あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

「マイティジャック」OP曲

2016年05月31日 | アニメ・特撮
故・冨田勲先生の特撮OP曲。

間奏でのギターソロがサーフサウンドしてて
カッコいい。

やはり、
時流に合ったアレンジが盛り込まれてるんですねぇ。



それはそうと
6/30収録の「題名のない音楽会」は富田先生追悼の
内容になるそうで。

そのうえで観覧募集されてたので、
思わず応募してしまいました。

往復ハガキなんて、久々に使ったよ。
当たればいいなぁ・・・。

「キャプテンウルトラ」OP曲

2016年05月30日 | アニメ・特撮
BSプレミアムで5/29夜10時50分から放送された、
「宇宙を奏でた作曲家~冨田勲84年の軌跡~」

さすがNHK、自局の豊富な素材や民放のアニメOP、イーハートーヴまで
網羅した素晴らしい番組で御座いました。

手塚治虫先生との関係も紹介され、雄大な「ジャングル大帝」のOPや
画像と楽曲がリンクしまくる「リボンの騎士」など、フルで流して
くれて感激しきり。



しかし、一方で特撮曲が紹介されないのが残念というか。
「キャプテンウルトラ」や「マイティジャック」のどっちかは
流して欲しかったなぁ・・・と。
※ぜいたく言えば「ノストラダムスの大予言」も。

とくに「キャプテンウルトラ」OP曲のカッコよさは筆舌に尽くし
難いほどで。
いろんな音楽を聴いてきた今だからこそ分かるカッコよさもあるんですよ。

歌手:ボーカル・ショップ、東京マイスタージンガー、
上高田少年合唱団
作詞:長田紀生
作曲:冨田勲

特撮テレビドラマ『宇宙特撮シリーズ キャプテンウルトラ』。
1967年4月~9月まで放送された、TBSの「ウルトラシリーズ」第3弾。
日曜日19:00からの30分番組。全24話が放送。製作は東映。
※円谷プロじゃなかった!



OP曲「キャプテンウルトラ」。
手塚アニメ曲の雄大さに比べ、宇宙空間を疾走するスピード感あり。

よってドラミングもマーチング風スネアじゃなく、シンバルワークで
速さを表現。これが、もう「JAZZ」!!

反対の左チャンネルから聴こえてくるホーン・セクションは、まさに
ビッグバンド!

要所で差し込まれるストリングスやマリンバはクラシック!
もうゴチャ混ぜというか、あらゆるジャンルの美味しいトコ取りと
言うか・・・。

それでいながら楽曲にチグハグさ一切なし。
あらゆる要素を一体化させる冨田サウンドの発芽は、この頃から既に
あったのだ。

こだわりの音響も健在。
それぞれのパートが「ここ」という時に前面に出てくる。
オープニングのBass音とシンバル音→男性声のヴォーカル→
ホーン、ストリングス→掛け声「スリー、ツー、ワーン、ゼロ」
→発射音!→少年声が前面に出てくるサビ!!



発射音の迫力、広がりも凄まじい。
普通SEは専用スタッフに任せるだろうが、富田先生は自分で
やってるに違いない!

声変わり前の少年声でパワフルに歌われるサビも凄まじい。
青年男性声を掻き分けるように「♪そーれゆーけキャープテーン・
ウルトラー!!」と前面に飛び出してくる。
少年声なのに一番高いトコロで追いつかず、裏声にならざるを
得ない歌メロ。

厳しい!
歌い手に厳しいというか、冨田曲は「プロ」に委ねられる楽曲なのだ。
※「レオのうた」は弘田三枝子、「リボンの騎士」は前川陽子!

重厚さ、スケール感でも手塚アニメの曲と遜色ない「キャプテンウルトラ」。
ここ数日、冨田劇伴曲で作ったセットリストを通勤時に聴いているんですが
最もヘビーローテーションとなってるのでした。

「Dr.Coppelius」チケット発券

2016年05月30日 | 邦楽
セブンイレブンで発券。

当初とはタイトル名を変えて

~冨田勲 追悼特別公演~ 
 冨田勲×初音ミク 
 交響曲「Dr.Coppelius」

・・・として上演が決定しております。



ぴあ先行予約で取ったから
1F10列目だ。

NHK BSプレミアムの追悼番組、「宇宙を奏でた作曲家 ~
冨田勲 84年の軌跡~」のエンディングを見る限りでは
「月の裏側」「天女」「バレエ」というキーワードも
聞かれた。



またスケール豊かな総合芸術をもって我々を感激させて
くれるのだな。

「Dr.Coppelius」チケット発券開始

2016年05月29日 | 邦楽
チケットぴあの先行予約分、発券が始まった。
私にもメールが届いた。



Aru-Rodgers様

チケットぴあをご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
ご購入いただきました下記チケットの発券準備ができました。
2016年5月28日(土) 10:00からお引き取りいただけます。

