あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

ザ・バンド「LAST WALTS」を観に行った

2018年06月26日 | 洋楽
今度はザ・バンドのライヴ・ドキュメンタリー映画です。

『ラスト・ワルツ』(マーティン・スコセッシ監督)が、
公開40周年デジタル・リマスター版の極上音響上映される
というので、東京・立川のシネマシティに行ってきました。



なんといっても立川シネマ2名物の極上音響上映です。

ベテラン音響家が映画用ではなくPA用の高性能サウンド・
システムを極上のクオリティに調整して、大音量上映して
くれるというのです。

映画の内容:
カナダ人4名と米国人1名で結成されたロック・グループ、
「ザ・バンド」のラストコンサートを若きマーティン・
スコセッシ監督が映像化したライブドキュメンタリー。

音楽映画の名作として知られ、出演者も「ザ・バンド」が
かつてバックバンドを務めていたボブ・ディラン、ロニー
・ホーキンスをはじめ、錚々たる顔ぶれのミュージシャンが
登場し「ザ・バンド」と共演。

ザ・バンドとしてのライブ演奏も多数収録された記念碑的な
傑作といわれる。

その公開から40周年を記念し、2018年から大音響リマスター
版でリバイバル上映。都内では立川シネマシティが名乗りを
あげた。



主役の人望が凄い。
しかし映画はドキュメンタリーだ。

ワルツのリズムに合わせ、アメリカの街角が映し出さる。
黄昏を感じさせる町ウィンターランド…。

そこで行われる「LAST WALTS」。
出演者:
ザ・バンド
エリック・クラプトン
ボブ・ディラン
ニール・ヤング
ニール・ダイアモンド
ジョニ・ミッチェル
ロン・ウッド
ヴァン・モリソン
ポール・バターフィールド
リンゴ・スター

フロントとして歌い演奏する者もいれば、バックで参加する
だけの者もいる。

印象深かった曲:

Theme from the Last Waltz (Instrumental)
Up on Cripple Creek
The Weight
Mannish Boy / Muddy Waters
Helpless / Neil Young
Caravan / Van Morrison
The Genetic Method/Chest Fever
Forever Young / Bob Dylan
I Shall Be Released (Finale)
Greensleeves (Instrumental)



クラプトンも良いギターソロ弾いてた。
ニール・ヤングの「ヘルプレス」も素晴らしい。

そしてやっぱりヴァン・モリソンの「キャラバン」!
パワフルな歌唱、以前の印象以上に激しいアクション。

サイコーです!「VAN THE MAN!」です。
個人的にベストアクトはヴァン・モリソンだね!

ボブ・ディランが歌う「フォーエヴァー・ヤング」も
ぐっと来る。
そして、「アイ・シャル・ビー・リリースト」へ…。

ここで皆ほぼ全員がステージに戻ってきて、一斉に
演奏し歌う!

ディランとマイクを分け合って一向に怯まないヴァン
・モリソン凄い!

ここ最近で、優れたロックドキュメンタリーと、
モキュメンタリーを立て続けに観たワケだが…。

勿論どちらも最高です!

映画「スパイナルタップ」を見に行った

2018年06月24日 | 洋楽
「スパイナルタップ」見た!

間髪おかずに出直して、観ましたよ。
パンフも買いましたよ。



演るバカ・撮るバカ・観るバカ・語るバカ!
笑って、泣けて、ほろ苦い、これぞロック!!

現代は『THIS IS SPINAL TAP』。
「これがスパイナル・タップだ!』「これが青春だ!」

邦題は昔のVHS時代同様『スパイナル・タップ』



6月16日から東京・新宿武蔵野館ほか全国で公開中。

1984年に製作された同作は、60年代に結成された架空の
英ロックバンド・スパイナルタップを撮影したモキュメン
タリー。



ビートルズ・スタイルやフラワーチルドレンを経て、HRの
バンドとして活動するスパイナル・タップ。

生き残るための節操なき変貌は現実のロックバンドでも
数多く見受けられたが、それを実に上手く再現している
のよね、ロブ・ライナーは。



白黒映像やフラワーなTV番組でのウソ演奏ぶりなど、昔
いろんなバンドをビデオで見て「演奏してないじゃん!」
…と落胆した事が思い起こされます…。



そのスパイナルタップの全米ツアーに密着したのが映画
監督マーティ・ディ・ベルギー(ロブ・ライナー)。

バンド結成の馴れ初めやメンバーたちの苦悩、歴代ドラマー
怪死や凝りすぎてドツボに嵌るステージなど、可笑しいが
物悲しい「あるある場面」を映し出している。



同作デビューのロブ・ライナー監督は、今作の発表後に
『スタンド・バイ・ミー』『恋人たちの予感』『ミザリー』
といった作品を手掛け、人気を得たが、ある意味デビューで
最高傑作作っちゃった感も無きにしもあらずだ



