あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

夕食にアヒージョ&モヒート

2017年09月30日 | 生活
今日の夕食。
まずラザニア、そして蒸し野菜。



さらに
連れ合いがアヒージョ用の小鍋を買ってきて、家に
あったオリーブオイルとニンニクで作ってくれた、
海老のアヒージョ。



そこにモヒート・ティーで割ったラム。

そう、「アヒージョ」と「モヒート」
オレ、1UP!


池袋東武百貨店「広島・瀬戸内催事」にまた行く

2017年09月30日 | アニメ・特撮
また来てしまった東武百貨店池袋店。
広島・瀬戸内展。



前回はフードコートで何も食べなかったので
今回は、つけ麺(小)を食った。
腹ペコだったから暫く食ってから気付いて撮影。



下手なブログ主の失敗写真。
もっと生野菜が乗ってたんだけど。
キャベツや刻みキュウリなどなど食っちまった。

ゴマの浮いた辛いスープに固めの麺。
あっという間に食べちゃった。



そして「この世界の片隅に」コーナーへ。
ここでは、タオルハンカチを購入。



すみちゃん缶バッジ、あられも買った。
※やっぱ、すみちゃん可愛い。



 想い人の将校さんはいるけど、画面に出てこんのが
 絶妙やねぇ・・・



「この世界」のパネル展を一回り。
いい絵が並んでる。
もし買うなら「花に囲まれた晴美ちゃん」の絵だなぁ。

瀬戸内コーナーも回る。
飲み物は「やっぱり、ゆず系だろう」とペットボトル(小)
一本を購入。



今度は広島お好み焼きを購入。(ネギたっぷり)
その場で食べると知ると暖かいものを出してくれた。

フードコートに持ち込んで食べる。



なかなかの量だが、このためにさっきつけ麺を小サイズで
済ませていたのだ。

さすがに満腹。
食い意地這ってるから「両方食べたい」気持ちを押さえる
事が出来なんだ。
※広島ブランドショップTAUでも似たような事やったなぁ。

痩せないはずだわ・・・。

日清焼そばU.F.O.『わさマヨ地獄』を食う

2017年09月30日 | 生活
日清焼そばU.F.O.も攻めてるねぇ。

『わさマヨ地獄』だそうです。パッケージも刺激的。
コンビニで見た私を「買えよ」と誘ってくるが如くです。

見よ、この鮮やかな緑色。



『日清焼そばU.F.O.ビッグ わさマヨ地獄(税抜205円)』。
わさびマヨネーズ付きである。

いつものコンビニで購入。
さっそく職場で作る。
熱湯入れて、麺がほぐれるの待って、湯切り。



まずはソースを掛ける。
そして、からしマヨを準備する。

かけて驚く、からしマヨも緑色。
~というかペパーミントグリーン。

混ぜてみたら、そうでもなくなった。
普通の色のカップ焼きそばになった。

しかし、わさびの風味が鼻を突いてくる。
実食すると、そこまで辛くはない。

しかし、麺をすすると、わさびの香りが
スコーンと鼻に抜けていく!



しかも、顔を近づけると目に来る。
涙が出て来て困ってしまう。

そりゃネズミも嫌がるわ。
※ネズミ除けにはカラシやわさび成分の物があります。

スースーする。味覚と違うところからの攻め。



やってくれるぜ日清さん。

まぁ、他のメーカーの激辛焼きそばも相当のモンだが。
わさびってのも中々ですわ。

完食はした。正直おいしかった。
しかし、何か放心した。そのまま居眠りした。

・・・ダメじゃん!

「この世界の片隅に」生コメンタリー付き特別上映会の余韻(3)

2017年09月29日 | アニメ・特撮
「この世界の片隅に」生コメンタリー付き特別上映会の余韻(2)で
後半は感情の赴くままに書きなぐってしまい、なかなか恥ずかしい
思いをしている今日この頃のワタクシですが。



※打ち切りになった漫画や、廃刊になった雑誌、地味でチャンスが
 訪れなかったボクサー、国内版BOXが出ず伝記本の日本語翻訳も
 大手出版社から出なかったブルース・ロックバンド…。

 しまいにゃニューウェーブ・ブームで軒並み録音済みの作品が
 お蔵入りになったプログレバンドの事などが頭に浮かび、つい
 冷静さを失ってしまったのです…。



さてさて、その「この世界の片隅に」生コメンタリー付き特別上映会
IN立川ですが

階級章から戦艦の艦体から蒸気機関車から街並みから建物、河川や
山嶺の位置・方向などなど、片渕監督のコダワリが並々ならぬ事が
改めて分かりました。



そして、本人はいたって「それが当たり前」のような体で、他からは
「大変」に見えることも、当人からしたら寧ろ楽し気な様子ゆえ

「やっぱりこの人は円谷英二や冨田勲といった創作界の巨人に通じる
心を持った人物だ」…と、感じ入った次第なのです。



特撮の神様と言われた円谷監督。

ゴジラやウルトラマンシリーズで街並みを再現し、怪獣に破壊させ、
ウルトラセブンでは山林の戦いで「小さな木を植えて、森を再現さ
せて戦いの場とした人物。

※例え直に特撮を担当しなくても存命中「円谷プロ」の名が冠された
 作品には氏のスピリットが生きていた。



敵がウルトラセブンに光線を撃つ。セブンが避ける。
光線が当たった樹木が燃える…。
そのシーンが恐ろしい緻密さで映し出される。

子供でも度肝抜かされた。
「週一の番組でここまでやるのか!?」「大丈夫なのか!?」…と。

ただし、円谷監督は「平然と」緻密かつダイナミックな映像を作り
上げていた。当然のように。

※反面、ダリーみたいに「これってドライアイスと風船じゃん!」と
 思った回もありましたが…


そして、音の魔術師とも言われた冨田勲。
取説なしのシンセサイザーから手探りで音を作り上げ、全サウンドを
シンセで作り上げた曲で日本人初のグラミー候補となった人物。

