小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

自然教育園日記 その222 紅葉本番突入―4 another viewpoint

2021-12-15 22:03:38 | 写真日記
自然教育園日記 その222 紅葉本番突入―4 another viewpoint

わかりました、another viewpointが。 紅葉を撮るのではなくて、紅葉を使って絵を作るのです。紅葉を表現しようと思うのではなくて、自由に絵を描きましょう。

2021-12-12
機材はFujifilm GFX100 + GF110mm F2



こうやって、アップしてみると当方はなんとなく4つのことをやっているようです。
1,前にも言いましたが、遠景に焦点を合わせて紅葉を額とする。
2,木の形にとても惹かれている。
3,紅葉は緑があると引き立つ。
4,時にはローキー、ハイキーにシフトする。


緑があると紅葉は引き立つ


時にはローキーに


木の形の魅力を中心に、紅葉はアクセント


木の形を中心に


緑は紅葉を引き立てる  F11
このショットは気に入って、これはF11ですが、次の日F4,  F2で撮っています。前景の緑を生かすことと、パンフォーカス的に全体に種々の色と形をちりばめるにはF11がいいかもしれない。もっとも次の日にはモミジの葉がだいぶ落ちてしまった。いい場面を見つけること、機材の条件、天候、光線、モミジの元気、のタイミングが一致することは容易でない。勉強になりました。


F4


F2


木の形に魅かれる


遠景の木を狙う


遠景の木を狙う


遠景の木を狙う


赤黄の重層を狙う


遠景の木を狙う  もう夕方で光が無い 遠景の木が輝いていたのが魅力的だったのに

皆が皆、紅葉に下で撮影する。なぜかスマホの人は撮影に時間がかかる。当方は人の通り過ぎるのをじっと待つ。 しかしまた新たな人が来る。当方がカメラを構えていると、ここが撮影にいい場所かと、当方の前で撮影を始める。
待っているうちに日が落ちてしまった。



遠くの木にダイサギがとまっています。ダイサギはアクセントで興味は木の形


帰り道で物語の松のいつものショット。さすがに日が落ちて光が無い。

次回で自然教育園の紅葉撮影は最終回です。
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自然教育園日記 その221 紅葉本番突入-3 <もう一つの視点>

2021-12-12 17:56:46 | 写真日記
自然教育園日記 その221 紅葉本番突入-3 <もう一つの視点>

ちょっと違った視点の紅葉の絵を撮ろうと苦心しています。もう一つの視点というにはおこがましいので、英語でごまかそうとanother perspective viewとかanother viewpoint
とか考えたのですが、どうもピンとこないので日本語にしました。

機材はFujifilm GFX100S + GF23mm F4 又は GF110mm F2

2021-12-10

Fujifilm GFX100S + GF23mm F4

前に緑の紅葉、バックに大木、遠くに黄色い葉っぱの木


Fujifilm GFX100S + GF23mm F4

引いて見るとこの紅葉の立ち位置が見えてくる。


Fujifilm GFX100S + GF23mm F4

細かい葉っぱの重層が中判カメラの意味を引き出す。


Fujifilm GFX100S + GF23mm F4

ヤツデの花も使いよう。


Fujifilm GFX100S + GF23mm F4

右のモミジを生かそうと思ったのだが、もっと近づけなかったのが残念。

2021-12-11

Fujifilm GFX100S + GF23mm F4

単純な全体像だが、それもいいかな。


Fujifilm GFX100S + GF23mm F4

これはいつもの視点になってしまった。


Fujifilm GFX100S + GF23mm F4

緑のモミジを使うことをためらわずやろう。


Fujifilm GFX100S + GF23mm F4

最近のお気に入りの撮り方、隙間の遠景に焦点を合わせ、周囲は額に使う。


Fujifilm GFX100S + GF23mm F4

広角レンズによる木の傾きを利用する。


Fujifilm GFX100S + GF23mm F4

ここの大木をバックとするモミジの細かい点々を絵にしたいと何度も撮影。


Fujifilm GFX100S + GF23mm F4

Lowアングルでモミジの流れを撮っていたら人が入ってしまった。これも面白いかも。


Fujifilm GFX100S + GF110mm F2

たまたま太陽のハレーションが入って面白いかも。


Fujifilm GFX100S + GF110mm F2

これも遠景にピントを合わせて、モミジは額にする。


Fujifilm GFX100S + GF110mm F2

もう3時半過ぎると暗くなる。無理に色を出してもやっぱり不自然か。


Fujifilm GFX100S + GF110mm F2

これも遠景にピントを合わせモミジを額とする。


Fujifilm GFX100S + GF110mm F2

これも遠景にピントを合わせ、紅葉は場を演出するだけ。


Fujifilm GFX100S + GF110mm F2

この夕日の時間になると、手前の枯れた草も魅力的に見える。この日は池の水鏡が抜群の日だった。

最近の紅葉はどうやってもきれいな赤にならない。色を修正していますが、嫌みにならないぎりぎりに抑えています。当方は絵画的写真を目指しているわけで、結果として美しければいいのです。しかし、もっと美しい赤が欲しい。

