あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

最近の収穫「金属恵比須 ハリガネムシ」CD!(2)

2015年12月13日 | CD紹介(邦楽)
金属恵比須「ハリガネムシ」

収録曲

01:蟷螂の黄昏          00:43
02:ハリガネムシ         04:19
03:光の雲            11:33
04:嵐が丘の向こうに     01:45
05:紅葉狩(第三部・第四部) 08:31
06:イタコ             02:28
07:川               05:31



一曲目から「おお、これから『四重人格』が始めるのか!?」と
思わせてくれるSEでスタート。
※導入部ともいえる「蟷螂の黄昏」

光のような鍵盤サウンドにノイジーな効果音が重なり
一気にハードなギターが炸裂!
アルバム・タイトル曲「ハリガネムシ」だ!

なんという音圧!
アルバム全体の音圧がとにかく凄い!

「オーディオスレイヴ1st」か!?



フェイセズの「馬の耳に念仏」か!?
※結構「ジュディズ・ファーム」の音圧が凄いのよ

つ~か、ハードロックじゃん!

初めて四人囃子を聴いたときを思い出した。
和製プログレの名盤と聞いた「一触即発」だったが、ハード
ロック色も強くて驚いたものだ。
※そのうえ森園さんはデュアン・オールマンみたいな音色も
 使ってたし・・・

「金属恵比須」も長い曲・短い曲を交え、変拍子とメロトロン、
アナログ・キーボードの音塊で「おお、プログレだ!」と思わせて
くれたが。
やはり70年代ロック最良のエキスを血肉として再放出する熱量が
素晴らしい!
※その辺はキュアメタルの高梨康治さんに通じるな

ダイナミックで安定したリズムセクションも秀逸。
時にアヴァンギャルドに、そして時にしっとりと聴かせる女性Vo.
・・・60~70年代の名曲フレーズや音色が見え隠れする確信犯的な
曲展開も堪らない。
※「一触触発」も隠れてますな



歌詞も「人間椅子」や「筋肉少女帯」系の猟奇、幻想、怪奇を
感じさせるモノで、日本独特な表現は海外ロックに対する強烈な
カウンターになっている。

今で言うヴィンテージ・キーボードを始め機材からスタジオまで
こだわってるのが窺えるサウンドも嬉しい限り。

※そういえば、ワタクシ秋に目黒のブルースアレイに
 串田アキラさんのR&Bコンサート見にいきましてな。

 その時、同会場の予定で「アナログ・シンセ狂時代@
 プログレ秋祭り」なんてイベントを発見して、大いに
 気になったモノですが。

 さすがに「そんなにライヴばっかり見に行けないよなぁ」と
 諦めてしまいましてな。いま実に後悔しておるんですわ。
 勤め人、家族を持つ者の辛いトコロですなぁ・・・。



さてさて
「金属恵比須」のライヴはゼヒ見たいトコロです。

次回のワンマン公演は2016年4月16日(土)20周年記念として、
吉祥寺シルバーエレファントで行われるそうな。

すごい人混みになるんじゃないの?
私みたいな新規ファンが激増してそうだし。
※「ハリガネムシ」、amazon・タワレコ・ディスクユニオンで
 売り切れ続出らしいですからね

出来れば
その後は、もっと大きなハコでのライヴをお願いしたいと思います。
椅子がある会場なら嬉しいです。
盛り上がったら、ちゃんと立って拍手しますから・・・。

【金属恵比須】
メンバー
高木大地(G、Kb、Vo)
稲益宏美(Vo)
多良洋祐(B)
諸石和馬(D)
宮嶋健一(Kb)

今後の活躍に期待・・・・です。

最近の収穫「金属恵比須 ハリガネムシ」CD!(1)

2015年12月13日 | CD紹介(邦楽)
今年のプログレ三昧を聴いて一気に引き込まれた。
Kinzoku-Yebis(金属恵比須)の「ハリガネムシ」。

少し前に買ってたから「最近の収穫」でも無いのだが、
クリムゾン来日公演の感激が醒めぬうちに、日本の
プログレ名盤「ハリガネムシ」に出会った興奮もUP
したくなったのです。

2015年「今日は一日プログレ三昧」で、その楽曲を
聴いたスターレス嶋からキリムゾン・フォロワーと
認定された金属恵比須。


リーダーの高木大地氏はエンタメ・サイトでクリムゾンの
来日に関し興奮の長文を認めた人物。

その高木氏はギター兼キーボード(メロトロン)兼総主席。
1996年に同バンドを結成。
2006年にはメキシコで開催された世界最大のプログレ・
フェス「Baja Prog」に2年連続で出演。
ステージには、横溝正史原作の映画曲(芥川也寸志作!)で
登場するという。

高島兄が気に入った「紅葉狩」は、(高島兄が言うトコロの)
アニー・ハズラム系女性ヴォーカル、メロトロン・サウンド、
ロバート・フリップ系ギターを盛り込まれたモノで
プログレ・ファンを驚かせるに充分なインパクトがありました。