遺作となったDr.コッペリウスのパンフレットで私が一番泣いたのは
弟子と言われた松武秀樹氏の言葉。



オーケストラ曲を再現するにしても、あちらの楽器は箱の中に残音が
ある。それを普通にシンセでやったらブツ切りの音になる。

残音を再現するには、例えば16分音符が並ぶフレーズがあるとして、
奇数と偶数の別々のチャンネルで録り、合わせて鳴らすと箱鳴りに
近い音が出せる…と。

それを聞いた松武氏は思わず、「先生そんな面倒くさい事をしてるん
ですか!?」と言ってしまったそうだ。
※後に「4人目のYMO」と言われた男が…です。

それに対して世界のトミタは「何を言ってるんだ松武くん、これ位の
事はやらないと、あんな音は出せないんだよ」と説諭したんだそうな。



実際やると全く音が違う。

松武氏は猛反省し、独自の方法を考えてそれを徹底的に練り上げ、妥協
しない師の姿勢に深く感銘を受けたという。

「先生と呼ばれる人は世にたくさんいるけれど、僕の場合、先生は冨田
先生だけです」

・・・・泣きましたよ!!



私なんて・・・何かっちゅうと「先生」「先生」。

冨田先生、宙明先生、伊福部先生、手塚先生、ロジャース先生、ZAPPA先生、
談志師匠…。

直に教わってもいないくせに先生と師匠だらけですよ。

※でも尊敬の現れなんです。
 本当の弟子の皆さん、許してください!


そして、片渕須直監督。
私が尊敬する異能の2人、円谷監督と冨田先生に通じる人物。

舞台挨拶に行くたびに、トークショーで話を聴くたびに、ご本人が
「当たり前」と思っていながら凄まじい拘りを作品作りに込めてる
事に驚愕するのです。



おそらく、今後も片渕監督の舞台挨拶やトークショーの機会があれば
私は現場に出向く努力をするでしょう。

※練馬アニメカーニバルは抽選当確待ちですが…。

なんとか機会を作って話を聞きたいですねぇ。

池袋東武百貨店「広島・瀬戸内催事」で『この世界の片隅に』商品購入

2017年09月28日 | アニメ・特撮
会期は2017年9月28日(木)~10月3日(火)
※最終日は午後6時閉場

・・・って事で。
行って参りました、池袋東武百貨店。



広島や瀬戸内エリアの美味や工芸品を特集する催事。
場所は池袋東武百貨店の8階。

よく北海道展などやってる場所。
大北海道展ほどは混んでなかったな。
※まぁ、あっちが化け物イベントなんだけど。



広島お好み焼き、ぽんず醤油(ゆず)、今治タオル、
愛媛の「蛇口からみかんジュース」などなど・・・、
興味深いものは多々あったが。

※野球ファンには広島カープグッズの小コーナーが
 堪らないでしょうね・・・。



やはり、私のお目当ては「この世界の片隅に」ミニ・
パネル展&グッズ販売コーナー。

行ってみたら思った以上の広さ、商品の多さで驚いた。



キーホルダー、缶バッジ、ファイル、トートバッグ、
複製原画(額付き)、菓子、清酒・・・など見事な品揃え。

レジ脇(奥)にはパネル展あり。
名シーンや背景美術画が展示してありました。



展示物の一部は複製原画(額縁付き)で、これは別の
コーナーに陳列してあって購入可能です。

当然DVD/BD、原作本や関連書籍なども並んでおり、
こちらも購入可能。



私は吟醸酒とクッキーを購入。
手提げ紙袋に入れてもらい、持ち帰ったのでした。

映画のポスターと同じパッケージ。



クッキーにも「すずさん」が。
※勿体なくて食えんねぇ・・・。

これじゃ、紙箱も捨てられんよ。



清酒も紙箱入りを。
中身の瓶も「すずさん」パッケージ。

いうまでもなく千福さんの吟醸酒。けっこう良い酒。



酵母に、広島県立総合技術研究所食品工業技術センターと
広島県酒造組合が共同開発した「もみじ酵母」を使用した
吟醸酒で。

食事と楽しめる日本酒を生み出す「広島もみじ酵母」の
お酒だそうです。



もう少し公式から引用すると
「広島県産の米・水・酵母にこだわり仕込んだ、
 フルーティーな香味、なめらかな酸味が感じら
 れるお酒」との事です。



さて、なんと一緒に楽しもうか?
同催事では、カツオたたき、じゃこ天もあったよな。
あと、骨付きモモハム。

期間はもう少しあるから、また行こうかな?

