俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

春の雲

2023-03-20 | 俳句・春・天文

 

 

歩くうち少し流れて春の雲

 

 

 

 

 

 

春の空にふんわりと浮かび、流れてゆく雲をいう。

 

 

 

 

 

 

春は気圧の谷や低気圧が次々と通過するため、雲が 発生しやすい。

 

 

 

 

 

 

春の雲の代表的なものは、淡い白色のヴェール状の巻層雲、やや濃い灰色の高層雲があるが、いずれも薄く広がる。

 

 

 

 

 

 

空に綿状の春の雲が浮かんでいた。

歩いているうちに雲は少しずつ流れて行った。

 

 

 

 

 

軽快に走る若者春の雲

 

 

 

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春日

2023-03-19 | 俳句・春・天文

 

 

川沿ひの開けてゐたる春日かな

 

 

 

 

 

 

春の太陽のことをいう。

別に春の一日をいう「春の日」(時候)がある。

 

 

 

 

 

 

春の昼は長く暖かく、少し霞む大気の中を太陽が渡っていく。

 

 

 

 

 

 

日暮れになると、夕日が西空を染め、郷愁を覚える。

 

 

 

 

 

 

川沿いを歩いた。

やはり川の上は空が開けていて、春の日が溢れていた。

 

 

 

 

 

畑にきて振り返る癖春入日

 

 

 

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春の月

2023-03-07 | 俳句・春・天文

 

 

散策の帰りの先や春の月

 

 

 

 

 

 

単に月といえば秋の季語。

春の一字を付して春の季語とする。

 

 

 

 

 

 

秋の月はさやけさを愛で、春の月は朧なるを愛でるという。

 

 

 

 

 

 

ただ、三月の月は大気中の水蒸気がそれほど多くはないので、冬の月のようにくっきりとしているが、それでも明るい春の情緒がある。

 

 

 

 

 

 

散策をして帰る頃になると、道の先に明るい春の月が昇っていた。

 

 

 

 

 

春満月いくさの地にも輝かむ

 

 

 

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春陰(2)

2023-02-25 | 俳句・春・天文

 

 

春陰や榎の大樹仰ぎゐて

 

 

 

 

 

 

春の曇り空をいう。

 

 

 

 

 

 

春は晴れると日差しが溢れ暖かくなるが、曇りの日が続くことがある。

そのときは寒さがぶり返し、陰鬱な気分になる。

 

 

 

 

 

 

陸游の詩「春陰雨に成り易く、客病(かくへい)寒さを禁ぜざる」(「春雨詩」)などの漢詩による。

 

 

 

 

 

 

春の空が寒そうに曇っていた。

大木の榎に寄り添い仰ぐと、雄々しく曇り空に伸びていた。

 

 

 

 

 

春陰のマレットゴルフ眺めけり

 

 

 

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春北風

2023-02-14 | 俳句・春・天文

 

 

歩きゐる脚に力や春北風(はるならひ)

 

 

 

 

 

 

低気圧が北海道の東の海上に達し、西から移動性高気圧が進んでくると、一時的に西高東低の冬型の気圧配置に戻る。

 

 

 

 

 

 

このときに吹く北寄りの風を「春北風(はるきた)」と呼ぶ。

 

 

 

 

 

 

「ならい」は東日本の太平洋側、特に関東地方で吹く冬の季節風の呼び名だが、春先にも吹き、これを「春北風(はるならい)」という。

 

 

 

 

 

 

春北風が激しく吹いていた。

風に向かって歩くには、脚に力を入れなければならなかった。

 

 

 

 

 

春北風や用水の棕櫚煽られて

 

 

 

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