■ご購入内容は購入履歴からもご確認できます。

【ご購入内容】
■引換票番号:************
■公演情報
公演名:冨田勲 追悼特別公演 冨田勲×初音ミク 交響曲「Dr.Coppelius」
公演日:2016年11月12日(土)
会場名:オーチャードホール(東京都)
席種・枚数:S席 10,000円 × 1枚



「遺作」なんて言葉は使いたくないが、
TOMITA最後の大作を、心して鑑賞したい。
そんな思いです。

早いとこ発券しなきゃな。



【冨田勲 追悼特別公演 冨田勲×初音ミク「ドクター・コッペリウス」】

会場:Bunkamuraオーチャードホール

2016/11/11(金) 開場18:00 / 開演19:00
2016/11/12(土) 開場12:30 / 開演13:30
2016/11/12(土) 開場17:00 / 開場18:00

【料金】S席¥10,000 A席¥8,500(全席指定)
 ※未就学児童入場不可

【ぴあ独占先着先行】
2016/4/22(金)10:00~5/15(日)23:59 ※終了

【オフィシャルサイト特別先行】
2016/5/16(月)10:00~5/27(金)23:59
チケットぴあ http://w.pia.jp/t/coppelius/

【チケット一般発売】
2016/5/28(土)10:00~
オフィシャルサイト http://www.dr-coppelius.com/

糸川英夫博士が「COSMOS」に寄せたフーリエの数式

2016年05月29日 | 邦楽
先日ブログにUPした「冨田勲/宇宙幻想」。
ライナーノーツに載っていたのは糸川博士の「随想」

「冨田勲はかもめのジョナサンである」までは分かったが
フーリエの数式まで持ち出されているのには驚いた。
つ~か、フーリエなんて初めて知った。



もう、ナンダカワカラナイ。
天才は奇人。
イトカワ先生、マッドサイエンティトな部分があったという。

言ってみりゃ奇想天外なアイディアを思いついちゃ実現して
しまう冨田先生もマッドだ。

手塚治虫先生も。

でも愛されたのは、それを実現するポジティヴなエネルギーが
あったゆえ。

色んな物を受け入れる懐深さゆえ。
※手塚先生なんて受け入れた上で嫉妬してた。

天才同士が呼応していた時代。

冨田サウンドのコミカルな部分は手塚漫画のヒョウタンツギや
赤塚ギャグ漫画のキャラクターから来ているなんて・・・・、
海外の音楽ファンが知ったら驚くだろうな。



P.S.
タワレコ・トークショーでは「手塚旋風に巻き込まれましたよ」と
笑いながら語っておられた冨田先生。

TVアニメ劇伴を作曲した縁で、実験的前衛作アニメ「展覧会の絵」に
曲を付けた冨田先生。

そもそも手塚サイドはオーケストラ版を使う予定だったが、版権を持つ
海外出版社からNGを食らい、急遽冨田先生に依頼されたという経緯が
あるから、とにかく時間が無い。

結局、「線画」のイメージで最小限の音作りで乗り切った冨田先生、
後のシンセ版「展覧会の絵」を絵の具を塗り重ねるイメージで作り上げ
たのはリベンジの意味もあった模様・・・。

面白いのは、
富田先生が後に「冨田旋風」で周りを巻き込むようになった事。

「ドーン・コーラス」や「サウンドクラウド」、そして初音ミクとの
競演・・・。

しかも、スケールがデカイ。
クレーンからヘリ、建設機械、ヴァーチャルアイドルとオーケストラの
組み合わせ(再演ではプロジェクション・マッピングも!)。



スタッフやプログラマーも巻き込まれがハンパじゃない。
普通は「ムリ!」って言いたくなるトコロだが、もっと大変な事を
乗り越えた世界のTOMITAに「やりましょう」と言われちゃ、
諦めは御法度だ。

「今回だけじゃない。もっと先を見据えての事ですから」
その殺し文句で多くの人が動いた事でしょう。

その方々が近い未来、冨田旋風の経験を大きく活かして活躍される事。
私はそれを期待しています。

オバマ大統領が広島を訪問

2016年05月28日 | 生活
5月27日、アメリカのオバマ大統領は、原爆投下国の現職大統領として初めて
被爆地・広島を訪問。
広島平和記念公園を訪れて原爆慰霊碑に献花した。