新王者ネリ禁止薬物陽性で山中にベルト返還

2017年09月28日 | ボクシング
~といっても返還を発表したのはリング誌。

リング誌ベルトは名誉モノだから、実際の統括団体WBCから
ベルト返還→山中慎介王座復帰という「お達し」がないと殆ど
実益はない。

ルイス・ネリは8月15日に行われたWBC世界バンタム級
タイトルマッチで山中のV13を阻んだが

8月下旬WBCに禁止薬物陽性反応を示したと発表され、
試合前に検査を終えたB検体の結果が待たれていた。

検出されたのは筋肉増強剤に似た性質を持つ物質ジルパテロール。
B検体も陽性だったと言う事で、WBCは今週末にも対応を協議
するとしている。



現時点でも王座の行方は不明。山中は進退保留のまま。
日本ボクシングコミッションとWBCで調整が行われる模様。

ネリのタイトルが剥奪された場合、空位になった王座の決定戦には
山中(現在WBC1位)が出場する可能性はある。

しかし、帝拳ジムの本田明彦会長は、ネリとの再戦以外は行わない
との意向を表明済み。

ネリから王座剥奪される可能性は限りなく高まったが、当の試合が
無効になるか、WBCのベルトも山中の腰に戻ってくるかは不明。

個人的には「無効試合だが王座は空位」「王座決定戦は山中慎介と
薬を抜いたネリが出場」というのがシックリ来ますがね。

はてさてどうなる事でしょう。

明星チーズ坦々台湾ラーメンを食う

2017年09月27日 | 生活
いつものコンビニで見つけました。
珍しいパッケージ。

色んなメーカーさんが競い合っていらっしゃるのね。
もう、こっちは目がチカチカしますよ。



「明星 チーズ坦々台湾ラーメン」
カップ麺なんだけど「チーズ」って何なんだ。

いや、「チーズ入り」って事なんだろうけど。
まぁ、買っちゃいましたよ。

珍しいカップ麺だい好きなもんで。
封を開けると、そこには…
もっちりとした極太麺と、スープの袋。
チーズと味噌のコクと唐辛子の辛さが効いているとの事。



公式HPによると

・しっかりとした弾力と食べ応えのある、大盛の極太麺。

・白味噌をベースに麦味噌と赤味噌をブレンドし、かつお出汁と
 赤唐辛子を効かせた味噌ペーストに、ニラの香りのオイルを
 加えた、コクの中にもピリッとした刺激あるスープ。

・挽肉、ニラ、ネギ、チェダーチーズ、パルメザンチーズを
 組み合わた「かやく」。

~が特徴の模様、



いざ、湯を入れて麺をほぐして具とスープを入れる。
太めの麺にスープが程よく絡む。

ゴマとチーズのまろやかさも…合う。
辛い坦々スープはチーズのまろやかさで緩和されとる。

ただし、麺の量は「大盛」というか、普通よりホンの少し多め?
てな感じ。



まぁ、美味しいです。

「麺屋こころ」って名店の名前も使ってるんだし。
坦々麺ってのは、あまりハズレないし。

チーズ入りというのが珍し物スキの心をソソる。
(売り場で定着してくれればの話ですが)今後また陳列棚で見たら
買ってみたいですねぇ…。

コレクターズの古市コータローが朝ドラ「ひよっこ」出演

2017年09月27日 | 生活
評判になってたんで、思わずBSの夜放送を録画して
見てしまいました。

ザ・コレクターズのギタリスト=古市コータローが
登場人物と再会するミュージシャン役で登場。
一回だけだがNHK朝の連ドラ・デビューを果たした
のです!



長いストレートヘアとスリムなスタイルが印象的な
シシド・カフカ演じるOLの待ち人=「一人前のミュ
ージシャンになったら迎えに来る」と米国に発った
ドラマー役。

少し、くたびれた感じ、自然なセリフがイイ味を
出していました。

しかし、コレクターズ武道館公演で「次は紅白だ!」
・・・と、野望を語っていた加藤さん(Vol.)は?

紅白と同じぐらいインパクトある朝ドラに相方が
出演して、どんな心情なのか?



素直に羨ましがっておいでなのか?
「オレは、あくまでミュージシャンとしてNHKに
出演するぜ!」と力説されているのか?

そのへん気になるな。
ウチの連れ合いも気にしてるんだよな。

加藤&コータローのポッドキャスト聴こうかな?

「この世界の片隅に」生コメンタリー付き特別上映会の余韻(2)

2017年09月26日 | アニメ・特撮
「片渕須直監督は何に勝とうとしているのか?」

思い浮かぶのは、やはりロフトプラスワンの「この世界の片隅に
公開記念!ネタバレ爆発とことんトーク!」の事。



特装版BDの特典映像として見た、このイベント。
「ついに出来上がった歓喜」をステージと客席が共有した席。
「船出を迎えた映画の制作秘話」が語られた催し。

その中で語られた「今回は負ける気がしない」という言葉。
なんに対してなのか。

それは真木プロデューサーや、丸山プロデューサーが語った
「製作段階で、あらゆる所に営業を掛けたが返答は皆同じだった」
~という話に繋がっていく。

『いい作品だけど売れない』
『受け手はこんな地味な話を求めていない』

作品が出来上がったら売ってやろう…そんな話ばかりだった。
それでは製作費が捻出できない。



結局、丸山さんが貯金をはたいて会社を立ち上げた。
それでも足りずにクラウドファンディングという手に出た。

そこからの話は改めて語る必要ないだろう。

「アリーテ姫」「マイマイ新子」と良作を作ってきながら数字に
恵まれて来なかった片渕須直監督。



(その数字に貢献してきていない私が言うのもおこがましいが)
「この世界の片隅に」が売れないという声は、片渕監督自身を
「売れない」と見下したようなモノなのだ。

「いい作品だから」「いい話だから」皆んなに届けたい。
きっと届くはず。



そう思って歯を食いしばって来たのは片渕監督だけではない。
過去あらゆる創作者が闘い、通ってきた道だ。

そして、それは決して容易なものではない、茨の道でもあった。

多くのクリエーターが夢破れた。
涙を飲んできた。私も泣いた。

なぜ数字が取れないのか?数字がそれほど偉いのか?
なぜ打ち切りなんてものがあるのか?
なぜ廃刊なんてものがあるのか?