バンドロゴも、イエスとイビスを合わせたような確信犯的
デザインだし、ジャケット・イラストも三角形プリズムを
通過する光が盛り込まれたベタさがあるのだが、楽曲で
使われるメロトロンの音色で全てが許されてしまうんだから
大したモノなのである。

番組で流れた「紅葉狩り」も良いが、全体の流れで
アルバム1枚を聴かせてしまう構成力も素晴らしい。

(続く)

最近の収穫「石川晶 ドラム メソード」CD

2015年11月28日 | CD紹介(邦楽)
猪俣さんの「ドラム メソード」に続いて、
石川晶さんヴァージョンも購入いたしましたよ。
1972年発表の一枚。

以下、商品説明

「ご存知あの名曲がかくもグルーヴィに生まれ変わった。
打って、打って、打ちまくる。最強のジャズ・ロック・ドラマー、
石川晶が面目躍如の快進撃!」

「数多くのジャズ・ロック重要作を残しているドラマー石川晶に
よるロック・カヴァー・アルバム。当時楽器教則レコードの体で
『メソード・シリーズ』がリリースされていたが、その実はジャズ・
ミュージシャンによるロック/ポップスのカヴァー・アルバムで、
いずれもミュージシャンシップが発揮された素晴らしい内容に
なっている」

「ビートルズなど録音当時のヒット曲をインストゥルメンタル・
ジャズ・ロックにアレンジ。アレンジを鈴木宏昌が担当。聴き
どころは石川のドラミングと有名曲の解釈。左右に広がるように
録られたドラムは、音もタイトに引き締まり、聴いていて気持ち良い」



ジャケットの石川さん、風貌が既にアフリカンしてます。

収録曲は
01. Questions'67 And '68(シカゴ)
02. Spinning Wheel(ブラッド、スウェット&ティアーズ)
03. Lowdown(シカゴ)
04. Brige Over Troubled Water(サイモン&ガーファンクル)
05. Black Night(ディープ・パープル)
06. America(サイモン&ガーファンクル)
07. Black Magic Woman(フリートウッド・マック/サンタナ)
08. 25 Or 6 To 4(シカゴ)
09. It's Me That You Need(エルトン・ジョン)
10. Come Together(ザ・ビートルズ)
11. Let It Be(ザ・ビートルズ)
12. Mamy Blue(ポップ・トップス)

・・・ここに尾崎紀世彦さんや布施明さんの声が乗れば、
別の意味で凄い事になるのだが、
※曲目も被ってるし。「明日に架ける橋」「スピニング・ホィール」
 「レットイットビー」・・・

歌が無いぶん演奏の自由度が上がってる気も致します。

・・・とはいえ石川さん、カッチリ叩いていらっしゃる印象。
角田ヒロさんに通じるジャストタイム感・・・というか
ほんの少し遅れる感。

個人的な好みで言えば、もっと前ノリか、いっそ後ノリの
方が私にはシックリ来るんですが・・・。
※そういう意味ではライブ盤の「MIKO LIVE at RIVIERA」で
 聴かれる突っ走りっぷりが気持ち良い・・・。

曲は有名曲ばかりだから、ハズレは有りません。
聴いてて「良いな」と思ったのがD・パープルの曲。

リフに歌詞つけて
「♪な~ぜか本出し~た、な~ぜ~かヒットした♪」と歌えば
見事な空耳曲になる「ブラックナイト」。
※パープルも結構いろんなトコロからパクってますなぁ・・・

原曲はイアン・ペイス(Dr.)のシャッフルが印象的だけに、
ジャズのテイストはバッチリ。
サックス・ソロも決まって、ゴキゲンな演奏なのでした。

曲によってはワウギターによるソロも登場。
でも、その途中でフェイドアウトされるシーンもあったりして
その辺ちょっと不満・・・。

メンバー各人のクレジットも無かったなぁ。
「石川晶 オール・スターズ」って事になってるが、カウント
バッファローズ・メンバーとの重複もある筈だよね。

最近聴いたCD「布施明 Way of the Maestro」

2015年11月20日 | CD紹介(邦楽)
なんでしょう。
ワタクシ、「歌が上手い人が聴きたい病」にでも罹って
しまったんでしょうか。

まぁ、元々そうなんですけど。それが顕著になってます。
「好きだった歌い手をもっと掘り下げて聴きたい」
そんな欲求に突き動かされてる感じです。

あと、演奏陣のカッコよさを再認識したってのも大きいかな。



そういうワケで、「Way of the Maestro」です。
「Way to」じゃありません。「of」です。

まさに声のマエストロです。
ポール・ロジャースさんが「ザ・ヴォイス」という異名で
呼ばれてますが

布施さんも、まさに「日本のザ・ヴォイス」です。
あらゆるジャンルを網羅する「マエストロ」です。

【収録曲】
01. NESSUN DORMA “誰も寝てはならぬ”
02. MORIR DE AMOR
03. AMAZING GRACE
04. YOU RAISE ME UP
05. DIO COME TI AMO
06. LET ME FALL
07. AVE MARIA
08. TIME TO SAY GOODBYE
09. MY WAY
10. TRISTESSE “別れの曲”