「スパイナルタップ」は、2003年の『エンターテインメント
・ウィークリー』誌の「カルト・ムービー・トップ5」や、
『Mojo』誌が2005年に発表した「歴代ロック映画トップ10」、
同年の『BLENDER』誌の「ロックンロール映画オールタイム
ベスト100」で第1位を獲得。



また、現実のミュージシャンも「これは俺のことを取り上げ
たのか?」(スティーブン・タイラー)、「リアル過ぎて
泣いていいのか笑っていいのかわからなかった」(Sting)
「見ながら涙が止まらなかった」(U2ボノ)などとコメント
してるという。


なお、昔のVHSではエンディングでモーツァルト作曲の「俺の
尻をなめろ」をデビッドが得意気に弾くシーンあったような
気がするが、編集違いなのかなぁ。



字幕も向上したという話だが、ロック映画では「バカ」よりも
「アホ」の方がしっくりくるのよねぇ。
ナイジェルへの突っ込みも「アホ」の方がイイ気がします…。

映画館も気合入ってますわ。なにより展示も凝ってる。
ストーンヘンジ君に会えたし、アンプのヴォリューム「11」ある
のか要確認のマーシャルアンプもある。



Tシャツなど、グッズは売り切れも...。
私のサイズが無かったよ。

雑に使えそうなタオルがあったので、パンフと一緒に買った。



いろんな意味でサイコー。
大入り→上映延長となって欲しい。パンフも最高だったが、
迷走した例として出されたコロシアムの説明だけは腑に落ちない。

コロシアムは最所からジャズロックで、Gムーアらが参加した
コロシアムⅡはハードフュージョン!!



まぁ、それ以外はやっぱり細かいところも最高ですよ。

故障したステージ演出を戻そうとハンマーでガンガンやってる音を
しっかりヴォーカルマイクが拾ってたりとかね。
※これは映画館の音響あればこそ…ですねぇ。

あと、半ナマ演奏で演奏陣がつまらなそうに棒立ち…とかリアルです。

さらに、スパイナルタップのメンバーがちゃんと英国発音で喋ってる
トコロとか…。
特にDavid St. Hubbins!



食への細かさとか、メンバー実は育ち良いのでは?…なんてね。

「St.」の由来も語ってたし、音楽教育も受けてそう。
英ロックには、時々そういう人物が居るんだよね。

映画「スパイナルタップ」を見に行ったが

2018年06月23日 | 洋楽
満員だった。

新宿武蔵野館14:55の回。



ギリギリに行った私も悪いが、まさか雨の日に
チケット売り切れとは!!

入ってるのは素直に嬉しい。また来るぜ!



「スパイナルタップ」とは、1984年に公開された
アメリカ合衆国のロック・モキュメンタリー・
コメディ映画。



監督はロブ・ライナー。イギリスの架空のヘヴィ
メタルバンド・スパイナル・タップの浮き沈みを
描いている。



ロックがカッコいいだけじゃなくマヌケだったり
アホだったり物悲しかったり、ちょっぴり泣け
たりする…と教えてくれる映画。

私はVHSで見ていたが、日本では劇場未公開だった
とは知らなかった…。

ホットハウス・フラワーズのチケット発券

2018年05月30日 | 洋楽
【ホットハウス・フラワーズ 来日公演 2018】

のんシガレッツ公演会場の渋谷クラブクアトロ階段に
ホットハウス・フラワーズ公演ポスターが貼ってあり
ましてな。



それを見ながら「次はこれだな」なんてニヤついた
ものでしたが。

ついに発券いたしました。
7月の公演日が楽しみで御座います。


2018年7/31(tue)開場18:00 開演19:00
Shibuya Club Quattro

前売¥7000/当日¥7500(整理番号付、税込、ドリンク代別)

