あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

ヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレーターも最新ライヴ盤を発売

2014年11月30日 | 洋楽
Van Der Graaf Generatorのライヴ・アルバム、
『Merlin Atmos - Live Performance 2013』が2015年2月2日に
海外で発売されるんだそうな。

2013年の欧州ツアーの模様を収めた作品で
通常盤CDに加えて70分のボーナスCDも付いた、限定2CD
エディションも同日発売されるとの事。

●『Merlin Atmos - Live Performance 2013』

[CD 1]
1. Flight
2. Lifetime
3. All That Before
4. Bunsho
5. A Plague Of Lighthouse Keeper
6. Gog

[CD 2:limited edition Only]
1. Interference Patterns
2. Over The Hill
3. Your Time Starts Now
4. Scorched Earth
5. Meurglys III, The Songwriter's Guild
6. Man-Erg
7. Childlike Faith In Childhood's End



う~ん、2012年の来日公演でのハイライト、
「Man-Erg」と「Childlike Faith In Childhood's End」が最後を
飾っているじゃないか!
※エンディング付近の盛り上がりと高揚感が半端なかったのよ・・・

あの時は旧メンバーのうち1名が急に脱退してトリオになって、
不安定なトコロもあったけど。

もう充分コナれるよね?

キング・クリムゾンの2014年ツアー・ライヴ盤、来年発売予定

2014年11月29日 | 英国ロック
King Crimsonの新たなライヴ・アルバムが、2015年1月13日に
海外で発売される予定との事。

2014年内に行われたライヴ・ツアーからのアルバムで、
長さ40分ほどのミニ・アルバムとなる模様。

収録曲として、ロサンゼルス公演から「Starless」があるそうな。

なお、キング・クリムゾン2014年アメリカツアーのセットリストは
ネットに上がってるが
70年代の曲も盛り込んだ集大成的なショーである事が分かる。



01.Larks' Tongues in Aspic, Part One
02.Level Five
03.A Scarcity of Miracles
04.The ConstruKction of Light
05.VROOOM
06.Coda: Marine 475
07.Interlude
08.Red
09.One More Red Nightmare
10.The Letters
11.Sailor's Tale
12.The Light of Day
13.The Talking Drum
14.Larks' Tongues in Aspic, Part Two
15.Starless

Encore:
16.Hell Hounds Of Krim
17.21st Century Schizoid Man

「現役」である事に拘るロバート・フリップさんは、常に
最新アルバム中心のセットリストでツアーに臨んでいたが。

遂に全盛の70年代曲も盛り込んで来てくれましたな。
こりゃ凄いセットリストですぞ。

メンバーにはメル・コリンズ(sax)も合流してるってんだから
いよいよ集大成ツアーなこと請け合いです。
来日あったら行きたいなぁ。

あ、そうそう
最新ライヴ盤、日本での発売は未定なんですかねぇ?

作曲家・越部信義さん死去

2014年11月28日 | 邦楽
11月21日、越部信義さん(作曲・編曲家)が
脳梗塞(こうそく)と肺炎の合併症で死去されたとの事。
81歳。葬儀は近親者で営われた。

ニュースで知ったが
越部さんは東京芸術大学作曲科卒業後、作曲家として
「おもちゃのチャチャチャ」やテレビアニメ「パーマン」
「マッハGoGoGo」の主題歌を世に出した。



また、「おかあさんといっしょ」や「サザエさん」など
子ども向け番組や演劇の音楽も手がけたとの事。

「おもちゃのチャチャチャ」は作詞が野坂昭如さんと言う事で
有名だが(ただし子供向けには吉岡治さんが一部変更しているそうな)

「おもちゃ」がキューバ・リズムの「チャチャチャ」で踊るという設定、
言葉遊びの面白さ、実際にチャチャチャのリズムが使われているという、
その一体感が本当に素晴らしい。
※それに気付いたのは大人になってからでした・・・



童謡としても定着した同曲、最初は大人向けの番組で
コントの合間に使うためのモノだったらしいが、
そこに絡んでたのが、“あの”三木鶏郎さん。
日本における冗談音楽の祖として有名なお方。
※レコードコレクターズやミュージック・マガジンに良く登場されます。

「冗談音楽」って言ったって、米国のスパイクジョーンズは
高いジャズ素養があったからこそ音楽で冗談が出来た言うし、
本気で音楽やってて、しかもセンスが無いと出来ないジャンルだと
私なんて思っているのです。

