【ロジャー・ダルトリーのブルース】
以前は彼の歌唱からは全然ブルース・フィーリングを感じなかったが・・・・。
今回、フロントの3人がスツールに座ってアコギのギターフレーズを弾き始めた時は
少し驚きつつ、それが「マニッシュボーイ(アイム・ア・マン)」で、それをまたダルトリーさんが見事に歌い上げたのに2度ビックリ。
ホント、The Whoの頃「R&Bやブルースの影響を受けた楽曲でデビュー」と
言われても全然ピンと来なかったし(カヴァーこそ演奏してたが)、M・ジャガーやV・モリソンやS・ウィンウッドやR・スチュワートやS・マリオットに較べて「黒っぽさ」で劣る事を自覚したからこそ
「Tommy」で新たな展開に歩み出た・・・と思っていたので、今回の「黒っぽい」演奏と歌唱には考えを改める必要ありか・・・と感じさせられた次第。
ロッキンオンのインタビューでも
「Tommy以前のオレはR&Bやブルースのシンガーだったしな」と自信マンマンに語ってますし。
【チケット売れ行き】
芳しくない・・・のはホント残念だったが、
買って観に来た人はホントに本当にロジャーとThe Whoのファン。
1曲目から彼らはほぼ総立ち。えらい盛り上がり。
彼らと一緒にノる事が出来たので本望。
UDOさんも色々言われているが、追加公演用の会場を押さえてたかも知れないし
客入りの予想も難しいし・・・で呼ぶ方も難易度が高かったと思います。
ここは「よくぞ呼んでくれた」と感謝。
しかし、早々にネット予約した私に2階席のチケットを送りつけてきたのは
どういう事か!
他の人のブログで「ザ・フーってバンドのボーカリストの招待席が当って、
観に行ったら期待したより面白かったです」みたいな記事を見て
複雑な気分になりましたよ・・・。
ダルトリーさんには「よく来てくれました」の一言。
なんど感謝の言葉を述べても足りません。
【そしてTOMMY】
英語圏の人でも理解不能なストーリー。
なんだか良く分からない。
でも、そういうのが良い。
ピート・タウンゼント独特(?)の「自分との向き合い」「自分と他者との関わり」といった現代社会の普遍的テーマ。
解釈も様々で自由。
トミーが三重苦に陥った理由も、「戦争から帰った父を母の愛人が殺したのを目撃したショックで」「戦争から帰った父が母の愛人を殺したのを目撃したショックで」・・・と映画とアルバムの解釈は正反対。
母親から「あなたは何も見なかった聞かなかった。誰にも言わないで」と言われ、その通りになってしまったトミー。
「ガラス壊したら治っちゃうの?」とミラクル・キュアーを安直と感じつつ、
救世主のように崇められ、勝手に引き摺り降ろされるトミーに「ああ、そのまま救世主で収めずに一人の人間として再出発させるのか」と、ピートのストーリーテリングに感じ入る。
※映画版でも、そのシーンで見せるダルトリーさんの笑顔が眩しく、素晴らしかった。
解釈自由ってのが落語みたいでイイねぇ。
「たがや」なんて最後に刀で切られた首が上空に上がって「いよっ、たが~や~」って言われるのは演者によって「武家」か「たがや」か、まるで逆だもんね。
不条理アリ。
物語に程よいイリュージョンは必要、よいスパイス。
そんな感じで楽しめます。
【やっぱり「ピンボールの魔術師」はイイ曲】
畳み掛ける歌詞の情報量の多さに私のような日本人は圧倒され、引いてしまってたが
やっぱりイイ曲だ。
ピート・タウンゼントはエンディングをアッサリ終わらせるが、今回のアレンジはタメも作ってギターも轟音で盛り上げて終了。
こっちの終わり方もイイと思った。
【今後】
もう少ししたらThe Whoも結成50周年(!)、記念イベントにも期待したいトコロです。
ピートの耳に問題があるのなら、またアコギ抱えてアクションして貰い、大音量のハードロックギターはステージ左にサポートギタリストを配置すれば良いと思う。
ドラムはザックで。
ベースは、いっそクリス・スクワイアで!!(今回のYes公演で、「やはりエントウィッスル直系のスーパー・ベーシストだ!」と実感しました。