平和記念公園に着き、すぐに公園内にある原爆資料館に入ったオバマ大統領、
10分ほど観覧し、原爆慰霊碑に花輪を捧げ、10秒ほど目を閉じたとのこと。



現職の米大統領のヒロシマ訪問は歴史的とも言え、
まさに「チェンジ・イズ・ゴナ・カム」。

被爆者団体の方々も「来てくれただけでも・・・」と改めて謝罪を求めず、
むしろ沿道に並ぶ人々は歓迎する雰囲気。

オバマ氏が被爆者の高齢男性と抱擁するシーンなど感動的でさえあった。

謝罪こそなかったが「罪もない多くの人が亡くなった」と発言したことは
「罪もない人々を殺した」と言ったに等しいのだから、米国国内で大きな
勢力である退役軍人団体の反発を考えると、よく言ってくれたという気が
いたします。

過去に核軍縮の責任を負う宣言もあるオバマ氏。
あらためて、その重要性を強調した事は日米関係においても大きな足跡を
残したと言えるでしょう。



ここで思い起こされるのはレッド・ツェッペリンの広島公演・・・。

1971年9月、全盛期でありながら全員が20代の若きHRの王者は東京・大阪の
次に広島を公演会場に加えた。

言うまでもなく「ヒロシマ」を体験するためだ。
悪名高き都内ホテル乱痴気騒ぎや、夜行列車内での狼藉三昧はさておき、
当時珍しい英米の大物が地方都市でベスト・パフォーマンスを演じた事は
大きなエポックだった。

そして、広島平和記念公園を訪れて原爆資料館を訪れたメンバーは大きな
ショックを受けたという。
正常な神経を持つ人間なら当然だ。



ここで彼らが立派だったのは広島市役所を訪れ、被爆者援護資金として
約700万円の寄贈目録を市長に手渡した事。

当時日本グラモフォンの担当として同行していた折田育造氏が語ったものだ。
「明け方まで飲んで、目なんか真っ赤だったくせに、ロバート・プラントが
市長の前で背筋を伸ばして立派なスピーチをするんだよ。あのワルガキがさ、
エライと思ったねぇ・・・」と。

山師マネージャーのピーター・グラントや吝嗇家ジミー・ペイジが寄付を
言い出す筈はないから、やはりロバートの意見が大きかったのではなかろうか。

「人間はここまで残酷なことをするのか。そこまで最低の生き物だとは認めたく
ない。こんな無惨なことをするのは愚かなことだ」と語ったツェッペリン。

日本人としてヒロシマに心を馳せてくれた事、寄贈してくれて事には感謝、
感激の思いだ。



しかし、「人間は・・・」で主語を大きくされても困る。
個人的には「そこは『アングロサクソンは・・・』だろうが!」と毒づきたい
気持ちもあった。

「あんたらだよ!」・・・と。
「白人が有色人種を核兵器の人体事件に使ったんだよ!」・・・と。

しかし聡明なプラントはこう語ったという。

「僕らは原爆投下の後で生まれました。だから僕たちに誰かを責める権利は
ありません。それをしでかしてしまったのは人類なのです。僕らの誤った
過去は責められるべきです 。
僕らはこのことについて誠実に謝罪の気持ちを表現したいと思います。
そして、少しでも自分たちが苦しんでいる人たちの助けになれればと考えた
のです。少しでも力になれるなら、実に光栄だと思います」(一部略)

主語を大きくしながらも、一方で「謝罪」と発言しているのだ。
2016年の米現職大統領と同じ謙虚さで罪を認めているのだ。

やはり、この英国青年ミュージシャンによるヒロシマ訪問も語り継ぐべきだ。

核兵器使用を憎みつつ、ヒロシマはオバマへ恨みを向けることがない。
大量殺戮を憎みつつ、英国の青年達の行動には改めて敬意が湧いてくる。

そんな事を思ったオバマ氏ヒロシマ来訪ニュースで御座いました・・・。

再聴CD「冨田勲 宇宙幻想~COSMOS~ 」

2016年05月27日 | CD紹介(邦楽)
「宇宙幻想~COSMOS~ 」

「宇宙3部作」の第2作で、その名の通り宇宙をテーマにしたアルバム。
本作からローランドMC-8などのデジタルシーケンサーが導入されたとの事。

昔、FM放送で流された「アランフェス」に感動した事を思い出す。

成毛滋さんもシンセ演奏した「タンホイザー」など、クラシックの
有名曲やシンセによるSE(蒸気機関車など)、まさに「これぞ
シンセサイザーの音」が詰まった1枚だ。

「シンセの音は冷たく感じる」という声も分かるが、それゆえに
現実離れした夢世界を浮遊する感覚に浸れる。

蒸気機関車の音など、真っ白な厳冬の雪世界を走り、やがて宙を
滑走する「銀河鉄道」が目に浮かぶし、
「シンセは音の絵の具とパレット」と語った富田先生の真骨頂だと
確信できるサウンドの数々が収録されているのだ。



