あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

サブカルサミット、モンド21チャンネルで放送

2007年04月23日 | 生活
1月29日に中野のサンプラザホールで行われた「サブカルサミット」。

主催がスカパーゆえ、スカパーのチャンネルでその模様が放送されました。

スカパーのサブカル番組もハイライトで登場し、それに関するクイズをゲスト達が回答するコーナーもあり。

そのゲストは
みうらじゅん、リリー・フランキー、泉麻人、浅草キッド、大槻ケンジ、スチャダラパー、安齋肇、向谷実、清水ミチコなど。

マニアックな人たちが集まって 、マニアックなことを語り合うというイベントとの事だったが。

なんと1発目にやったのが「全員なわとび」。
「運動に関係ある人ゼロだよな!」と云う司会の浅草キッドに、ゲストに対する愛情は感じられず。
人選ミスの印象強し。

一緒に見てた連れは「いとうせいこうなら良かったのにね。あの人、自分で何かヤると外すけど、一癖ある人いじると抜群に面白いから」とコメント。

そして本番の「クイズ大会」では、なかなか個々のゲストが弾けきれず。

ここで、強いのが「芸のある本物のヲタク」。

ハイ、カシオペアのキーボーディストにして熱狂的な鉄道オタク=古谷実さんです!

浅草キッドのチャチャなど耳に入らないとばかりに、持ち込んだ小型キーボードで「電車の出発チャイム」を器用に再現(プロなんだが当然なんだが)、会場のどよめきを呼び込む。

さらに「ワタクシ、九州新幹線の出発チャイムを担当、作曲を行ったんです!」と、凝ったメロディを披露。

「さらに、ある私鉄の出発チャイム、全駅を作曲いたしました!」
「それを繋げると、ひとつの組曲になるんです!」と

――妄想かよ!?と思わせるコメントを連発して会場を沸かせていた。
やっぱ「ホンモノ」は違います。

合間に、みうらじゅん&安齋肇の「勝手に観光協会」や大槻ケンヂや清水ミチコのミニライブが放送されて、なかなか見応えある番組でした。

グダグダなシーンも多かったが(笑)。

スカパー系のマニア番組、他にも色々あるが、今回のイベントに「フランソワ・シモン」や「弘道おにいさん」「なぎら健壱」「山田五郎」「Rolly」が参加してたら、もっと面白かったろうなぁ・・・とも思えたのでした。

この人らの番組については、また別の機会に。

銃犯罪の連鎖

2007年04月22日 | 生活
ヴァージニア工科大学銃撃、NASA銃撃、長崎市長銃撃、東京都町田市立てこもり事件(パトカーに向け銃弾9発を発砲)・・・。

連鎖的に銃による重大事件が発生しているが。

やはり、銃撲滅を目指して立ちあがる時期かも知れない。

アメリカに渡り、買えるだけの銃と弾丸を購入し
(その前に国内で購入も可)

全米ライフル協会を襲撃するのだ。

看板に何万発という銃弾をブチ込み、同団体を解散に追い込む。

それしか方法は無いのかも知れない。

ついに体重72kg超過!

2007年04月20日 | 生活
まぁ、先月の数値ではあるが。

自分史上最高の体重値を記録してしまった。

風邪だ何だで、スイミング出来なくなった昨年秋から(その前から運動量は減ってたが)ズンズン増えて
とうとう72kgを越えてしまった。

そりゃ運動してないのに、食う量だけは変わらないんだから太るのも当然。

特に「腹」にキてるのがアリアリ。
私も遂にメタボリック・シンドロームですよ。

数年前、70kg超過でプール通いを決意、見事に60kg台の前半まで持って行ったモノだが。

泳げなければ私なんて只の出不精。
体脂肪を測るのがコワイ・・・。

コンスタントに泳いでた時期が68kgで、体脂肪10%台。
4kg増えたとして、多分ぜんぶが脂肪・・・。

まぁ、最近は体調も戻って、水に浸かっても喉痛などならなくなったから

スイミング再開、すでに体重も71kgと、上昇カーブから下降カーブへと転換なってはいるが。

どっかで「いつでも落せる」って思ってるんだろうなぁ。
夜の間食やめられないし。

また「蒟蒻畑」まとめ買いするか!
スイミングの距離増やすか!