80年代末から90年代にかけ世界的にブレイクしたグループの
単独公演。東京・渋谷クアトルのみ。



デビュー当時ロッキン・オンで推され、聴いてみたら本当に
良かったというアイルランド・ダブリン出身のロック・バンド。

デビュー盤から3rdアルバムまでの深化は目覚ましく、
特に1990年の「Home」と1993年の「Songs From The Rain」は
愛聴盤でありました。



味わい深いリアム・オメンレイのヴォーカル。R&B、ゴスペル、
カントリー、フォーク、アイリッシュ・トラッドなど、数々の
ルーツ音楽を咀嚼し、どこか新しさも感じさせたサウンドは
新鮮だった。



90年代には来日公演も実現。
私は会場に足を運び、ライブハウスでのギグを楽しみました。
※この時は若いファンも多かったよ・・・

リアムはキーボードやバウロン等あらゆる楽器も演奏。
※アイリッシュはティンホイッスルから何から吹けるのです。



そのホットハウス・フラワーズが、また来日するのです。

【来日予定メンバー】
Liam O Maonlai (vo, key, bodhran)
Fiachna O Braonain (g)
Peter O'Toole (b, bouzouki)
Dave Clarke (dr)
Martin Brunsden (double bass)



10数年ぶりの新作アルバム『Lets Do This Thing』も国内発表が
決定しています。
多分リアムもオヤジになってるだろうけど、きっとイイ年の重ね方
しているでしょう。

チケットを見たら
「スペシャルゲスト・ザ・ウェスタン・キャラバン」となっている。

検索したところ「1995年に結成された8ピースのウェスタン・
スウィング&ホンキートンクオーケストラ」とされ。

ニューヨークのあらゆる音楽ファンや評論家の人達へクラシックな
カントリー・ウェスタンスウィングやホンキートンクのスタンダード
曲と自身のオリジナル曲を演奏し人気を博している・・・との事。

またルーツ方面に近付いくているのですね。
7月の公演日が楽しみですね。

次回の渋谷クラブクアトロ

2018年05月12日 | 洋楽
もうチケット予約済の「ホットハウス・フラワーズ」

呼び屋さんはプランクトン。
アイリッシュ系ミュージシャンの招聘に定評あるところだが
良心的なれど商売上手じゃない印象あるので、ここは宣伝に
協力しておきたい。



90年代登場のアイリッシュ・ロックバンド、ホットハウス・
フラワーズ。

ベタベタにソウルフルって訳でも、どっぷりアイリッシュ
フォークを踏襲してる訳でもない。

でも深い、ジンとくる。不思議な魅力持ったバンドだ。
フジロックにも出るので、皆さん宜しくお願いします。



あと、クアトロでフライヤーをゲットしたのがコレクターズ。
毎月トライの意気込みでライブやってらっしゃる。

マーシーのギターと作曲に通じるのが、コレクターズの古市
コータロー(g)。
やはりシンプルなのに瑞々しくてカッコイイ。

残念ながら私は行けないが
「レイジー・サンディ・アフタヌーン」というイベント名
だけでもニヤニヤさせてくれるので、やっぱ加藤さんたちに
感謝・・・です。



また、クアトロのイベントでは無いが『SUKITA 刻まれた
アーティストたちの一瞬』というドキュメント映画のフラ
イヤーもあり、興味深く持ち帰ってきた。

以下、紹介文
デビッド・ボウイとの40年以上に及ぶコラボレーションを
はじめ、イギー・ポップ、マーク・ボラン、ジム・ジャー
ムッシュ、寺山修司、YMO、忌野清志郎ら時代の寵児たちを
カメラに収めてきた日本人写真家・鋤田正義。

彼の初ドキュメンタリー映画「SUKITA 刻まれたアーティスト
たちの一瞬」が2018年5月19日から新宿武蔵野館や、YEBISU
GARDEN CINEMAほか全国で公開される・・・という事で。

イケてるフライヤーだけでも注目価値あり・・・です。



画像は「のんシガレッツ初単独コンサート」エントランスの
モノです。在庫そうざらえです。

スマホで撮ったものだから発色が悪いなぁ。
すいません。

北とぴあ2018年5月のイベント

2018年04月30日 | 洋楽
北とぴあ入口手前で「今後のイベント」パネルを
見ちゃいまして。

面白そうだなぁ~と思ったのでUPしてみます。



【ほくとぴあ亭1000円落語 5月の回】

北とぴあ15階 ペガサスホール
メンバーズ割引 車椅子
2018年5月6日(日)
13:00 開演 12:30 開場
一般 全席自由:1,000円

※ただし完売



【北とぴあインド祭・インド古典音楽の世界】

北とぴあ つつじホール
メンバーズ割引 北区民割引 車椅子
2018年5月27日(日)
14:30 開場(11:00ロビー開場)15:00 開演
一般:全席指定:4,500円
メンバーズ割引
全席指定:3,500円
北区民割引
全席指定:3,500円
お問い合わせ : THE MUSIC PLANT



