俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

春光

2024-03-15 | 俳句・春・天文

 

 

麻布台ヒルズ春光返しをり

 

 

 

 

 

 

春光は本来、春景色や春の風光をいう言葉であるが、春の光として詠む句が多くなった。

 

 

 

ガーデンプラザ

 

 

 

まばゆい光や春らしい柔らかさ感じさせる。

 

 

 

麻布台ヒルズギャラリー

 

 

 

春色、春望なども同様に、春の景色をいう。

 

 

 

麻布台ヒルズ森JPタワー

 

 

 

この三月十三日に食品エリアのマーケットがオープンしたばかりの麻布台ヒルズを訪れた。

ビルの前に立つと、ヒルズの象徴であるタワーが春光を眩しく返していた。

 

 

 

 

 

春光の溢るる川に親子かな

 

 

 

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春日

2024-03-13 | 俳句・春・天文

 

 

春日燦ボール遊びの親子ゐて

 

 

 

 

 

 

春の太陽をいう天文の季語。

別に、春の一日をさす時候の季語である「春の日」「春日」がある。

 

 

 

 

 

 

春の昼は長く、暖かい。

そのなかを太陽がのどかにわたってゆく。

 

 

 

 

 

 

日暮れには夕日が西空を染め、郷愁に誘われる。

 

 

 

 

 

 

広場に春の日が燦燦と降り注いでいた。

その下で親子がボール遊びに興じていた。

 

 

 

 

 

林へと春の入日の大きかり

 

 

 

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春陰(2)

2024-03-06 | 俳句・春・天文

 

 

春陰といへど少しく歩きけり

 

 

 

 

 

 

春になっても曇って寒さがぶり返すことがある。

 

 

 

 

 

 

暗く雲が垂れ込めた日は陰鬱な気分となる。

 

 

 

 

 

 

「秋陰」と似ているが、春陰はこれから暖かく、より明るくなる時期だけに、憂いを帯びた陰りを感じさせる。

 

 

 

 

 

 

春陰で肌寒く、歩く人もほとんど見られないが、健康維持のため少しだけ歩いた。

 

 

 

 

 

春陰やレターパックを小脇にし

 

 

 

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春北風(はるきた)

2024-02-26 | 俳句・春・天文

 

 

春北風や畑のビニール波打ちて

 

 

 

 

 

 

日本海を通り過ぎた低気圧が北海道の東の海上に達し、西から移動性高気圧が進んでくると、一時的に西高東低の冬型の気圧配置に戻ることがある。

この時に吹く北寄りの風を「春北風(はるきた)」と呼ぶ。

 

 

 

 

 

 

「ならい」は、東日本の太平洋側、特に関東地方で吹く冬の季節風の呼び名。

春先にも吹き、これを「春北風’(はるならい)」という。

 

 

 

 

 

 

春北風は「春はまだこれから」と思わせる寒さを伴った風である。

 

 

 

 

 

 

春北風が激しく吹き渡っていた。

そのため、畑の野菜を覆っているビニールが波打っていた。

 

 

 

 

 

春北風秩父連山紺深く

 

 

 

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春の月

2024-02-24 | 俳句・春・天文

 

 

薄雲のかかつてゐたる春の月

 

 

 

 

 

 

単に月といえば秋の季語なので、特に春の一字をつけて春の季語とする。

春の夜は大気中に水分が多いため、月は潤んで見える。

秋の月はさやけさを愛で、春の月は艶なる風情を楽しむ。

 

 

 

 

 

 

今日は満月だったが、春らしく薄雲が出て月がにじんで見えた。

 

 

 

 

 

春満月見てよりカレー作りけり

 

 

 

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