小高い丘の上に立つ白亜の礼拝堂。
大江はキリシタン復活の中心となった地。
現在の教会は1933年、天草での伝道に
生涯を捧げたガニエル神父(フランス人)が、
地元信者と力と心を合わせ完成させました。
教会内に入ることはできますが、撮影禁止。
神と出逢い、神と語らう祈りの家、神聖は場所です。
聖堂正面中央に掲げられた「受胎告知」の絵があり、
ガニエル神父の姪ソフィーの作品だそうです。
ルルドの聖母
聖母マリアと祈りを捧げる少女アベルナデックの像。
ルルドは南フランスにある町の名前で、
聖母マリアが出現された洞窟、
聖なる泉がある場所として知られます。
天草に最初にキリスト教を伝えたのは、
イエズス会宣教師ルイス・デ・アルメイダ。
1566年に志岐に入り、3年後河内浦で宣教し、
キリスト教に入信する人が増えたとか。
1591年には神学校も天草に移され、
天正遣欧使節の4人もここで学んだそうです。
その後、280年近くに及んだ苦難に満ちた
禁教の時代、1614年には宣教師が追放。
看坊として仕えたアダム荒川の殉教。
教会としての組織は存在し得ず、
隠れ部屋でお祈りを唱え、潜伏しながら、
水方(洗礼を授ける役)を中心にして、
信仰を守り伝えていきました。
熊本県天草市天草町大江1782
2023.12.11
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