先日の公演で歌われた「アメイジング・グレイス」や
これまでも歌われてきた「マイ・ウェイ」(日本語版)も
収録されてます。

そもそも、「オーケストラをバックに一発録り」というのが
このアルバムの主旨です。

「昭和のリズムセクション」にヤられた最近の私からすると
少し趣きが違うCDですが、いやいや素晴らしいモノは素晴らしい。

発売は2012年。
限りなく「今の布施明」が記録されてます。

ショパンからカンツォーネまでを含む代表的な名演のフル・
オーケストラ録音は、正座して聴きたいほど圧倒的なのです。

言うほど聴きこんでいませんが。
尾崎紀世彦さんのアルバムとともに聴きこんでいきたい盤で
御座います。

最近聴いたCD「尾崎紀世彦ファーストアルバム」

2015年11月19日 | CD紹介(邦楽)
1971年発売のアルバム。
「また逢う日まで」収録はセカンドなので、
ここでは「英語曲を歌う実力派登場」という印象。

ワタクシ、布施明さん関連のCDで
「この時期の歌い手で英語の発音が完璧だったのは
ジョー山中さんくらい」なんて言ってましたが。

(例によって)とんだ不見識を晒してしまいました。
この人が居ました。
尾崎さん、素晴らしい英語イントネーションで
歌いあげてます。



01. この胸のときめきを
02. 男の世界
03. スピニング・ホイール
04. ラブ・ミー・トゥナイト
05. 思い出のグリーン・グラス
06. ヴィーナス
07. 明日に架ける橋
08. 太陽は燃えている
09. レット・イット・ビー
10. 最後の恋
11. 恋はフェニックス
12. 好きにならずにいられない
13. アンチェインド・メロディー
14. ラスト・ワルツ

その圧倒的な歌唱力、そしてルックス。
全てが日本人離れしている。
収録曲はポピュラー、またはロックの名曲。

02の「男の世界」はマンダムのCM曲カバー。
英語曲だが堂々の歌いっぷり。演奏陣も素晴らしい。
ベースはモロにエレベーターしてるから寺川正興氏の
可能性大。

「ビーナス」ではエンディングで叫び声。
「明日に架ける橋」では荘厳なハモンドオルガン・・・。

聴きどころ多いアルバムです。
声こそ若いけど、尾崎紀世彦さんの歌唱は既に完成の
域に達している・・・そんな印象。

1stアルバムにして。恐るべき歌い手です。

最近の収穫「日生劇場の布施明 」CD(3)

2015年11月11日 | CD紹介(邦楽)
「LOVE WILL MAKE A BETTER YOU」、怒涛のエンディングから
興奮醒めやらぬ内に始まるのがハードロック・カバーの
「HEARTBREAKER」。

同名曲は色々あるんですが。

レッド・ツェッペリンか?(違う
フリーか?・・・・・・・・(まだ発表前
ストーンズか?・・・・・・(あれは「DOO DOO DOO DOO DOO」

答えは
グランド・ファンク・レイルロードです!



72年にD・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」が
発表されるまで(されてからも)
学園祭を始めとしたアマチュア・バンドがコピーしまくった、
洋楽の代表曲です。

当時、色んな人が耳にした事あるハードロックの代表作。
会場の女性ファンもAMラジオで聴いた経験ある筈です。

編曲は宮川泰さん。
さすが、ザ・ピーナッツに「エピタフ」を歌わせた人(?)。
見事に洋楽をステージに取り込んでいる。

この「HEARTBREAKER」は原曲同様のアルペジオのオープニング
から、一気に怒涛の盛り上がり。嵐のような演奏です。

ベースの寺川さん
この曲では、いきなりハイテンションです。
ツェッペリンをブッ飛ばしたといわれるGFRのハードロック曲を
オリジナル以上の迫力で弾いてらっしゃいます。

「暴力的」とまでは行きませんが、ホント嵐のような弾きっぷり。
※冷静で感性豊かな人…という話がネット情報でありました

これでリミッター外れたらMC5ですよ。
「キック・アウト・ザ・ジャムズ」並の暴力ベースになっちゃい
ますよ。
※パンクと言われるMC5だがフリージャズ志向もあったというから
 通じる部分はあるかもな・・・

寺川正興ファンなりたての自分からすると鼻血モノの演奏であります。



A布施のヴォーカルも堂々のシャウトっぷり。
サビも見事に歌い上げ、原曲に負けていない。
パワフル、情熱的、そして上手い・・・最高な歌手だ。

原曲ではギターソロに当たる部分ではサックスが鳴り響く。
※市原宏祐さんだな

ブレイクの後の畳み掛けも最高だが、
非常に残念な事に、この曲はフェードアウトで終了・・・。

原曲は、もうひと盛り上がりして怒涛のエンディングに
雪崩れ込むし、この日のLove Live Lifeも絶対にそういう
終わり方してる筈なんだから、ここは終わりまで収録して
欲しかったなぁ・・・と落胆。