なぜ私が好きな作品が終わってしまうのか?
素晴らしい、将来性に満ちた作品だったのに!



※これは子供の頃、小室孝太郎の「アウターレック」が
 唐突に終わった時から何度も味わって来た苦汁だ!

 小室先生によると人気は大差ない作品が他にあったが、
 「アニメ化が決まっている」「大作家の連載」という事で
 「自分の連載が打ち切られた」そうだ。

言っちゃあ何だが、片渕監督も一度は敗者の烙印を押され
掛けていたのだ。
いや、実質押されていたのだ。



そして監督は復活の勝負に賭けたのだ。
素晴らしい原作と支援者という後押しを受けて。

本来持っていた監督の凄さが発揮され、それが衆知に届く機会を
得たのだ。そして、それが遂に届いた。

片渕監督は遂に勝利したのだ。

「いい話だけじゃ売れない」「地味な作品は誰も求めていない」
…という『空気』に!
訳の分からない『因習』に!



だから、これからも勝つのだ。勝って勝って勝ちまくるのだ。
日本の隅々に至るまで、世界を相手に作品を届けて…。

ファンはそんな片渕監督を応援している。
少なくとも私はそうだ。

どこまで勝つか見届けたい。
改めてそう思った。

「この世界の片隅に」生コメンタリー付き特別上映会の余韻(1)

2017年09月26日 | アニメ・特撮
ブログにあげた後も、思い出しちゃあ色々と書き足している私。
ホント、何かのきっかけでフッと思い出すから困ったもんだ。

さてさて、生コメンタリー付き特別上映の最中の事ですが



片渕監督の傾向としては、画面に飛行機や船などが出れば
直ぐさま機体名を説明してくれるトコロがあったのです。
※すごい反射神経で!

しかし、私ゃそのへん明るくないので、かなり分からない。
勉強するべきか?

いや、そこまではイイか。
でも、米軍機を紫電改が追っかけている映像を見て「小鳥が
じゃれてるようだ」とノホホンとしてるようじゃイカンか。


そんな事を考えつつ、監督の衰えぬ反応スピードには
驚かされるばかりでした。

封切りから300日を超えた映画を、まるで「始まって直ぐ」の
上映のようにプッシュし、舞台挨拶に奔走する。

今年上旬の舞台挨拶だったと思うけど、
「6年掛けて作ったものが4ヶ月で終わっちゃたまらない」と
仰っていたものですが。まだまだ、その初速は衰えない。

むしろ行脚を楽しんらっしゃるようだ。



量産型のクリエイターとは全く別の存在。

普通はね、一作作り終えて何回か舞台挨拶やったら終わりですよ。
次の作品の構想開始ですよ。

過去は振り返らず、先に突き進むんですよ。

週一モノなんて、もっと極端で。
受け手に「今回の面白かったです」と言われても、実際は2週先
くらいの作ってるから
お礼を言いつつも「え~と、何の回だっけ?」となるもんですよ。



片渕監督からすると、実在するような人物すずさんの物語を簡単に
放り投げるわけにはいかない…そんな心情なんだと思います。

ましてや、こうの史代さんから「ウチの子をよろしく」とばかりに
預かったような存在ですから。

なおさら自分だけのものでは無い。
とことん責任をまっとうしなければならない。

シネマシティさんとの話では、「それは長い長い道程」という事で。
リテイク版、長尺版と作り、さらにそれを多くの人々に知らしめて
行く、そんな旅。



もちろん、それに値する「作品」だと思いますが。

監督がロフトプラスワンの「この世界の片隅に・公開記念!ネタバレ
爆発とことんトーク!」で語っていた「今回は負ける気がしない」と
いう言葉に繋がる気もします。

なんに対してかは分からないけど。負ける気がしない。



監督は「勝ちを決定的な物にしようとしているのではないか」…と。
「勝てるだけ勝とうとしてるのではないか」
「勝ち分を可能な限り徹底的に積み上げようとしているのではないか」

そんな気がしてならないのです。
(続く)

「高梨康治 & 刃-yaiba- LIVE 2017」に行った(2)

2017年09月25日 | 邦楽
「NARUTO」「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」
「FairyTail」「プリキュア」「地獄少女」から「AllOut!!」
…と代表曲がこれでもかと演奏される。



ナッシーはショルキー弾きまくり、ケンちゃんも花道に出て
ギターソロを披露!
※マシンガンあり、ロングトーンあり!

花道活用は凄まじく。
尺八、三味線、ヴァイオリン…それぞれソロプレイを披露。
贅沢だ。ベースは「あげるぜ!」と観客を煽る!

ますだみきさん、「移民の歌かよ!」ってくらいハイトーン
叫びまくり!

ナッシーは和楽器中心の時はバッキングに回るから所在無げ。

結局「途中で皆んなの好きなのも演あるからね~」と言ってた
プリキュア曲が出番多いからノリノリなのでした。

※私的にもプリキュアオールスターズのインスト曲が最も
 ハードで、バスドラにコージー・パウエル魂が感じられ
 たので燃えたのでした!

「地獄少女」の後はアサミ・コールに乗って、アサミン登場。
白いドレスは、まさに天使の如し。
まずはプリキュアDVD・BDボックスの宣伝。



「地獄の次は天国に連れてったる~!」と自ら演じたキュア
サニーの映像を背に「オンリーワンダフル」

盛り上げ方が回を追う毎に達者になられておる!
そして続けて「MOON〜月光〜ATTACK」。

水谷美月さんはViolinもコーラスもイケる。
黒いミニミニのドレスが素敵だ。
ハードな演奏にヴァイオリンが合うのはHAWKWINDやHighTide、
Roxy Musicで御馴染みだ。

海外での活動が先行している「刃」、なんと日本でのLIVEは
これが初!

