幾度も仰ぎ雲間のけふの月
陰暦八月十五日の月をいう。
いわゆる仲秋の名月である。
今年は十五夜と望月が重なり、次回は七年後という。
一年中でこの月が最も澄んで美しいとされる。
穂芒を指し、月見団子や新芋などを供えて月をまつる。
今夜は仲秋の名月。
だが、雲が張り出して流れ、雲間から時々顔を出す月を拝した。
今度は見られるかと、何度も窓から空を仰いだ。
名月を小樽のひとも見をらむか