イロハモミジの紅葉のピークはあと数日です。同じ方向で追ってみます。
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自然教育園 その220 紅葉本番突入-2

2021-12-08 16:34:17 | 写真日記
自然教育園 その220 紅葉本番突入-2

2021-12-4
今日はFujifilm GFX100S + GF110mm F2で攻めます。


イロハモミジのビューポイント


イロハモミジのビューポイント


水生植物園の当方お気に入りのたおれた木


森の小道入り口の紅葉林


森の小道入り口の紅葉林


森の小道入り口の紅葉林


森の小道入り口の紅葉林


森の小道入り口の紅葉林


森の小道のオオモミジの下には落ちた葉っぱで出来た2ndモミジがありました。


森の小道のオオモミジ


森の小道のオオモミジ


森の小道のオオモミジ


武蔵野植物園へむかう道端の紅葉


武蔵野植物園から水鳥の沼へむかう道端の紅葉林


武蔵野植物園から水鳥の沼へむかう道、イモリの池そばの紅葉


水面:イモリの池に写る紅葉


水面:イモリの池に写る紅葉


水面:水鳥の沼に移る紅葉

2021-12-5
今日は広角レンズで攻めます。Fujifilm GFX100S + GF23mm F4
いつもと反対周り、時計回りに園を回ります。回り方を変えるとまた違った景色が見えてくるから面白い。
パンフォーカス撮影の時はなるべく人を入れてスケール感を取り入れてみました。


水鳥の沼に向かう道



水鳥の沼に向かう道には巨木があり、右側はヒョウタン池に向う紅葉林があります。我々がもっとも入り込めないカワセミの住処がある地区です。



水鳥の沼への階段坂道にあるモミジはいつも素通りしていました。



このモミジよく見ると結構立派です。



逆回りですから、武蔵野植物園から森の小道へ向かいます。



森の小道への階段坂を紅葉林が取り巻きます。



いつもの森の小道オオモミジに出会います。だいぶ葉が落ちて、今日が撮影の最後でしょう。


Fujifilm GFX50R + GF110mm  イモリの池から水鳥の沼の中間あたり

結局、この機材の組み合わせはこの1枚だけでした。ところでこの虫は一体全体なんでしょう。長い産卵管らしきものを有しているから寄生蜂とは思うのですが、こんなに大きくて、長い産卵管を持つ寄生蜂はネットでは見つかりませんでした。これを見つけたおじさんは、1時間以上じっとしている。この産卵管の長さが知りたいから、落ちている枝を合わせて、持って帰って計ってみると言っていました。おそらく20~30cmくらいあるでしょうか。こんな長いのをぶら下げて動きにくいでしょうに。この産卵管に狙われる寄生相手はなんなのでしょうか? 相当恐ろしいエイリアンです。

この森には色々な虫がいるのですね。

12-6, 7, 8は天候不順で紅葉撮影はお休みです。今週末は当方にとっても、紅葉を見に来る方にとっても紅葉を楽しむ最後のチャンスになります。いよいよ追い詰められてきました。

グルグル回っているので、自然教育園のマップと航空写真を載せておきます。



自然教育園:目黒―白金台の中間、山手線内側の「天然記念物及び史跡」の森
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自然教育園日記 その219 紅葉本番突入―1

2021-12-07 13:18:11 | 写真日記
自然教育園日記 その219 紅葉本番突入―1

2021-12-2
さて、本番に入ります。基本方針は、レンズを純正広角GF23mmとして三脚を使い絞り込んだパン・フォーカス撮影を中心とします。一方望遠系レンズは状況対応性の優れた純正GF100-200mmと卓越した表現力の純正GF110mm双方からスタートしましたが、途中から結局ボケから絞り込みまで自在に対応できるGF110mmに一本化されました。この心は、1)AFが使える純正レンズでシャッターを切る数を増やした方がいい 2)GF23mmとGF110mmは細密描写が優れ、広角側で撮影しておけば、後でトリミング拡大によって部分を拡大して新しい絵を自在に作れる。3)110mmはボケから絞り込みまで自在に変化させることにより表現の幅を大きく広げることが出来る。

以下、天気が良ければほぼ毎日自然教育園に出かけて紅葉と格闘しています。日々紅葉は変化し、天気も変化します。ご覧になる方には退屈かもしれませんが、申し訳ありませんが場所がオーバーラップしても淡々と日々の撮影をアップします。