観客の熱狂的歓迎に感じ入った面持ちの高梨さん、おもむろに
皆に語り掛け始めた。

作曲家として2017年JASRAC国際賞を「FAIRY TAIL BGM」で
受賞した事を告げ
「みんなも諦めなければ何か出来るよ」



自分みたいなチャラチャラ人間でもJASRAC国際賞を数度獲得、
「もうイイや」と思うこともあったが、やはり思い直した。
だから…と。

※阿佐ヶ谷のトークイベントでも同様な発言があったが、
 間違いなく努力されてる高梨氏が、それをひけらかさず
 皆を勇気づける姿にはジーンと来ましたよ…。

その後、楽しい「ハイ!ハイ!」あり



熱い男性ヴォーカリストRay氏のロック魂あふれる熱唱あり、

ジムで鍛えた腹筋を披露したナッシーを「脱~げ、脱~げ」
コールでアサミンが煽り、とうとう上半身裸にしちゃったり
して、大いに盛り上がったステージですが

※「BORTO」の和ロックにマニッシュなVol.は合いますな!
 サビの合唱は凄かった。(キー高くて声出なかったけど)

アンコールでは太鼓奏者の茂戸藤さんが語り始める。

「和ロック」なんて言われ、和楽器を取り入れたバンドがTVに
取り上げられる時代になったが、そんな音楽に自分は30年ほど
前から取り組んできた。

しかし諸事情から当時のバンドを離れることになり、もう2度と
「そういう音楽を演る事は無いだろう」と思っていた。

そんな時、親友のNassyが「一緒にやろうぜ」と声を掛けてくれた!



茂戸藤さんの声が震えている。

往年のグループこと、六三四の代表曲「飛鳥」。
茂戸藤氏が「オレが歌います!」と演奏開始。

オープニングは太鼓から!
それがコージーのフレーズで、私ゃ目から水分が出そう!

そしてもう一度アンコール。
やっぱり「風になれ」!サビで感激の大合唱。



最後はステージ上でメンバー横並びで手をつなぎ挨拶。
ナッシーは観客にも「となりの人と手を繋いで」。

照れくさかったが手をつなぎ、あいさつ返し!
盛り上がった「高梨康治 & 刃-yaiba- LIVE 2017」は終演。



やっぱLIVEはイイねぇ!
和太鼓とドラムスのソロ共演あり(最高!)
今回はアコースティック・セットもあり。
※アコースティック・ギターが良い音出してました!

風船乱舞こそ無かったが、シンプルに原点回帰したような
コンサートだったとも言えるでしょう。



もう一度エントランスの花を眺めながら退出。

ハイタッチ会に参加するような買い物してないので
まっすぐ屋外へ。

何度も来てるので新宿Renyから地下鉄駅までの道のりも
余裕で覚えた。

LIVEの余韻を感じながら、ウォークマンは鳴らさずに頭の
中で先程の楽曲を反芻しながら地下道を歩いたのでした。

「高梨康治 & 刃-yaiba- LIVE 2017」に行った(1)

2017年09月25日 | 邦楽
「高梨康治 & 刃-yaiba- LIVE 2017」

数々のアニメ作品の音楽を手掛けてきた高梨康治さんは元々ロック畑の
ミュージシャン。

プリキュアの音楽を担当し、そのHR/メタルとシンフォニックな要素を
融合した楽曲が「キュアメタル」と呼ばれ人気を博し、ハードな演奏を
可能とするメンバーでライヴを行なった事も記憶に新しい。



その高梨康治ことナッシー率いる『刃-yaiba-』のライブが
9月24日(日)17:00から新宿ReNYで行われました。

<出演>
高梨康治(Keyboard)
茂戸藤浩司(Taiko)
藤澤健至(Guitar)
-KIJI-(三味線)
元永拓(尺八)
満園庄太郎(Bass)
市川義久(Drums) & Ray(Vocal)



GUEST:
水谷美月(Violin)
田野アサミ(Vocal)
ますだみき(Vocal) 



【刃-yaiba-】  
世界的人気作品「NARUTO-ナルト-疾風伝」のアニメーション音楽を担当している、
高梨康治を中心としたロックグループ。
和楽器をフィーチャーしていることでも知られる。



入場したら、贈られた花の数々が目に飛び込んできた。
凄いねぇ。
田野アサミさんには「ファン一同」の方々からキレイな花が。
素晴らしいです。



「キュア」と銘打つライヴは卒業・・・という事で、全般的にシンプル。
物販は「刃」のみ。ドリンクも特製カクテル的なもの無し。

オールスタンデングの場内も同様。



開演前にプリキュアの映像が流れるような事は無し。
ギリギリで買ったのに整理番号は100番台。それなりに前の方に滑り込む。
※前回はそこそこ早くて200番台だったのだが

へぇ、今回はステージから「花道」が出てるぞ。
演奏者が見せ場で出てきてくれるって事か。



開演を前に「説明事項」。
そして、「PRIDE」のテーマ。

幕が上がる。
NASSY、いきなりショルキー持って仁王立ちだー!!
(続く)

リナレスはキャンベルに判定勝ちで王座防衛

2017年09月24日 | ボクシング
2017年9月23日(日本時間24日)
米カリフォルニア州イングルウッド、ザ・フォーラム
プロボクシング
【WBA世界ライト級タイトルマッチ12回戦】

