「ごっこ」上映内容は勿論「間違いなし」!
周りの方の反応も新鮮。ヨヨの「ごっつん」で、「いたっ」と
呟く人…。笑い声、すすり泣く音…。
皆をスクリーンに没頭させる力がスゴイ…。
注目の舞台挨拶は司会の方も映画監督で、熊澤尚人監督とは
旧知の仲。
アクションコーディネーター潮見勇輝さん交え、かなり
リラックスした鼎談となった。
原作に比べ、より舞台の中心となる商店街。
「不器用で生きるのが下手な人を見守る」
寛容な場所としての設定。
監督:殆どが不器用で生きるのがヘタな人。私だってそう
司会:そうだよね~w
監督:ソツないように思われてるかも知れないけど
司会:基本、監督ってのは不器用な人間が多い。特に芯がある監督
気の置けない仲での会話。聴けて嬉しい。
監督からは「不器用な人」に厳しい風潮が語られた。
今の世は「不器用で生きるのがヘタな人」への当たりがキツい。
そういった事への違和感も作品に込めた。
不器用な者同士の親子ごっこ。
少しずつ絆を深めるが未来への不安は付きまとう。
そういった要素も映像に込めた…との事です。
アクションコーディネーター潮見勇輝さんはアクション俳優に
して殺陣師でもある。
「ごっこ」でアクション?~とも思ったが、動きのあるシーン
にてセーフティ・ファーストで指導を行うことがお仕事なのだ
そうです。
子供を抱っこして高い所から飛ぶ、本当には絞めてないけど
絞めたように見せる…。
武闘シーンだけがアクションじゃない···それを教わった舞台
挨拶で御座いました。
なお、潮見氏の経歴は軍隊系ものから渡米してアクションを
学んだというもので。
武闘派かと思わせて宇都宮が地元、初デートはヒカリ座さん
というお話でした。
「雑談ばっかりじゃ何なんで」と質問コーナーへ移行。
※雑談が充分に面白かったんですけど…
現場の雰囲気:実は笑顔禁止だった。ジュニアさんが菜々花
ちゃんに構ってあげてて菜々花ちゃんは終始笑いっぱなし。
シリアスな映画ゆえ途中から会話も控えめに (笑)
役者選び:やはりジュニアさんは切れるナイフの印象あった
ので。現場でも一人でいる時は無口で怖い雰囲気あった。
演技指導:(あまり時間が無かったが)監督が千原ジュニアが
いる劇場とかに行って打ち合わせした。ちすん×ジュニアの
部分は相当時間を割いた。
菜々花ちゃんへの演技指導:やっぱり子供だから、大人と
同様には行かない。
ただし頭の良い子なので、こちらのいう事を考えて演じて
くれた。…と、やはり評価は高い。
「ほか誰か質問したい方いませんか?」
私が聴きたかったことは「サスペンス要素」。
原作本では後半にあった独房シーンが、映画では冒頭に
持って来られていた。
登場人物が「大きな罪を犯している」と知らせる演出。
よって、見てるこちらは終始手に汗を握りながら物語を
追う事になる。
感情移入してるだけに「ヤメロ」と呟きながら…。
誰もいなそうなので今度は私が手を挙げた。
とにかく、ヨヨが寝ているシーンが多いのよ。心配に
なっちゃうのよ!
「それは意図してのものなんでしょうか?」
…熊澤監督の返答は「そのとおりです」。そのつもりで
作った。そういう見方をしてくれて嬉しい…と。
前のめりになって答えてくれましたよ。これだけでも
宇都宮に来た甲斐がありましたよ (ノД`)・゜・。
ある意味「疑似家族モノ」であり「愛情物語」であり
「クライム・サスペンス」でもある。
舞台挨拶を通して、「#ごっこ」の魅力の源が分かった
ような気がした。
簡単ではない、一筋縄ではいかない…
舞台挨拶終了後は、監督とアクションコーディネーター
によるサイン会です。
AP様の好意もあってサインの途中も少しお話させて
いただきました。
熊澤監督は私が前橋入りしていた事も覚えておいでで、
Twitterで応援コメントを続けている事も御承知でした。
2度目という事もあり、APさんや塩見さんも一緒だった
せいもあってか、幾分フランクに接して頂きました。
その後もAPさんらとお茶の機会あり。
宇都宮で上映に至った経緯など伺うことが出来ました。
やはり作品ありき。
この良作を多くの人に見て欲しい、それこそ宇都宮から
広めたい。そういう素晴らしい方々がいらっしゃいました。
私も、ますます応援する気持ちに拍車が掛かりましたよ!