【ベンチャーズ ジャパン・ツアー 2018】

9月9日(日)東京・北とぴあ さくらホール
開場14:30/開演15:00
全席指定¥6,000(税込) ※未就学児童入場不可

プレイガイド
・北とぴあ 1階チケット売場
(全館休館日を除く10時〜20時 臨時休館日は18時まで)
・チケットぴあ
・ローソンチケット
・イープラス
・M&Iカンパニー

主催:TBSラジオ共催:公益財団法人 北区文化振興財団
問い合わせ:M&Iカンパニー

元メンバーのノーキー・エドワーズ氏が82歳で死去した後、
初の来日公演。
「伊福部百年紀」のお客さんでも興味深そうにポスターを
眺めている人がいましたよ。

ジョー・リン・ターナー心臓疾患で入院

2018年04月16日 | 洋楽
元レインボーのヴォーカリストとして知られる、
ジョー・リン・ターナー(66歳)。

4月25日から北欧~ドイツなどのヨーロッパで
ツアーする予定だったが、心臓の問題により、
ベラルーシ共和国の首都ミンスクで病院に搬送
されたという。



ロシアの通信社によると、ターナーは心筋梗塞の
治療を受けており、状態は安定しているとの事。

6月に自身のバンド5枚目のアルバムをリリース
する予定のターナー。

当分の間、ツアー中止となったが
現時点で公式には、病名や症状などについての
発表はされてないという。



ロニー、ボネットに続く3代目のヴォーカルとして
レインボーの成功に貢献したターナーだが
甘いハイトーン・ヴォイスには賛否両論もあった。

そんな「若手」「万年青年」のイメージあった彼も
66才なんだなぁ。(驚きですよ)

まぁ、10年ちょい前のライヴ音源聴いた事あるけど、
ハイトーンはキビしくなったけど、その反面として
中低域が出るようになって、渋くなってたんだよな。



レインボー(…というかラスバラード曲)は勿論、
カヴァー曲も歌っており、それがロビン・トロワー
「デイ・オブ・ジ・イーグル」やフリーの「ウイッ
シング・ウェル」だったりして

おお、ジョー・リンやるじゃん!
~なんて思ったものですよ。

あんな感じのセットリストで来日公演やってくれたら
行きたいなぁ…なんて考えてたんだけどな。

なんとか回復して欲しいものです。
ジョー・リン・ターナーさん、お大事に。

リアム・オメンレイの思い出(猿田彦フォーラム)