越部信義さんもトリロー仲間で、作曲学科で学んだ技量で
三木鶏郎さんとの作品作りに邁進されたんだろうなぁ・・・
なんて、勝手に思ったワタクシです。

越部信義さんの御冥福を御祈りいたします。

ひさびさ観劇「コミック・ジャック」

2014年11月27日 | 生活
11月24日の千秋楽を前に行ってきました「コミック・ジャック」。

舞台『コミックジャック』

【原案】奥村直義 【脚色・演出】きだつよし
【主催】ネルケプランニング
【日程】2014年11月13日~24日
【会場】サンシャイン劇場

【出演】
 阿久津愼太郎(麻人/アサト):主人公。漫画家。
 聖也(ジン):アサトが描いた漫画の主人公。無敵のヒーロー・ゲートマン。
 田野アサミ(カスミ):謎の少女。
 下園愛弓(マナ):アサトが描いた漫画の登場人物。女盗賊。
 鷲尾 昇(スランダ):アサトが描いた漫画の登場人物。悪役のボス。
 瀬戸祐介(ラスアル):スランダの子分。
 健人(ラスエル):スランダの子分。ラスエルの兄弟。
 西ノ園達大(ナンダイ):アサトが描いた漫画の登場人物。シャクレ警察官。
 CHaCK-UP:アサトが描いた漫画の登場人物。宇宙(男性)アイドル。
 大堀こういち(石橋):アサトの担当編集者



ストーリーは

編集者の言いなりにマンガを描いていた新人漫画家の天辺麻人は、
煮詰まったあげく自分の作品世界に迷い込んでしまう。

そこで自分の設定と懸け離れた光景を目のあたりにする事に。
主人公はヤル気をなくし酒びたり、脇役は勝手に動き回る。

麻人は必死に話を戻そうととするが、カスミという少女に「本当に
それで良いの?」と言われ、思い悩む。
編集者に「最後はドカーンと街が破壊される感じで、派手にな!」と
言われた事が何を意味するのか気付いたのだ。

そこへ敵キャラや裏ボスが現われ、戦いと混乱が再開する。
麻人は「自分が本当に描きたかったマンガ」を思い出せるのか?
元の世界に戻ることができるのか?
カスミとは誰なのか?

物語は加速しながら予想もしない方向へ進んでいく。

~というもの。

最初は「若い女性が多いなぁ」「そういう人達向けの話だなぁ」とか
思っていたが。
後半になったら、すっかり熱中して観てて、終いにゃ涙ぐんでしまいました。

阿久津クン、熱演だったなぁ。
ゲートマンと女性盗賊、アクション切れてたなぁ。
悪役、コメディタッチで楽しかったなぁ。お約束キメてたなぁ。
田野アサミさん、キレイだったなぁ。声の透明感も凄かったなぁ。
デメタン、安定のボケっぷりだったなぁ。あと、終盤で予想外の登場してきたよなぁ。



田野さん、女優さんしてましたねぇ。
終わってみたら、途中から狂言回し的な役割も果たす重要な役を演じてらっしゃいました。

出会いはキュア・サニーさんでしたが、今後の芸能活動を見続けたいと
思わせてくれました。頑張っていただきたいモノです。

無理をしないプログレ・ライヴ:「イエス2014東京公演」を見て(2)

2014年11月26日 | 洋楽
「2014年イエス・ワールド・ツアー」
今回の来日メンバーは

Chris Squire=クリス・スクワイア (B)
Steve Howe=スティーヴ・ハウ (G)
Alan White=アラン・ホワイト (Ds)
Geoff Downes=ジェフ・ダウンズ (Key)
Jon Davison=ジョン・デイヴィソン (Vo)

・・・の5人で、2012年のメンバーと同じ。

「こわれもの」は曲間の繋ぎに良くSEが使われているが
これが結構会場内に大きく響いた。
「ウィ・ハブ・ヘブン」のエンディング足音なんかも、
「こわれもの」そのまんまで感激・・・。

「こわれもの」のSEってP・フロイドっぽかったんだな
・・・なんていまさら感じた次第です。



代表曲も良かったが、
スクワイヤがベースソロを決める「ザ・フィッシュ」、
ハウが難易度を増した演奏を聴かせてくれたアコギ・ソロの
「ムード・フォー・ア・ディ」など、感激させてくれました。