ホルヘ・リナレス(32才/帝拳) 判定12R ルーク・キャンベル(1位/英)



ロンドン五輪金メダリストとして4人目のプロ世界王者を狙ったキャンベルだったが
判定は2-1(115-112、114-113、113-115)でリナレス。
王座奪取は成らなかった。

3階級王者のリナレスは43勝(27KO)3敗。
キャンベルは17勝(14KO)2敗となった。

試合前、先日亡くなったジェイク・ラモッタへの10ゴングが打ち鳴らされた。
リナレス対キャンベル、勝者リングインで会場の盛り上がりは最高潮。

後見人デラホーヤも興奮の面持ち。
第1ラウンド。
キャンベルの放り出すような右ジャブが鬱陶しい。対面するとキャンベルの
大きさが目立つ。リナレスが距離を詰める展開。

第2ラウンド。
リナレスが前に出て圧力を掛ける。パンチがシャープだ。
追いながら連打!
リナレス右ストレートでダウンを奪う!
キャンペルは右目下をカット。



第3ラウンド。
キャンベル慣れたか?ダウン後、追撃は食わない。
リナレスはボディワークを使う。柔軟性が出てきて良い。

第4ラウンド。
お互い、ほぐれた感じ。速いパンチの交錯。まだ分からない。怖いな。
リナレスは左レバーを狙っている。

第5ラウンド。
キャンベル右回りからリードで持ち直す。リナレスは正面突破か?
挑戦者の左ボディが長い。

第6ラウンド。
リナレスが右フック貰う。身体がクニャリとなって見栄えは悪い。
しかし、勢いを吸収したから逆に良いんだ!

第7ラウンド。
キャンベル左もリード同様に距離を取るために使っている。
リナレスは以前より柔軟性が出ている。
以前の彼だったら第6ラウンドの右はもっとパンチの衝撃をモロに
受けてただろう。

第8ラウンド。
ロングレンジ。リードパンチの手数はキャンベルだ。

第9ラウンド。
際どいラウンドだったが終盤の連打でキャンベルか。

第10ラウンド。
リナレスは「レナードvsカルレ」的な左対策か?残りラウンド攻勢
取らないとポイントは分からないぞ!

第11ラウンド。
勝負のラウンドの筈だが、大して手が出ない。昔の後楽園ホールなら
「両方負け」って言われるよ。
終盤やっとリナレスが手数でリード。しかし物足りない。

第12ラウンド。
キャンベルが大して出てこない。リナレスが右をヒットさせて優勢。
ダメージも少し与えたが倒すまでには至らず。

最後とって私は1ポイント・リードでリナレス。でも分からん。

公式採点は115-112、114-113、113-115で王者。
ラスト2ラウンドで突き放した形だ。

話によると4回にリナレスは肋を痛めたそうで、そのため手数が減り、
不用意に足を止める場面が目立ったとのこと。

試合中には痛めた事を見せず、終盤のポイントをピックアップして
接戦を制した。

まぁ、癖のある相手に勝ってホッとしたってトコロか。

中盤、キャンベルはリードを突き、リナレスの打ち終わりに右フックを
かぶせてくる嫌な攻めを見せたが。完全にペースを制圧する程ではなく、
試合後に自らの勝利をアピールしたが、いかんせん「手数で見せてよ」と
言いたくなった。

試合後、リナレスは「タフな相手だった。人はイージーな相手と言ったが
それは違う。彼は五輪王者なんだ。」とコメント。

逞しくなったというか、柔軟性をまして被弾を散らす術を覚えたリナレス。
次戦以降のビッグファイト路線に期待したい。

「この世界の片隅に」生コメンタリー付き特別上映会に行った(6)

2017年09月23日 | アニメ・特撮
作品の完成、そしてヒットに至る動きにおいて。
ファンの後押し、メディアの好意的な映画評への感謝を語ら
れました。

メディアには系列があるはず。しかし、それを超えて色んな
所が取り上げてくれた。それは本当に嬉しかった…と。



今回のコメンタリーについて。

キャラデザの松原秀典さんに話したら「3倍くらい話さないと
いけないから1/3スピードで上映したらイイんじゃないですか」
…と言われたとか。(笑)


音は調整して…と。

※松原氏も加わってなんて話もあるが、「またしても」一言も
 話せずに終わったらど~するんですか!?

今回。
片渕監督は史実などから、すずさんは気付いていなかった世の
流れ、世界がどう動いていたか教えてくれた。



印象や主観なら受け取り方が多様だが。
○月☓日、何が起きた…というのは事実だし、受け取り方の
違いなど無い。

そういった数々の史実からも、すずさんの物語を伝えていく
つもりといった内容の事を語ってくれた。


ここでシネマシティの方からも「監督がすずさんを追い続ける
道のりはこれからもず~っと続くと言う事ですね」といった、
途方もないコメントもあった。

普通、創作物は出来上がったら、ほぼ終わりで。
媒体と受け手に投げて、作者はとっとと次の創作に進む…。

ワタシャそんなもんだと思ってましたから。
※そんな人が大半ですよ。

それなのに…
片渕監督は「まだまだこれから」と仰ってますよ!!

シネシティ側から「また、こういう機会があれば」と水を
向けると「よろしいんですかっ!?」と手を伸ばす監督。

凄い。凄すぎる。


多分またあります。

シネシティと「この世界」に関しては、上映決定前から
「どうしても観て欲しい映画があります」とファンを始め
多方面に発信して来られた経緯もあるので、すでに強力な
信頼関係が感じられます。

またチケット争奪戦です。今度はBDコメンタリーを聴き込み
現場に向かいたいと思います。(つ~か取れるのかね?)

