ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

安易な安さへの警鐘

2011年05月01日 | 時事
今日はメーデーです。
労使対立の構図では単純に語れない世の流れで、どんどん大型連休に埋没している印象です。
報道もイマイチ目立たないところです。

気になったのはむしろこちら。
焼肉屋がこの程度の安全意識と肉の知識ということにゾッとしました。

オヤジもユッケや肝刺しなどナマものが大好物ですが、肉のプロである店を信用しているからこそ食べられるのです。

ナマものを出す店側も、心あるところは安心して出せる時だけ提供したり、お客様に提供する時も「生ものなのでお早めにお召し上がりください。」といった心配りは忘れません。
安全にはそれなりのコストがかかって当たり前だと思います。その上で企業努力によるリーズナブルさなら価値がありますが、それこそ、安ければ良い・・・だけでは道を誤ります。

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<アルコール殺菌で大丈夫と思った…焼き肉店側>
読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/ 2011年5月1日

「生食用ではないことを把握していたが、アルコール殺菌すれば安全だと思った」――。

 富山県砺波市の焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」砺波店で生肉のユッケを食べた高岡市の男児(6)が腸管出血性大腸菌「O(オー)111」に感染、死亡した集団食中毒。同チェーンを運営するフーズ・フォーラス社(金沢市)は30日の本紙の取材に、提供したユッケが厚生労働省が定めた生食用の基準を満たしていないことを認めた。

 福井市内の同チェーン店で食事をした未就学の男児が死亡し、福井県が関連を調べているほか、新たに高岡市の同チェーン店でも7人が発症、うち3人が重症となったことが判明。県内の累計患者数は38人、累計重症患者数は15人に上り、感染被害が広がっている。

 厚労省の生食用の肉に関する基準は、生レバーによる食中毒の多発を受けて、1998年に制定。決められた場所と手順で牛などを解体するほか、販売する際は「生食用」と明記する必要がある。ただ、基準には強制力や罰則規定が無く、「あくまでも指導指針」(富山県)という位置づけで、順守するかは業者の姿勢に委ねられている。

 同社に肉を卸販売している東京都板橋区の食肉販売業者によると、通常の食肉加工場から仕入れた肉を500~600グラムごとに切り分け、表面などをアルコール殺菌したあと、真空パックに入れて同チェーン各店に卸している。業者幹部は「あくまでも一般的な加工で、生食用ではない」とし、「殺菌処理はしているが、完全に無菌にすることは不可能」としている。

 同社によると、死亡した男児が食べたユッケは、同業者から砺波店に16日か19日に届いた真空パック入りの生肉。冷蔵庫で保存した後、21日にユッケの形に切り分け、20日に調理加工した分と合わせて客に提供。男児がこれを食べた。

 同社商品部は「販売業者がアルコール殺菌した上で管理しており、生で食べても大丈夫だという認識だった」としている。

 焼肉酒家えびすは97年にオープン。翌年に法人化すると、12年間で20店舗まで拡大した。急成長した理由の一つが100円メニューなど価格の安さで、今回、問題となったユッケの価格は280円。同社ホームページでは、「2人に1人がリクエストを頂く商品です」と記載されている。
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