新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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DVD「マッケンナの黄金」

2014-12-25 18:02:22 | 芸術鑑賞
歳末のセールで行きつけの新星堂が、1巻1000円でDVDを販売していました。そんな時に限ってほしいものがないのが常です。
いつもお話ししていますが、一番好きな俳優がグレゴリー・ペックです。かなり主演映画のDVDを持っています。共演がオマー・シャリフです。テリー・サヴァラスも出ています。1000円ですからつい買ってしまいました。

物語は簡単です。
主人公の保安官マッケンナが、偶然手に入れた地図には昔から言い伝えられた、アパッチ族の黄金の谷のありかが書かれていたのです。
その情報を聞きつけた盗賊、一獲千金の市民たち、そして騎兵隊、さらに先祖の黄金を守ろうとするアパッチ族が入り乱れての殺し合いです。
簡単に人が殺されていきます。それだけの話ですが、記憶の片隅にラストシーンが眠っておりまして、納得でした。

そのほか当時の西部劇に登場する俳優が、名前は知らないのですが見覚えのある俳優がかなり出てきます。
西部劇黄金時代の終末期の映画だそうで、ですから登場するインディアンは頭が空っぽの殺人集団として描かれています。当時はこんな状況がまかり通っていたのですね。

別格のハリウッドスターとして認められているグレゴリー・ペックもこんなめちゃくちゃな映画に出演していたのかとびっくりです。いくつかのセット撮影もありますが、ほとんどは西部の荒野です。この荒野がとてもきれいなのです。たぶん四国の何倍かの大きさの荒野、空撮による渓谷の素晴らしさはこれだけでも見ごたえがあります。

ともかくメインの出演者の背景がほとんど説明されていませんので、憎しみや嫉妬など、会話で説明されたことをそのまま聞き流すしかありません。
今でも黄金の谷があるかもしれないなと思ってしまうのは、広大なアメリカの手付かずの未開の地が今もアメリカの紹介番組や飛行訓練での低空飛行などを荒野をなめるように飛行する映像を見ると、あのどこかに金が眠っているのではと思ってしまいます。

ま、寒い冬、こたつに入って会話も途切れた午後、ぼーっと家族で見る映画かもしれません。真面目に語り合って観る映画ではないでしょう。
なぜこんな映画にグレゴリー・ペックが出演したのでしょうか。


コメント
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