ベースソロも70年代は長々やってたけど、
現在はシェイプされてて、むしろ今回の方が良かったですよ。

バンドの背後に映し出される映像は、かなりストレートな印象。



※「危機」で瞑想ポーズのカラー・シルエットが映し出されたり、
 「シベリアン・カートゥル」で本当にシベリアの平原を
 低空飛行してるような映像が流れたり・・・。

私にとってYESは、もっと観念的な印象があるんですがねぇ。
「危機」は何処の国でも何処の星でもない場所の音楽・・・と
勝手に受け止めてたんですよ。

「燃える朝焼け」なんて、ベスト盤「クラシック・イエス」の
ジャケット絵と朝日のイラストの組み合わせだもんなぁ・・・。



自然が創造した巨大オブジェを下から照らす映像・・・な
ジャケット絵を朝のイメージで使いますか・・・。

取って付けたような太陽のイラストとの組み合わせが
モンティ・パイソンのテリー・ギリアムが作った切り張り絵みたいで
いつ大きな足が上から下りてくるがドキドキでしたよ・・・。

あれなら普通にロジャー・ディーンのイラストを無加工で流した方が
良かったんじゃないかなぁ・・・。



さらなる不満は、最後が「ロンリー・ハート」だった事かな?(笑)
例によってハウさんは80年代風のギターを弾いてらっしゃったが。
これまたスクリーンには当時のミュージック・クリップが・・・。

「こわれもの」「危機」完全再現ライヴなんだから、せめて
「ユアズ・イズ・ノー・ディスグレイス」とか演った欲しかったなぁ
・・・と思わされたもんです。

まぁ、色々と書きましたが、基本的には楽しかったです。

しかし
1988年に始まり、私は何度YESを見てるんでしょうねぇ。
クラプトンは1~2度行って「もう充分」となったし、ストーンズは
4回行って満足したし。

YESに関しては「リレイヤー」や「究極」の再現とか言われたら、
また行っちゃいそうだなぁ・・・。

無理をしないプログレ・ライヴ:「イエス2014東京公演」を見て(1)

2014年11月25日 | 洋楽
日本発初の試みという「Re-Live=有料で音源お持ち帰り」が
あった今回の公演。

これは、観客がRe-Live実施のコンサート会場でシリアル番号入りの
パッケージを購入し、PCやスマホなどで配信期間内に専用サイトへ
アクセスして、ライブコンテンツがダウンロード出来るというサービスで。

さすがに私は思い出補正の中で余韻を楽しみたかったのと、+αで
お金を出す気もなかったので購入しなかったが
色んなことを考えるもんだ・・・と感心したものです。



オープニングは「火の鳥」では無く
勇壮な曲に合わせてスクリーンにYESのメンバー映像が次々と
流れていく趣向。バンドの歴史が眼前に広がる・・・。

その演出が終わり、暗くなった会場内に流れるSE。
小鳥のさえずりと小川のせせらぎ・・・。
御馴染みのサウンドに歓声が上がる。

「危機」だ!

はい、今回は「こわれもの」「危機」全曲演奏+最新曲、代表曲を
演奏するコンサート。

期待通りのスタートに期待が膨らむ。
早々に当日のセットリストを紹介すると・・・

【Close to the Edge】
Close to the Edge
And You and I
Siberian Khatru
【Heaven & Earth】
Believe Again
The Game
【Fragile】
Roundabout
Cans and Brahms
We Have Heaven
South Side of the Sky
Five Per Cent for Nothing
Long Distance Runaround
The Fish (Schindleria Praematurus)
Mood for a Day
Heart of the Sunrise
【Encore:
I've Seen All Good People
Owner of a Lonely Heart

~です。

全体的な印象は「無理をしないプログレ・ライヴ」って感じだった。
全盛時には「すごい演奏やってやろう」と意気込んでたのが、もっと
リラックスしてるというか、「いま出来る事をやろう」という印象。

「危機」の中間部なんて、70年代のLIVE「イエスソングス」だと
全楽器が塊になって前進する感じでしたが(キーボードの見せ場なのに)、
今回は程よく音に隙間があって、むしろ聴きやすかったです。