国内盤

1.スペース・ファンタジー
  ツァラトゥストラはかく語りき(R・シュトラウス)
  ワルキューレの騎行(ワーグナー)
  タンホイザー序曲(ワーグナー)
  ツァラトゥストラはかく語りき(R・シュトラウス)
2.パシフィック231(オネゲル)
3.答えのない質問(アイヴズ)
4.スター・ウォーズのテーマ(ジョン・ウィリアムズ)
5.アランフェス(ロドリーゴ)
  アランフェス協奏曲:第2楽章
6.ソルウェーグの歌(グリーグ)
7.ホラ・スタッカート(ディニク/ハイフェッツ)
8.ソラリスの海(J・S・バッハ)
  3声のインヴェンション 第2番(BWV 788)
  我汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ(BWV 639)
  3声のインヴェンション 第2番
※アンドレイ・タルコフスキーの映画「惑星ソラリス」に
  インスパイアされた作品。
 「我汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」は映画でも使用された曲。



ライナーノーツには冨田先生自身の解説あり。
しかも、あの糸川英夫博士も寄稿されている!

「冨田勲は、かもめのジョナサンである」なんてコメントが
いかにも時代がかっていて面白い。
「群れを離れる孤独を恐れるより、もっと強い想像への執念に燃えている」
・・・というわけだ。

糸川博士が作った戦闘機のフォルムに憧れた冨田氏。

敗戦で飛行技術の開発が禁止された糸川先生は音響の世界を研究した。
※そこでも学位を取るんだから凄いというか・・・

本作のCDライナーにも「自分が当時研究したテーマはバイオリンの名器
ストラディヴァリウスの秘密だった。近代の工場で作られる楽器との違い。
それが何なのかを解き明かす数学物理的道具、それはフーリエの級数理論
である」・・・と、私なんかにゃ全く理解不能の数式が記載されている。



「こんなのCDのライナーで書くか?」って内容が非常に興味深い。

「物理的にストラディバリウスの音を合成(シンセサイズ)できなかった」
糸川氏は航空工学の世界へ戻り、数々の研究成果を残した。
日本ロケット工学の父と言われた偉人である。

老境手前でバレエを習い、バレエ団に所属したというのも凄い。

出演されたバレエ曲を冨田先生が作ったが、それはシンセ曲だったと。
総合芸術として一般のファンから評論家まで多様な人々を感動させた事。
自分も研究した音響において高いレベルで活動する冨田氏への敬意が、
そのライナーから受けて取れる。

おたがいの尊敬が呼応し、
それが後の「PLANET ZERO」や「Dr.コッペリウス」に繋がると思うと、
本当に感慨深い思いがいたします・・・。

NHKの「冨田勲追悼特集」もうすぐ放送

2016年05月26日 | 邦楽
5/5に亡くなった冨田勲氏を偲び、NHKはドキュメンタリーの
「宇宙を奏でた作曲家 冨田勲84年の軌跡」をBSプレミアムで
5月29日(日)放送する。

大河ドラマテーマ、映画「学校」、アニメ「ジャングル大帝」など
彼が作った名曲を振り返る。

テレビドラマやアニメで親しまれたテーマ曲の数々、
シンセサイザーによる名作、奇想天外な試みが世界中で
話題となったサウンド・クラウドなどなど・・・。

アーカイブ映像に新しい場面もまじえて、冨田勲先生の音世界を
振り返る内容で、インタビューでは小室哲哉、松武秀樹、山田洋次、
吉松隆といった方々が出演されるとの事。



【宇宙を奏でた作曲家 冨田勲84年の軌跡】
NHK BSプレミアム 5/29(日) 22時50分~(70分)

また、
NHKでは、このほか過去に放送した冨田先生の特集番組を
再放送、またはアーカイブ放送を実施。
「音の巨人」の偉業を称える。

【ETV特集「音で描く賢治の宇宙 冨田勲×初音ミク 異次元コラボ】
(2013年2月3日放送分の再放送)
 放送予定 5/29(日)Eテレ 0:50~1:49 ※28日(土)深夜

【NHKアーカイブス「理想の音を追い求めて 冨田勲さんを偲ぶ】
 放送予定 5/29(日)[総合]13:50~2:55
 ※番組では、
 1984年11月18日に放送したNHK特集「冨田勲の世界/ドナウ川・
 光と星のコンサート」が放送される



録画設定は完了。
休みの日、ゆっくり見よう。

そして永久保存だ・・・。

「重版出来!第7話」感想

2016年05月25日 | 漫画
今回は、ムロツヨシ演じるベテラン・アシスタント沼田メインの話。
そこに永山絢斗が演じる新人・中田伯が絡み、沼田の人生が大きく
動く回でした。