本当に、葉っぱの状態は無論、太陽の木漏れ日状態、水面の美しさ(一日で葉っぱが覆ってしまう)、など毎日驚くほど状態が変化します。

今まで避けてきた、三脚を使った絞り込み撮影(ほとんどF32まで絞っています)、パン・フォーカスと110mmのボケが新しい視点を与えたと思っています。


Fujifilm GFX100S + GF100-200mm  門の前にある紅葉


Fujifilm GFX100S + GF23mm

入り口門のすぐそばにある当方お気に入りの撮影ポイント。


Fujifilm GFX100S + GF23mm 入り口から路傍植物園へ


Fujifilm GFX100S + GF23mm 水生植物園


Fujifilm GFX100S + GF23mm 水生植物園


Fujifilm GFX100S + GF23mm 水生植物園


Fujifilm GFX100S + GF23mm 森の小道のオオモミジ

2021-12-3

キャリーバックにFujifilm GFX100S + GF23mm とFujifilm 50R + GF100-200mmの2台を入れて、再挑戦。一台のカメラでレンズを付け替えることはこの重たい中判カメラシステムではしんどくてシャッターを押す回数が激減するので、今日は2台体制に切り替えました。


Fujifilm GFX100S + GF23mm

再び入り口門のすぐそばにある当方お気に入りの撮影ポイント。
手前のつた植物に光が当たることに期待して、毎回撮影しているのですが、今年はとうとうきちんと光が当たらない内に、葉っぱが枯れてしまいました。こんな時はフラッシュか強烈なLEDランプを用意しないといけないかな?


Fujifilm GFX100S + GF23mm  入り口から路傍植物園へ


Fujifilm GFX100S + GF23mm 入り口から路傍植物園へ 右手にヤツデの花


Fujifilm GFX100S + GF23mm 入り口から路傍植物園へ


Fujifilm GFX100S + GF23mm  ヒョウタン池への道、モミジのビューポイント


Fujifilm GFX100S + GF23mm  水生植物園のモミジ


Fujifilm GFX50R + GF100-200mm  森の小道のオオモミジ


Fujifilm GFX50R + GF100-200mm 森の小道のオオモミジ


Fujifilm GFX50R + GF100-200mm 森の小道のオオモミジ


Fujifilm GFX100S + GF23mm 森の小道のオオモミジ


Fujifilm GFX100S + GF23mm 森の小道のオオモミジ


Fujifilm GFX100S + GF23mm 武蔵野植物園


Fujifilm GFX100S + GF23mm 武蔵野植物園

明日以降もまだまだ同じコースを撮り続けます。自然教育園には絶景はありません。普通の自然の移り変わりをありのままに感じ続ける所です。その中で感じた自然をありのままに表現したいと思いながら撮影しているのです。

黄色系は終わりに近く、赤系イロハモミジはもう少しということで、苦しい出足ですが、3枚来年の展示会に使える絵が撮れればいいのですから、コツコツやるしかない。

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自然教育園日記 その218 実験12 情緒のレンズ、Sony 135mm STF Aマウント

2021-12-01 17:48:22 | 写真日記
自然教育園日記 その218 実験12 情緒のレンズ、Sony 135mm STF Aマウント

この回で実験は終了します。紅葉が進んで、次回からはもう本番に突入です。

2021-10-30
今日はFujifilm GFX100S + Sony135mm F2.8 [T4.5] STF Aマウント
マウントアダプター マウントアダプターはFotodioxPro SN8a)-GFX 145g
重量 900g+145g+730g=1.775kg



結論として、このレンズは奥が深い。一見、描写や色の切れが悪いオールドレンズという印象ですが、色々修正してゆくと味のある絵が生まれます。このレンズで水面を撮りだすと止まらなくなります。水面というのは形や色が複雑に入り混じった絵です。水面が魅力的に撮れるということは、このレンズが微妙なニュアンス・情報を豊富に包含しているということでしょう。これが、当方がこのレンズを<情緒を撮るレンズ>と捉えている所以だと思います。
新しいSTF, SONY FE 100mm F2.8 STF GM もさわってみたくなりました。発売当時は騒がれましたが、最近は静かなようです。STFというのは最初はいいけど、本当は素人さんが気楽に扱うレンズではないのかもしれません。
Fujifilm GFX100S + GF110mmが重たくてつらい時に、SonyにSONY FE 100mm F2.8 STF GMを付けると同じような方向で写真がとれるかもしれません。







ここからは、水面撮影の連続。


















2021-11-27







だいぶイロハモミジの紅葉が進んできました。







このレンズは水面を入れるとだんぜん情緒がアップします。





大モミジはイロハモミジよりだいぶ早く赤くなります。現在は昨日の強風でおそらく全て葉っぱが落ちてしまっているでしょう(2021-12-1)。




アオコでびっしりの小さな池に落ちた葉っぱです。

ブログの写真では伝わらないかもしれませんが、このSTFは本当に不思議なレンズです。10年前のレンズでありながら、ぐんぐんトリミングしてもついてくるし、色の修正をしてもどんどんついてくる。それではぐいぐいとアグレッシブかと思えばそうではなく、あくまで情緒的表現。GFX100Sとの相性は全然悪くない。こうやって見てみると、なんてったって水の表現だよ、このレンズは。
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