レコードでは、「HEARTBREAKER」でA面終了。
CDでは続いて次の曲が始まるが、ガラっと雰囲気が変わり
再びエンターテイメント布施明の世界が広がる。
演奏もストリングスを加えた贅沢なモノに戻る。

その歌唱も素晴らしい。
時代のなせる奇跡・・・かな。

こういうアルバム(リマスターCD)に出会えたことを感謝したい。
そんな気分で御座います。

最近の収穫「日生劇場の布施明 」CD(2)

2015年11月11日 | CD紹介(邦楽)
アキラ布施リサイタル・・・の中に紛れ込んだハード・ナンバー。

それが5曲目の「LOVE WILL MAKE A BETTER YOU」と
6曲目の「HEARTBREAKER」。

「LOVE WILL...」は、異色のプログレ・ジャズ盤からのピック・
アップで、編曲は Love Live Life の市原宏祐さん。

「この曲にはコーラスが必要なんですが、ステージにコーラスは
居ません。コーラスは居ませんが客席に皆さんがいらっしゃいます」
なんて言って、コーラスを求めるも

女性客が大半と思われる客席からはコーラスは巻き起こらず、
クスクス笑いで覆い尽くされる。

「このままじゃ一晩たっても曲は始まりません」なんて明るく言う、
布施青年。
会場からは笑い声と嬌声。



凄い。まるでアイドルだ。
いや、アルバムジャケット見れば分かるがルックスも抜群なのだ。
天は二物を与えたのだ。

その後もアイドルトークが続き、スター布施がコーラスを促して再開。
バスドラが優しくリズムを踏み、ベースがメロディーをサポートする。
なんて優しいバックバンドなんだ!

A布施は自らコーラスの旋律を歌いながらMCを挟み込む。
「写真撮ってる場合じゃないですよ」「おかあさん、ひとつ宜しく」
※ちょっと先代・円楽師匠の若い頃みたいな語り口・・・

・・・そこから「ワンモアタイム!」と盛り上げて、
『Love Live Life+1』の雰囲気に近づいてきた。
さらに「ワーン、ツー、スリー、フォー!」とシャウト!

演奏「ドッギャ―――――――――ン!!」



実力派アイドル・リサイタルから一気にファンキー・ロック炸裂!
ワウギターがリズムを刻み、ドラムの手数は増える!

A布施もシャウト!
英語の発音、「Love Live Life+1」より良くなってないか。

ホーンも炸裂!曲が進むにつれてベースの運指もエネルギッシュに
アップダウン!
※寺川正興さん、ホントに凄い!!

やはりLIVE演奏は違う。バンド、ヴォーカリストとも盛り上がる。
原曲より勢いが増している。
※原曲の迫力も相当のモノなのだが・・・

全然やさしくない!
こんな演奏、「明星」読んで「布施クンって近眼なんだわ」なんて
頬を染めている乙女に聴かせてどうするのだ!?

最近の収穫「日生劇場の布施明 」CD(1)

2015年11月10日 | CD紹介(邦楽)
AKIRA FUSÉ LIVE IN NISSEI THEATER

1971年6月20日に発売された実況録音盤。
S46年3月31日に日生劇場にて収録されたもの。

バックはジャズ&ニューロック系のLOVE LIVE LIFE。
紙ジャケット仕様で2015年最新リマスタリング済み
・・・という事もあり、ネットで購入。



曲目は
01:うわさの男~ストーニー・エンド
02:この胸のときめきを       
03:I KNOW             
04:IT'S IMPOSSIBLE       
05:LOVE WILL MAKE A BETTER YOU
06:HEARTBREAKER         
07:ある愛の詩          
08:そっとおやすみ       
09:そよ風を君にあげよう    
10:霧の摩周湖         
11:愛の終りに          
12:遥かなる影          
13:愛は不死鳥          

編曲:服部克久 (1~4, 7,8)、
市原宏祐(5)
宮川泰(6, 9~13)

1971年3月のライブ盤が初CD化。
まさにスター歌手・布施明のリサイタル。



1曲目はニルソンの「うわさの男」。
予想以上に洋楽カバーあり。
バカラックの「遥かなる影」も取り上げていて、
歌唱力がないと歌いこなせないような曲が続く。



尾崎紀世彦さんと並び、本当に上手い歌手なんですよね。
LPこそ持ってなかったが、昔から普通に好きでした。


※P・ロジャースさんと云い、ワタシャ声量が豊かで
、上手い人が好きなんですよねぇ

そもそも布施さん、尾崎さんの時代は
TVの歌謡番組で代表曲は聴けたし、歌ってる姿も
普通に拝めたものです。

このLIVE盤「日生劇場の布施明」は、終盤でこそ歌謡曲の
代表作が登場するが、カバー曲や激しいUPテンポ曲など、
別角度の魅力も堪能できるんですよね。

演奏陣はLove Live Lifeだから申し分なし。
激しい曲での弾けっぷりも凄い。凄まじい。

~というか
ワタシ的には、やはり5曲目と6曲目が当アルバムの目玉
なんですよね。

最近の収穫「Love Live Life + One」CD(2)

