俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

春の雪

2024-02-05 | 俳句・春・天文

 

 

自転車を転がし行けり春の雪

 

 

 

 

 

 

立春以降、春になってから降る雪をいう。

 

 

 

 

 

 

関東以西では、ことに春先に思わぬ雪に見舞われることがあり、春を呼ぶ雪ともいわれる。

 

 

 

 

 

 

春の雪は、冬の雪と違って解けやすい。

 

 

 

 

 

 

午後に春の雪が降り、夕方には降りしきって真っ白に積もった。

保育園に幼児を迎えに行った自転車は、乗らずに転がして帰って行った。

 

 

 

 

 

春雪や日課の散歩叶はずに

 

 

 

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炎天

2023-07-31 | 俳句・春・天文

 

 

風受けてをり炎天の川堤

 

 

 

 

 

 

真夏の灼けつくような空をいう。

 

 

 

 

 

 

外に出ると鳥も飛ばず、猫も歩かず、歩く人もほとんどいない。

 

 

 

 

 

 

照りつける太陽に、やりきれない暑さである。

 

 

 

 

 

 

炎天のもと川堤を歩いた。

だが、風があり、まだ歩くことができた。

 

 

 

 

 

炎天下昼餉のために出でにけり

 

 

 

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春光

2023-04-09 | 俳句・春・天文

 

 

春光や川の曲りに人のきて

 

 

 

 

 

 

春の景色のことをいう。

 

 

 

 

 

 

本来は春の風光のことであるが、春の光として詠む句が多くなった。

 

 

 

 

 

 

まばゆい光が春らしい柔らかさを感じさせる。

春色、春の色も同様に春の風色をいう。

 

 

 

 

 

 

春の景色の中、川が曲がる所には人々がやってきて遊んでいた

 

 

 

 

 

草原に春の光の遍しや

 

 

 

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花曇

2023-03-27 | 俳句・春・天文

 

 

スマホもて子を撮る母や花曇

 

 

 

 

 

 

花が咲く頃の曇り空をいう。

 

 

 

 

 

 

この頃は、日本列島を前線が通過して小さな低気圧が発生しやすくなるため、天気が不安定となる。

大きく崩れはしないが、すっきりしない空模様の日が続く。

 

 

 

 

 

 

「養花天」も同じ意味で、漢語的な表現である。

 

 

 

 

 

 

桜が満開となったが、生憎の花曇であった。

それでも、幼子を連れた母親は、スマホでわが子を撮っていた。

 

 

 

 

 

自転車の下校学生養花天

 

 

 

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花の雨

2023-03-25 | 俳句・春・天文

 

 

花の雨直売所には何もなく

 

 

 

 

 

 

桜の花に降る雨、あるいは花時に降る雨をいう。

 

 

 

 

 

 

これから花見を楽しもうとする人には、花を散らさないで欲しいと願う雨である。

 

 

 

 

 

 

花も終わりの頃に降る雨には、今年の花ももう終わりだなあと断念させるものがある。

 

 

 

 

 

 

花の雨が降っていた。

雨の所為か、いつも野菜を売っている無人の産地直売所には、何も置かれていなかった。

 

 

 

 

 

打ちつ放しゴルフの音や花の雨

 

 

 

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