そこに過去の売れっ子・漫画家も牛露田獏も登場。
クセのある元・天才ギャグ漫画家とその家族を交えてくるあたり、
上手いなぁ・・・と思いつつ、例によって「うわあああ」と我が身を
振り返ることになってしまいました。

天才型の青年・永山は「ネームはいくつでも書ける」と主人公の新人
編集者・黒澤に「早く連載やらせてください」と訴える。
三蔵山先生のところでアシスタントを始めたばかりなのに、
バイタリティの凄さを感じさせる。

主人公の黒澤心は、そのネームを読んで「すごいです。絶対に連載
取りたいです」と目を輝かさせる。

不幸な環境で育ちながら「漫画があったから生きてこれた」永山。
実家が造り酒屋で帰るところがある沼田。大学の漫研で一番上手く、
20歳で賞も獲ったが、それ以降ボツ続きで三蔵山先生のアシスタント
となって20年・・・。

趣味は落語を聴くこと、人間観察にも余念がない。
三蔵山チームのまとめ役として、そつ無く仕事も日常もこなす。
メガネとボサボサ髪が絶妙、まさにムロツヨシ独壇場。

しかし、男前・永山絢斗が演じる大物青年も容赦なし。
アシの先輩にも言いたいことを言い、本棚にある他作家の漫画には
「平凡でクソつまんない」と毒づき、自分は下手なくせに矢鱈と
連載を急く。

永山の新人賞作は「下手」と揶揄されながらも、一方では励ます
ような読者メールも届いている。
その作風の異様な迫力は力ずくで読者を抑えこむのかも知れない。

ふと中田のネーム帳(Vol.7)を見た沼田は、余りの迫力に気圧され
半狂乱のうちにインク(墨汁)を投げつけ、汚れたネーム帳を隠してしまう。

一方、和田編集長と主人公は、元・天才ギャグ漫画家の牛露田獏に
会いに行く。
昔は赤坂へ原稿取りに出向いていた和田だが、アパート住まいの
様子に顔を曇らせる。

過去の絶版本を電子書籍化する話をすると、牛露田「漫画は紙で
見るもんだ」「テメエらに俺の魂売るか」と反発。
和田が「実現すれば、失礼ながら生活も今よりは・・・」と言って
しまい、主人公もろとも水を掛けられてしまう。

沼田はボツになったネームを「いつか、自分の事がわかってくれる
編集に出会って、好きな漫画を描ける時になったら、描こう」と
引き出しに溜めていた。
三蔵山先生に「コメディっぽくしたらどうでしょう」とアドバイス
されても、「それは僕の作風では・・・」と応じる事が出来ない。

大物なんだか抜けてるんだか分からない中田は、資料を探そうとして
沼田のネーム帳を引き出しからを引っ張りだして読んでしまう。

「オマエに読ませられるようなシロモノじゃない!」と激昂する沼田
だったが、ネームの本質を理解して感動し涙を流す中田に驚きの目を
向ける・・・。



黒澤心は補導された牛露田の娘・アユを引き取りに警察へ。
渡した名刺宛に連絡が来たのだ。

球技大会があり、そんなのに付き合っていられないと中学をサボった
アユは、新聞配達のバイトがあるため開放されたかったという。

アユの母親は働き過ぎて死んでしまった。漫画に殺されたという。
「漫画なんかのために」・・・と。

父の漫画を読んだ事もないアユ。
黒沢が「たくさんの人を楽しませていたんだよ」と諭しても聞かない。
「私は普通がよかった。普通の家がよかった」と顔を背ける。
※牛露田先生の絵柄が赤塚先生っぽいのがニクイ・・・

それでもアユは一瞬笑顔を見せた。
屈託ない黒沢が喫茶店のメニューで嬉しそうに迷った時、「(私のを)
一口あげるよ」と告げた途端に喜んだ黒沢の仕草を見た時だ。
母もそうだった・・・と。
※このコの演技もスゴイねぇ。殆ど素の笑顔だよ・・・。

場面は三蔵山宅。
先生に決意を告げる沼田。とうとう40歳になったと。
いつかいい編集者に認めてもらえると、本気で戦わないまま来てしまった。
夢を追いかけている自分は他の人とは違う。そう思いたかった。特別で
いたかった・。

アシを辞めるのか?
ひとり貧しくなっても描き上げて持ち込みする気なのか?