2015年11月10日 | CD紹介(邦楽)
「Live Live Life + One」
参加メンバーの経歴など調べると、すごい人ばっかり・・・。

市原宏祐:
作曲・編曲・総合プロデューサー。
全てのサックス、フルート、クラリネットをプレイ。
数々のジャズバンドを経て、自己のグループでオリジナルの
曲を発表。時代のニーズにあったスタイルの音楽を創作。
リーダーアルバムは、数十枚に及ぶ。

横田年昭:
フルート担当。
「猪俣猛とサウンドリミテッド」で活躍した輝かしい経歴あり。

水谷公生:
作曲家・編曲家・ギタリスト。
1960年代後半から1970年代初頭にかけ、柳田ヒロらと様々な
ニュー・ロック系セッションに参加。
1980年代にかけては、太田裕美を始めとするアイドル歌手からロック
まで幅広いジャンルで編曲家として数え切れないほどの作品に参加。

直居隆雄:
ギタリスト・アレンジャー・プロデューサー。
渡辺貞夫、日野皓正、石川晶、向井滋春、土岐英史、益田幹夫等の
グループで活躍。アニメ劇伴での演奏は「超時空要塞マクロス」の
「ドッグ・ファイター」の歴史的弾きまくりが印象深い。

柳田ヒロ:
日本のロック黎明期を支えたキーボード奏者。
つのだひろ(d)、陳信輝(g)、ルイズルイス加部(b)で
録音したフード・ブレインの「晩餐」は名盤。



寺川正興:
ベーシスト。昭和を代表するスタジオ・ミュージシャン。
個人的には海外のトップ・ベーシストに引けを取らない存在となって
おります。

チト河内:
ドラマー、パーカッショニスト。
LLLの後は、トランザムのリーダーとして活動。日テレ系ドラマ、
「俺達の勲章」「俺達の旅」などの音楽を手がけ、中村雅俊の
音楽プロデューサーとして活動。テレビ、映画、CMなどの作曲家、
編曲家としての地位を築く。

川原直美:
パーカッショニストとして、GARO、ミッキー吉野、石川晶とカウント・
バッファローズ、しばたはつみLIVEなどに参加。

布施明:
「霧の摩周湖」「愛は不死鳥」をヒットさせた人気歌手。
ルックスも良く、アイドル的な人気もあった。後に「積木の部屋」
「君は薔薇より美しい」「シクラメンのかほり」も大ヒット。
抜群の歌唱力と伸びやかな声の持ち主で、コンサートでは洋楽の
カバーも多数こなした。



でも、「誰々が参加した」「すごい経歴の人が集まった」だけ
じゃなくて、盤から飛び出てくる音楽が単純に凄いんですよね。

ヴォーカルの英語発音は確かに日本語アクセントっぽいが、当時
その辺カンペキだったのは、ジョー山中さんぐらいでしょうし。

ここは若い衝動を買いたいですねぇ。
歌によっちゃ「21世紀の精神異常者」っぽく布施さんの美声に
エフェクター掛けたりして、そのパワフルさに感激しきりの私です。

アルバムタイトル曲「LOVE WILL MAKE A BETTER YOU」では声を
しゃがれさせてコーラスを先導、そのままシャウトから英語の
歌唱に移行・・・。カッコ良すぎます。

布施さんは、同時期に発売された自身名義の実況録音盤でも
洋楽をカバーされていて、これがまたカッコイイんです。

ソフト&メロウだけじゃなくて、ハードロックまでカバーされて
ますからねぇ・・・。

最近の収穫「Love Live Life + One」CD(1)

2015年11月09日 | CD紹介(邦楽)
アルバム名は「LOVE WILL MAKE A BETTER YOU」。

1971年のLOVE LIVE LIFE + ONE、
メンバーは以下の通り。

市原宏祐:サックス/フルート/ストリング、ブラス・アレンジ
横田年昭:フルート/サックス
水谷公生:ギター
直居隆雄:ギター
柳田ヒロ:オルガン/ピアノ
寺川正興:ベース
チト河内:ドラム
川原直美:パーカッション
布施明:ボーカル



・・・すごい面子という事で。
ニューロックと先鋭的ジャズを標榜してたメンバーが新しい音楽を
創作しようという野心の元に集まったグループ。
強力なヴォーカリストを・・・と考えた挙句、A Fuse氏に白羽の矢が。

元々が布施明さんのコンサートでバックを務めていたメンバー。
ここでは対等に強烈なパフォーマンスを炸裂させている。

01:THE QUESTION MARK
02:RUNNIN' FREE
03:LOVE WILL MAKE A BETTER YOU
04:SHADOWS OF THE MIND
05:FACTS ABOUT IT ALL

一曲目からサックスが静かに吹き荒れ、緊張感が盛り上がる中で
水谷公生さんのギターが響きまくる。直居さんも弾きまくってる。
レコード時代はA面まるまる使っていた長尺曲です。
フリージャズ臭がプンプンします。
英国ジャズ・ロックやカンタベリー系のクールさに比べれば、
後半の熱さは日本人なりの野心が燃え上がってる証左でしょうか。