成毛滋さんの余韻

2007年04月20日 | 生活
ちょっと前は
Mp3ウォークマンで「Dr.シーゲルのフライド・エッグ・マシーン」聴いてたせいで

「♪ドクター・シーゲルズ・フライド・エッグ・シューティン・マシーン♪」
・・・と気が付きゃ口ずさんでいたのだが。

ここ数日は
「大烏が地球にやって来た日」(ストロベリーパス=成毛滋・つのだひろのユニット)ばっか聴いてるせいか

「Woman Coll Yellow“Z”」のサビを
つい口ずさんでしまっている。

「空耳アワー」でも紹介され、タモさんと安齋さんを絶句させてた確信犯的な歌詞。

「♪ウォマン・コール・イエロー・ズィー♪」

・・・けんのんけんのん  
シャレがキツイよ、成毛さん。

西武への裏金追求って・・・・

2007年04月17日 | 生活
将来、数十億で海外に「売れそうな」若者を
早いうちから囲うために使う金銭

それが
上限なく上がっていく事を防ぐ

・・・という動きなのではないか?

そのために
堤氏の影響力を失った西武に狙いを定めた

・・・って事じゃないのか?

楽天のマーくんが見せるふてぶてしい表情が
逆に清々しくさえ感じられる今日この頃。

ダルビッシュなんて「正直者」なんじゃないのか
・・・なんて
感じられる今日この頃。

選手には頑張って「アスリート気質」を育てて欲しい
・・・そう願うばかりです。

松坂、メジャーデビュー

2007年04月17日 | 生活
イチローとの対決で完封した・・・とか。
試合は負けたが、現地では認められてる・・・とか。

色々とスポ紙を賑わしていましたが。

「我ら、松坂世代!」とか言って、たくさんの著名人がエールやコメントを送っていましたが

その中に
しっかり「夏川純」が名前を連ねていたのには
笑わせてもらった。

加護ちゃん・・・

2007年04月17日 | 生活
競泳関係の留守録チェックで一杯一杯だったので
殆んど日記の書き込みが出来てなかったが

その間に色々ありました。

訃報も多かったし、芸能ネタも色々あった。

やはり
加護ちゃんの「温泉お泊り&喫煙」「芸能界復帰は絶望」のニュースはショックだった。

私か?杉作J太郎か?・・・・と、ショックの大きさ競争するほどのショックだった。

アイドルは無理だろうから「ムチムチ水着グラビアで」などと、よこしまな期待を抱いていたのだが
それも泡と消えた。

ファザコンの噂ある加護ちゃん、年上が好きだったのね・・・。

寂しかったのか、不安だったのか
まぁ、可哀想なコではありますわなぁ・・・。

そして、植木等さんも

2007年04月17日 | 生活
「無責任男」植木等さんも逝去。

ご本人はイメージと違って真面目な・・・とか、今更な事は申しますまい。

映画「無責任シリーズ」、レンタルビデオで借りまくりました。

昔を懐かしむ方面から、引っ張り出される事も少なくなく。

「植木等デラックス」「お呼びでないヤツ」など、ご高齢なのにTVレギュラーへ出演されておりました。

まぁ、「デラックス」での談志師匠との会話は、「家元も植木等さんとの共演だから出演をOKしたんだろうな」と理解するに十分な御機嫌振りだったし。

多くの人に慕われた事は想像に難くありません。

もうね
ただただ御冥福をお祈りするだけで御座います・・・。

成毛氏の余韻

2007年04月16日 | 生活
ここ数日、フライド・エッグやストロベリー・パスばっかり聴いている。

フライド・エッグは、やっぱり「とっ散らかった」印象を深めた。

アルバム数枚分くらいのアイディアが凝縮されてるからかねぇ(・・・で、そんなにアルバム出せないから1枚の中で色々やっちゃったと。「桶貸す」なんてアルバム一枚ELPのパロディやる気だったらしいし)。

