飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

ハング界を活性化するには! 価格の問題3

2010-07-05 20:56:47 | ハング(hangglider)

ハングを始める時、一番大きな買い物となるのは機体です。

これについて、価格を抑える一つのアイデアを前回では紹介させてもらいました。

次に大きな買い物となるのはハーネスです。

実は、これについても、私は一つの疑問を持ち続けていました。

と、言うのは、昔のシンプルなエプロンスタイルのハーネスに比べ、今のハーネスはかなり高等化しており、値段も十万円以上の物となりました。

昔のハーネスの値段は3万円を切っています。

これからハングを始める方にとって、この値段差は正直気になるものではないでしょうか?

いつの間にやら、最初に売るハーネスは、すっぽり体が入るスタイルになり、「途中で買い換える必要がないから…」。という理由で、イントラは疑うことなく高等化したハーネスをお客様に薦めてきました。

しかし、高等化したハーネスとはいえ、しっかりしたフレームが入っていなければ、一時間も飛べば体は痛くなってくるし、結局、ある程度飛べるようになるとハーネスを買い換えることになってしまっています。

ならば、最初はもっと安いハーネスでも良いのではないでしょうか?

先にも述べましたように、昔のエプロンスタイルのハーネスならば3万円しないくらいで手に入ります。

つまり、現在の初級ハーネスよりも7万円以上安いわけであり、このことは、これからハングを始める方にとっては大きな魅力ではないでしょうか?

私のハーネス工房でも、たまにエプロンスタイルのハーネスのオーダーが入りますが、ぶっ飛びを前提としたフライトならば、問題がないように思えるのです。

むしろ、体も起きやすく、エプロンスタイルのハーネスで問題だった、足回りのややこしいものを取り去ってしまえば、それはそれで十分に使えると思います。

また、私のハーネスメーカー「EXE」としても、今、講習のメインスタイルとなった「スカイフローティング」について、現在は昔のパラハーネスを流用していますが、これを、スカイフローティング専用ハーネスを新しく開発してみることも考えております。

当然、このハーネスも価格をできるだけ抑えられるように考えていけば、新しいハングの入門スタイルにしていける可能性も十分あると考えています。

弊社はハーネスメーカーで、最初から安いハーネスが売れてしまうと、当然その分「減収」とはなってしまいますが、それにより、ハング界が活性化して、後に多くのフライヤーが育ってくれれば、上級ハーネスもたくさん売れるようになり、むしろ、後になって弊社にとって大きな利益をもたらせてくれると考えております。

ただ今のハーネス納期情報。バックオーダー6着、および夏期休暇により、ただ今の納期は2ヶ月あまりとなってしまいました。お待たせし申し訳ございません。

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