2018年04月02日 | 洋楽
リアム・オメンレイで思い出すのが、伊勢の猿田彦神社イベント。

「猿田彦フォーラム」という日本神話に出てくる天祖降臨の案内役
猿田彦を研究する集まり(?)がありまして。



猿田彦神社関係者が中心となり「おひらき祭り(ライブ)」なども
催していらしたのですよ。
今でいうキュレーターとして細野晴臣さんも参加。



音楽家を選ぶ基準も細野さんが示してしたのかな?
和あり沖縄調あり、「環太平洋モンゴロイド・ユニット」あり。

私が行ったのは、2000年9月下旬。



そこにアイリッシュ音楽家の誉れ高きリアム・オメンレイがグループ
率いて参加と相成ったからです。

八百万神ありの我が国に対し、自然に精霊ありのアイルランドは
スピリチュアルな共通点あり。



リアムの参加に心躍る私は、東京から新幹線で名古屋~近鉄線で伊勢
詣でと洒落こんだのです。

※なんといっても催事の観覧が「無料」ってのも大きかった。



近鉄線の駅前ホテルを予約し、朝から移動。
伊勢神宮の神々しい社に感激する。屋根回りの造形が素晴らしい…。

そして「おかげ横丁」に立ち寄って、赤福本店で柔らかい赤福を食す。



そして今回のイベント会場へ向かう。

お伊勢様と猿田彦神社は直接の関係は無いものの、神話時代からの
パワースポットとして知られる場所。

猿田彦神社は芸能の神アマノウズメを祀った社もありますから、
そういう人気も高いと言われているそうです。



会場は御神田。猿田彦神社裏の森に囲まれた野外。
普段は立ち入りが禁じられているが、お供えの米の収穫も終わり、
野焼きが行なわれるのです。



そこに設営されたテントに演奏者のスペースあり。
天気はあまり良くなかったが、火入れが始まる。

夕方くらいから野焼き祭り。
天気のせいで霞が掛かり、なかなか幻想的。



神田内は藁が敷き詰められ、中央で火がくべられる。いかにも儀式。
神主さんが言葉を上げ、野焼きが始まった。

そして、火が燃え上がり出すと演奏の開始。
この頃になると暗くなりはじめ、ますます雰囲気は独特なものに・・・。

最初に登場したのは「細野晴臣& 環太平洋モンゴロイド・ユニット」。
細野さんはボーカル、ギター、ベース。その他のパートは和太鼓、
ガムラン、笛など民族楽器。そしてコーラスも使われて「はらいそ」
ムードを感じさせてくれました。

無理に高揚せず淡々と進む演奏。それも神に捧げる演奏として良し。
そして岡野弘幹with天空オーケストラ。

よく知らなかったが、民族楽器と電子楽器が融合するニューエイジっ
ぽいサウンドだった記憶が…。



雨は降り、山と森は霞む。炎を前に演奏される音楽…。
なんとも不思議な空間。

そして登場したのがアイルランドからやってきたリアム・オメンレイの
グループ。(Vo、ホィッスル、キーボード)、そしてギタリスト、最後に
女性ヴォーカル。

当初はリアムとギタリストのアコースティック・デュオ。
アイリッシュ・フォークは日本の自然にも良く馴染む。
やがて女性ヴォーカルも参加して森に染み入るように感じる歌と演奏が
繰り広げられた。

幽玄といっても良いムードでしたよ。
終盤は和楽器との共演もあり、ますます民族を超えた調和が感じられる。



最後はジャムセッション。
演者も観覧者も一緒になって雨中の神田を裸足で走り回った。無礼講って
事だろうか。

普段は足を踏み入れることが許されない御神田に(土足厳禁ではあるが)
立ち入って走り回る。

足元の藁を天に投げ上げ、泥にまみれる。

小雨にもめげず、一番楽しそうにしていたのが、誰あろうリアムだった。



万物に精霊宿る天地、そこからの恵み、五穀豊穣。
それを祝う営みに通じるものを感じつつ、日本独自の文化に触れた喜び。

満面の笑みが忘れられない。
素晴らしいイベントとして記憶に残っています。

そういう意味もあって、リアム・オメンレイという音楽家は私にとって
特別な存在なのです…。

ホットハウス・フラワーズが2018年7月に来日

2018年04月01日 | 洋楽
呼び屋さんはプランクトン。
アイリッシュ系ミュージシャンの招聘に定評あるところです。

【ホットハウス・フラワーズ 来日公演 2018】



2018年7/31(tue)開場18:00 開演19:00
Shibuya Club Quattro

前売¥7000/当日¥7500(整理番号付、税込、ドリンク代別)

◆プランクトン先行予約 4/13(金)
WEB予約:0時~

◆一般発売 4/28(土)
チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス、
渋谷クラブクアトロ店頭



80年代末から90年代にかけ世界的にブレイクしたグループの
単独公演が決まった。(東京公演のみ)

デビュー当時ロッキン・オンで推され、聴いてみたら本当に
良かったというアイルランド・ダブリン出身のロック・バンド。

デビュー盤から3rdアルバムまでの深化は目覚ましく、
特に1990年の「Home」と1993年の「Songs From The Rain」は
愛聴盤でありました。

味わい深いリアム・オメンレイのヴォーカル。R&B、ゴスペル、
カントリー、フォーク、アイリッシュ・トラッドなど、数々の
ルーツ音楽を咀嚼し、どこか新しさも感じさせたサウンドは
新鮮だった。



90年代には来日公演も実現。
私は会場に足を運び、ライブハウスでのギグを楽しみました。
※この時は若いファンも多かったよ・・・

リアムはキーボードやバウロン等あらゆる楽器も演奏。
※アイリッシュはティンホイッスルから何から吹けるのです。

アボリジニが使うような長い木製の管楽器を操ったり、スローな
曲を歌い終えて余韻のような息遣いを聴かせたりして、皆を唸ら
せてくれたものです。

客席から思わず「渋いねェ~」なんて声も飛び出し、我々は笑って
しまったものですが、日本語が分からないリアムは「なに?なに?
何て言ったの?」と少し慌てたような表情を浮かべていました。

※それが何ともカワイかった!愛すべき好青年!!