ストロベリー・パスの方が統一感あるかな。
ギターの音イイし。

下の「Dr.シーゲル・アーカイブス」サイトで紹介されてる幻のバンド「ジプシー・アイズ」(Vo.柳ジョージ)も良い。

海外モノに負けない本格ロックを目指して頑張ってる風なのが素敵だ。

なんというか、70年代の独HRみたいな「英国圏以外でも頑張ってるバンド居たんだなぁ」と感慨覚える音。

一歩まちがえば「これだったらアッチ(英米ロック)の聴くよ」って音だが。

そこで思い出されるのが「タンホイザー」のシンセ・ヴァージョン聴いたレコ関係者の言葉「過剰品質」。

シンクロスコープを使ってそれぞれの楽器の音の波形を撮って、それをシンセで再現しちゃって
ディレクターに「もっとYMOみたいな薄っぺらな音にしてくれないとシンセサイザーっぽく聴こえないだろう・・・?」と言われちゃった話。

ロック・アルバムにしたって、結局は「もっと日本人に分かりやすい曲にしてくれ」って事だったのかも知れない。

成毛さん、言葉では自分以外の日本人ロック&ギタリストは全否定だったらしいが。
(なんか、談志さんみたいだなぁ・・・)

先のサイトでも「成毛の曲を理解できるレコード関係者が居なかった」と、さかんに書かれてるが。

「四人囃子」みたいな優れた日本のロックバンドもアルバム出せてるし。

成毛さん自身の生真面目さや意固地さも、大きく世に出る事を阻んでしまっていたのかも知れないなぁ・・・
なんて考えてします。

しかも「財閥の御曹司」なんてったら、相手も引いちゃうしねぇ・・・

(先のサイトでは一切その事に触れられず。「資金稼ぎに、レコーディング・ギタリストして歌謡曲など1千曲近くに参加」などと記されている。陽水の「傘がない」のギターソロが成毛さんだと聞いた事あったが、左ト全の曲でもギター弾いてらしたとは・・・)

これまでの「ソロ」名義アルバムは、成毛さんの知らない間に出された不本意なモノだったそうだが。
それでもアルバムの評価は高かったりする(私は未聴だが)。

ここはジミヘンの「ファースト・レイズ・ザ・ニュー・ライジング・サン」みたいに、故人の意志を理解する人物が、残された成毛氏の音源をまとめ、編集CDとして発表して欲しいトコロだ。

バラバラに「とッ散らかった」印象しかなかった成毛さんの作品群、
その全容が明かになったら・・・と願わずにいられない。

「榎本俊二のカリスマ育児」

2007年04月11日 | 漫画
「榎本俊二のカリスマ育児」

平成19年2月発行 価格:¥ 840 (税込) 出版社 : 秋田書店

「ゴールデン・ラッキー」や「えの素」で知られるギャグ漫画家・
榎本俊二氏が描く「育児マンガ」。

エッセイ漫画だが、やっぱギャグ漫画家の性(サガ)は死なず。
エンターテイメントしています。

大変な状況でも淡々と反応している主人公(榎本本人)が面白い。

不摂生な漫画家生活の中(奥さんも漫画家)、
「俺たち当分このままでイイよな~」と言っていたトコロに授かった子宝。

執刀医が帰って翌朝まで待たされたり・・・とハプニングだらけでの出産
出生届けなど数々の手続き、夜泣き、おむつ換え、小児科選びの困難
喘息、アトピー、保育園の送り迎え・・・と

色々な事柄を淡々と対応するエノモトの姿に感心し、そして笑うワタクシ。
(いや、本当は大変なんだろうが・・・)

一点も育児を美化してないトコロも新鮮なのかもね。



たしかに
大変だけど、辛くはないのよね。
幼い子供が自分に向かって「笑顔」を見せてくれた感動があるからね・・・。
(涙ぐむ私を見て、連れは「バカねぇ」と、これまた笑顔を見せた)
それだけで報われているからね・・・。

