新聞の「知る原爆」も。(こちらは私もいただきました)
北海道胆振地震への義捐金BOXも設置してあった。
※ささやかな金額ですが協力させていただきましたよ…
結局、約250席は満席、補助席も出た。
複数ファンが並んで座れるよう、場所を譲る優しい男性もいらした。
開始ブザーが鳴って・・・上映開始。
「うちゃあ、ようボーっとしとると言われる」の声。
のんちゃんによる、いつものOP。
冷房の調子が悪いのか館内は暑かったが私は寧ろ良かった。
長い映画です。
冷えるとトイレに行きたくなるので、逆に助かりましたよ…。
上映終わり、ファンからは大きな拍手が。
暗転中、私は例によって涙をハンカチで拭き拭き…。
マイクを持った地元(?)映画関係者が司会となってトークが始まる。
片渕須直監督、そしてMAPPA代表でもある真木プロデューサー。
大きな拍手で迎えられ、今回の趣旨が語られた。
土浦セントラルシネマズ感謝上映でもあるが、他にも「9月9日」に
なった理由がある…と。
今日は映画の“2歳の誕生祝い”だそうです。
おととしの9月9日、東京都内で「この世界の片隅に」のゼロ号完成
披露試写会が行われた。
劇場公開は2016年11月12日だったが、「誕生」は9月9日だったとか。
その時のフィルムは「純粋に言うとまだ未完成の状態」。
「スタッフが1回も見ておらず、僕は編集で1回見た」くらい。
それでも丸山正雄プロデューサーはオンオン声を上げて号泣して…
「もう、うるさいよ」って感じだったそうです(笑)。
その後、無事に初日を向かえ、全国各地の映画館にって断続的な
上映が続いて、連続上映記録を打ち立て。
とうとう「ウエストサイドストーリー」を抜いた(!)。
特に「土浦セントラルシネマズ」は、他の地域の上映館が少なく
なっても上映を継続。
そこに感謝を込めて片渕監督はこの日の舞台挨拶に来ることを決定、
全国のファンに「土浦セントラルシネマズを満席に」と呼びかけた。
結果、客席は満席となり、片渕監督も劇場支配人も社長も感激する
結果となったのでした。(嬉しいねェ…)
恒例の「初めて見たという方!?」質問に挙手したのは十数人。
「初めて土浦に来た方は!?」という問いかけには多くの観客が
手を上げた。
さらに土浦セントラルシネマズの寺内社長も登壇。
この暑いのにスーツにネクタイです。さすが年配者です!
片渕監督への謝意を述べ、花束と「映画への」誕生ケーキが贈られた。
※客席からの「ハッピーバースデー」合唱も!
なんと社長のお孫さんも登場し花束贈呈に参加。
心温まる光景に監督も真木Pもファンも頬は弛みっ放し。
拍手は続く。
社長挨拶で「最初から上映したかったがシネコンに先を越され…」等と
語られると、監督と真木Pが笑顔で同時に司会者を指さすシーンあり、
場内は爆笑。
※司会の人は「いや~スイマセン!!」と大汗(笑)
まさに「あいつのせいです」と言わんばかりの暴露でありました。
※いまや「お仲間」ですが。基本、競争相手ですからねぇ。
片渕監督個人としては「自分の実家が映画館だった」として満員の
映画館を喜ばしく感じておられる様子。
映画は映画館で観て貰ってナンボ。真木Pからも感謝の言葉あり。
全盛時は満員立ち見も当然だった映画館。
普段は寒い(笑)セントラルシネマズ。今日は冷房が故障してるが、
昔は普通にこれくらい熱気あった。
後ろのバーだって立ち見の人のための物ですから…と。
※私も「嗚呼!花の応援団」を満員立ち見で鑑賞しましたよ。
DCP以外にフィルムの映写機もあって、支配人も今は変わって味気が
ないと仰ってるそうだ。
ゼロ号試写会、お客さんとマスコミに観て貰った。
関係者+のんちゃんも。
のんちゃんは監督が近くに呼んで、こうのさん~監督の真ん中に座った。
緊張してたが、その後目を見開いてしまって「私は今何をしてしまった
のだろうと」いう顔をしてた。
映画関係者に観てもらって、ありがたい事に中森明夫さんに翌日には記事
に書いてくれた。
その後マスコミ試写があったが、もう人が入り切らなくて…。
関係者の社長さんとかも帰しちゃった。そして色んな人が広めてくれて…。
そもそもの始まりが日は9月9日なんです…と。
土浦との関連で言えば、海軍と航空隊があって…。霞ヶ浦は適した場所
だった。※社長によると「そういう関係で花街も発展した」。
セントラルシネマズで上映できることになったが、監督は常にツイッター
発信を続け、上映も中々やめられず。
長尺版まで土浦の上映は続けるという話に。
長尺版上映時は冷房も効かせ、真っ先に舞台挨拶上映を(客席から拍手が)。
土浦亀城プラザの1階に飛行船ツェッペリン号の大きな模型があるが、
日本を訪れたのが霞ヶ浦だった。
※そして、このあと行われる「ロケ地を見よう会」の紹介あり。
その後はサイン会。長蛇の列となったが片渕監督は、一人一人に丁寧に
サインをし、言葉をかけていた。
「土浦セントラルシネマズならば、『この世界の片隅に』が見られる」
との話が口コミで広がり、同館は既に「聖地」として注目されるように
なっている。今後もそれは続くでしょう。
さて、私は以前サインは貰ってるし、「ロケ地を見よう会」までの時間で
昼食を摂るとしましょうか。
やっぱ、土浦名物ツェッペリン・カレーかな!