しかし、各メンバーの小曲が収録された「こわれもの」だが
「キャンズ・アンド・ブラームス」をウェイクマンじゃないキーボーディストが弾き
「天国への架け橋」をアンダーソンじゃないヴォーカリストが歌い
「無益の5%」をブラッフォードじゃないドラマーが叩くのな・・・。

まぁ、さすがに弾きこなしておいでだったが、
何か不思議な気分だったなぁ・・・。

ローマン・ゴンサレスは6RでフエンテスをTKO

2014年11月24日 | ボクシング
プロボクシング 22日、横浜国際プール
◆WBCダブル世界タイトルマッチ
ローマン・ゴンサレス(ニカラグア) TKO6R ロッキー・フエンテス(比)

フエンテスも初回から力強いパンチで攻めたが、ゴンサレスは
左アッパーをリードに使って相手を追う攻めパターンを見せた。
ダメージが溜まり、動きも落ちた挑戦者はジリ貧に陥り。

第6回には右アッパーでダウンを奪い、立った挑戦者に連打を
浴びせてTKO勝利をおさめた。

王座奪取から2カ月余りで初防衛。
無敗で3階級を制覇した怪物が次に狙うのは、井上尚弥(大橋ジム)だ。

WBC世界Lフライ級王座を返上し、なんと2階級上げてオマール・
ナルバエスに挑む事が決定した井上。

そんな事を気にも止めないゴンサレス
「イノウエより八重樫の方が良い選手」「イノウエと戦いたい」
「打たれ弱いし、プレッシャーにも弱い」などと彼らしからぬ表現で
対戦をブチあげたとの事。

実現するにしても早くて来年。
ゴンザレスはフライ級の統一戦が先決でしょうなぁ。

三浦隆司、1位挑戦者を6RTKOで降して防衛

2014年11月23日 | ボクシング
プロボクシング 11月22日 横浜国際プール
◆WBCスーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦

王者:三浦隆司(30才/帝拳) 6RTKO エドガル・プエルタ(32才/メキシコ)
三浦は3度目の防衛に成功。

同級1位の指名挑戦者は、初回から積極的に打ってきたが
両者が交錯したようなポジションで三浦のフックが側頭部に当たり、
プルエタはダウン。
調子に乗ろうとした挑戦者が出鼻を挫かれるスタートとなった。

2Rも手数で優位に立とうとする挑戦者だったが、終盤は王者がボディを狙い始め
以降の展開に期待を持たせた。

もう、三浦チャンプは勝ちパターンを確立した感がある。
打ち合いが好きなメキシカンにも強打で劣らず、左ストレートはガードの真ん中を
割ってヒット。接近戦でも左右のボディブローでダメージを植え付ける。

しかも、今回は出入りや上体の動きがあり、被弾も少なかった。
プルエタのみがダメージを積み重ね、6回に連打を集めたところでレフェリーが
試合を止めて試合終了。

ストップ直後もパンチを当ててしまった三浦だが、挑戦者は「まだ出来た」と
言いかねないから「最後は繰り出したパンチすべてが当たっただろう」と
挑戦者に反論させないパンチのまとめだった。

WBA世界同級王者内山高志との統一戦については
「やるチャンスがあれば是非やりたい」とコメント。実力は最初の対戦より拮抗して
いるのは明白だから、実現したら面白いと思う。

内山チャンプには早く海外に進出して欲しいのはやまやまなのだが・・・。

ロック・バイオリニストの系譜「シュガーケイン・ハリス」

2014年11月22日 | 洋楽
マハヴィシュヌ・オーケストラに参加した、ジャン=リュク・ポンティでも、
ジェリー・グッドマンでもなく、次はシュガーケイン・ハリスさんです。

Don 'Sugar Cane' Harrisさんは、黒人音楽界のヴァイオリニストでした。
私にとってのファーストコンタクトは、フランク・ザッパ御大の
「ホット・ラッツ」で、「ウィーリー・ザ・ピンプ」におけるブルース・
バイオリンは強烈この上なく、その泥臭いヴァイオリン・ソロの前に
こんなヴァイオリンがこの世にあるのか!・・・と、
かなりのショックを受けたもんです。



キャリアは古く、1950年台後半にデューイ・テリーとヴォーカル・デュオ
「ドン&デューイ」でデビュー。
ヴォーカリストとしても、R&Bと言うかリトル・リチャード的なシャウターだとか。
※未聴です。スイマセン。