※ちなみにウチの連れは、「蒙古班」ってモノを
 すっかり忘れ、「拭いても拭いてもお尻の汚れ
 が取れない」と延々オシリ拭きで
 ちびスケの臀部を拭っていたのでした・・・

 あと、「いい服を着てる時に限ってゲロかけ
 られる」とか
 「抱っこして寝かせつけた思って降ろしかけ
 たら、床上20cmで必ず目をさまして泣く」
 とか・・・

色々とね、ありますけどね。

主人公が20歳の時の
「オレは子供なんて持つ気はない」
「こんな世の中に生まれてきたら可哀想だろ」などという言い草
そのくせ、生まれたら、それなりに面倒みて可愛がる「変節ぶり」

「お前はオレか!?」と言いたくなる描写が盛りだくさん!(笑)

結局、楽しく読めたこの本も
一番わらえたのは、巻末のあとがきマンガだったな

エノモトの妄想に現れる、10数年後の息子の姿・・・
息子が語る父への言葉・・・

腹抱えて笑ってしまったわ

おすすめ本:アイリッシュ・ソウルを求めて

2007年04月10日 | 洋楽
アイリッシュ・ソウルを求めて

著者:ヌーラ・オコーナー/訳:茂木健、大島豊  
1993発行 大栄出版  価格:\2,548(税込)

ボクシング・ファンならビリー・コンやバリー・マクギガン、
スティーブ・コリンズを・・・
音楽ファンならU2やチーフテンズ、エンヤ、ヴァン・モリソンを・・・

アイリッシュと言われて思い起こす筈。

第1章  黎明を迎えて
第2章  かの気高き孤独の響き
第3章  異邦の客
第4章  荒野をさすらう人びと
第5章  アイリッシュ・ステップ
第6章  ダンスの血を継承した人びと
第7章  革命家の肖像
第8章  帰ろう、故郷へ帰ろう
第9章  アイリッシュ・ロックの胎動
第10章 どこまでも果てしなく
第11章 深い河を越えて
第12章 去りにし日々の光
第13章 ロックの中のアイリッシュネス
第14章 インタビューズ  



「bringing it all back home」の原題通り。
1840年代の飢饉に発する、大移民時代を経て、世界中に飛散し
やがて各地で大輪の花を咲かせたアイリッシュ音楽。
その歴史、新世界へ持ち込まれたアイリッシュ・ミュージックが、
どのような変遷を遂げて20世紀アメリカの(引いては世界の)
ポピュラー・ミュージックの形成に影響を与えたか。
そして、それが母国へ戻りアメリカの現代音楽とアイルランドの
伝統音楽が巨大な円環を形成していく過程が解き明かされていく・・・。

第13章では数々の「アイリッシュソウルを秘めた」ロックバンドも
紹介されている。

その中にポーグスの名前もある。
もともとポーグスってバンドはパンキッシュで好きではなかったが。
「ニューヨークの夢」という曲の歌詞には泣けた。

アイリッシュではないと書けない曲・・・そんなニュアンスでか、
同書籍に全歌詞が掲載されている。

2007年の英国音楽ニュースで、クリスマス・ソングのベストに
選ばれた同曲。
やっぱ「歌詞」の良さだろうねぇ・・・。

【ニューヨークの夢(fairytale of new york)】                         
words & music by shane macgowan

クリスマス・イヴだった トラ箱の中で一人のじいさんが俺に言った
もういっちょいかねえか それからじいさんは一曲歌った
<世にも稀なるウイスキー>を 俺は顔を背け、お前の事をぼんやり考えた

大穴を取ったよ 18倍もついたんだぜ 今年は俺と君の年さ 
そんな気がするんだ だからクリスマスおめでとう 
愛してるよ、君の事 ふたりの夢がかなう時が 俺には見えるんだ