三曲目のタイトルトラックは一転して、モロにスライ&ザ・ファミリー
ストーンな超ファンキー・ロック。
ギターは弾きまくり、布施明さんも声が潰れんばかりに張り上げた歌を
聞かせてくれます。
やっぱりベースの寺川さんが後半の展開を盛り上げます。
うねりも強力、弾きまくりが圧巻です。当然ドラムもハイテンション。
サックスも凄い。

ミディアムテンポな曲も黒っぽくて良い。
ジャズ・ロックでプログレ。でも黒っぽい。

クリムゾンの1stに影響受けてるとは思うが、別の角度で勝負してる。
ジャケットはFREEの「ハートブレイカー」みたい・・・と思ったが
こっちの方が早かった。

70年代、邦楽も凄かったんだなぁ・・・と
心底実感した1枚で御座います。

最近聴いたCD「芸能山城組入門」(2)

2015年11月09日 | CD紹介(邦楽)
芸能山城組が1976年に録音したファースト・アルバム「恐山」は、
渡辺宙明先生の曲だが。
山城組主宰の山城祥二氏、井上尭之氏、大野克夫氏の編曲によって
大胆にその姿を変えているとの事。

この辺のお名前聞くだけでワクワクです。
欧州の曲は教会風の音響で合唱に残音を効かせ、発音のハンデを
克服している。



アフリカ調はタテノリ、日本の童謡・民謡は緩やかに揺らぐ。
ケチャはライヴで客席に構造を説明し、少人数で実演しながら
集団実演へと発展させていく。

未開文化のように言われた地域で非常に高度な民俗音楽が
実演されており、その方法論を体系的に学べば、日本人集団でも
再現が可能である・・・と。

メジャーどころではアニメ「AKIRA」の音楽を担当。
映像美とともにサウンド面の評価に貢献した。

芸能山城組は現在も建材。
ケチャを披露し、ブルガリア女声合唱のコミュニティ・カレッジを
開催している。

よくぞ、こういう集団が日本に存在してくれたものだ。
いまさらながら感服いたします。

最近聴いたCD「芸能山城組入門」(1)

2015年11月08日 | CD紹介(邦楽)
極めてプリミティヴな芸能集団山城組のベスト・アルバム。
彼らの評価を決定付けた「01」から最新「19」まで10枚の
アルバムからのコンピレーション。

現地に行かなくても現地の音楽が体験可能という事を
標榜する芸能集団「芸能山城組」。
その概要が明らかにされる・・・と謳うベスト盤。

1曲目の作曲者が渡辺宙明先生と聞いて、その関連で
興味を持ったワケなんですが、ある意味「エライもん
聴いてしもうた」・・・という気分。



01. 恐山~序章(プロローグ)
02. わたしの亜麻畑(ヨーロッバ編)
03. そそり立つ岩(ヨーロッパ編)
04. 糸を紡いでいた時(ヨーロッパ編)
05. モリナリ、想いはままならず(ヨーロッパ編)
06. ラーダよ(ヨーロッパ編)
07. 終祷<守護仏スルングマンための法要>
08. チンギス・ハン讃歌(アジア編)
09. エホバ我の力よ、我切に汝を愛しむ(アジア編)
10. ケチャの合唱パタン(アジア編)
11. 婚礼のアッハワッシュ(アフリカ編)
12. ヨヨイエレ・ヨイエレ(アフリカ編)
13. 子供たちの仕事のうた(アフリカ編)
14. しとめた鳥(アフリカ編)
15. わらべうた抄(日本編)
16. 合唱刈干切唄(日本編)
17. 山城節「柳の雨」*唐人お吉明烏篇入
18. 合唱組曲「小さな目」から
  おうちの人(合唱組曲「小さな目」から
  ふうりん(合唱組曲「小さな目」から
  べんとう(合唱組曲「小さな目」から くも
19. 合唱組曲「小さな目」から
  ふうりん(輪廻交響楽スペシャル
  第2章 散華(輪廻交響楽スペシャル
  第3章 瞑想(輪廻交響楽スペシャル
  第4章 転生

~聴いたら本場を思わせる歌唱・演奏だが
「やってるのは地域外の日本人」
「しかも実質同じメンバー」。

ライナーノーツを書いているのが主宰の山城祥二氏。
本アルバム曲の背景や演奏の理念に関して詳細に
解説している。
商業音楽の堕落や旧来の西洋音楽優位主義を
糾弾しているのだが、その刃の鋭さに驚く。

その理念が「芸能山城組」の作品に帰結している。
長い修練と血統のみが芸能を許される・・・という
旧来の思想を、
「具体的技能の組み立てという方法論」を用いて
破壊しようとする山城組。