本人のリーダーアルバムでは、1971年発表の「フィドラー・オン・ザ・ロック」が
あるそうで。これも未聴ですが、やはり聴かねばならない気がしてきました。
※発売はドイツのMPS。さすがジャーマン・ロックを産んだ地です。

内容はタイトルどおり。
フィドルと言えば、アイリッシュ民謡などで使われるバイオリン。
そのフィドル・プレイヤーがロックに挑んだのが「フィドラー・オン・ザ・ロック」。
アメリカのフォークとロック、ジャズ、ブルース、ソウルなどが融合されてる・・・
ってんだから面白い。ビートルズのカバー曲もあるそうな。

ジョン・メイオールの作品にも参加したというハリスさんだが、私にとっては
「ウィリー・ザ・ピンプ」の印象が強すぎる。
同アルバムの参加メンバーにはポンティもいるが、ハリスさんの印象が強すぎて
少し影が薄い。
ザッパのアルバムでは他に「バーント・ウィーニー・サンドウィッチ」の
「俺の住んでた小さな家」で強烈なバイオリン・ソロを弾いているハリスさん。

残念ながら既に故人となられていますが、もっと掘り下げなければいけないプレーヤーです。

ロック・バイオリニストの系譜「サイモン・ハウス」

2014年11月22日 | 英国ロック
続いてはサイモン・ハウス。
ジョブソンやデヴィッド・クロス、ダリル・ウェイよりは
知名度落ちるだろうが、味では負けていない。

彼に関しては、デヴィッド・ボウイのツアー・メンバーとして
知名度高いし、途中参加バンドの「ホークウィンド」が
英国ロックファンには有名だが

なぜか私は彼がシーンに登場した「ハイタイド/High・Tide」を
先に聴いて、そのカオティックなサウンドにビビらされてたから
「ホークウィンド以前」のサイモン・ハウスが印象深いのよね。



ギタリストのトニー・ヒルらと組んでいたサイケデリック・HRバンド、
「ハイ・タイド」。

1969年~70年にかけ2枚のアルバムを残している。
※後にアウトテイクス集や再結成盤を発表。

ハイタイドは大きな成功を収める事なく消えて行ったが、
その無秩序でノイジーなギターとヴァイオリンのアンサンブルは
強烈な印象を残した。
1stの『Sea Shanties』なんて、いきなり混沌としたギターと
ヴァイオリンが怒涛の如く同時に前進してきて、ちょっと聞き手は
後ずさりすること請け合い。

ギターが独特のリズム感あって、それが間断なく鳴り続け
それに対抗せんとサイモン・ハウスが弾きまくるから
混沌度は増し、リスナーは音の塊りと対峙するような感覚に
おそわれる。クセになったら堪らないグループです。



ハイ・タイド解散後にサイモン・ハウスが参加したのは
「ホーク・ウィンド/Hawkwind」。

途中加入ではあるが、1974年の4作目「Hall of the Mountain Grill」
以降4作でプレイ。バンドのサウンドを左右する存在となった。

ホークウインド解散後はセッションマンとしてデビッド・ボウイ、
ジャパン、デビッド・シルビアン、トーマス・ドルビーなどの
アルバムに参加。
D・ボウイのライヴ盤「Stage」でも印象的なプレイを聴かせてるそうな。

近年もマイペースで活動しているらしいが。
これまた再結成ハイ・タイドで来日してくれたら、ぜひ行きたいなぁ。

ロック・バイオリニストの系譜「エディ・ジョブソン」

2014年11月21日 | 英国ロック
ルックスも良く腕も立ったジョブソンは、
若くしてカーヴド・エアーに参加した天才少年だった。
17歳でダリル・ウェイの後釜として加入するんだから大したもんである。

16歳で、王立音楽院に入学する要件を、すでに満たしてたというジョブソン。
(バイオリン、ピアノ、音楽理論の一通り全て)自分で個人テストを受けて、
認定を受け、入学を申請したところ「16歳では若すぎる」と、ここまで来て
半ば門前払いを食ったとか。

カーヴド・エアーやフェアポート・コンベンションの影響でロックを始めた
ジョブソンはバンドを組んだが、彼の事はカーヴド・エアーの耳にも入る事になり
ダリル・ウェイ脱退時にはジョブソンに白羽の矢が立ったという。



