・・・・・で
エイジア オメガ・ツアー
渋谷のCCレモンホールに行った
一曲目は「I Believe」
最新アルバムからの選曲、私は聴き込んでいないから
イマイチ乗れず
やはり、続く
「Only Time Will Tell」のような1st 2nd 3rdからの選曲で
盛り上がってしまった
Don't Cry (John & Geoff)
Steve Howe Solo
The Smile Has Left Your Eyes
Open Your Eyes
Time Again
End Of The World
The Heat Goes On
Carl Palmer Solo
Sole Survivor
Go
Heat Of The Moment
これらの曲で会場は盛り上がった
最近良く来日しているエイジア
残念ながら2階には空席が目立ったが
前々回の「再結成ツアー」のお祭り的選曲(ELP、クリムゾン、イエス、バグルズの曲を演奏)より
全曲エイジアの演奏に彼らの「現役感」を覚えた
ただし、現役感あふれてたのは選曲だけじゃなかった
メンバーの皆さん、けっこうイイお年なのに技能に衰えがないのだ
来日前に風邪を引いてたといわれるウェットンさんこそ
2~3曲目までは搾り出す感じで本来の声の太さが感じられなかったが
徐々に調子を取り戻し、
※まぁ「Don't Cry」とか静かな曲調に変えて、しっとり歌ったりして
喉への負担を減らす効果もあっんだろうが
後半はバリバリに声を張り上げ、派手な曲でもバックに負けない歌唱を聴かせてくれた
もちろん掴みネタの「君タチ最高ダヨ」も披露
私を感激させてくれた
※イントネーションが上達されてるねぇ!
スーティーヴ・ハウさんも
見た目こそ痩せた落武者風になっておられ、殆どアクションを見せなかったが
「ギタリストは弾いてナンボ」とばかりに、豊かな音色を聴かせてくれた
全曲エイジアと言ったが、ハウさん残して他のメンバーが引っ込んだソロパートでは
アコースティックギターを抱えて「ムードフォーザ・デイ」を弾いて喝采を浴び
続いて「クラップ」のフレーズも飛び出し、私を感激させてくれた
動きもキメで身体を沈めるくらいで、少し前は「身を潜める忍者みたいなだ」と
思ったが、もはや「仙人」の域に達した印象・・・
※しかし、ハウさんギターネックの位置が高い!
「一番弾きやすい」される位置だが、殆どのロックギタリストが
格好を気にして低く構える中、ハウさんの演奏者魂は「弾くこと」を
最優先させてるのな!
そしてジャフ・ダウンズさん
やっぱり積み上げたキーボードに囲まれ
「The Heat Goes On 」では変わらず古典的なキーボードソロを
聴かせてくれた
※当時で既に「古典的だな~」と思わせてくれてたソロな
そしてカール・パーマーさん!
今回、もっとも現役感を発散させてたメンバー
ロック・ドラマーとして手数も衰えてないし、アタックも強烈!
スタミナ、筋力とも30代と言って良いフィジカル!
曲調が盛り上がり手数が増えると一気にピッチが上がってしまう
「走るドラマー」ぶりも健在!
ドラマーがテンポ走ってどうする?
しかし、カール・パーマーさんのは殆ど芸の域!
「変わらないなぁ」と私の感動を呼んだ
「The Heat Goes On」の曲前でウェットンさんに紹介され
曲の後半で一気にドラムソロに突入!
ELP時代から較べるとドラムセットの「タム行列」こそ減り
「コロコロ」いった音色こそ聴けなかったが
それでも、これが素晴らしく古典的なロックドラムのソロ!
もう、ハードロック・ドラマーでさえこんなソロやんないだろ!
・・・ってくらい長々と叩く古典的なドラムソロ!
大回転こそないが、むしろ細かいシンバル芸などは「チキコンチキコン」と
豊かになっており
わざとコミカルにチマチマ刻んでファンの笑いを誘うパーマーさん
思わず叫び声を上げた私だったが、
自分の声が静かに刻むカールさんの音色を押しのけて場内に反響し、
ビックリしてしまいましたよ・・・
ホントは「Wildest Dream」からのドラムソロを期待してたのだが
※ポップな1stアルバムだったが、
あの曲での「叩き捲くり」に感激したプログレファンは多かったろう
2nd以降は、ああいう部分が減っていったからなぁ・・・
両手を上げてツーバス連打、さらにドラまで叩いたソロに大満足
曲が終わって合掌ポーズで挨拶するパーマーさん
アジアはどこでも「ナマステ」ポーズで通用すると思っている欧米人なトコロも
昔のままだ!
※まだ空手やってんのかなぁ・・・
とにかく、このドラムソロ見ただけでモト取ったわ
数年前に見たフリオ・キリコ(アルティエ・メスティエリ)は筋肉マンのドラム・
プレデターだったが、パーマーさんの頑張って鍛え続けている佇まいも感動的だった・・・
コンサートは後半のクライマックス
「Sole Survivor」で盛り上がり
アンコールの
「Go」でハウ・ギターヴァージョンに皆が感激し
最後の「Heat Of The Moment 」で遂に皆が立ち上がり合唱・・・
「ああ、やっぱ来て良かった」と
帰りにパンフを購入
Tシャツも欲しかったが歴代ジャケットがあしらわれたタイプは売り切れで少しガッカリ
騒がしい渋谷側を避けて原宿方面から帰途に着いたのでした
プログレファンからは
曲の短さ、キャッチーさに不満が吹き出るエイジアだが
聴いてみたら結構イイんだよなぁ・・・・