特に「ケチャ」は圧巻です。

最近の収穫:猪俣猛「ドラム・メソード」CD

2015年11月01日 | CD紹介(邦楽)
「ドラム・メソード」
猪俣猛とサウンド・リミテッドのアルバム。

日本ジャズ史が誇るファンキー・ビート・マスター、
猪俣猛が1972年7月に発表したアルバム。

日本を代表するドラマー猪俣氏の「ドラム教則盤」
なれど、好きな課題曲を選んで好きに叩く自由さで
猪俣氏の繊細かつダイナミックなドラミングが堪能
できるサウンド・リミテッドの代表作の一つとの事。

デイヴ・ブルーベック、ハービー・ハンコックから
キャロル・キング、イギリスのブラス・ロック・バンド
=イフのカヴァー、そして前田憲男や猪俣自身による、
オリジナル曲まで多数収録。

試聴して「これは」と思い、GETしてしまいました。



01.ランナウェイ・チャイルド
02.スマック・ウォーター・ジャック
03.チャイルド・オブ・ストーム
04.プルコワ、パ?
05.ホエア・ドゥ・ユー・ゴー・フロム・ヒア
06.ドラム・コンサート1
07.フィボナッチズ・ナンバー
08.ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク
09.メイデン・ヴォヤージュ
10.ドラム・コンサート2
11.スリーパー
12.セブン・フォア

普通にインスト曲が並んででカッコイイ。
特にキーボードが歌メロを奏でてる曲は、少し
シンコベーションかけて弾かれてて良いです。

※余り原曲どおりだとスーパーで流れてる曲みたいで
 ダサくなっちゃうからねぇ・・・

IFはブラスロックと言われてるけど、ダミ声の歌手
擁したジャズロック系とも言えるので(4枚目は名盤!)、
ブリティッシュのバンドをカバーされた猪俣さんの
感覚には敬服!

※IFのカバーは7曲目の「フィボナッチズ・ナンバー」。
 IFの3rdアルバム収録曲。

残念なのは、ライナーノート。
参加メンバーの記載が無いんですよねぇ。
昭和のリズムセクション探求初心者としては、その辺を
知りたかったんだけどなぁ・・・。

最近の収穫:串田アキラ「爆発するソウル」

2015年10月29日 | CD紹介(邦楽)
最近のマイブームは串田アキラさんか。
R&Bライヴに行った興奮も冷めやらぬうちに
1970年の1stアルバムを手に入れた。

それ以前に69年発売のデビューシングル=
「からっぽの青春」等は聴いてたが、アルバム1枚
じっくり聴くと、また違った印象を受ける。



CD復刻版、「爆発するソウル」。
プレミアも付いておらず、定価で購入。

01. しあわせの限界
02. トラベリン・バンド
03. トライ・ア・リトル・カインドネス
04. 最後の恋
05. サムじいさん
06. 果しなき旅
07. からっぽの青春
08. 孤独の影
09. クライ・ライク・ア・ベイビー
10. あやまち
11. 陽が落ちてから

現在はアニメ・特撮歌手として知られる串田さん。
確かに「シャイダー」の主題歌は名曲・名唱だ。

「♪若さ、若さってなんだ、振り向かない事さ♪」の
くだりは感動的だし、聴き手への応援歌とも言える。
聴いてて高揚感ありまくりです。

その声には「ソウル」を感じるし、やはR&Bに
親しんで、歌ってきた素養が溢れている。

デビュー当時のソウル歌手ぶりも凄い。



だいたいね、復刻版の煽り文句が
~1969年にデビューした知る人ぞ知るソウル・シンガー、
 串田アキラのファースト・アルバム。
 GSか、フォークかジャックスやパワーハウスのような
 GS以外のグループ、 或いは演歌歌手といったように
 男性歌手の場合ある程度ジャンルが区切られていた時代に、
 R&Bシンガーとしてデビューしたという稀有な存在。~
・・・ですから。

実際に聴いても、日本人離れしたシャガレ声、声量、
シャウト・・・素晴らしいです。

後のアニソンより、キーが低めな曲が多く、ドスを
効かせてソウル風味を増そうという目論見があったのかも。

もっとハイトーンでのシャウトも欲しかった気がします。
※45年前の音源にナニ言ってんだか・・・

洋楽のカバーもあり、2曲目はJ Fogerty作。
そもそも「からっぽの青春」もJoe Southの曲に
日本語歌詞を付けたモノだったんですね。

「サムじいさん」も元は海外曲で。
これを日本語で歌っているが全く違和感なし。
ここではスタックスを思わせるホーンも効いている。

英語曲の本格カバーもあるが、発音的には米軍キャンプで
歌ってきたキャリアが頷けるモノだ。

低音で唸るように歌う時にはゼム時代のV・モリソンさえ
連想させてくれる。



ストレートなロックあり、ソウル歌謡あり、南部バラード
ありで、バラエティに富んでるが、各曲とも串田さんが
ソウルフルな歌唱を聴かせているんだから、とうぜん統一感
バッチリ。