※まぁ、今回も頭ボーっとして書きながら
 「これって他の誰かが書いたのと違う気がするなぁ」
 「これって生コメンタリーじゃなくて特典ディスクで監督が
  喋ってた内容じゃないのか」なんて、怪しくなってきました。



誤認があったらスミマセン。
色々な人のSNSも、私の記憶を甦らせるため参考にさせてもらい
ました。
※感謝いたします。

片渕監督に感謝の拍手を贈り、監督も深々と頭を下げて退場。
充実のイベント、濃すぎる特殊上映会は終わりました。



スタジオaを出ると「ガールズ&パンツァー」劇場版ポスター。
今回は極上音響上映会やるそうな。

以前だったら「ふ~ん」てなもんだったが。
「この世界の片隅に」幕張新都心ULTIRA上映会に岩浪音響監督が
サプライズ登場した舞台挨拶もワタシャ体験してますから、
「ガルパンも一度体験したいなぁ~」なんて考えるようになっちゃ
いましたよ(笑)。



せっかく会員になったしな。新宿からも近いしな。
なにかイベントあったら来ましょうぞ!

ありがとう、立川シネマシティ!

「この世界の片隅に」生コメンタリー付き特別上映会に行った(5)

2017年09月23日 | アニメ・特撮
我々と一緒に鑑賞しながら、つい普通の感想みたいな事を
つぶやく片渕監督に、ますます萌えてしまうワタクシ。

映画とともにコメンタリーは続く。



草津の家でお祖母ちゃんがくれた椿の着物より、すずさんが
持ってたカーディガンのほうが最後まで着る事になる。
径子さんにモンペを叱られて仕舞ってたから。

モンペ作りために着物を切ってしまうのは「間違い」。
解いて反物状にして縫い直すのが正しい。

スフは水で破れやすい。
すずさんがつぎはぎだらけのモンペ着ているのは、そのせい。
すずさんが悪いんじゃ無い。
改めて作ったモンペは少し前の良い着物が元だから破れない。



晴美ちゃんの巾着はモンペのポケットになる筈だった。
※当初は「よく余りがあったなぁ」と思ったもんだが、
 すずちゃんは優しいねぇ…

径子さんのモガ・ファッション。実は少し流行遅れ。
円太郎さんが失業した時に退学して働き、古着を買った
のでは?実は堅実な人だと思う…と。

江波では近くで貝など漁れるので行商で売ったり、自宅で
食べたりしていた。

スミちゃんが入浴時の体洗うのに使ってるのは糠袋。



里帰りから戻って落ち込んだすずさんが、回覧板を出しに
行く時、畳の敷居は踏ませてない。
家を傷めるから当時の人は絶対に踏まなかった。
※少し前まではマナーとして残っていたかなぁ。

すずさんは大股では歩かないが、敷居またぎのときだけは
歩幅が広い。

埋め立てで海苔が取れなくなった後は大根を栽培。
脇を走る浦野の娘…。



憲兵さんは仁義なき戦いに出演された役者さん。最初から
キャスティングしたので本人と同じ顔になった。

いまや有名になった三ッ蔵。造り酒屋で、呉には結構お酒を
作る家があった。呉は良い水が出るのだろう。

蟻のシーン。もっと面倒だろうと思ったが意外とそうでも
なかった。
豆腐の配給も、すずさんが落っことしそうになった、あの
量で多分一家6人分。

砂糖を闇で買いに行った場所。店頭には物はなく、頼むと
奥から出してもらえた。高額で。



遊郭は古い木造と昭和モダンのアールデコが混在。
赤い塗装は古くからのもの。
※落語の「二階ぞめき」で私が連想するのは朱塗装の格子。

昔の遊郭を知るオジイさんに聞いた。でも当時は小学生で
興味本位で走り抜けただけ(笑)。
「竜宮城みたいだった」とのこと。

寿司屋も質屋もあった。(質屋がシブい!)
門の近くに交番がある。女郎さんが逃げるから。



電柱(?)にある「千福」の文字。タイアップ狙いという
わけではない。
千福は海軍にも納入していたメジャーブランドだったから。
※千福(三宅本店)HPにも記載あり。
 長い航海でも風味が落ちなかったとして認められたとの事。
 なお、「この世界」コラボTシャツが出たのは映画完成後。

(夕方)6時に帰ってくる周作さんのお仕事は録事。
奈良時代からある言葉で、海軍の検察。軍属で軍人に非ず。
軍で働く事務の人。でも最後の方では…。



戦況が悪くなり、沖縄から九州が戦場になるとして、国民が
死んだり負傷したりの場合を考えて身元票を付けるように
なった。輸血も想定して血液型も記載。

ただし、国民全員が血液検査してたかは不明。
※片渕監督の口から「不明」とか「分からない」とか言わ
 れると驚いてしまうな、もう。

女郎さんが遊郭を出る時は首を白く塗る。すずさんは逆。



哲との一夜シーンで納屋にギターがある。
すずさんが結婚して絵を描かなくなったように周作さんも
ギターを止めたのだろう。
※周作さんは戦争の影響もあったかと…

入湯上陸は翌朝迄まで戻れば良い程度のもの。
階級が上がっている哲。この時19才だから実際のところ
タバコはダメ。タバコ包装は一色刷りのパッケージ。
物資(インク)不足が理由。