酒場みたいな大きな車をみんなが持っているのね 河には黄金が流れてるのね 
でも身を切るような風が吹くのね 年取った人のいる場所じゃないわね

あなたが初めて私の手を握った時 とある寒いクリスマス・イヴに
あなたは私に約束してくれた ブロードウェイが私を待っているんだと

あなたハンサムよ 君はすてきだよ ニューヨーク・シティの女王様だ
バンドが演奏を終わると みんなはもっとやれと怒鳴っていた

シナトラがスウィングしてた 酔っ払いがみんな歌っていた
ふたりは街角でキスを交わし その晩を踊り明かした

ニューヨーク市警の合唱団が <ゴールウェイ・ベイ>を歌っていた
教会の鐘が鳴りわたっていた クリスマスを祝って

あんたは飲んだくれよ あんたなんてクズよ
お前はクスリ漬けの淫売じゃないか あのベッドの中で
注射でほとんど死んだようになってるじゃないか

あんたって最低ね あんたなんてウジムシよ 貧乏ったらしいオカマ野郎よ
クリスマスおめでとう、ケツの穴さん 私たち もうお終いね

ニューヨーク市警の合唱団が <ゴールウェイ・ベイ>を歌っていた
教会の鐘が鳴りわたっていた クリスマスを祝って

俺だって、ひとかどの人物になれたかも知れないんだ 
誰だって、そうなれたかも知れないわよ
初めてあんたに会った時に、あんたはあたしから あたしの夢をみんな
奪っていったのよ

俺はおまえの夢を取っておいたのさ 俺の夢と一緒にしてね
ひとりだけの夢になんてしておけない
俺はおまえのまわりに 俺の夢を積み上げたんだよ

ニューヨーク市警の合唱団が <ゴールウェイ・ベイ>を歌っていた
教会の鐘が鳴りわたっていた クリスマスを祝って

ギタリスト 成毛滋氏、死去

2007年04月09日 | 邦楽
成毛滋(なるも・しげる)さんが亡くなった。
3月29日、死因は大腸がん。
60歳。東京都出身。

60~70年代にロック界で活躍し、つのだひろ、高中正義らと共演。
多くの後進を育てた成毛さん。
来日バンドと同じステージに上がる事を厭わなかったという点では、
モップスのヒロミツさんと同じだったなぁ。

70年代フリー来日の音源を聴くと、オープニングで司会がフリーを
紹介するとともに「フリーの後には成毛滋バンドも登場しますので、
皆さん、お楽しみに」とか名前が出てきて
その時の観衆のリアクションが良くて、「ああ、成毛さんって人気が
あったんだなぁ」と妙な感慨を覚えたものだが。

もちろん、残された公式音源の少なさから、成毛さんの演奏を聴いたのは
随分後だったし、国内ロックは余り聴いていなかったから、熱心な成毛
フリークってワケじゃなかった私ゆえに

アルバム「Dr.シーゲルのフライドエッグ・マシーン」
「地球に大烏が降りてきた日」聴いても、
「才能のとっ散らかった人だなぁ~」くらいしか思わなかった・・・。
※ELPのパロディ「桶貸す」があったり、角田ヒロが歌う「メリー・
 ジェーン」が収録されてたりで「寄せ集め」感も凄かったし・・・

リアルタイムの70年代ロック人から聴いた話では
「ブリジストンの創設者の故・石橋会長の御曹司」(副社長の息子って話も)
「ボンボンだったから、日本で初めてマーシャル買った」
「とにかく、海外バンド並のPA持ってた」
※だから「10円コンサート」とか主催できたんだろうなぁ

「1969年のウッドストックを見に行った」
「でもジミヘンの生演奏の前に帰っちゃった」
「当時のロンドンにも音楽留学した」
「シンセにも早くから目を付けて、シンセ・インストもこなしてた」

・・・などなどの「伝説」も耳にした。

そして、少し前たまたま見つけた以下のサイトで
「凄い人だったんだなぁ・・・」と遅まきながら分かった次第。

Dr.Siegel's Archives/成毛滋のレア音源
http://www.ne.jp/asahi/chelseas/terrace/DSA/menu.html

