新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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DVD「ダンス・ウイズ・ウルブズ」

2011-11-10 18:02:22 | 芸術鑑賞
数か月前に買い込んだDVDのなかで最後まで見ていなかった映画です。なぜ見なかったかといいますと、解説で「インディアンに理解を示した騎兵隊の中尉が、領土拡張政策とインディアンの狭間で苦悩する」とあったからです。国家の前に苦悩する一中尉の姿がかわいそうで、手が伸びませんでした。

さて朝から寒い一日でしたので、やっと先ほど見終わりました。
いい映画でした。広大な西部がよく書かれています。アメリカ良き時代の「大いなる西部」とは全く異なる描き方の西部です。このようなロケができるアメリカがうらやましくなります。

物語】
1860年西部の最前線の辺境の基地に赴任したジョン・ダンバー中尉は一人で荒れ果てた基地の再建を始めます。仲間は連れてきた馬と彼に近づいてきたオオカミ一頭です。
ふとした事からからスー族と親しくなり、交流が始まります。スー族から「狼と踊る男」と呼ばれ親しくなりますが、一方領土拡張政策の政府との間に彼は巻き込まれていきます。

インディアンを撃ちまくる騎兵隊側ではなく、撃たれるインディアン側から描かれ日本人にも通じる彼らの考え方も知ることができます。
最後は騎兵隊側に彼が戻るのでなく、スー族の一人として騎兵隊に追われ雪山に消えていきます。

西部劇が大好きな私としては、ケビン・コスナーが製作・監督・主演と活躍し、さらに初監督だとは驚きです。3時間と長いですが、美しい画像と音楽で全く飽きませんでした。それから、スー族のメインとして、「蹴る男」がいい味を出しています。
インディアンについても、ふつうの人間として描写され心穏やかに見ることができました。
本当の西部に行ったような風景も楽しめます。寒い日にはぜひ暖かくして、じっくりご覧になるのをお勧めします。
アカデミー賞7冠はうなずけます。

でも、夜間にヘリコプターで特殊部隊が他国に侵入し、気に食わない人間を暗殺するアメリカでもあります。

コメント
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