演奏もツボを押さえたオルガン、味ある刻みのギター、
ジャズとソウルのフレーバー充分のホーン、ボトムを
支える昭和のリズムセクション・・・と文句なし。

※ベースはピック使ってる感じだから江藤勲さんかしら?
 江藤勲さんのHPで音楽ライターのガモウユウイチ氏が
 そう認定されているから間違いないでしょう

湯浅学さんの解説も資料価値高し。
~マッドマックスの日本版エンディング曲を串田さんが
 歌ってて、それを聴いた渡辺宙明先生が気に入って
 「サンバルカン」の主題歌歌唱を依頼して来られた
 ・・・と。
 それがキッカケでアニメ・特撮の仕事も広がったそうで
 ここでまた宙明先生が登場ですか・・・。

これは「幻の名盤開放」の方も買わなきゃなぁ・・・。

ジャズ・ロックとロック的ジャズ

2015年10月12日 | CD紹介(邦楽)
さてさて、石川晶さんや猪俣猛さんら
昭和のリズムセクションを辿る旅も、そこそこ進んだが。
現時点で「物凄くピンとくるリーダーアルバム」には
正直出会っていない。

ロックのテイストを組み入れたジャズと、ジャズの
影響を受けたロックは結構違うんですよね。

私にとってのジャズ・ロックはザッパさんの「ホットラッツ」や


コロシアムの「バレンタイン組曲」、

※NHKの「今日は一日プログレ三昧」、今年の実質オープニング曲
 でした!さすがNHKさん、分かってらっしゃる!!


イカロスの
「ザ・マーヴェル・ワールド・オブ・イカルス」辺りが
それに相当するのです。

http://blog.goo.ne.jp/aru-rodgers/e/70435a4545ffe20049a5eed86446c4bc
 ※リンク先は以前、拙ブログで紹介した「イカロス」の頁

 コンセプトは「(早すぎた)アベンジャーズ」。
 マーベル・コミックのヒーローが活躍するアルバムであります。

 曲も(後にソフト・マシーンに参加する)ギタリスト、
 ジョン・エサリッジ主導のジャズ・テイスト満載のロックが
 素晴らしい。テクニカルで疾走感も充分。



その反面、英国ジャズロック人脈のグループでも
「イギンボトム」みたいに、いざ聴いてみたら
「これはジャズじゃん!」・・・というアルバムもある。
※A・ホールズワースが初めて在籍したと言われるバンド。

そういえばジャック・ブルースがクリームを抜けて直ぐ
作ったアルバムもジャズだった。

何をもって「ジャズ」か「ロック」か、区分けも難しいが
ビートの強さとか、切り替え展開の多さとか、それなりに
メロディアスだ・・・とか、要素は幾つか考えられる。

マイルス・デイヴィスで言えば、「電化」してロックや
ファンクのエネルギーを演奏に取り込んだあたりで
ロック的なモノを感じたが、やっぱり印象としては「JAZZ」だった。


そこでマイルスの
「ジャック・ジョンソン」

プロデューサーのテオ・マセロが編集の妙で作り上げたとも
言われるサントラ盤。
途中、ワングルーヴからジョン・マクラフリンのギター・
フレーズが斬りこむ様は強烈で。
「こりゃジェフ・ベック影響受けまくりだわ!」と膝を
叩かされた。

~とは言え、編集で長伸ばしてLPにした感ありありの内容は
通して聴くにはチョット・・・。
めまぐるしく展開が変わるプログレッシブ・ジャズ・ロックが
好きな私には少し辛い・・・か。


マイルスの
「ビッチェズ・ブリュー」

黒人としての原点回帰と電化による進歩を成し遂げた、
マイルスの最高傑作・・・と言われる2枚組。
私も持ってるが正直、理解不能。
理解不能なぐらいにJAZZ。

おそらくマイルスが凄すぎて私の感性が及ばないのだ・・・。


マイルスの
「パンゲア」
上記路線のライヴ盤。量と圧が凄まじい。


マイルスの
「アガルタ」
昼の部・夜の部で、それぞれライブ・アルバムが出来てしまう。
それぐらい当時のマイルスのエネルギー量は圧巻だった。

・・・と、マイルス本に書いてありました。

その延長線上で繋がったのが
石川晶とカウントバッファローズです。


アルバム
「エレクトラム」

電化マイルスを思わせるグルーヴからアドリブ連発の
ホーンが凄い。もちろんドラムも。
ロックを感じさせるJAZZだ。


アルバム
「ゲット・アップ」

少し前に和モノのレア・グルーヴとして持て囃されたらしい。
再発盤は売り切れ。
リ・リイシューを期待。

視聴した限り、路線は「エレクトラム」と同じ系統か。

「ロック」という意味なら
「ウガンダ(アフリカン・ロックの夜明け)」が最も
それっぽく聞こえた。



曲もコンパクトにまとまってるし。ギターも野太くてワウが
効いている。
ドラムもアフロ調が盛り込まれてるがタイト。
※ジンジャー・ベイカーとエア・フォース的?

辿り着くのは、この辺かなぁ。
CD探すのが楽しみになってきたな。