海外情報が手に入らない時代、リスナーにロックを伝え、演奏法から
教えてくれた人だったんですね。 

手が小さかった成毛さん、日本人にも弾きこなせるようにネックの細い
ギターを国産メーカーのグレコと共同製作、ステージで高価なギブソンと
弾き比べ、「安くて良いギター」を普及させたとか。
※後にグレコが高価版に商法を移行させて決裂

大手プロのバンドの所属プロダクションから「成毛滋が出演するならウチの
バンドは出演させない」とコンサートから閉め出され、音楽業界から干され
てしまったとか。

ムーグ・シンセの登場当時、多重録音で編集し「ライヴでは絶対に再現不能」
といわれた冨田勲氏の音を「じゃあ、コンサートで演ってやる!」と実演した
とか・・・。

YMOが流行った当時には
レコード会社から「あんなシンセ・インストやろうよ」と言われたものの、
クラシック曲の楽器音を機械分析して「タンホイザー」を再現しちゃって、
ピコピコ音を期待したレコ社から「こんな本格的なの使えないよ~」と
ボツにされたとか(後に佐川急便のCMで日の目を見た、あの曲)・・・。

景山民夫ちゃんと学生時代から交流あり、コントや放送作家みたいな事も
やってたとか
落語も上手かったとか(90年代のTV企画「ロック爆笑族」で職人姿で
薄くなった頭髪にてギターを弾きまくり、審査員一同「な、成毛さん・・・」と
絶句させてたもんなぁ)

ラジオのギター教室番組でメタル系のテクニックも披露。
楽器会社のギタークリニックでも海外アーティストと共演したり
※普通のオッサンが弾きまくるから、相手もビックリしたろなぁ・・・。

エピソードには事欠かない面白い人でもありました。
好事家の私は、このテの人、大好きです!!

――ただ見切りの早かった人って気もする。
一時期シンセに乗り換えた時も日本の音楽界に否定的なコト仰ってたし。

「日本人にロックのリズムは無理だから。オレ、ロンドンとか行って
痛感したもん」
「テツ(山内)は、あっちでベースになったヤツだからビート感も何とか
イケるけど、日本で生まれ育った奴は、やっぱリズムが・・・」などと
かなり否定的な言葉を「ニュー・ニュージックマガジン」で述べられてて

それを後に古本で読んだ私は
「感覚良過ぎる人って大変だ。やっぱ売れるには鈍感でなくっちゃなぁ~」
「こんなコト言っちゃ、日本の音楽業界から嫌われるよ~」みたいな事を
思ったのものでしたが・・・。

最近は、腱鞘炎でギターが弾けない状況だった・・・なんて噂は聴いていたが
まさか、亡くなってしまうとは・・・。

誠に残念。日本のロック創生期に現れたユニークな鬼才、成毛滋さん。
心より、ご冥福をお祈り致します。
寂しいなぁ・・・・。

おすすめ本:ナックルウォーズ

2007年04月08日 | 漫画
ナックル・ウォーズ①~③  狩撫麻礼&谷口ジロー

狩撫麻礼&谷口ジロー  
秋田書店  

狩撫麻礼&谷口ジロー、黄金コンビのボクシング劇画第2弾。
1982年の5月からプレイコミックにて連載された、単行本全3巻。

北の刑務所を出所した森山は、米軍経由のヘロインを売り捌いた豊潤な
資金で世界王者を育成する事を考えていた。
警視庁上層部に「カタギになる」と宣言し。素材を探しあぐねる森山の
前に、虚無の瞳を持った16歳の少年「乱」が現れる。
高速道、森山の車を時速90kmで振り切る、乱のスポーツサイクル。

元バンタム級王者・滝田(森山言うところの当時の世界No1。
哲学書を愛読するボクサーだったと言うエピソードにニヤリとさせられる
ボクシングファンは多いだろう)、
スパーリング・パートナーに汚名の元王者・小林(引退後、用心棒として
三面記事に)、
フりー・ジャーナリスト・峰らのサイドメンを得て、名義のみの所属ジム
からデビューを果たす乱。