そのホットハウス・フラワーズが、また来日するのです。

【来日予定メンバー】
Liam O Maonlai (vo, key, bodhran)
Fiachna O Braonain (g)
Peter O'Toole (b, bouzouki)
Dave Clarke (dr)
Martin Brunsden (double bass)

さらに
『フジロックフェスティバル '18』にも出演決定!
7月27日(金)28日(土)29日(日)
新潟県湯沢町苗場スキー場

2000年代にもフジロックに出演しているホットハウス・フラワーズ。
大好評の演奏だったそうですが、今回も大いに期待ですね!



10数年ぶりの新作アルバム『Lets Do This Thing』も発表予定。
多分リアムもオヤジになってるだろうけど、きっとイイ年の重ね方
した現在の姿を見せてくれるでしょう。

「90年代最高のヴォーカリスト」の現在が楽しみです!

フジロックにボブ・ディラン出演

2018年03月26日 | 洋楽
しかもヘッドライナーだそうです。
※まぁ当たり前か・・・

7月27日(金)28日(土)29日(日)に新潟県湯沢町の
苗場スキー場で開催される、日本最大級の野外ロック・
フェスティバル『FUJI ROCK FESTIVAL '18』。

オフィシャルサイトにて、ヘッドライナーとしてボブ・
ディランの出演が発表された。

Twitterなどでも大騒ぎになったボブ・ディランの出演。
まぁ、ノーベル賞受賞者ですからね。ありがたみも違い
ますわね。



まぁ、
「何を歌ってるか分からないところで急にサビになる」
なんて意見もあって面白いが。

2016年に米カリフォルニア州インディオで開催された大物
アーティスト出演のメガフェス「デザート・トリップ」にも
登場されてるんだよね。

だからフジロックでも普通に電化ボブ・ディランで登場し
堂々と演奏をやり切る可能性も大きいと思います。

一度は姿をお見受けしたいが、行けるかなぁ・・・。

「まごころ居酒屋ラウンドアバウト」へ

2018年03月23日 | 洋楽
せっかく関内へ来たのだから…という事で。

横浜シネマリンから南へ駅の反対側、約10分ほど移動。
普通にプログレが流れる飲食店、味よし雰囲気よし、店内
装飾最高の「まごころ居酒屋ROUNDABOUT」に行きました。



※画像は昼のものです。

店舗は2階。
階段からして洋楽ポスター満載で雰囲気がある。
入口のドア周りも同様。

カウンターに座るとマスターが「以前来られてますね」。
※さすが客商売する人は違うなぁ…

店内にはクラッシック・ロックのポスターや写真がトコロ
狭しと貼ってある。やっぱ素晴らしい。



カウンター内のモニター画面にはクラシックロックの映像。
それをモニターで見ながらアルコールとフードを楽しめる。
これは70年代のロック好きには堪りません。

ロックバーじゃなく「まごころ居酒屋」。
フードメニューも豊富で美味しい。
私はエールと「進歩的煮込みホルモン」をオーダー。
今回は食事も。



濃い味のパスタは酒が進んだし、アボカドまぐろも美味。

モニターに流れる映像も今回は和製プログレでマスターが
オススメする「百葉箱」などが紹介された。

※若いのに凄い演奏する…。

四人囃子に通じる歌メロを脇で称賛してらしたのは、あれ?
あのバンドも元ベーシストさん!!