しかも、ジョブソンはキーボードも弾けた。
若いだけにシンセへの順応力もあった。

マルチプレイヤーとして引っ張りだこな面もあり、
ブライアン・イーノが抜けたロキシー・ミュージックの後釜として加入。
これまた見事な演奏を聴かせてくれている。
ライヴで披露する「アウト・オブ・ザ・ブルー」のバイオリン・
ソロなんて圧巻です。
ドイツのTV番組でのLIVEなんて、ジョン・ウェットンが疾走ベースを
弾いてるから益々迫力満点で。
ブライアン・フェリーさんのクネクネ・ヴォーカルとギリギリで
共存してる感じがスリリングで堪りませんでしたよ。

そして、フランク・ザッパのグループにも参加し、腕を磨いたジョブソン。
遂に創立メンバーとして初めて参加したUKで頭角を表す。
元クリムゾンのウェットン(b)、元イエスのブラッフォード(d)、
元テンペストのホールズワース(g)らと組んだUKはプログレ最後の
スーパーバンドとも言われたが、そんな面子と華を競うんだから
やっぱジョブソンさんも大したプレイヤーです。



ホールズワースが抜け、ボジオ&ウェットンとのトリオになったUKも
凝縮された魅力充分。
日本公演LIVE盤での「ナッシン・トゥ・ルーズ」のバイオリンソロ~
キーボードソロの繋ぎも「一人で何役やるの?」と驚く八面六臂の
活躍でした。

まぁ、キース・エマーソンほどハッタリ効かせた楽曲やらなかったから、
その分は損をしてますが、やはりプログレ・ファンからすると
印象深いプレイヤーでありますよ。

UK解散後、パンク/ニューウェーブの時代になったら「もうロック界に
自分の居場所は無くなった」と、さっさと方向転換。

TV番組などの作曲家として名を上げ、早々に賞などを貰っているから
やっぱり才能は隠せないって事でしょうな。

そして時を経てプログレも迎え入れる時代が訪れると演奏家として復活。
再結成UKで来日したりしてロックミュージシャン活動を再開している。

まぁ色々語ったけど、ワタシャこのお方の生の姿も拝んでないから
※UKあっという間にソールドアウト。
次回があったら見に行きたいなぁ・・・。

ロック・バイオリニストの系譜「ダリル・ウェイ」

2014年11月20日 | 英国ロック
少し前に「キュアメタルナイト」に参加されたヴァイオリニスト・渡辺一雄さんの
ネタを書いたが、
やっぱロック・バンドにバイオリンで参加するミュージシャンの希少さと、それ故の
カッコ良さは筆舌に尽くし難いモノがあります。

そこで最初にあげたいのは、Darryl Wayさんです。
イギリス出身のヴァイオリニストで、プログレッシブ・ロック・バンド=
カーヴド・エアのオリジナル・メンバー。

王立音楽大学でヴァイオリンを学び、1970年にカーヴド・エアを組んで
アルバム「エア・コンディショニング」でデビュー。

同作には、バイオリンが主旋律を奏でるインストゥルメンタル・ナンバー、
「ヴィヴァルディ」が収録されているが。
同曲は、ダリル・ウェイの代名詞とも言われる名曲でもある。



1972年にカーヴド・エアを脱退。
テクニシャン型のジョン・エサリッジ(ギター)らとダリル・ウェイズ・ウルフを結成。
「カニス・ループス」(1973年)でデビューし、充実のセカンド・アルバム
「サテュレーション・ポイント (飽和点)」(1973年)を経て、3作目「群狼の夜の歌」
(1974年)ではヴォーカルのジョン・ホジキンソン(元IF)が加入。
しかし、同作を最後にウルフは解散してしまう。



以降はセッション・プレイヤーとして活躍。
時折カーヴド・エアを再結成しつつ、クラシック系のクロスオーバー・ユニットでも活動している。

そういや、この人の姿、私は生で拝んでないな・・・。
どっちかって言うと「ウルフ」再結成で来日して欲しいなぁ・・・。
※エサリッジのギター好きなんですよ

最近の収穫:ロビン・トロワー 「BLT/Truce」

2014年11月19日 | CD紹介(洋盤)
Robin Trower 「BLT/Truce」
ロビン・トロワーがジャック・ブルースと制作した2枚のアルバムを
カップリングしたCD。

