いきなりキャリア最大のヒット曲を持ってこられちゃ
盛り上がるしかありません。
立ち上がって手拍子しながら
腰とヒザをクネクネしながら大声でサビを歌う、
毎度のノリで盛り上がってしまいましたよワタシは。
前列の人々も立ち上がってたし。
アンディさんの歌唱、そりゃ本職のロジャースさんには敵いませんが
歌って弾いて、曲と身体をウネらせる姿に感動・・・。
だって、本物のアンディ・フレーザーが目の前で『オールライト・ナウ』を
演ってるんですもの・・・
アレンジも原曲どおり。
歌唱こそ自分で歌えるスタイルでしたが、例のベースラインも健在。
※一時期より腕前が戻っているんじゃないか
ギタリストも健闘。ギターソロでフレイザーのベースに対抗。
最初の曲から大盛り上がりだ。
2曲目は帯同してきたTOBIにメインを任す。
そういえば、
70年代フリーが1度空中分解した時、ポール・ロジャースは
『ピース』というバンドを結成し、アンディ・フレイザーは
『トビー』というバンドを結成したんだよな。
そして、フレイザーが今回連れてきたのが、わずか10代の若者TOBI。
なんか、いろいろ考えてしまいます。
『天才』の触れ込みのTOBIですが、
確かにギターはカッティングもフィンガーピッキングも達者だ。
最近の英国ミュージシャンでプレイヤー・プレイヤーしてる奏者は少ないから
これはフレイザーさんも気に入る筈だわ。
ただし、歌声は少し心許ないかな。声量をもっと鍛えて欲しいトコロだ。
そして3曲目が
まさかの『ビー・マイ・フレンド』!
P・ロジャースが2010年のバッド・カンパニー日本公演最終日に熱唱したフリーの名バラード。
今度はフレイザー版が聴けるなんて、感激・・・。
やはり弾きながら歌うフレイザーさんですが、スローな曲なのに断ち切るようなベースラインが流石です。
このベースプレイもフリー・オリジナルな印象で、堪りません。
フリーの曲はフレイザーさんが歌い、TOBIの曲は彼に任せ、ステージは進む。
もちろん、TOBIの曲でもベースはフレイザー節で弾いてくれてます。
TOBIは、自身の曲では自分がギターでカッティングしながらアップテンポで歌う印象。
よってドラマーはTOBIの曲の方がテクニックを披露できて楽しそう。
アコースティックな曲じゃアンディさんは座って休んで体力を温存。
TOBIの声は甘いタイプ。
顔はハンサムだが、当初のイメージフォトより骨太になってる。
まぁ、白人さんの17才~18才なんて頬骨や顎骨が発達する時期ですもんね。
マンチェスターあたりにいるフットボールファンの兄ちゃんみたいなTOBI。
歓声に少し照れるあたりは初々しくて可愛い。
酒飲んだらドピンクになりそうな肌質も可愛い。
※もっとゴツくなったら、プロボクシング元Jウェルター級王者の
リッキー・ハットン(英)みたいになりそうだが・・・
なお、ボクシング・ファンからすると
フレイザーさんはリカルド・ロペスみたいだし
ギター兼キーボード・プレイヤーはJ・M・マルケスに
似ているし・・・で、公演に集中できない時もありました
そして演奏は続く。
『スティーラー』のリフで、これまた立ち上がって盛り上がるワタクシ。
その演奏は、まるで「ブルースロックからハードロックが生まれた瞬間」を追体験できたかのよう・・・。
※ギタリストがノってましたよ!
もちろん、フレイザーのベース・プレイも絶好調!
気がついたらフリーのイントロが登場するたびに狂喜するワタシの姿が・・・
※まぁ、殆どの観客の同様でしたけどね
キーボードが『マイブラザー・ジェイク』のピアノ音を奏で始めた時には
「こんな曲まで演ってくれるのか・・・」と感激したし。
※『マイブラザー…』はオリジナル・アルバム未収録のシングル曲
『リトルビット・オブ・ラヴ』のギターに続くベース・ラインにも感動。
予想以上にフリーの曲をフリーのアレンジまんまで演奏してくれるアンディ。
※サポートギターもメロトロン的なサウンドを
エフェクトしてくれてたなぁ・・・。
今夜のハイライトは、やはり『ミスター・ビッグ』
フリーの原曲に比べて歌が短く、ソロが始まるのが早かった気がするが、
ギターの掻き鳴らしからベースソロが始まる辺りでは観客の多くが立ち上がり、
アンディを盛り立てた。
個人的には、もっと野太い音で聴きたかったが、
そこは現在のPA事情もあるだろうから贅沢は言えないか。
アンディも堂々と全盛時と同じベースソロを弾き抜いて
気のせいか少しドヤ顔を見せてくれたような・・・。
この時点でワタシは大満足。
会場の盛り上がりも最高潮で、アンディも「日本のファンにウケた」
「熱烈な歓迎を受けた」印象を受けてくれたのではなかろうか。
コロシアムの来日公演でも思ったが、
彼らの演奏を見て恍惚の表情を浮かべる日本の観客を感じてもらう事・・・
それが海外で偉大な音楽を作り、盤に乗せて我々を感激させてくれた彼らへの
「恩返し」なのではないか・・・と、心から感じた夜なのでした。
フリー以外の曲では、ジョン・メイヤーのファンだというTOBIがカヴァー曲を演奏。
アンディ・フレイザーが「友人」ロバート・パーマーに提供した『愛しき人々(Every Kinda People)』は
http://www.amazon.co.jp/Double-Fun-Robert-Palmer/dp/B000001FTZ
サポートギタリストが、
これまたスティールドラム的なサウンドを奏でて
※ギターシンセ?今はエフェクターでそれくらい出来るんだねぇ
男性コーラスが
メインシンガーとしてフロントに出てきて、パーマーばりに熱唱。
手を左右に振り、コール&レスポンスを呼びかけて客席を煽る。
個人的にはラストはアンディの曲にして欲しかったが、最後もTOBI推しで終了。
米ロックがデレク・トラックスを宝のように見守るように、
フレイザーも英国音楽の後継者を見守っているのかねぇ。
※英国バンドって自国の70年代ロックから影響受けてる風のミュージシャン
いなそうだもんねぇ・・・。
しかし、これで
亡くなったコゾフを除く、全てのフリー・メンバーを見ることが出来ました。
感無量で御座います。
Shibuya O-EAST(O-West)の物販はビニ袋などくれないので
脱いだジャケットに包んで持ち帰った。
在日ファンクでTシャツ買った時もそうだった。
郷に入れば郷に従えで、今回は余り買わずに荷物を増やさないつもりだったのだが
サインに釣られてCD買って、余分にフライヤー持ち帰ったりして
やっぱり手に持つものが増えてしまった・・・。
夕食は桂花ラーメン渋谷店で「とんこつカレーラーメン」を食する。
普段食ってる桂花に「カレー味」は無いので、渋谷ではつい食べてしまう。
邪道かも知れんが、これはこれで旨い。
そして、帰りに荷物をまとめていたら
店員のお姉さんが「袋、使われますか?」と持ち帰りラーメン用のビニール袋をくれた。
すごく有り難かった。
礼を言い、「ごちそうさま」と店を出た。
ばっちり荷物は収まった。
電車の中でウトウトしてもOKだった。
良い日になった。
アンディさん、ありがとう。
桂花のお姉さん、ありがとう・・・。