お話させてもらいながら、マスターお勧めの和製バンドを
次々を見せてもらう。

若手のプログレバンド、育ってるんだなぁ~と感じ入る。



「ラウンドアバウト」オープン3周年イベントにも行きま
したよ。金属恵比須出てましたよ。

そこで女装の凄腕ギタリスト「あらんちゃん」も知ったし、
その後、吉祥寺のシルバーエレファントで「あらんちゃん
バンド(仮)」を見る切っ掛けにもなった。

※こちらも縁ですねぇ。



あらんちゃんはラウンドアバウトでイベントも開催してたし、
関連は深いお方で御座います。

なかなかスケジュールが合わずに行けてないけど、ぜひぜひ
ライブに行きたいし、ラウンドアバウト関連で何かあったら
馳せ参じたいと思います。



マスターの「5周年ライヴやりたいですねぇ~」なんて言葉も
あったし、こちらも楽しみですね。

気が付きゃ終電の時間。
我が家につくのは深夜1時になってしまう。

会計すませて、関内駅への道を急ぐ。
いろいろ大満足な横浜詣ででありました。

また来ます!

プランクシティのリアム・オフリン氏が死去

2018年03月21日 | 洋楽
プランクシティといえば、伝説のアイリッシュ・グループです。

激しく電化したワケではありませんが、旧来のアイリッシュ・
フォークに新しい解釈を加えて提示した功績は大きいと言われて
おります。



クリスティ・ムーア、ドーナル・ラニー(後に後進を数多く育てる
アイリッシュ音楽界の重要人物!)、アンディ・アーヴァインらと
共にPlanxtyを結成した、イーリアン・パイプ奏者リアム・オフリン。

長い闘病の末、72歳にして死去されたとの事。



伝統音楽に限らず様々なミュージシャンのアルバムにも参加したLiam
O'Flynn氏。

私自身すべてを網羅できたワケではありませんが、それでも本で調べ
プランクシティやボシーバンドに出会った時は感無量でした。
※そりゃ素朴さに面食らった部分もありましたが…

心よりお悔やみ申し上げます。
リアム・オフリンよ、安らかに…。

元ザ・ベンチャーズのノーキー・エドワーズ氏が死去

2018年03月20日 | 洋楽
60年代初頭「ウォーク・ドント・ラン」「ダイアモンド・ヘッド」
「パイプ・ライン」などインストギター曲を世界中でヒットさせた
ザ・ベンチャーズ。

そのリード・ギタリストとして知られたノーキー・エドワーズ氏が
3月12日に腰の手術に伴う合併症で亡くなった。享年82。



ビートルズ以前に来日し、日本中にエレキブームを巻き起こした
ベンチャーズは「速弾きの元祖」とも言えるだろう。

ノーキーは2代目リードギタリストとはいえ、結成してすぐの就任。
ベンチャーズの全盛を支えたと言っても過言ではない…とオールド
ファンは仰っしゃります。

1968年に脱退しているが、その後は再加入と脱退を繰り返し、数多い
アルバムを残した。
※「ベンチャーズ・イン・ジャパン」を含む

そのプレイはギター・プレイヤー達に多大な影響を与え、加山雄三、
寺内タケシとの共演でも知られる。



最後の日本ツアーは2016年。ファンの記憶に新しいだろう。
「彼の曲Ginza Lights(二人の銀座)はザ・ベンチャーズが日本で
放った最初のヒット曲の1つで、いまでも日本でスタンダードであり
続けている」とベンチャーズの公式サイトには綴られている。

2008年にロックの殿堂入りを果たしたノーキー・エドワーズ氏。
加山雄三さん、寺内アニィからも追悼のコメントが寄せられている。

心よりお悔やみ申し上げます。
ノーキー・エドワーズよ、安らかに。

ラモーンズを聴き直す

2018年01月21日 | 洋楽
ラモーンズを聴き直してる。
実はベストでサラッと聴いただけたったのだ。

のんちゃんが好きだっていうので、その影響
だったりする。



まず1stから。邦題「ラモーンズの激情」。
NYパンクというか、一本気ロックの代表選手。
全員ファミリーネームに「ラモーン」を付ける。

1曲目の「ブリッツクリーグ・バップ」、最高。
掛け声の「Hey ho, let's go」のノリの良さ!



歌メロもイイ。ポップだわ!

「電撃バップ(Blitzkrieg bop)」 Ramones
ロックを代表するシンプル曲。

アルバムには同様の曲が並ぶが、それぞれメロディが
印象的で。「意外と多種多様じゃん」(失礼!)