哲が歌ってるのはラバウル小唄。最近は知らない人も…。
晴美ちゃん早く寝るが、当時の子供だったら8時に寝ても
おかしくない。

哲は、けっこう戦場で「それなりの体験」をしている。
そうでもないふうだが…。

北条家を訪れた哲の心情を語る監督。
不遇と思い本気で奪いに来たのか…。



その辺は、私も予想できた範囲。
しかし、決めつけないのが片渕監督。
※確かに人の言葉や行動には「本心じゃないもの」も
 含まれるからね…。
 監督にとっては劇中に登場する人物も実在するような
 ものだから…。

哲の声を演じる小野クンは監督に「哲はなぜ手を出さな
かったのか」質問。
監督の「いい奴だから」の返答に小野くん喜ぶ。
「オレ、いいヤツ演ってたんスね!」(客席も大笑い)

軍は意外と国民に優しかった。
不満の矛先が自分たちに向かないように考えてたのか、
ラジオにも演芸番組を増やすよう提案していた。

要一兄チャンの法要。
両親が歩く江波の海脇、当初すずさんが歩いてた道。
実はバスが通ってた。

帰りの汽車が揺れる。これはレールの継ぎ目と走る速度を
計算して3秒に1度の揺れにした。

以前は海軍兵が飲み歩くので灯火管制の甘かった呉だが、
さすがにこの頃は暗い。



機銃掃射。
すずさんと晴美を庇う円太郎が口ずさむのは、兵器を作ると
平和になるという平和軍縮前の歌。

空襲警報。
火の入ったカマドに水を掛けるのもダメ。
割れてしまう。監督がお母さんに叱られたたしいが、
やったのは「すずさん」だから…と。

落とし紙=トイレットペーパー。汲み取り式用。
新聞紙を揉んで柔らかくする。
新聞紙のインクでお尻が黒くなる。

呉港に地雷を撒かれ軍艦は出港不能に。
※ただし、後に進駐してきた米艦も入れない。



食卓に関して。
最初の雑草料理の頃、実はそこまで困窮してなかった。
すずさんは練習としてやってたのだろう。

だんだん副菜などは少なくなる。
男衆に魚があったり、親孝行で逆になったり。

お茶も色が薄くなり、終戦間際は白湯。
なぜか茶っ葉は配給になかった。自宅で採れるから?

海軍病院から家族に円太郎入院の通知が届く。
郵便局も女性を労働力として用いている。
広島放送局のアナも。



※大和撃沈情報は病院で…。
 しかし「大和の錨は特殊で」などなど監督の薀蓄が
 凄まじい。

呉駅は迷彩に塗られてる。※気付いてなかった…
何もしないよりイイだろうと、墨が塗られたという。

円太郎さんは士官待遇だが身元が分からず大部屋?へ。
外の運動場は今もグランド、日曜野球をやってるような
場所で、この頃は(当然)海兵が使っていた。
掛け声は実際は分からない。
代わりに海上自衛隊の号令を使った。



空爆。
民家に当たったのは流れ弾。下手。
レーダー撹乱用の錫箔テープが一緒に飛ばされている。
※鳥か何かと思っていた!

時限爆弾の炸裂。
フィルムに直接傷を付けて描く、ノーマン・マクラレンの
アニメーション手法で表現した。
※コメンタリーのおかげで、この時には泣かずにすんだ…

米軍が撒いた伝単。
爆撃があるから逃げろと言う内容で、実は呉を離れたい
すずさんの気持ちと一致していた。
しかし、
その通りにしていたらすずさんは8/6広島にいた事になる。
運命とは分からないものだ。
※この辺
 監督はまるで実在の人物を語ってるかのようだった。

原爆投下。
広島の原子雲はキノコの形はしていなかった。
※どうしても例えるなら舞茸形?
 長崎の原子雲は上部が丸っぽいキノコのカサ状。


呉は広島から南東20Km、これも音速と高速の時間差で
光と振動の到達点を計算した。

原爆の飛散物。北條家に広島の障子が届いているが、
むしろ北西の方面に多く飛んだと思われる。

試してみると分かるが、まず片手で草鞋は作れない。
※すずさん、やっぱり器用なんだな…

玉音放送。
上からラジオに繋がってる2本のコードがあるが、あれは
電源とアンテナ線。
放送終了と同時に径子さんはラジオを片付ける。ただし、
あの後、内容を解説する番組が放送された。

ヨーコと母の被爆。
※やっぱダメだ。ここで泣いてしまった。
 周辺にも同様の人々が…。

原爆投下翌日、火災が発生して多くの人が亡くなった。
※改めて観て瓦礫を再現する美術の精巧さに驚愕する。



広島駅の駅舎は残ったが使いものにならず。駅の機能は
外に移っていた。

女たちは火をおこして食事を作る。円太郎は設計図を火に
焚べる。調整のための青鉛筆跡が多数ある。

エンドロール。



コトリンゴさんが作った曲名が「すずさん」。
「リンさんイメージ」だったはずが、どうしようと思った。
しかし、すずさんが想像するリンさんのイメージだから
これで良い…と。

最後、横に並ぶすずさんが赤でなく黒い主線なのは、鉛筆で
すずさんが描いたものだから。



エンドロール。
今まで分らなかった「男の子とオジイさん」が明らかに。

※幼少時の周作さんと…だと思っていたが違った。
 未来の話だもんね…。
 径子さんと周作さんは似とりんさるから当然か…。

エンドロールに文字表示される人数は増えた。
なお、作画のメイン3人はリテイクに関しても大きな働きを
してくれたとのこと。

最後の最後。
右手のバイバイでエンディング。

静かに、やがて大きく広がる拍手。



立ち上がった監督にスポットが当てられ、上映後のトークが
始まった。

(続く)