あるBOX(改)

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デビッド&リチャード・シンクレア<br>「グレイ&ピンク」を見に行く④

2004年10月21日 | 生活
そして、ついに現れた「リチャード&デイヴ・シンクレア」!!

キャラヴァン創設メンバーにして、カンタベリーシーンの重要人物2名、登場!!

そういや、何をトチ狂ったのか「兄弟」とか言ってたオレ。「従兄弟」じゃん!「カズン」って紹介してるじゃん!

――で、まずは2人で弾き語り。
リチャードが生ギターやマンドリンなどを弾きながら歌い、デイヴが鍵盤(シンセ)で伴奏。

まったりとした時間が流れていく。
しかし、デイヴのシンセが余りにも今風の音質で少し萎える。

あの、時に残音まみれになり、時に歪みまくるオルガン・サウンド。
それこそが、私にとっての「キャラバン・サウンド」なのだが。

グループ解散後のソロ・アルバムからも選曲され、それは新し目の音響が響くのでありました。

シンセピアノの音なんて、誰が弾いても同じな音じゃん・・・・。そう思いながら聴くも、キャラバンの最高作といわれる「グレイとピンクの地」から「Winter Wine」をリチャード・シンクレアの声で歌われると何も言えませんなぁ・・・。

キャラバン後に、デイヴ・シンクレアが参加した「マッチング・モウル」の名バラード「オー・キャロライン」も、リチャードのジェントリーな声で歌われると、それはそれで感動的なのです。

つ~か、キャラバン時代は青くて細かったが、今は年相応の太い声となって、ますます素晴らしくなった気がするのですが、リチャードさんの歌声。

短い休憩を挟み。
バンドメンバーを従え、再度リチャード&デイヴ登場。

バンドメンバー3人は日本人。
「チャック・ベリー・バンドかよ!?」ってくらい現地採用(笑)。
来日手配不用、交通費節約、ギャラ節約の最高の起用(チャック・ベリーは現地ミュージシャンに小遣いあげるだけ、ギャラは大儲け)。
今回の「シンクレア×2」では、呼び屋さんが採算あげる為の苦肉の策か・・・とも思われたが。

キーボードの清水一登さん(元Killng Time)は、白Tシャツ着た大学生風なれど、キャラバンの楽曲を見事に再現。時にはデイヴと交互にキーボード・ソロも展開するなどの活躍を果した。

ドラムスの芳垣安洋さん(Opabiniaなど)も、展開が目まぐるしく変わる楽曲・変拍子を、こなし。時に、やや走るトコロもあったがOKって感じ。

そして、ギターの鬼怒無月(Opabiniaなど)さんも圧巻の弾きっぷりで。元々70年代ヘビィロックの音色が出せる男であるのは、彼個人のプロジェクト「Coil」で見ていたが。
今回も切れの良いカッティングや、ギターソロを炸裂させ。
「弾きまくり過ぎだよ、カンタベリーは“まったり”だよ!」とブレーキ掛けたくなるシーンさえあったのでした(笑)。

――以下、次回。

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