新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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「デジャブ」を観て

2007-08-18 19:06:45 | 芸術鑑賞
今日は暑さが一休み。久しぶりにDVDを借りました。いま話題の「デジャブ」です。

物語』は、フェリーが爆破され543名が死亡する大事件が発生、デンゼル・ワシントン扮する捜査官が犯人を追い詰めていく・・・。と同時に、犯人究明のきっかけとなった焼き殺された若い女性を、殺される前に助けられるか。

解りますか、過去へ遡る話が絡んでいるのです。タイムマシンの話ではありません。複数の人工衛星から地上を監視していて、そのデータを処理するとある時点の状況を再現することができる、監視システムがあるという話です。ただ膨大なデータを処理するため、4日と6時間以前の時点までしか再現できないのです。イラクなどで使われた体温から部屋の中の人物の像を作成すとシステムから、この監視システムは、4日と6時間前の人物の室内での日常の生活が監視できるのです。そのときのヒロインのシャワーの様子も・・・
この焼き殺されたヒロインを助けるため、主人公は過去へ転送され、殺される前に助けに行くのです。動物実験では一度も成功したことの無い実験を、主人公は成功する、この飛躍ががっかりさせられます。画像処理など納得させられる出来なのに、まるで、ターミネーターです。

デンゼル・ワシントンについて。ハリウッド映画には昔から、いい黒人とそうでない黒人と言う役柄がありました。いい黒人の代表は、シドニー・ポアチエです。彼はその真面目な役柄ゆえ後年俳優家業に行き詰ってしまいます。
その後継者がデンゼル・ワシントンではないでしょうか。彼は米国の国内状況も変わり人種的というより、人間性で真っ正直な人生を歩む役柄が多いですね。でも悪徳警官の役をやったこともありましたね。

総合点で言えば合格、システム・映像、そして過去を修正することでの現在への影響の結末の付け方など、まあ面白かったと言えましょう。

最近は、ハリウッド映画では黒人だけでなく女性にも重要な役を与え無ければならなくなっており、時代や世界情勢で、悪役もインディアンから日本人やドイツ人そしてロシア人、今では中国マフィアやソビエトマフィアへと移っています。スティーブン・セガールが殴り倒す相手を見てください。面白いように変わっています。

今一番私の好きな黒人俳優は、ウェズリー・スナイブスです。トミー・リー・ジョーンズの「追跡者」を観たのですが、トミーでなくウェズリー・スナイブスが断然好きになりました。粗野な男でなく、情報機関でたたき上げた知的な男として好演しています。これはケイシー・ライバックに通ずるところがあります。
コメント
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