歩くうち少し流れて春の雲
春の空にふんわりと浮かび、流れてゆく雲をいう。
春は気圧の谷や低気圧が次々と通過するため、雲が 発生しやすい。
春の雲の代表的なものは、淡い白色のヴェール状の巻層雲、やや濃い灰色の高層雲があるが、いずれも薄く広がる。
空に綿状の春の雲が浮かんでいた。
歩いているうちに雲は少しずつ流れて行った。
軽快に走る若者春の雲
歩くうち少し流れて春の雲
春の空にふんわりと浮かび、流れてゆく雲をいう。
春は気圧の谷や低気圧が次々と通過するため、雲が 発生しやすい。
春の雲の代表的なものは、淡い白色のヴェール状の巻層雲、やや濃い灰色の高層雲があるが、いずれも薄く広がる。
空に綿状の春の雲が浮かんでいた。
歩いているうちに雲は少しずつ流れて行った。
軽快に走る若者春の雲
川沿ひの開けてゐたる春日かな
春の太陽のことをいう。
別に春の一日をいう「春の日」(時候)がある。
春の昼は長く暖かく、少し霞む大気の中を太陽が渡っていく。
日暮れになると、夕日が西空を染め、郷愁を覚える。
川沿いを歩いた。
やはり川の上は空が開けていて、春の日が溢れていた。
畑にきて振り返る癖春入日
散策の帰りの先や春の月
単に月といえば秋の季語。
春の一字を付して春の季語とする。
秋の月はさやけさを愛で、春の月は朧なるを愛でるという。
ただ、三月の月は大気中の水蒸気がそれほど多くはないので、冬の月のようにくっきりとしているが、それでも明るい春の情緒がある。
散策をして帰る頃になると、道の先に明るい春の月が昇っていた。
春満月いくさの地にも輝かむ
春陰や榎の大樹仰ぎゐて
春の曇り空をいう。
春は晴れると日差しが溢れ暖かくなるが、曇りの日が続くことがある。
そのときは寒さがぶり返し、陰鬱な気分になる。
陸游の詩「春陰雨に成り易く、客病(かくへい)寒さを禁ぜざる」(「春雨詩」)などの漢詩による。
春の空が寒そうに曇っていた。
大木の榎に寄り添い仰ぐと、雄々しく曇り空に伸びていた。
春陰のマレットゴルフ眺めけり
歩きゐる脚に力や春北風(はるならひ)
低気圧が北海道の東の海上に達し、西から移動性高気圧が進んでくると、一時的に西高東低の冬型の気圧配置に戻る。
このときに吹く北寄りの風を「春北風(はるきた)」と呼ぶ。
「ならい」は東日本の太平洋側、特に関東地方で吹く冬の季節風の呼び名だが、春先にも吹き、これを「春北風(はるならい)」という。
春北風が激しく吹いていた。
風に向かって歩くには、脚に力を入れなければならなかった。
春北風や用水の棕櫚煽られて