○「善き人のためのソナタ」
いい映画でした。大人が観る映画でしょうか。
東ドイツが国家としてどのような国家だったか、多少なりとも知らないと、コノ映画は理解できないでしょう。秘密警察国家が国民を監視し、国民がお互いに密告する社会がどのような社会か、垣間見せてくれます。
体制側で市民をいじめることを選ぶ人間と、一般市民が自分達の身の安全と食べるために情報提供者になっていくか、さりげなく描かれています。
また、狙いをつけた人間を徹底的に監視する過程も冷たく描かれています。
国家側の人間も人間です。権力を握ると社会主義擁護を建前に、体制の中での出世や欲望を満たすために、その権力を使います。
東ドイツは崩壊し、秘密警察の人間は彼らも一般市民に今はなっているわけです。
その辺のドラマはまだ作られていないようです。まだ歴史はそれほど古くなっていなっからでしょうか。
この映画は上品な格調高い映画に仕上がっています。ヒロインの女性も大人の女性の魅力が一杯です。日本の女優には出せない大人の雰囲気です。でも背中にそばかすが多そう。
ラストはお楽しみにです。
○「グッド・シェパード」
168分の大作。CIAのキューバ侵攻作戦の失敗をベースにした作品です。話としては良く出来ていて、どこまでが真実かと思いたくなります。米ソ情報部の駆け引きが描かれていますが、むしろ主人公のマット・デイモン演じる秘密監視部長の人間ドラマとなっています。
したがって、CIA支援部隊のキューバ上陸地点の情報漏えいが、彼の身内からというストーリーが納得できません。もしそれが真実という設定なら、ソ連がその事実でCIA部長を脅迫することを途中でやめてしまうことが不思議です。
これは将来出世していくであろう彼が、地雷を抱えてしまったことになるからです。ラストで彼は副長官に出世するのですから、アメリカ映画として、CIA内部にそんな人間が居たことを認めてしまうのでしょうか。
ソビエト情報部の担当者が手を引くことを納得しても、後任の情報部が動き出すかもしれませんから。
映画としては、重厚で静かな画面でしたが、頻繁に数年の間隔で時間が入れ替わるのが解りにくいところでした。マット・デイモンが案外小柄というか大きくなく、帽子を被りコートを着て歩くと、かなり貧相でした。情報部員は目立ってはいけないと、そこまで考えていたのでしょうか。彼の子供っぽい顔つきが、CIAの幹部に出世していくほど、似合わなくなっていきました。
例の3部作の方が生き生きとした感じがあります。
結論は、「善き人のためのソナタ」がマイコレクションに決定です。そして、久しぶりにドイツ語の映画を観ました。英語が多すぎるのは仕方がないですが、仏語、伊語の映画もいいものですよ。
いい映画でした。大人が観る映画でしょうか。
東ドイツが国家としてどのような国家だったか、多少なりとも知らないと、コノ映画は理解できないでしょう。秘密警察国家が国民を監視し、国民がお互いに密告する社会がどのような社会か、垣間見せてくれます。
体制側で市民をいじめることを選ぶ人間と、一般市民が自分達の身の安全と食べるために情報提供者になっていくか、さりげなく描かれています。
また、狙いをつけた人間を徹底的に監視する過程も冷たく描かれています。
国家側の人間も人間です。権力を握ると社会主義擁護を建前に、体制の中での出世や欲望を満たすために、その権力を使います。
東ドイツは崩壊し、秘密警察の人間は彼らも一般市民に今はなっているわけです。
その辺のドラマはまだ作られていないようです。まだ歴史はそれほど古くなっていなっからでしょうか。
この映画は上品な格調高い映画に仕上がっています。ヒロインの女性も大人の女性の魅力が一杯です。日本の女優には出せない大人の雰囲気です。でも背中にそばかすが多そう。
ラストはお楽しみにです。
○「グッド・シェパード」
168分の大作。CIAのキューバ侵攻作戦の失敗をベースにした作品です。話としては良く出来ていて、どこまでが真実かと思いたくなります。米ソ情報部の駆け引きが描かれていますが、むしろ主人公のマット・デイモン演じる秘密監視部長の人間ドラマとなっています。
したがって、CIA支援部隊のキューバ上陸地点の情報漏えいが、彼の身内からというストーリーが納得できません。もしそれが真実という設定なら、ソ連がその事実でCIA部長を脅迫することを途中でやめてしまうことが不思議です。
これは将来出世していくであろう彼が、地雷を抱えてしまったことになるからです。ラストで彼は副長官に出世するのですから、アメリカ映画として、CIA内部にそんな人間が居たことを認めてしまうのでしょうか。
ソビエト情報部の担当者が手を引くことを納得しても、後任の情報部が動き出すかもしれませんから。
映画としては、重厚で静かな画面でしたが、頻繁に数年の間隔で時間が入れ替わるのが解りにくいところでした。マット・デイモンが案外小柄というか大きくなく、帽子を被りコートを着て歩くと、かなり貧相でした。情報部員は目立ってはいけないと、そこまで考えていたのでしょうか。彼の子供っぽい顔つきが、CIAの幹部に出世していくほど、似合わなくなっていきました。
例の3部作の方が生き生きとした感じがあります。
結論は、「善き人のためのソナタ」がマイコレクションに決定です。そして、久しぶりにドイツ語の映画を観ました。英語が多すぎるのは仕方がないですが、仏語、伊語の映画もいいものですよ。