ふと、日本の標高3,000mを越す山は幾つあるだろう?と。
まぁ、せいぜい10峰ぐらいかな?と思い、調べると、国土地理院発行の一覧では21峰もありました。基準の仕方により諸説があるようですが。
富士山、御嶽山のような独立峰は解り易く、№2の南アルプスの北岳、そして北の槍、奥穂、辺りまではスラスラと出てくるが、後はちょっと自信がない。
で、意外?にも、21峰中、南アルプスに9峰(北アルプス10峰)もあるんですね。因みに挙げると北岳、間ノ岳、東岳(悪沢岳)、赤石岳、荒川中岳、農鳥岳、塩見岳、仙丈岳、聖岳。
先月、蓼科ゴルフ遠征の際、中央道で窓越しに豪快な残雪の南アルプス連峰を眺めてきたばかり。
マイルスの録音(IN THE SKY)に参加したばかりのG・ベンソンを全面にフィーチャーし、R&Bとポップスのヒット・チューン2曲をA面、B面のTOPに据えたモブレー、BN最後期(1968年)のアルバム。しかも、BNにしてはリキが入ったゲート・ホールドのカヴァ。
しかし、我が国では、それこそ完全に無視、否、「もぉ~、モブレーは・・・・・・・・」とダメ出しされた感が強い。この2曲の存在が気に入らないようですが、そ~かなぁ、別になんとも思わない。むしろ、制作ポイントが明確で時代に即しているとポジティブに受け取っている。
それから30年後、1900年代も終わろうとしていた頃、ジャズ喫茶では初めてこのアルバムを聴いた。所は名を失念しましたが、渋谷道玄坂を登った百軒店界隈にある確か2Fで、耳が痛くなるほどの大音量。
本作が流れると、皆、読んでいた本から目を離し、頭を左右に振りながら聴き入っている光景を見て、時代は変わったが、本当はこういうジャズが好きだったのでは、と肌で感じた。
自宅で聴く本盤はRVGの印があるにも拘らずややダンゴ気味の音なのに、ここで聴iいた音は大音量のせいか、エッジが良く利いていた。もっとも、システムの差の方が大きいのだろうけど。
モブレーは、ジャズ史上では無理にしても、モダン・テナー界での位置づけは、一部から「イモ・テナー」、「B級テナー」と蔑まされながら21峰の中に確実に入ってくる。
後期モブレーの作品の中で、これが一番好きでオリジナル曲の出来も良いと思う。
渋谷の百軒店の2Fで大音量なら、「音楽館」だと思います。単身赴任していた時や、出張の際によくよりました。残念ながら、その後継のお店も閉じてしまい、現在あの界隈はジャズ喫茶が存在していないかもしれません。大きな音量だったので、モブレイのテナーが相当映たのではないかと想像します。
モブレイの後期のアルバムも大好きです。哀愁フレーズは出るし、リズムがタイトで多彩になっているしで、初期のものと比べても遜色ないと思っています。
昔はジャズ喫茶の数も多く、しかも満席状態だった時も稀ではなかった事が懐かしいですね。
この時のモブレー、本当に良かったです。特に2曲目なんか記憶に残る名演でしたよ。
本作後、僅か数年で表舞台から姿を消すなんで、想像もつきませんね。カンバックして欲しかった一人です。