あと、邦題ほど「激情」じゃない。
ドラムもキッチリ刻んでて、突っ走ってはいない。

歌声は…特別な喉じゃないが、それ程ガナってもない。
時にデヴィッド・ボウイ的な印象も受ける。

ギターはリズムギターがツインで刻んでる感じ。
なかなかノイジー。



なんか、
英国のサイケバンド「ハイ・タイド」を思い起こした。

~そんなんばっかだな、私。

なんでニューヨークのバンドを語るのに英国サイケを
持ち出すんだよ!
※まぁ、サイケと言いつつ
 ハイ・タイドって結構ヘヴィでハードなんですがね。

すっかりブリティッシュ脳なんです、お許し下さい。

「題名のない音楽会」がケルト音楽を特集

2018年01月03日 | 洋楽
『ケルト音楽を楽しむ休日』

「いま、若い人の間でケルト音楽が流行っています」という
出だしに困惑。

だって何年かの周期でアイリッシュ音楽は流行ってるから…。



ただ、続く映像で納得。
日本のアイリッシュパブで日本人が演奏している。
しかも愛好者たちが…。
そうなると、これまでの風潮とは変わってきてますよね。

これまでは(私のように)聴いて楽しむ層が圧倒的に
多かったですから。

その中でチーフテンズやドーラル・ラニー派が来日して
ファンを楽しませてくれていたワケなのです。



アイリッシュ/ケルトの文化圏では、沖縄のように生活と
音楽が密接に繋がり、身内が集まれば誰かしら持参した
楽器で奏で出し、踊りが始まる。

その輪の外から愛好家は眺めている…そんな感じだった
のですが、最近の愛好家は輪に入って楽しんでるのかな
…と思うと、羨ましい限りですね。



番組では、その前に「ある音楽にケルト音楽が忍び込んで
いることが大きなきっかけ」とも説明。

まぁ、それは予想通りゲーム音楽だったりしたワケなんで
すけどね。

…んで、やっぱり「タイタニック」の船内音楽。



出演者
豊田耕三:アイリッシュ・フルート&ティン・ホイッスル
東京藝術大学音楽学部卒業、同大学大学院音楽研究科
修士課程修了。同大学ケルト音楽研究部(g-celt)創設。

Mikie O’Shea(マイキー・オシェイ):フィドル
アイルランド出身。世界各地に拠点を移しながら
アイルランドの音楽を演奏。現在は東京在住。

水上えり子:イリアン・パイプス
東京藝術大学入学後、同大学ケルト音楽研究部で
アイルランド音楽に出会い、ティン・ホイッスルと
イリアン・パイプスを始め、都内のセッションや
ライブ等で演奏。

久保慧祐:ギター
東京藝術大学入学後、同大学ケルト音楽研究部にて
アイルランド音楽に魅了され、ギターやバンジョーで
セッションやライブ活動に取り組んでいる。



ケルト音楽といった場合、アイルランドや仏ブルターニュなどの
伝統音楽を指すことが多いのですが。

それを発展させたやポピュラー音楽も属するように言われてます。
シンセサウンドを霧のように漂わせ、ケルト音階で歌姫が歌う…
そんなイメージの曲。

ゲームに関しては、ファイナルファンタジーに良く使われていると
言われている。

実際に流された音楽は、たしかにケルト調で、ロールプレイング
ゲーム内で武器を購入する古いヨーロッパ風の村で流れる音楽。
まさにピッタリです。

番組では「喜びと悲しみが同居している音楽」と表現されてたけど
そんなところが日本人の琴線に触れるのでしょう。
※昔から日本民謡の音階との共通点は語られてますよね。



番組内では「アイリッシュというとロック」と仰りつつ、エンヤの
登場で「こういう音楽もありかと思った」との発言もありましたが。

まぁ、Rギャラガーやシンリジィは熱血ロックだったし、そういう
印象なのも仕方ないけど(流れていたのは「ヤツらは町へ」…)

シンリジィもアイリッシュテイスト曲あったし、何と言っても
ゲイリー・ムーアがアイリッシュ・ハードロック満載の名盤を
出してるんだから、その辺の紹介もして欲しかった…。



~とは言え、アイルランド出身のミュージシャンが感激するほど
アイリッシュ・パブで日本人愛好家が楽器を持ち寄って一緒に演奏
する現状。

少し前に同番組で取り上げられた東京芸大ケルト音楽研究会の活動
効果が広がってると思ってイイんでしょうね。



すばらしいです。
こういったセッションも楽しそうだし、ファンは演奏術を身に付ける
機会が欲しいですね。

ケルト音楽振興の為にワークショップとか開催されたらイイな。
ホント、私ゃバウロン(ドラム)覚えたいんですよ。