以前より、私は日本のハング界に於いて、大きな問題があることを感じ続けてきました。
それは「ディーラー問題」です。
皆さんもご存知の様に、ハンググライディングに必用な用品は全てディーラー、つまり、ショップを通して買うことになっています。
メーカーは、ショップを信用し、納品後お客様に適切なレクチャーやアフターフォローをおまかせする替わりに、ショップに対してマージンをお渡しする仕組みになっています。
しかし、現在の日本のハング界を冷静にみて見ると、このシステムがほとんど機能していないケースが目立つのです。
そればかりか、お客様に対して、ウソやインストラクターの思い込みによる指導、ひどいときには、メーカーに相談無く、お客様へ納品する商品を、勝手に改造してしまったりするケースも少なくありません。
その結果、お客様は混乱してしまい、商品の使用にあたり、適切に使えなくなったり、あるいは事故につながったりするケースも、悲しいことですが現在多く発生し始めました。
このような状況に陥った理由は、はっきり申しまして「インストラクターの勉強不足、及び、プロ意識の欠如」に他なりません。
これは重大な問題であると、EXEは考えております。
このような状況ならば、むしろ、ディーラーはメーカーにとって必要なものではなく、直接、お客様とのやり取りを行った方が、将来的に日本のハング界にとっては良いことであると考えざるを得ません。
しかし、これは今までは、皆さんもご存知の様に「タブー」とされてきました。
しかし、状況があまりにもひど過ぎるのです。
そもそも、なぜ、ディーラーはそのような無責任なことをするようになったのでしょうか?
「注文書を書いてFAXだけしたら、マージンがもらえる」。そんな安直な考えがあるからなのでしょうか?
ディーラー、つまりインストラクターはプロとしてお客様に接する責任があるはずです。
だからこそ、ディーラーマージンがもらえるはずなのです。
現在のような状況を続けていけば、将来的に、メーカーはショップを通さずにお客様に直に商品を販売していく可能性もでてくると、正直私は分析しています。
そうなると、誰が一番打撃を受けるでしょうか?ディーラーではないでしょうか?
つまり、現在ディーラーが行っている無責任な行為は、自分で自分の首をしめていることになっていことに、ディーラー自身が気がついていないように私は思うのです。
これは、将来的に日本のハング界にとって大きな問題に発展していくように私は思います。