しかし、沼田の決意は違った。辞めて実家に帰ることだった。
別れ際「落語が入ってる。勉強になるぞ」と、iPodを中田に渡す沼田。

「漫画を辞めるんですか?」と尋ねる中田。

「お前が泣いてくれたからもうイイや。インクぶちまけたの俺だよ。
・・・なんでか分かるか?」

「絵が下手でムカついたから?」と真顔で言う中田。
「オマエは・・・!」と大笑いする沼田。

「これだけは捨てられなかった。貰ってくれ」と沼田が中田に
手渡したのは20歳で賞を貰った生原稿。
絵柄が如何にも80年代。

ラスト、実家の酒屋を手伝う沼田の姿が。
自筆のポップには「新酒出来!」の文字と、それなりに今っぽく
なっているイラスト。

夢を諦める悲しいストーリー。
やるせないというか、見てて辛いというか。
まぁ、でもさすがにフィクションらしく話を盛り上げてるなという
気もします。

天才型の中田と、突き抜けられなかった沼田という、極端な比較。
なんか、とことん噛み合わない感じも面白かった。

中田に落語聴かせてどうするんだ・・・とか。(しかも志ん朝さん!)
中田に原稿渡しても扱いに困るだろう・・・とか。

面白いし、毎回心動かされるけど、ホント気楽に見れないドラマだ。
視聴率が気になるなぁ・・・。

安井じゃないけど
「いいもの作っても数字が上がらなきゃ何にもならない」を地で行っちゃ
シャレにならないよ・・・。

物書きや物書き志望、元物書き見習いからすると、すごくグッとくるドラマ
だが、一般の人はどうなんだろう。

うちの子なんて同級生が見てるからと夜10時のドラマなのに見ようとするし
子供に伝わる何かがあるんだろうね。伝わって欲しいね。

まぁ、ホント重い回だったけど救いはあったよ。
中田が沼田のネーム見て感動したり・・・ね。

だってね
現実には沼田みたいなのが書いたネームこそ、ホントにクソつまんなかったり
するからね。

アニメ「暗殺教室」盛り上がりっ放し

2016年05月24日 | アニメ・特撮
週刊少年ジャンプで連載された原作漫画は
もう終了しているけど、まだまだアニメは
盛り上がってます。



基本、原作通りで進むアニメ。
元を読んでたらストーリーは事前に分かるの
だが、それでも十二分に楽しめてしまう。

そもそも原作が優れている。
さらにアニメ独自の演出も素晴らしい。



「実は茅野ちゃんが自分で触手を移植した暗殺者だった」
というのも衝撃的だったが、
暴走する茅野ちゃんを止めるために渚が取った策も
「キャ―――――――――!」てなもんでした。

「渚の舌が!」
「くりぃむれもんっぽく動いた!」

「茅野ちゃん、替わってくれ」てなもんである。
※そっちかよ!

いや「渚、オレと替れ」でもイイんですがね。



見舞いに行った渚をマトモに見れず悶々とする
茅野ちゃんも可愛くてしかたない。

女子キャラの暴走回は盛り上がります。
ダンバインの「ハイパー・ジェリル」然り。
フレッシュプリキュアの「イース禁断技」然り。



アニメ的なテンポは原作が終わってる分ムリに
間延びさせずに演出されてる印象。

駆け足っぽいが、無理に急いでるようにも
感じさせないのは嬉しい。



殺せんせーの過去と雪村あぐり先生の関わり。
囚われのアサシンに接するうちに心を通わせるように
なる経緯はオリジナル過ぎて突っ込む要素が見当たり
ません。
※これ以降もそうですが



一気に「殺せんせー」モードになる元祖・死神だったが
自分の余命を知って邪悪な部分が再び覚醒。

その結果あぐりを死なせてしまい、生徒たちを託された。



・・・それが殺センセー誕生の経緯なのだが、物語は
一気に「殺す派」と「救う派」の対立に至る。

ここでまた渚君が登場。
カルマ君との対立から最後の一騎打ちまで魅せられて
しまいましたよ。



ちなみに我が子の同級生は「暗殺教室」を録画視聴して
いるそうで。

これまで私が見てるのに冷ややか目を向けてた我が子も
実写版映画「暗殺教室」を友達と見に行くような話を
しておりました。

「うしおととら」も同様で録画視聴してる友達の話題が
たびたび出て来たりする。

そのたびに「しぶい子だね~。わかってるね~」と
わざと言ったりする陰険オヤジな私なのでした。

フンだ。ザマミロ。
そもそも大人がアニメ(漫画)見て何が悪い。

良い物はイイのだ。

「CureMetalNite2016」に田野アサミさん出演決定

2016年05月23日 | プリキュア
Wabラジオ「アキバ鋼鉄製作所」で発表されました。
【CureMetalNite 2016 The Last】にスマイルプリキュアの
キュアサニー役の田野アサミさんが参加するとの事です。



