本書の出版社は、札幌にあり、道内で2000部しか出版されなかった本です。当然こちらでは入手できず、セブンイレブンの配本サービスで入手いたしました。
本書は、砂金採りを趣味にしている人のとっては、バイブルのような本で、持っていることがそれ自体自慢になるような本です。
明治の前半、北海道で砂金採りをしていた渡辺良作の自伝のようなものです。後半は、現代の砂金採りの解説が載せられています。
明治時代の北海道の原野の状況が、未開の自然の驚異とともに紹介されています。
ですが、今日紹介したのは昨日に続き昔の農民の貧しさが書かれていることです。
渡辺良作は、明治にはじめ山形県の小作人の家に生まれ、大百姓や地主の旦那衆に搾取される生活から逃げ出して、北海道に渡ったのです。
時代小説でも、武士や商人、良くて職人まで、本当に貧しい農民の生活は書かれていません。あるとすると、木枯らし紋次郎位かもしれません。本書には彼の若い頃の様子が良く描かれ、砂金採りになったぐらいですから、その頑強な肉体も酷使されるのです。また、そんな若者をだまして働かせる仕組みが出来ているのです。
社会の仕組みが旦那衆の立場に立った仕組みになっているのです。年期奉公と借金でがんじがらめに縛られた一生を逃げるには、北海道の羆とマムシとブヨがいる雪の原野しかなかったのです。涙なくしては読めません。
本書は、砂金採りを趣味にしている人のとっては、バイブルのような本で、持っていることがそれ自体自慢になるような本です。
明治の前半、北海道で砂金採りをしていた渡辺良作の自伝のようなものです。後半は、現代の砂金採りの解説が載せられています。
明治時代の北海道の原野の状況が、未開の自然の驚異とともに紹介されています。
ですが、今日紹介したのは昨日に続き昔の農民の貧しさが書かれていることです。
渡辺良作は、明治にはじめ山形県の小作人の家に生まれ、大百姓や地主の旦那衆に搾取される生活から逃げ出して、北海道に渡ったのです。
時代小説でも、武士や商人、良くて職人まで、本当に貧しい農民の生活は書かれていません。あるとすると、木枯らし紋次郎位かもしれません。本書には彼の若い頃の様子が良く描かれ、砂金採りになったぐらいですから、その頑強な肉体も酷使されるのです。また、そんな若者をだまして働かせる仕組みが出来ているのです。
社会の仕組みが旦那衆の立場に立った仕組みになっているのです。年期奉公と借金でがんじがらめに縛られた一生を逃げるには、北海道の羆とマムシとブヨがいる雪の原野しかなかったのです。涙なくしては読めません。