BLTとは、ジャック・ブルース、ビル・ローダン、ロビン・トロワーの略。
この3人により81年に発表した1stアルバムとセカンドが収録されている。



ジミヘン・フォロワーのギタリスト=ロビン・トロワー、
彼が元クリームのジャック・ブルース(b)と組んだアルバムというだけで
ドキドキする。しかもトリオ編成だし。

ジャックは全曲で歌ってるから尚更、クリームの香りがする。ベースも良い。
ファンキーな曲、ブルージィな曲、アコースティック調、ジミヘン風など、
変化に富んだ曲で復活しているトロワーのギターが心地よい。

80年代には忘れ去られたようなサウンドだが(ワウの効いたギターとか)
いま聴くと潔ささえ感じますわ。

今回、ジャックの死去を聞いて同好の士と悲しみを分かち合ったのだが
その中で相手から聞いたのが「BLTも良かった」という言葉。

正直、ロビン・トロワーは好きでアルバムも何枚か聴いているのだが
(BBCイン・コンサートはサイコー!)
なんせ70年代後半は勢いを失って、聴くのがシンドくなったから
80年代のアルバムなんて、正直キョーミなかったのよね・・・。

大変失礼いたしました。
まぁ、BLTも「2枚目は尻すぼみ」・・・なんて言われてますが
しばらくはウィークマンで聴きながら通勤したいと思います。

「暗殺教室」アニメ化

2014年11月18日 | アニメ・特撮
週刊少年ジャンプで連載中の「暗殺教室」
作者は松井優征。
月の7割を破壊したタコ型の未知生物“殺せんせー”と、
政府から依頼を受け“せんせー”暗殺を企てる中学生たちの
学校生活が描かれる学園コメディ。

毎週楽しみにしてる漫画なのだが
2015年にフジテレビでアニメ化されることが発表され、
実写映画化も決まったとのこと。



「ジャンプスーパーアニメツアー2013」で一度は短編上映されたアニメ版だが
そのときのキャストを調べたら

殺せんせー:関智一
潮田渚:東山奈央
茅野カエデ:竹達彩奈
赤羽業:岡本信彦
杉野友人:本城雄太郎
神崎有希子:佐藤利奈
烏間惟臣:諏訪部順一
イリーナ・イェラビッチ:堀江由衣
レッドアイ:三木眞一郎

~だった。
今回のアニメでは声優さんがどうなるか、注目であります。

伊福部昭百年紀Vol.3

2014年11月17日 | 邦楽
ゴジラ生誕60年、伊福部昭生誕100年記念コンサート
11月24日(祝・月)錦糸町で開催される。
近くにあるのはスカイツリー。
それを狙ってゴジラ、モスラ、キングコングが集合!

生誕100年を迎えるゴジラの作曲家 伊福部昭。
日本が世界に誇る特撮怪獣映画「ゴジラ」のテーマ音楽を作った巨匠。

「ゴジラ」は2014年で公開60年。ハリウッド版も公開され、再び
メディアを騒がせ、外国人が「次作も決定」と嬉々として語り、
「東宝から、ロダン(ラドン)やアンギラスの使用許可も取り付けた!」
~と盛り上がっているのだ。



そのゴジラにおいて特撮と共に重要な役割を担うのがテーマ音楽。
その作曲者生誕100年を祝って、第1作「ゴジラ」 (1954)や
「モスラ対ゴジラ」「キングコング対ゴジラ」等の主要音楽を
15分ほどの組曲としてオーケストラと合唱で演奏されるのが今回の音楽会。
演奏は、プロ奏者精鋭によるオーケストラ・トリプティーク。

幻の北海道音楽の上演もあり。
「北海道二題」として、「北海道讃歌」と 「北海道放送HBCテーマ」
(現在の物とは違う幻のヴァージョンの復活)も演奏される。
伊福部先生の出身地・北海道の楽曲がどう鳴り響くか期待される。

ゴジラと最も関わり深い俳優のひとり、宝田明も出演。
ゴジラ監督、ゴジラ俳優、 スタッフも集合しゴジラの真髄が語りつくされる?

伊福部100年紀の最後を飾る音楽会
残念ながら私は仕事で行けないが、ゴジラの盛り上がりは来年も
続くだろうから、そちらに足を運びたいと思います。