普段から「アキバ鋼鉄・・・」で高梨さんの相方パーソナリティを
務めている田野さん。

「CureMetalNite2015」にも参加され、キュアサニーのキャラ・
ソンを見事に歌い上げた事もある人です。

「アキバ鋼鉄・・・」での発表によると、今回は持ち役キャラソン
以外にも数曲振られる模様。

「CureMetalNite2015」で堂々のステージ度胸と歌唱ぶりを
見せた田野さん、今回も大いに期待できそうです。



【高梨康治 -CureMetalNite 2016- The Last】

出演:
高梨康治(Keyboard)、藤澤健至(Guitar)、茂戸藤浩司(Taiko)、
満園庄太郎(Bass)、市川義久(Drums)、Remi&ますだみき(Chorus)、
-KIJI-(三味線)、元永拓(尺八)、他



日時:
2016年8月27日(土) 
OPEN 17:15 / START 18:00

会場:新宿ReNY (「CureMetalNite2015」と同じ)

料金:
前売 ¥6,400(税込)/1ドリンク別
(全席自由 整理番号順入場)

☆最速先行受付:チケットぴあ
※3月26日(土)12:00~4月10日(日)23:59
受付終了

一般発売日:2016年5月28日(土)
チケットぴあ (Pコード:293-043)
ローソンチケット (Lコード:74400)
e+/イープラス

ドラマ「重版出来!」第6話

2016年05月22日 | 生活
家庭優先でドライな編集者・安井にスポットライトが
当てられた回。
やっぱりグッと来てしまいました。

安井の手法は、
話題性ある原作メディアミックスに際してのコミカライズ。
画像サイトへ自作をあげる絵描きにストーリーをあてがい、
単行本をヒットさせ、コンスタントに収益を上げていく。

漫画家との関わりも最小限。
しかしデビューをチラつかされた同人作家などは話に乗って
しまい、その後1作で放り出される事も。

他の雑誌に移ったり同人誌に戻ったりする漫画家も多く、
安井には「新人つぶし」の異名が・・・。

担当の女流新人を横取りされた形の主人公・心は、使い捨て
しないよう懇願するも、安井は電話一本で「あれボツね!」
・・・と言い放つ。

前の週、そんな感じで終わったから「どうなる事か」と
思ったら。

漫画の実写版で主人公を演じるアイドル事務所の急な要望=
「アイドルのイメージに近い髪型に変えてほしい」・・・と
いう事だった。

ここで「絵描きチェンジ」じゃなくて良かった・・・そんな事
思った私は悲観性なんでしょうか?

・・・とはいえ、
ペン入れまで進んだ原稿のやり直しを指示された“生真面目な
女流新人”東江さんは、苦闘。

髪型が変わればイメージも変わる。仕草も構図も変わる。
・・・とボロボロになりながら描き直し。

東江さんから電話を受けた心は、相談に乗ったうえで
家まで赴き、励ます事に。



もはや原稿に向かっただけで自家中毒を起すほどに
追い詰められた東江さん(けっこう美人)。

憤る主人公に編集部の先輩が安井の過去を話し出す。

以前の安井は、土日にも関わらず特定の実力派・漫画家
詣でする熱心な編集者だったという。

その熱意にうたれた漫画家は『コミックフロー』で連載を
始めたが、「よい漫画があった」にも係わらず、雑誌は
売上が伸びず廃刊へ。
※当時の副編集長は現「バイブス」の和田編集長

最後まで廃刊回避に尽力していた安井だったが、廃刊の
情報を他から知った漫画家から激しく叱責され、絶縁を
言い渡される。

さらには家族を省みなかった事から配偶者にも愛想を
尽かされかけ、自社役員の心無い言葉にブチ切れた
安井は、以降すっかり変わってしまったというのだ。
※この辺、安田顕の演技が素晴らしい・・・。

話は現在に戻り、
安井と東江さんの打ち合わせへ。
コミックスは完成し、重版が掛かるヒットとなっていた。

コミックスの表紙を自らのイラストからタレント・フォトに
変えられても抗う事をしなかった東江嬢だが、安井から提示
された「次も売れる作品の作画を」という具体的条件を断って
しまう。

「好きなマンガで道具にされたくない」・・・と。

無表情を装いつつ、目に涙をためる安井。
「そうですか、分かりました」と深追いもしない。
※この辺、安田顕の演技が素晴らしい・・・。

出版社を出たところで主人公に会った東江さんは、大学を
卒業して働きながらでも、もう一度自分の作品を描きたいと
語り、「その時は黒沢さんと・・・」と再び手を繋ぐのだった。

安井の気持ちを察したか、「お前が確実に数字を出す事で
ウチは冒険できている」と和田編集長が語りかける。

う~ん、切ない。
良いもの作れば売れる・・・とは必ずしも言えないのが現実
なんだよねぇ。

安井の数字に対する拘りは、こういった過去の出来事や、
雑誌・漫画家・家庭を守る為のものだったんだなぁ・・・。

じゃあ、「東江さんはどうなるの?」って話だが、安井は
(アイドル事務所の横槍以外では)描き方に関してノータッチ
なんだよね。
本当に言いなりにさせるなら全部指図して良さそうなもんだが
(時間を掛けない主義だとしても)ある意味、好きに描かせて
いたりする。

