「椒房庵の茅の舎だし」がとうとうなくなってしまったので、東京ミッドタウンの店に買いに来ました。
地下鉄の「乃木坂」より「青山一丁目」の方が乗り換えしなくて良いのでいつも「青山一丁目」からミッドタウンまで歩いています。
周辺のビルは関心もなく歩いてしまうのですが、この日は何気なく道路の反対側を眺めました。するとなにやら古い史跡のような雰囲気のある建物が見えます。
門の内側には見学しているような人が数名見えます。ちょうど信号も変わりました。急ぐ事もないので渡って言ってみる事にしました。
乃木大将夫妻が住んでいた邸宅でした。
事務所とかもなくパンフレットもありませんので、港区の案内板を撮影しておきましたので、お読みください。
明治35年に新築されたのですが、陸軍大将の家としてはこんなものかと思うほどこじんまりしています。ただ大将の家と思わせるものが幾つかあります。この玄関の前に、従者の待機所があります。小さな小屋でした。また煉瓦作りの馬小屋があります。門から玄関までも大変狭かったです。
馬小屋の前の空間から大将邸を見ました。平屋ですからとても小さい感じがします。屋敷の中には入れません。外側に通路が設けられていて、窓から内部が覘けます。応接間の隣が大将夫妻が殉死した部屋になっています。部屋の中は見られますが、それを窺わせるものは気がつきませんでした。
同、馬小屋前から庭を眺めました。明治時代の陸軍大将の屋敷としては、かなり狭い感じがします。イメージなんでですが、よく旧○○邸とかいってホテルの庭園になっているのがありますよね。それに比べると格段に狭いです。でも斜面に立てられているので、狭いながらも庭を散策する小道など変化に飛んでいて、私たちなら十分満足できる可愛い庭です。
これが馬小屋です。レンガ造りになっています。馬房は2つあって、1頭はステッツエル将軍から寄贈された馬(説明を撮影しなかったので、記憶はあやふやです)だそうです。大将の死後も生きて子孫を沢山残したそうです(同様)
普通に知られている事ぐらいしか乃木大将のことは知りませんが、いつも何気なく歩いていた道で偶然発見した、歴史の一こまでした。入場は無料でした。
浅田次郎の最近の小説を思い出しました。