つひに雨降つてきたりし彼岸道
春分の日を中日とする前後三日の七日間を彼岸といい、この期間に各寺院で営まれる法会を彼岸会という。
彼岸は、煩悩の此岸から悟りの世界へ至るという意味をもち、中日には太陽が真西に沈み、衆生が西方浄土の所在を知ることができるようにするための仏事を行うようになった。
これが古来からの祖霊信仰と結びつき、墓参りが行われる。
お中日に墓参りをしようとして彼岸道を歩き出したところ、ついに雨が降ってきた。
武蔵野の風雨激しやお中日