気が済むまで描くのも自分の拘り、でも描いた事は無駄には
ならない。
言っちゃなんだが新人が自己のダメ出しで2本分描く結果に
なった。倍のキャリアを積めたのだ。

原作付きとはいえ、実戦体験は積めたのだ。
言葉は悪いが、他人の褌で経験が積めたのだ。

新人漫画家でありがちなのは、ストーリーは見事なのに
演出力を含む画力がそれに追いついていない事。

音楽と違って後に「セルフカバー」も出来ない。
※音楽だってセルフカバーが可能になるくらいキャリアを
 積んだ後は初期の勢いは無くなってるし・・・

次に自分のストーリーで作画する時、今回の経験が活きる事は
間違いない。
※商業モノを1回描いてるか描いてないかはエライ違いです。

単行本だって3刷目ではイラスト・ヴァージョンに戻って
いるかも知れない。

同人に戻るのも自分の判断、他に持ち込むのも自分の判断。

あまり安井を擁護するのもナニかと思うが、やっぱ安田顕の
演技が良かったから感情移入しちゃいましたよ・・・。

黒木華、オダギリジョー、荒川良々、濱田マリ、ムロツヨシ、
高田純次、小日向文世、要潤・・・。
よい演技されてます。

次回はムロツヨシ・メイン回。
アシスタント10年選手のストーリー。
また締め付けられそうな予感がしますよ・・・。

※しかし「アオイホノオ」組の好演が続きますね。
 どっちもイイ配役で、イイ演技されてるんだなぁ・・・。

訃報:声優 水谷優子さん

2016年05月22日 | アニメ・特撮
水谷優子さんが、5月17日に乳癌のため
亡くなっていた。

「ちびまるこちゃん」のお姉ちゃん役として
知られる女性声優さん。



1964年生まれなので、まさに「百恵ちゃん」や
「ヒデキ」の世代だったんだね。
※「ヒデキ――!」は演技を超えてたのかも・・・

2年前には「暴れん坊力士!!松太郎」でマドンナ
女教師役の南令子を演じていらしたんですね・・・。


※キャラデザが「ちば美人」じゃない!
  ・・・と私が騒いだのも懐かしい。
 でも、お声のイメージは令子センセそのままでした。

経歴を確認したところ
・ミニーマウスの日本語吹き替え
・「エースをねらえ!2」主人公の岡ひろみ
・「YAWARA!」のアンナ・テレシコワ、
・21世紀版「ブラック・ジャック」のピノコ

~そういった役どころも担当されていたんだな。



さらにアニメ・ファンからは「ふしぎの海のナディア」の
マリー役での知名度も高い。

そして、「マシンロボ・クロノス」の重要キャラ、
(~というか殆ど主人公)レイナ役・・・。



渡辺宙明先生・劇伴の「マシンロボ クロノスの大逆襲」の
レイナ・ストール。

宙明先生トークショーで特集されてたアニメじゃないか。

やるせないなぁ・・・。
まだお若いし、役の幅も広がって色んな仕事をこなす
可能性あった人なのに・・・。

既婚者でもあった水谷さん。ご家族の嘆きは如何ほどか、
想像するだけでも切ない。

水谷優子さんの御冥福をお祈り申し上げます。

新宿ダブリナーズで昼飲み

2016年05月21日 | 生活
また
寄ってしまいました。



ランチの時間だが
昼食は他で済まして

ディスクユニオンで
中古盤探しやった後

生ハム・ルッコラ巻きで
キルケニー1パイントを
味わう。



生ハムの塩っ気がイイ具合。
BGMは
アイリッシュ・フォーク。
※そうこなくっちゃ!

まったりと贅沢な時間が
過ごせましたとさ。

5/15新宿文化センターでGETしたフライヤー

2016年05月20日 | アニメ・特撮
急いで退場したのだが、
それでも親切に関連チラシをくれましたよ。

アニキ、ミッチー、影山ヒロノブ氏
「BIG3」によるスーパーライヴ。



※もうすぐじゃん。

そして
アニキのアニメ歌手45周年記念ライヴ。



ゲストが「ささきいさお」さん。
豪華です。

次は配られた物じゃなく、
文化センターのフライヤー・ケースに
入っていたパット・メセニー来日公演モノ。



開演前にロビーをウロウロしてたら見つけて
しまったんですね。

新宿がらみで、ピットインのイベント冊子も
ありました。

演芸モノもあったりして、顔を緩ませながらの
チラシあさりで御座いました。