以前は彼の歌唱からは全然ブルース・フィーリングを感じなかったが・・・・。
今回、フロントの3人がスツールに座ってアコギのギターフレーズを弾き始めた時は
少し驚きつつ、それが「マニッシュボーイ(アイム・ア・マン)」で、それをまたダルトリーさんが見事に歌い上げたのに2度ビックリ。
ホント、The Whoの頃「R&Bやブルースの影響を受けた楽曲でデビュー」と
言われても全然ピンと来なかったし(カヴァーこそ演奏してたが)、M・ジャガーやV・モリソンやS・ウィンウッドやR・スチュワートやS・マリオットに較べて「黒っぽさ」で劣る事を自覚したからこそ
「Tommy」で新たな展開に歩み出た・・・と思っていたので、今回の「黒っぽい」演奏と歌唱には考えを改める必要ありか・・・と感じさせられた次第。
ロッキンオンのインタビューでも
「Tommy以前のオレはR&Bやブルースのシンガーだったしな」と自信マンマンに語ってますし。
【チケット売れ行き】
芳しくない・・・のはホント残念だったが、
買って観に来た人はホントに本当にロジャーとThe Whoのファン。
1曲目から彼らはほぼ総立ち。えらい盛り上がり。
彼らと一緒にノる事が出来たので本望。
UDOさんも色々言われているが、追加公演用の会場を押さえてたかも知れないし
客入りの予想も難しいし・・・で呼ぶ方も難易度が高かったと思います。
ここは「よくぞ呼んでくれた」と感謝。
しかし、早々にネット予約した私に2階席のチケットを送りつけてきたのは
どういう事か!
他の人のブログで「ザ・フーってバンドのボーカリストの招待席が当って、
観に行ったら期待したより面白かったです」みたいな記事を見て
複雑な気分になりましたよ・・・。
ダルトリーさんには「よく来てくれました」の一言。
なんど感謝の言葉を述べても足りません。
【そしてTOMMY】
英語圏の人でも理解不能なストーリー。
なんだか良く分からない。
でも、そういうのが良い。
ピート・タウンゼント独特(?)の「自分との向き合い」「自分と他者との関わり」といった現代社会の普遍的テーマ。
解釈も様々で自由。
トミーが三重苦に陥った理由も、「戦争から帰った父を母の愛人が殺したのを目撃したショックで」「戦争から帰った父が母の愛人を殺したのを目撃したショックで」・・・と映画とアルバムの解釈は正反対。
母親から「あなたは何も見なかった聞かなかった。誰にも言わないで」と言われ、その通りになってしまったトミー。
「ガラス壊したら治っちゃうの?」とミラクル・キュアーを安直と感じつつ、
救世主のように崇められ、勝手に引き摺り降ろされるトミーに「ああ、そのまま救世主で収めずに一人の人間として再出発させるのか」と、ピートのストーリーテリングに感じ入る。
※映画版でも、そのシーンで見せるダルトリーさんの笑顔が眩しく、素晴らしかった。
解釈自由ってのが落語みたいでイイねぇ。
「たがや」なんて最後に刀で切られた首が上空に上がって「いよっ、たが~や~」って言われるのは演者によって「武家」か「たがや」か、まるで逆だもんね。
不条理アリ。
物語に程よいイリュージョンは必要、よいスパイス。
そんな感じで楽しめます。
【やっぱり「ピンボールの魔術師」はイイ曲】
畳み掛ける歌詞の情報量の多さに私のような日本人は圧倒され、引いてしまってたが
やっぱりイイ曲だ。
ピート・タウンゼントはエンディングをアッサリ終わらせるが、今回のアレンジはタメも作ってギターも轟音で盛り上げて終了。
こっちの終わり方もイイと思った。
【今後】
もう少ししたらThe Whoも結成50周年(!)、記念イベントにも期待したいトコロです。
ピートの耳に問題があるのなら、またアコギ抱えてアクションして貰い、大音量のハードロックギターはステージ左にサポートギタリストを配置すれば良いと思う。
ドラムはザックで。
ベースは、いっそクリス・スクワイアで!!(今回のYes公演で、「やはりエントウィッスル直系のスーパー・ベーシストだ!」と実感しました。