「俺はロベルト・デュランやアレクシス・アルゲリョらが辿ったような
チャンピオンロードを、乱には歩かせる」と、米軍のアンダースン少佐を
頼り、中南米のボクシングを視察に出る森山と乱。

エルパソの闇試合でKO勝ちした乱を見つめる紳士、
メキシコの辣腕エカリンド。
「自分もダイヤの原石のようなボクサーを持っている」。

そのボクサーの名前は、メキシコFe級6位・チコ・バルディアス。
・・・・両者がグラブを交えるまでの長い旅が始まる。



【P.S.】
しかし、その旅は唐突な終わりを告げる。
ミステリアスな乱の魅力を描く為にスローペースだった1・2巻から、
一気に展開は早まり駆け足で最終回を迎えてしまった。

残念な話だが人気低迷ゆえの打ち切りだったとの事。
強引なエンディングには違和感が残った。

谷口ジローのペンタッチは「青の戦士」より洗練されているが、
現在よりは荒々しく、2度と同じ物は描けないと思われるだけに残念で
ならない。

また当時のボクシング雑誌の写真から模写した構図も見物。
「あ、これはピピノvsエスパーダだ」「これはチャコンvsリモン」と
意地悪く元ネタ探すのも楽し(笑)。

さらに、登場人物が吐く日本拳闘界への批判も面白い。
※狩撫氏は、基本的に作品内で登場人物に自分の主観を言わせる傾向が
 あるんですな

特に森山の科白は辛辣で、
「この国の業界人は主にジュニア階級のチンケなタイトルを、アジアや
中南米の三流プロモーターとタライ回しにしてやがる」
(・・・しかし自分は乱を黄金街道を歩かせる」と続く)、
「つまらん試合だ。どいつもコイツもグラブを着けたサラリーマンだ」
(出所後ひさびさに後楽園ホールへ現れて。『青の戦士』では
「見れるのはJ丸山だけだ」とも)、
「日本の世界ランカーとやらは自国のタイトルに見向きもしやがらない」
(よって黄金街道への序曲として国内タイトル獲得を画策)などなど・・・。

快哉を叫びたい科白もあるが、「そこまで全否定しなくてもいいじゃん」
って気もする。

だって82年のチャンピオンカーニバルでは、安里vs友成もあったし、
まだハリケーン・テルさんも居たし。J丸山以外は全部ダメみたいに
言われたら不愉快ではあった

※かわぐちかいじ画の探偵モノでは渡辺二郎を「良く喋る強者らしからぬヤツ」
 と罵っていたなぁ。TV画面には権順天戦と思わしき映像。
 「お前は負けてるんだよ!」と罵る探偵・・・

結局
私にとって、狩撫麻礼は敬愛する原作者であるとともに、反面教師でも
あったのでした。

おすすめ本:青の戦士

2007年04月07日 | 漫画
青の戦士 狩撫麻礼&谷口ジロー

狩撫麻礼&谷口ジロー  
発行1982年 双葉社  

今は只のエロ漫画雑誌となった週刊アクションだが。
80年代は大友克洋や松森正・守村大・谷口ジロー・
かざま鋭二・星野之宣・諸星大二郎といった劇画家や、
矢作俊彦・狩撫麻礼・関川夏生といった原作者たちが
独創的な作品を競っていた。

その中でも、
松森&狩撫コンビの「ライヴ・マシーン」と共に
私の本棚に今も並んでいるのが「青の戦士」である。



谷口ジローの荒々しい筆致、狩撫麻礼の荒唐無稽だが
リングダムを知り尽くしたスクリプト。

後楽園ホールで燻るミステリアスなアル中ボクサー、
「礼桂(レゲ)」が
世界的黒人マネージャー・ダンジェロの目に止まり、
ブラックコミュニティーの裏技に後押しされて世界的
舞台に押し上げられて行く。

そして最後にはパナマの闘技場にて、国民的・世界的
英雄の世界王者(レオベルテ・ゲラン!)と戦うと云う、
眩いクライマックスが準備されている。 

試合中、猛禽の翼が天空を舞う。    

「あの鳥の名は?」